パワーレンジャーインスペース

 

  目次
あらすじ
解説
レンジャー
脇役&助っ人キャラ
ゾード
敵役
パワレン・ホームへ
←アーティリー・パワー・!
 (ターボへ)
GO! ギャラクティック→
 (ロスト・ギャラクシーへ)

 

1.あらすじ

 宇宙の善なるパワーの守護者であるゾードンが、悪の支配者ダークスペクターに捕らわれ、正義の敗北は必至となっていた。しかし、ゾードンを助けるために、単身、多数の悪が集う惑星に忍び込んだ一人の若者がいた。彼の名はアンドロス。悪に滅ぼされた惑星KO35の出身で、大宇宙を舞台に正義の戦士パワーレンジャーとして戦い続けていた勇者なのだ。
 しかし、ゾードン救出は果たせず、アンドロスを新たな悪のプリンセス・アストロネマが追跡する。

 一方、ゾードン救出のため、変身能力を失いながらもNASADAのシャトルで、宇宙に飛び出したT.Jら地球のターボパワーレンジャーたち。
 彼らのシャトルは謎の宇宙船に収容されることとなり、内部に入ったターボレンジャーたちは、そのテクノロジーに驚く。そこに宇宙船アストロメガシップの所有者であるアンドロスが帰還し、双方は対立の末、共に正義を守る戦士であることを認め合うようになる。アンドロスの提供したモーファー(変身ブレス)で旧ターボレンジャーは、スペースパワーレンジャーとして新生したのだ。

 スペースパワーレンジャーは当初、アストロネマの侵攻を防ぐため、地球を舞台に戦っていたが、ゾードン救出という大目的のために、次第に活動の中心舞台を宇宙に移していく。
 戦いの中で、アンドロスT.Jらを完全に信頼するに至り、自分の故郷KO35の話なども打ち明けるようになる。その中には、幼少時に誘拐された妹カローンの話もあった。
 さらに、長らく重傷を負ってコールドスリープ状態にあった旧友ゼインも戦線に復帰し、スペースレンジャーの戦力は次第に充実していく。

 しかし、ある時、アストロネマの正体が実はダークスペクターに育てられたカローンだと判明し、双方の葛藤が始まる。良心を取り戻したカローンは、T.Jらの疑惑の目にさらされながらも、アンドロスの元に帰ってくる。しかし、地球に巨大隕石を落とすダークスペクターの計画を止めようとする過程で、洗脳を施されてしまい、再び悪のプリンセス・アストロネマとしてパワーレンジャーと敵対するようになる。
 アストロネマが次に送り出した刺客は、偽レンジャーのサイコレンジャーたち。その力は、ダークスペクターに基づくものであり、強力だが、逆にダークスペクターの力を浪費させるものだった。完全な悪の心を植え付けられたアストロネマは、ダークスペクターとパワーレンジャーの共倒れを狙い、自ら悪の女王として君臨する野望を抱くようになったのだ。

 パワーレンジャーがサイコレンジャーと激しい戦いを繰り広げる影で、アストロネマの野望は着実に実を結ぼうとしていた。
 宇宙で戦う善の勢力は、次第にダークスペクターの軍勢に追いつめられていた。
 しかし、ダークスペクター自身も配下の裏切りで倒され、いよいよアストロネマが名実ともに宇宙を統べる悪の女王となるときが来た。

 地球を舞台にした最終決戦。
 完全に占拠されたかに見える世界で、パワーレンジャーだけが人々の希望だった。その希望を断つため、アストロネマは地球人の命を代償に、パワーレンジャーの降伏を呼びかける。しかし、地球人たちは、自分たちの安全よりも、パワーレンジャーと共に戦うことを宣言した。
 人々と共に戦うパワーレンジャーたち。しかし、その中にアンドロスの姿はなかった。

 アンドロスは、T.Jゼインらが敵の注意を引き付けている間に、悪の本拠ダークフォートレスに忍び込んで、ゾードンを救出することに賭けたのだ。
 それに気づいたアストロネマは、カプセルに捕らわれたゾードンの前で、アンドロスと悲劇の兄妹対決を展開する。その結果、アンドロスは妹を倒してしまうこととなる。
 カプセルに捕らわれたゾードンは、自分の力を完全に解放することで、宇宙中の悪の勢力を浄化できると、アンドロスに告げる。そんなことをすれば、ゾードンは死んでしまう。一度は躊躇したものの、妹の死というショックの最中で、アンドロスにはゾードンの指示に抗う気力はなかった。
 そして、解放されたゾードンの光は、宇宙に多くの奇跡を起こし、悪の力を完全に滅ぼし去った。また、アストロネマは死んだものの、カローンはゾードンの光の奇跡で復活を遂げた。

 こうして、パワーレンジャーと、長らく続いた宇宙の悪との戦いは終結した。
 KO35を再建するために、ゼインカローンは、T.Jらに別れを告げた。そして、アンドロスは……「ぼくの故郷は君たちだ!」 この言葉とともに、T.Jらのアストロメガシップに乗り込んできた。スペースパワーレンジャーの旅は、まだ終わらない。
 宇宙に新たな悪が芽生えるのに備えて。【ページの頭へ】

 

2.解説

 NOVAにとって、この「パワーレンジャー・イン・スペース」こそが、パワーレンジャー追跡を始めた原点といえます。
 それまでは、第1シーズンと第2シーズンの一部(それと劇場版)だけを見ていて、日本の特撮と向こうの俳優演技を強引につないだ映像の稚拙さや、バルクやスカルを始めとするギャグセンスなんかに、違和感を感じてました。

 その後、パワーレンジャーを見る機会はありませんでした。2000年12月8日までは。
 2000年に今の家に引っ越し、ケーブルテレビの視聴とインターネットを始めることになりました。この時期は、いろいろと新しいことに挑戦しており、自分にとって「パワーレンジャー」も、試しにどうなっているか見てみようか、というぐらいの軽い気持ちでした。
 そして、第1話を見て、「それまで持っていたパワーレンジャー観」が大きく吹っ飛んだわけですね。それまでのパワーレンジャーって、「能天気な高校生が、能天気な敵キャラとマーシャルアーツっぽい演舞を広げ、ラストはバルクとスカルの笑えないギャグオチ。見るべきところは日本の素晴らしいロボの特撮シーンだけ」という風に思ってましたから(初期のパワレンは、まさにそう^^;)。

 でも、5年のうちに、パワレンのドラマや技術はこれでもか、と進化していました。
 宇宙を舞台にしたパワーレンジャーのストーリーは、スターウォーズの影響も強く受けながら、日本の原作とは全く異なる「宇宙大活劇」となっていたのです。第1話を見た瞬間、自分はパワレンの世界に没入することとなりました。
 NOVAにとってはたぶん、「イン・スペース」だからこそ、それほどハマれたのだと思います。
 もし、先に「ターボ」を見ていたら……「ターボ」って、まだ過渡期だったんですよね。シリアスよりも、コミカルさが強調された世界観は、元がカーレンジャーとはいえ、いきなりは付いて行けなかったでしょう(たぶん、バルクやスカルが猿になったのも、子供がレンジャーになるのも、社会人か高校生かどっちか分からないキャラスタンスも、当時の自分にとっては減点要素だったろう)。
 逆に、「ロストギャラクシー」を先に見ていたら……ギンガマンとの違いが気になって、結局、付いて行けなかったかも。

 自分が「イン・スペース」にハマッた理由は、知っている要素と未知の要素のバランスの良さです。  知っている要素というのは、第1話でいきなり登場する悪人軍団です。リタロード・ゼッドなど第1・第2シーズンでおなじみの連中。さらにオーレンジャーのバッカスフント(キング・モンド)や、カーレンジャーのゼルモダ(エルガー)など、「え、こいつら、まだ生きてたの?」と仰天しました。この瞬間、この「イン・スペース」の世界は、今までのパワレン世界を全て含んでいることを実感。
 そして、未知の要素もいっぱい。まず、レンジャーのメンツが全然変わってます。自分の知っているのは、トミーとか、アダムとか、キンバリーとかなのに、目の前にいるのは黒人をリーダーとする謎の集団(笑)。しかも、第1話のはずなのに、全員、衣装がボロボロ。前作で何があったんだ? しかも、レッドレンジャーは単独行動をとっているが、どうやら初めて仲間になるらしい。すると、ボロボロの集団は4人だけということになるが、もう一人はどうなったんだ? まさか戦死? もしかして、「前作のレッド」って最終回で戦死して、主役交替ってわけ? 

 こうした多くの誤解と妄想に掻き立てられた様子は、こちらの日記にも明らかです。
 もう、自分にとって、この時ほど短期間で、インターネットで多くの情報を検索したことはないくらい、パワーレンジャーについて調べ回りました。で、結論として、日本のサイトでは大したことが分からない、と(笑)。そして、向かったのは本場の英文サイト。英語をしっかり勉強していて良かったとも思いました。
 で、この時期は仕事で忙しいにも関わらず(受験シーズンだぜ)、そこらへんの受験生よりもひたむきにパワーレンジャーのことを勉強し、その勢いで「目的は日本一のパワーレンジャーサイト」なんて決意を固めるに至ったと(でも、手が遅いので、今だに日本一にはなれないでいる^^;)。
 しかも、嬉しかったことに、「イン・スペース」の放送中に、「第1シーズン」「第2シーズン」「ターボ」まで再放送され、一気にパワーレンジャーの日本版全作品を見ることができました。2001年は、自分にとって正にパワレンの年だったわけです(で、昔の作品も改めて見返して、「これはこれで味があるじゃん」と再評価のきっかけになったし)。

 そんなわけで、NOVAにとって「イン・スペース」は、非常に重要な作品であり、ただ思いのたけを書きつづっただけでも、相当の長文になったわけですが、
 そろそろ、解説らしいことも書かないとね(笑)。

 まず、「イン・スペース」は全部で43話。「パワレン」全体では、251〜293話になります。

 原作は『電磁戦隊メガレンジャー』。デジタル好きな高校生がゲームの上手さから戦士にスカウトされ、「異次元からの侵略者ネジレジア」と戦う作品です。テーマは「未来を志向する科学」ってことで、登場メカは宇宙関係が中心。ただし、ストーリー面では宇宙的要素はほぼ皆無で、高校生の日常生活絡みが多かった印象です。つまりは、原作の方が、これまでの「パワーレンジャー」に近い設定だったわけですね。

 しかし、「イン・スペース」は、その原作とは全く異なる世界観を見せてくれました。
 それは一連のパワレンサーガからの流れを引き継ぎ、、第1シーズンから続く「ゾードン編の最終章」という位置付けで、それまでのパワレン全てを総括した作品ということです。
 前作「ターボ」の中盤で、ブルーのジャスティンを除いてメンバーが新旧交代されましたが、「イン・スペース」ではジャスティンを除くメンバーが続投。ストーリーも「敵に捕らわれたゾードンを救うのが目的」という縦糸がしっかりと張り巡らされています。
 そして、「イン・スペース」ならではの新しい要素が新レッドレンジャーのアンドロスに関わるもの。彼は滅亡した星KO−35の戦士で、すなわち異星人。彼の提供する装備は、ゾードンの魔術めいたパワーではなく、異星の超科学に由来するもの。

 敵が「宇宙の悪を統べる巨悪」であるなら、味方も「アストロメガシップを駆使」して、宇宙中を飛び回ります。
 パワレンでは初期からゾードンを初め、宇宙的な背景を匂わせる要素はあり、それが一時期、頂点に達したのが、「エイリアンレンジャー」と「ZEO」の世界観。しかし、続く「ターボ」で物語の舞台は日常的なものに縮小した感があります。せっかく、初期メンバーが高校を卒業したのに、メンバー交替によって元の高校生に戻ってしまい、結局、エンジェルグローブ市という狭い舞台から抜け出すことができなかった……。
 しかし、「イン・スペース」では地球を舞台にしたストーリーもあるものの(そこで異星人のアンドロスが文化的ギャップを覚えるエピソードは「イン・スペース」独特のもの)、宇宙を舞台にしたエピソードも多く、非常に広がりを持った世界観が描かれていました。
 この作品以降のパワーレンジャーシリーズは、エンジェルグローブ市から完全に脱却し、毎年、新しい世界観を作り出すようになっています。その意味で、「イン・スペース」はそれまでの世界観を総括し、拡張させる端緒となったと言えるでしょう。

 また、「イン・スペース」で一連の悪との戦いに終止符を打ったことで、次の「ロストギャラクシー」から毎年、変わる戦隊メンバーという日本では当たり前の形式が導入されます。
 それに基づき、旧戦隊と現戦隊の共演エピソードが毎年の楽しみになったわけですが、その原型も「イン・スペース」の中に見られます。すなわち、前ブルーレンジャー・ジャスティン元ブラックレンジャー・アダムのゲスト出演により、ダブルブルーダブルブラックといった共演が見られたことです。
 それまでの新旧共演と言えば、エイリアンレンジャーの設定が翌年のZEOのストーリーに反映されたり、元祖レッドレンジャーのジェイソンZEOのゴールドレンジャーになったり、元祖ピンクレンジャーのキンバリーとともに「劇場版ターボ」に出演したりした展開がありましたが、新旧戦士の共闘とは異なるわけで。
 もちろん、OVAシリーズによる日本の戦隊共演が下敷きにあるわけですが、パワレンだとTV放送内の一エピソードという位置付けなので、やはり現在進行形的なお祭り要素としてはパワレンの方が上と言えるわけですね。

 最後に、「イン・スペース」で忘れていけないのは、敵の女ボス・アストロネマと、主人公アンドロスの間のドラマ。パワレンの敵キャラが「単なる悪」から「ドラマ性を持った悪」に進化するきっかけと言えるでしょう。

 それでは、主なエピソードの話数を確認していきましょう。

 ・第1〜2話:スペースレンジャー結成。
 ・第3話:アンドロス、仲間とともに地球へ。敵幹部エクリプター登場。
 ・第4話:ミュータント・ニンジャ・タートルズとの共闘。
 ・第5話:アンドロスの妹カローンの行方不明について語られる。
 ・第11話:ファントムレンジャーとの再会。新ロボ・デルタメガゾードを託される。
 ・第12話:アストロデルタメガゾード初合体。
 ・第14話:敵の新幹部ダーコンダ登場。
 ・第16話:ダーコンダがカローン誘拐の犯人と判明。
 ・第17話:新ロボ・メガボイジャー登場。
 ・第18話:ジャスティンのゲスト出演。
 ・第20話:シルバーレンジャー・ゼイン登場。
 ・第23話:アストロネマゼインに恋する。
 ・第24話:KO35のレジスタンスと遭遇。ゼイン、彼らと協力することになり、一時退場。
 ・第25話:アダムのゲスト出演。
 ・第26話:アストロネマカローンであると判明。
       また、ダーコンダが命を9つ持つという秘密も判明。
 ・第27〜30話:アストロネマカローンの記憶を取り戻すが、
    ダークスペクターの隕石落下作戦を止めるため、敵陣に乗り込む。
    しかし、再洗脳を受け、再び悪の戦士に。
    隕石を止めるため、ゼインが新ロボ・メガウィンガーを駆って合流。
 ・第31〜36話:アストロネマの送ったサイコレンジャーとの戦い。
 ・第38〜39話:アストロネマのシークレットシティ作戦。
           レッドバトライズドアーマー
登場。
 ・第40〜41話:デルタメガゾード、そしてメガボイジャー大破。
           ゼイン専用車ギャラクティック・ローバー登場。
 ・第42〜43話:ダークスペクター、そしてアストロネマとの最終決戦。

 これまでにも増して、新ロボ登場やドラマ面でのイベントが多いのが「イン・スペース」の特徴と思いますね。さらに実際の視聴は「2話ずつ放映」でしたから、毎週が見逃せないって感じで、非常に夢中になれました。

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3.レンジャー
変身後 変身前の名 日本版キャラクター
レッドレンジャー アンドロス
Andros
メガレッド
 伊達健太
ブルーレンジャー T.J. メガブルー
 並木瞬
ブラックレンジャー カルロス
Carlos
メガブラック
 遠藤耕一郎
イエローレンジャー アシュレー
Ashley
メガイエロー
 城ヶ崎千里
ピンクレンジャー キャシー
Cassie
メガピンク
 今村みく
シルバーレンジャー ゼイン
Zhane
メガシルバー
 早川裕作
レッドスペースレンジャー・アンドロス

 フルネームは不明。
 俳優は、クリストファー・カイマン・リー(Christopher Khayman Lee)。
 吹き替え版声優は、保志総一朗。『ガンダムSEED』シリーズのキラ・ヤマトの声を聞くたび、NOVAはアンドロスを思い出していました。

 「パワーレンジャー・イン・スペース」の主人公にして、歴代レッドレンジャーの中で最も過酷な運命を背負わされた人物です。
 まず、彼の故郷KO−35はすでに滅ぼされており、妹の
カローンは行方不明。親友のゼインは重傷を負って、いつ目覚めるとも知れぬコールドスリープ中。そのような状況でアストロメガシップを駆って、たった一人で戦い続けていたわけです。当初は、T.J.たちの助力を拒んだのも、孤独の中での戦いに慣れて、心が荒んでいたからかもしれません。
 そんな彼は最終決戦において、ゾードンの生命を奪うという、パワーレンジャーにとって究極の選択を迫られます。結果的に、ゾードンの死を代償にしたエネルギーで宇宙の悪が浄化されたとはいえ、辛い選択であったことに違いありません。

 スペースレンジャーの中で彼の役割は、多くのサイトでは、「リーダー」と記されているわけですが、実際のところ、リーダーは
T.J.と言うべきでしょう。彼は、「レンジャーの装備提供者」であり、「装備の扱いに最も長けた最強戦士」ではありますが、メンバーをまとめ上げる「指導者」というわけではありませんでした。どちらかと言うと単独行動派で、それはカローンを信用できない」と判断するT.J.に他のレンジャーも従い孤立した場面、そして単独で敵の本拠地に侵入した最終決戦においても明らかです。

 NOVAにとって、彼の境遇は
「グレンダイザーのデュークフリード」「エルガイムのダバ・マイロード」に通じるもの(妹が行方不明の、亡星の戦士)。また、スターウォーズのルーク・スカイウォーカーの影響も多分に受けている、と考えます(フォースを思い起こさせる念動力を使えますしね)。
 そんな彼は、
「敵のアストロネマが妹のカローンであった」という衝撃的な事実に向かい合い、最終決戦では、妹の命を奪ってしまうという悲劇に見舞われるわけですが、ゾードンの奇跡のおかげで、カローンは蘇り、失ったもの全てを取り戻すことができました。故郷の再建、親友、そして妹。
 しかし、彼にとっては、共に戦った仲間の絆こそが、かけがえのないものとなっていたのでした。
 
「ぼくの故郷は君たちだ!」 彼の最後の言葉こそ、不幸で孤独な戦士が大事なものを取り戻していく過程で成長していったドラマの終焉を象徴していると言えましょう。

 その後、アンドロスは次作で
ギャラクシーレンジャーと共闘。
 さらに、
ワイルドフォースの時期に、アストロメガシップMK2を駆って、歴代レッドレンジャーと共闘しております。

 なお、レッドレンジャーの専用武器は、ドリル剣のスパイラルセイバー(原作ではドリルセイバー。必殺技は、ドリルスナイパーカスタム)。戦隊では珍しく、合体必殺技ではありませんが、これも結果的にアンドロスの単独行動ぶりを象徴していると言えます。
 また、強化アイテムの
「バトルライザー」も使用。01モード(パンチ力やチョップ力の強化)や02モード(レーザー発射)は原作と同じですが、03モードはパワレンならではのオリジナル。「レッドバトライズド・レンジャー」という強化アーマー装着形態にパワーアップします。このアーマースタイルもまた、パワレンオリジナルの醍醐味となっており、「イン・スペース」以降に受け継がれております(ちなみに、日本の03モードは単純に武器の威力を高めるだけ)。
 追記:日本版01モードの技は、ライザーパンチや、ライザーチョップでしたが、パワレンではバトルサンダー、バトルフラッシュと名称変更。某仮面ヒーローの技を想起させる前者よりは、後者の方が格好いいと思った。

 さて、原作の健太ですが、お調子者の高校生で頭は良くない(でも、とっさの機転は利く)彼は、アンドロスとは全く異なるキャラクターですね。ただし、単独行動に走りがちな熱血漢という共通点はあるかも。
 演じた大柴邦彦氏は、最近
シュリケンジャーの変装体の一人としても、顔を見せてくれました。

ブルースペースレンジャー・T.J.

 フルネームはセオドア・J・ジャービス・ジョンソン(Theodore J. Jarvis Johnson)。
 俳優は、セルウィン・ウォード(Selwyn Ward)。
 吹き替え版声優は、前作に続きレッドレーサー岸祐二。なお、岸氏は敵ボス・ダークスペクターの声も演ったそうな。

 前作「ターボ」のレッドレンジャーから色は変わりましたが、引き続きスペースレンジャーの実質的リーダーとして、孤立しがちなアンドロスを強力にバックアップします。その判断力や行動力は経験に裏打ちされた優れたもので、「ターボ」の時には見られがちだったコミカルな描写も、「イン・スペース」では抑えられたかな、と思います。
 
「アストロネマがカローンと判明した」ときも、冷静な判断で「信用できない」と主張します。しかし、アンドロスの感情的かつ強固な意志を重んじて一歩引く大人な一面も。一応、ドラマ面の焦点がアンドロスに当たっていたため、「サブリーダー」と思われがちですが、最終決戦では、アンドロスの単独行動をサポートするため、スペースレンジャーのリーダーとして勇敢に戦ってました。

 彼の単独エピソードは、15話で記憶を失った話と、18話でのジャスティンとの再会&ダブルブルー活躍編が印象深いです。

 また、ギャラクシーレンジャーとの共闘はもちろんのこと、ワイルドフォースの時期にも、レッドターボレンジャーとしてアンドロスと並び、歴代レッドレンジャーと共闘しております。

 ブルーレンジャーの専用武器はアストロアックス(原作ではメガトマホーク)。他の4人のレンジャーと武器を合体させて、必殺技のクァドロブラスター(原作ではマルチアタックライフル)を放ちます。下部銃口と前部握りの部分を構成。

 さて、原作の瞬ですが、秀才かつハンサムボーイなキャラクター。
レッドの健太とは当初は反りが合わない面も持っていましたが、だんだん友情で結ばれていく様子は、アンドロスT.J.の関係にも受け継がれたと思います。
 演じた松風雅也氏は本作で、
ゼインの声を担当した後、最近はシュリケンジャーの変装体の一人としても、顔を見せてくれました。

ブラックスペースレンジャー・カルロス

 フルネームは、カルロス・ヴァラーテス(Carlos Valertes)。
 俳優は、ロジャー・ヴェラスコ(Roger Velasco)。
 吹き替え版声優は、前作に続いて滝下毅。PSゲーム『仮面ライダー 正義の系譜』でライダーマンを演ったらしい。

 前作「ターボ」のグリーンレンジャーから色変更。
 彼は、NOVAにとって、実に不幸なキャラクターに見えます。「ターボ」の時にも書いたわけですが、メンバーの中での役割がいまいち特定できない立場なんですね。「イン・スペース」では、
アンドロスにおいしいところを持っていかれ、しかもガールフレンドのアシュレーまで、アンドロスの方に向いちゃったとなっては、フォローしようがありません。
 
「二枚目だけど暴走しがちな熱血漢」というターボで見せた個性は、アンドロスのキャラとかぶります。もし、カルロスに役割を与えるなら、「陽気な若者」という個性があったのでしょうが、それもゼインに取られてしまいました。
 そんな彼が目立ったのは、「14話」で虫モンスターに刺されて、怪物化するホラーな役割(笑)。

 あまりにも可哀相なので、師匠で前グリーンレンジャーのアダムが激励に登場します(25話)。しかも、カルロスの現在のカラーに合わせて、グリーンレーサーでも、オーグリーンでもなく、使い古しのマンモスレンジャーの姿で。この話はちょっと感動です。もう、マンモスレンジャーのパワーコインは壊れていて、変身には危険が伴うと言われているのに、カルロスを応援するために変身するわけですね。しかも、スーツ自体、相当変色してボロボロ状態。退化したスーツで戦うアダムの姿は痛々しく、涙が出てきます。

 さて、師匠の激励が功を奏したのか、カルロスは自分の役割を見出します。それは
「地球の子供たちとの接点」です。カルロスは、32話と38話の二度にわたって、少女シルビーと交流します。
 元々、「ターボ」でも、
ジャスティンの兄貴分みたいな位置付けだったわけだから、もう少し早く自分の役割を見出していたら、出番も増えたかもしれないのに、と思います。

 ブラックレンジャーの専用武器はルナーランス(原作ではメガロッド)。合体武器の銃身を構成します。

 原作の耕一郎は、実はメガレンジャーのリーダー。
 どうも、「イン・スペース」は、原作メガレンと、パワレンターボからの継続で、誰がリーダーかというのが混乱しがち。で、耕一郎と
メガイエローの千里は優等生カップルの関係だったりもするわけですが、そんな原作の恵まれた状況にもかかわらず、リーダー役も、アシュレーも取られちゃう可哀相なカルロスがNOVAは大好きです(笑)。

イエロースペースレンジャー・アシュレー

 フルネームは、アシュレー・ハモンド(Ashley Hammond)。
 俳優は、トレーシー・リン・クルーズ(Tracy Lynn Cruz)。
 吹き替え版声優は、前作から代わって小林沙苗。いろいろな役を演じている(『ヒカルの碁』の塔矢アキラや、『サンダーバード(2004)』のレディ・ペネロープなどなど)が、現役アニオタではないNOVA(あえて分類するなら懐古アニオタ)は、この人の登場作品をあまり見たことがない。

 前作「ターボ」のイエローレンジャーから続投。
 当初は、カルロスと良い関係でした。祖母がお見合いをさせようとして、彼をボーイフレンドに仕立てあげるくらいの仲。でも、次第に、アンドロスの不幸な境遇に同情していく場面が増え、事実上、カルロスアンドロスに乗り換えた形になりました。
 そのため、物語のヒロインの位置付けを獲得したと思いますが、彼女よりもアストロネマことカローンの方が印象深い役どころでした。

 イエローレンジャーの専用武器はスタースリンガー(原作ではメガスリング)。合体武器の後部握りを構成します。

 原作の千里は、しっかり者のヒロイン。副リーダー的なポジションでした。
 彼女を演じた田中恵理さんは、最終回で声優としてゲスト出演した後、続編の「ロストギャラクシー」でイエローレンジャー・マヤの声を担当しています。「イン・スペース」と「ロストギャラクシー」は日本語版製作スタッフも力が入っていたらしく、過去の戦隊俳優を声優に起用するなど、ファンを喜ばせてくれました。でも、「ライトスピードレスキュー」はなあ(声優もさることながら、一部の話しか日本語版にしてくれないことが非常に残念)。

ピンクスペースレンジャー・キャシー

 フルネームは、キャシー・チャン(Cassie Chan)。
 俳優は、パトリシア・ヤ・リー(Patricia Ja Lee)。
 吹き替え版声優は、前作に続いて藤原美央子。洋画の吹き替えがメインの仕事らしい。

 前作「ターボ」のピンクレンジャーから続投。
 「ターボ」では音楽好きな面を初め、かなり個性的な性格で目立ってましたが、「イン・スペース」ではあまり目立たなかった印象。理知的な印象のアシュレーに比べ、情動的な面が当初は描かれていましたが、アシュレーアンドロスを案じるような局面が増えるにつれ、キャラの役割が薄れていったような……。
 一応、彼女の思い人はファントムレンジャーという設定ですが、彼のゲスト出演話は一回きりで、だんだんカルロスとの絡みが増えていったような気がします。個人的には、怪物化したカルロスに噛まれて自分も変貌した話や、アダム登場編でカルロスに誤って負傷させられた話が印象的。
 そう考えると、どうも不幸なカルロスの巻き添えを喰っていく不幸なキャラクターに思えますが、その後、「ロストギャラクシー」において、彼女の不幸ぶりは頂点に達します。復活したサイコピンクに攻撃されて、絶体絶命の危機に陥ります。彼女を救って絶命したのが、ピンクギャラクシーレンジャーのケンドリックス。この時のキャシーの落ち込みようは、見ていて気の毒でした。結果的に、ケンドリックスがギャラクシーサーベルの奇跡で復活したのは、何よりと思ったり。

 ピンクレンジャーの専用武器はサテライト・スタンナー(原作ではメガキャプチャー)。合体武器の銃口本体を構成します。

 原作のみくは、ドジっ子のヒロイン。
 瞬が大好きでしたが、学力は低く、その分、健太とともに行動することもしばしば。
 でも、OVA版の「ガオVSスーパー戦隊」で、「しっかり者のお姉さん」に成長した姿を見せてくれました。

シルバーレンジャー・ゼイン

 フルネームは不明。
 俳優は、ジャスティン・ニモ(Justin Nimmo)。
 吹き替え版声優は、メガブルー松風雅也。声優としては、『ロックマンエグゼ』シリーズのブルースが印象深かった。

 アンドロスの親友で、重傷を負ってコールドスリープ状態でしたが、事故でコールドスリープが解除されて奇跡的に戦線復帰しました。当初は、パワーが弱っており、2分30秒という変身タイム制限がありましたが、雷の力でパワーアップ、無敵の戦士となりました。
 性格は、陽気でムードメーカー。親友のアンドロスだけでなく、T.J.たちともたちまち意気投合するコミュニケーション能力の高さを披露。さらに敵であるアストロネマも、命を助けられたことを機に、彼に恋をするという展開に。
 その後、KO−35の生き残ったレジスタンスを助けるために、一時戦線離脱しますが、地球に墜落する隕石を止めるために新メカ・メガウィンガーを駆って合流。メガウィンガーや専用車のギャラクティック・ローバーを自ら作成したほどの技術力を備えています。
 はっきり言って、ここまで完璧なヒーローぶりを示したキャラクターもいないかと。

 専用武器は銃と剣になるスーパーシルバライザー(原作ではシルバーブレイザー)。他のメンバーと合体する必要はなく、単独で必殺技を放てます(原作での技名はブレイザーインパクト)。
 メガレンジャー放送当時はあまり気にしなかったのですが、「パワレン」でアンドロスゼインのコンビプレイを見ると、のカラーリングから、1号2号のダブルライダーあるいはギャバンシャリバンを連想、結構はまったものです。

 原作の裕作は、高校生戦士のメガレンジャーをバックアップする組織I.NETの技術主任。
 結構、目立ちたがりの性格で、本来の仕事をサボって、戦士として前線に出てくるなど、お調子者でした。でも、その実力は本物で、現場の視点から5人の若者をサポートし、それを研究に反映させるなど、頼れる大人な側面もしばしば披露。
 演じる金井茂氏は、「重甲ビーファイター」のジースタッグとして、すでに活躍していたこともあり、良い兄貴役として好評出演でした。

レンジャーの装備

 メガレンジャーの装備は、デジタル志向と、宇宙メカのハイブリッドです。

 まず、基本装備の銃と剣ですが、原作ではメガマグナムとメガショットに分離するメガスナイパー。一応、メガショットはナイフとして使うこともできます。また、メガスナイパーを各人の専用武器と合体させての使用も可。
 パワレンでは、
アストロブラスターという名で登場。
 ただ、
バトルライザーや、パワレンオリジナルのレッドバトライズド・アーマーを除けば、武器そのもののパワーアップはなかったですね。
 
レッドバトライズド・アーマーは、飛行能力を備え、強力なミサイルを連射できます。

 あと、メガレンジャーではカーレンジャーと共演したOVA版で、強化アーマーの
メガテクターが登場しておりますが(必殺技レインボーインパルス)、パワレンでは未登場。

 ゾード以外の乗り物では、メガレンジャーを象徴するのが「サーフィンしようぜ♪」のサイバースライダー。パワレンでは、ギャラクシーグライダーです。
 
シルバーだけは、バイクに可変可能なオートスライダーですが、この設定は後に「仮面ライダーアギト」のマシントルネイダーに受け継がれます。パワレンでは、シルバーサイクルの名で登場。シルバーのヒーロー性を高めていました。

 それと、メガレンジャーで登場したのが、機動装甲車の
デジタンク。これは、「ゴレンジャー」のバリタンク「ジャッカー」のジャックタンクを受け継ぐメカで、巨大ロボを重視する戦隊では、しばらく途絶えていた種類だったわけですが、メガレンジャーで復活します。一応、救助用のメカですが、どちらかと言えば、生身で戦闘力のない久保田博士がこれに乗って、戦闘サポートする終盤の使用法が印象的でした。
 パワレンでは、アンドロス作成のメカとして、
メガタンクの名で登場。ときどき、メガレンジャーのデジタンクの方をメガタンクと誤記している記事を見かけますので、ご注意のほどを。

 最後に、シルバー専用車のギャラクティック・ローバー。パワレンオリジナルのメカで、後期のオープニングでは、これを運転するシルバーレンジャーの姿が見られるわけです。しかし、一向に本編に登場しない。当時の視聴者の中では、「一体、あのマシンは何なんだ?」と疑問がささやかれました。NOVAも当時は、パワレンについて勉強中だったので、答えがなかなか出せずにいたわけで、結局、最終話の2話前に唐突に登場。活躍したのも、その回だけで、「オイオイ」とツッコんだりしたのも、なつかしい思い出です(笑)。
 一応、ジェットマンのレッド専用車「ジェットストライカー」の改造玩具らしいですね。ジェットストライカーは必殺技「ファイヤーバズーカ」に変形しますが、ゼインの車は変形しません。

変身方法

 原作の「デジタイザー」と同じ形のブレスレット「アストロモーファー」で変身します。
 「レッツロケット!」と音声入力して、「3・3・5」のボタンを押すと変身できます。まちがえて、「5・5・5」と押しても、「9・1・3」と押しても変身しません(たぶん^^;)。この入力ナンバーは、パワレンではアンドロスの故郷の星KO−35に通じていると思います。
 音声入力が必要なので、声紋を覚えたサイコレンジャーの近くでは変身できず、苦労していましたが、パワーレンジャーって別に正体を隠しているわけではないので、ドラマ的には何だか無理矢理だなあ、と感じたりも。
 高校生戦士の正体を隠しているメガレンジャーが、ネジレンジャーに正体を見破られないように苦労した話が元になっているわけですが、設定が違うのに同じ話をそのまま使ったため、少々、ツッコミのネタになってます。

 そして、シルバーだけは変身アイテムが異なります。
 元祖携帯電話型の「ケイタイザー」。この後継者は、ガオレンジャーの「Gフォン」、そして2003年現在の「仮面ライダーファイズ」となります。パワレンでの呼び名は「デジモーファー」。入力ナンバーは「2・5・0・8」。何の意味のある数字かは不明。【ページの頭へ】

 

4.脇役&助っ人キャラ

@ディナ(英語名DECA)

 アストロメガシップに搭載されているコンピューターシステム。
 女性の声で話し、音声による会話入力方式で操作可能。カメラアイによるモニターシステムも備え、スペースレンジャーやアルファ6を、侵入者と区別することも可能。
 操縦管制や情報分析など、多彩な能力を持ち、レンジャーをサポートする。
 一応、レンジャーたちに
情報と作戦のヒントを与える存在という点で、従来のゾードンやディミトリアの役割を受け継いでいるとも言えるが、命令や指図をしない点が大きく異なる。
 今作では、レンジャーたちに
指示を与える司令官がいないという点が、特徴ともいえる。そのため、アンドロスのカローン絡みの悩みが、大きくクローズアップされることとなった。
 彼女は、アストロメガシップとともに、続編の『ロストギャラクシー』にも引き続き登場することになる。

Aアルファ6

 前作の最終決戦のダメージで音声回路に不調をきたし、回路交換の結果、以前のアルファ5と同じ「アイアイアイ」の声に(日本語版では、元のまるたまりさんの声にもどった)。
 今作では、ディナとのメカ同士のパートナーシップを発揮し、アストロメガゾードの操縦など、戦闘面でのサポートも何度か見られた。

Bゾードン

 前作の最後にダークスペクターに捕らえられ(ターボ参照)、今作ではパワーレンジャーの探求対象となっている。
 ダークスペクターは彼のパワーを吸収する目的で生かしていたが、吸収し尽くす前に、部下の裏切りで倒された。
 最終決戦において、ゾードンは「宇宙の正義を守るための最後の手段」として、自分の全パワーを解放することを決意。
アンドロスの助けを借りて、自分の命を犠牲にすることで奇跡を引き起こした。浄化の光によって、リタゼッドディバトックスを人間に戻し、その他の悪を消し去った(また、一度は死んだアストロネマ=カローンを復活させた)ことで、これまでのパワーレンジャーサーガを完結させたわけである。
 ゾードンの死後、パワーレンジャーは新たな展開を見せることとなる。

Cバルクとスカル、フェノーメナス博士

 今作では、地球のエンジェルグローブを舞台にした話が少なくなったので、バルク&スカルのお笑いコンビも出番が減りました。
 その代わり、新たに「宇宙人を中心に研究しているマッドサイエンティスト」のフェノーメナス博士が登場し、バルク&スカルを助手に引き連れ、地球編では珍騒動を巻き起こしていました。

 フェノーメナス博士のマッドぶりは、バルク&スカルが常識人に見えてしまうほどです。しかし、その発明品は強力で、「機械に邪悪な心を与えるエビライザー」や、「強力な爆薬」などが敵のターゲットになる話も見受けられました。
 また、宇宙人探しの最中にモンスターと遭遇することも多く、NASADAよりも先に地球に落下する隕石を発見するなど、「非常識な行動ぶり」からは信じられませんが、実は優秀な科学者なのでは? と思わせる実績を数々残しています。
 何よりも、フェノーメナス博士のすごいところは、バルク&スカルさえ凌駕する行動力と言えましょう。
 そして、この3人は、最終決戦において、自らパワーレンジャーを名乗り、エンジェルグローブ市民がアストロネマに対して反攻する契機を作ったことで、ただのお笑い役以上の活躍を示しました。

 その後、フェノーメナス博士とバルクは、続編の『ロストギャラクシー』にも出演、大型移民都市宇宙船テラベンチャーに乗り込むことになりますが、スカルは寝坊して置いて行かれることに。
 最終的に新天地ミリノイ星に到着した博士とバルクですが、その後、
2002年の『FOEVER REDで、バルクは地球に戻っており、再びスカルとコンビを組んでいる姿が描かれております。

Dアデール

 エンジェルグローブの食堂「サーフ・スポット」の女店長。
 恰幅のいい、頼れる女性として描かれています。初代のアーニー、ターボのストーンを引き継ぐ、「若者たちのたまり場」の経営者なんだけど、地球編以外の話が多い今作では、出番が少なかった印象。
 一応、初期10話くらいまでは、前作までの「高校生戦士」の路線を引きずっていたということで、彼女も物語の舞台を提供する、大切な役割を演じていました。

E助っ人戦士

 「イン・スペース」では、多くの戦士がゲスト出演して、物語を盛り上げてくれました。
 以下、登場順に挙げていくと、

●ミュータント・ニンジャ・タートルズ
 ニューヨークの下水道に棲息する5匹の亀戦士。ゾードンが、彼らを元にして「トール」を建造したとか、実は「ニンジェッティ」のパワーを引き継いでいるとか、いろいろの説が飛び交っているが、信憑性は高くない。
 アストロネマに操られ、一度はレンジャーに敵対したが、術が解けた後は共闘した。

●ファントムレンジャー
 スペースレンジャー同様、ゾードンの行方を追っている戦士。前作では、ターボレンジャーにレスキューゾードを贈ったが、今作でもデルタメガゾードを送った(ターボはこちら)。

●ジャスティン、ブルーターボレンジャー
 前作で、
T.J.らと共に戦った少年戦士。家族の絆を重視した彼は、地球に残ったけれど、愛用のマシン・ストームブラスターに導かれ、スペースレンジャーのピンチを救いに駆けつけます。元ターボレンジャーの4人と旧交を温め、「元仲間」ではなく「今でも仲間」と呼んでもらえる歓待を受けます(ターボはこちら)。

●アダム、ブラックレンジャー
 前作で、カルロス
グリーンターボレンジャーのパワーを託した先輩戦士。実は、パワーレンジャーの中でも割と古株に当たる彼は、カルロスにとっては師匠のような立場で、戦意喪失した彼を激励します。グリーンターボレンジャーや、グリーンZEOレンジャーとしての経歴も持つ彼が、今作で変身したのはカルロスと同じブラックレンジャー(マンモスレンジャー)。壊れたパワーコインによる変身という危険を冒してまでも、自分を救おうとした先輩戦士の姿に、カルロスは戦意を取り戻します(ターボはこちら)。

●その他
 ダークスペクターとの最終決戦で、
ファントムレンジャーの他に、ブルーコマンダーや、ゴールドレンジャー・トレイ、エイリアンレンジャーたちがゲスト出演してました。ただ、いずれも圧倒的な敵軍の前に、一方的にやられているだけだったのが、残念なところ。
 2003年現在、日本語で見られる唯一のゴールドレンジャーや、エイリアンレンジャーの姿は、これだけ(第3シーズンやZEOも何とか見たいもの)。

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5.ゾード
  種別・解説 名称 メガレンジャー該当メカ
@ 母艦兼1号ロボ アストロメガゾード
⇔アストロメガシップ
ギャラクシーメガ
 ⇔メガシップ
A 2号ロボ デルタメガゾード
⇔デルタメガシップ
デルタメガ
B @とAの合体ロボ アストロ・デルタメガゾード スーパーギャラクシーメガ
C メガビークル
(ボイジャーマシン)
メガV1 ロボボイジャー ロボイジャー1
メガV2 シャトルボイジャー シャトルボイジャー2
メガV3 ロケットボイジャー ロケットボイジャー3
メガV4 ソーサーボイジャー ソーサーボイジャー4
メガV5 タンクボイジャー タンクボイジャー5
D Cの5機合体 メガボイジャー メガボイジャー
E シルバー用ロボ メガウィンガー メガウィンガー
F Eの翼をDが装着 メガウィンガー・ボイジャー ウィング・メガボイジャー
ゾード解説

 「ゾード」と名前が付くのは、@〜Bだけ。
 「メガボイジャー」と「メガウィンガー」は、原作メガレンジャーと同じ名前だったりします。まあ、コクピット部分に、目立つように機体名が書かれているので、名前を変えると違和感が生じるという理由があるのですが。
 ちなみに、全機体共通の特徴は、「胸に輝くMマーク」♪ だったりします。「マンとマシンが一つになった」りはしませんけど(笑)。

@アストロメガゾード(アストロメガシップ)

 原作の名前は、ギャラクシーメガ。でも、間違えてギャラクシーメガゾードと言ってはいけません(それは次回作のメインロボ)。
 変形前が小型宇宙ステーションで、常時大勢のINET職員を乗せて戦っている原作版と比べると、
 「スターウォーズのミレニアムファルコン」をイメージさせるフォルムの宇宙船であるパワレン版のほうが、いろいろと説得力ありました。
 もう、レンジャーたちの移動基地として、宇宙を駆け巡る大活躍を見せてくれました。中は、食堂や小型メカの整備施設、戦闘シミュレーターまで完備しており(バスルームがあるかは謎^^;)、コンピューターのディナによって制御されています。

 物語終盤で次々と破壊されるゾードたちの中で唯一健在。次回作「ロストギャラクシー」では、博物館として利用されていましたが、ギャラクシーレンジャーの宇宙船として引き続き運用されました。
 そしてレンジャー共演編で、ゾードとしての勇姿を見せた後、同作終盤でトラキーナによって破壊、その役割を終えました。
 ただ、アンドロスたちは、どうやら同型機(改良型?)の「アストロメガシップMK2」に乗り換えていたようです(ワイルドフォースにて判明)。

 アストロメガゾードは、メカとしては、「電磁合体」と称しつつ、一応、単独変形ロボと考えます。
 毎回、シールドをかざしての大気圏突入がポイント。メガレンジャーの時は、「大気圏突入に失敗すれば、大勢のINET職員も殉職だなあ……」などと、変なことを心配してましたが、宇宙技術の粋であるパワレン版では、そんな心配も無縁で、安心して見ることができました(笑)。
 
 アストロメガゾード最大の謎は、頭部のメガシャトルが「NASADAからT.Jたちが借り受けたもの」なのに、どうしてメガシップと合体できるのか? これについては、やはりNASADAにパワーレンジャーの技術が先刻、伝えられていたと考えます。

Aデルタメガゾード

 ファントムレンジャーが、コントローラーであるパトルライザーと共に提供してくれたマシン。
 三角形のデルタメガシップに変形する、自動操縦ロボ。
 武器は腕のジャイロブラスター。
 最後は、メガポイジャー基地に襲撃を掛けたエクリプターによって、破壊されます。

Bアストロ・デルタメガゾード

 アストロメガシップとデルタメガシップが(わざわざ地上から宇宙に飛び出した後)「超電磁合体」した姿。
 肩のジャイロブラスターと、拳を発射するフライングパワーパンチが主兵装。

Cメガビークル

 異星人酒場のギャンブラーが持っていた「ゾードンのキーカード」によって、所在が判明した5機のマシン。
 それまで、基地そのもので戦闘をしていたスペースレンジャーにとっては、非常に有り難い戦力と言えます。 

Dメガボイジャー

 メガビークルが5機合体したロボット(ゾードと言うべきか?)。
 合体コードは原作と同じ「銀河合体」。必殺技も、原作と同じ「ボイジャースパルタン」。
 詳しい情報は、こちらも参照すべし。
 最終決戦直前に、機械型モンスター・タンケンシュタインの自爆に巻き込まれ、大破。原作と同じ末路だけど、頭部などの残骸が描かれたオリジナル映像は相当に衝撃的。 

Eメガウィンガー

 シルバーレンジャーが自分で製造した専用ロボット。
 戦闘機型から「電撃変形」して、メガボイジャーをサポートする。
 最後は、敵の戦闘機ヴェロシファイターの大群との乱戦で、破壊される。
 原作では、デルタメガ同様、バーニングユガンデによって破壊されたんだけど、パワレン版では、少しだけ長生きした形になります。

Fメガウィンガー・ボイジャー

 メガウィンガーにメガウィンガーの翼シルバーウィングを装着、飛行可能になった機体。
 機動性がアップしたことにより、敵の素早い動きにも対応し、「ボイジャースパルタン」の命中精度や威力が向上した、と考えられる。【ページの頭へ】

 

6.敵役
  名前 組織内の役割 日本版該当キャラ
アストロネマ
Astrenema
女首領 (オリジナル)
エクリプター
Eclipter
首領の片腕 ユガンデ
エルガー
Elgar
ギャグメーカー ゼルモダ
(カーレンジャー)
ダーコンダ
Darkonda
傭兵幹部 ギレール
ダークスペクター
Dark Specter
宇宙の悪の
 大首領
(オリジナル。
 役割的には
 ジャビウス1世)
サイコレンジャー
Psyco Rangers
偽戦隊 ネジレンジャー
モンスター 怪人 ネジレ獣
サイコネジラー
クァントロン
Quantron
戦闘員 (オリジナル)
敵役解説

 「イン・スペース」の敵役は、「メガレンジャー」の「邪電王国ネジレジア」を、パワーレンジャーの世界観に合わせて巧みに換骨奪胎している。
 着ぐるみではない首領的存在のドクター・ヒネラーや、女性幹部のシボレナは登場せず、その役どころを一人で担当したのが、
アストロネマと言える。

 ネジレジアは、異次元からの侵略者(ただし、ヒネラーは元3次元人の鮫島博士)だったが、
 
アストロネマの一味は、宇宙の悪の支配者ダークスペクターの一配下という設定になっている。
 彼女たちの役割は、
「ゾードン救出」を目指すパワーレンジャーの妨害であり、次いで余力があれば地球侵略という形になっている。もっとも、ダークスペクターにとっては、地球侵略は緊急の課題ではない。その目的は、宇宙全体の侵略であり、ネジレジアよりも遥かに規模が大きい。過去の戦隊シリーズで言うなら、「電撃戦隊チェンジマンの大星団ゴズマ」に匹敵する壮大さである。

 宇宙を支配するために、
ダークスペクター「ゾードンの持つパワーを吸い尽くすこと」を第一目的としている。最終話では、そのゾードンのパワーは「宇宙の悪を浄化するほど強大なもの」として描写された。もっとも、それが最初から行えるのであれば、ゾードンは捕らえられたりしないだろう。ゾードンのパワーは、ダークスペクターのパワーと拮抗するぐらいであり、ダークスペクターが存在しているうちは、その力を悪の浄化には使えなかったと考えられる。
 逆に言えば、
ゾードンさえいなくなれば、ダークスペクターも同程度の威力をもって、速やかに正義の勢力を鎮圧できた、とNOVAは考える(まあ、ダークスペクターが自己犠牲で全パワーを放出するとも思えないけど)。ただし、ゾードンの強力なパワーを消すには、時間をかけて消耗させなければならない。一気にやろうとすれば、バックファイヤーでダークスペクター自身も手痛いダメージを被ることになるだろう。「弱らせてから殺す」、地味だが、強力なゾードンを殺すには、それしか方法はなかったにちがいない。
 なお、最初の劇場作品において、簡単に
ゾードンを瀕死に追い込んだ存在として、アイヴァン・ウーズがいる。ウーズダークスペクターよりも強力だった……とは考えにくいので、劇場版の設定は、一連のパワレンシリーズとは異なるものと見なすのが無難だろう。

 さて、九割ぐらい成功しかけた
ダークスペクターの「ゾードンを確実に殺して、宇宙の支配者になろう」計画は、悪に洗脳したアストロネマの密かな裏切りによって崩壊した。
 
ダークスペクターの強大なパワーは、サイコレンジャーによって浪費されていったのである。
 サイコレンジャーが「
ダークスペクターのパワーを浪費させるシステム」は、おそらく「ゾードンのパワーを消耗させるシステム」と同じものだった、と考えれば納得できる。当然、アストロネマは後者のシステムについて知っており、自身の野望のために応用したのであろう。

 結果的に、
アストロネマダークスペクターを弱らせ、ダーコンダが相討ちに持ち込んだからこそ、「ゾードン最期の奇跡」も実行可能になった、と言える。
 悪の内紛、これこそが宇宙を救ったのである。

@アストロネマ

 宇宙の悪のプリンセス。正体は、アンドロスの妹のカローン
 パワーレンジャーの悪役の中でも、とりわけ劇的な設定を持つ彼女は、NOVAにとってもお気に入りです(曽我町子のリタを別格にすれば、最高の悪役と言えます)。

 強力な光線を放つ槍を使いこなすだけでなく、上司をも騙す演技力、そしてシークレットシティ建造を初めとする、独特の作戦立案能力など、ダークスペクターに重宝されるのも分かる気がします。
 
ダーコンダが「信用できない」と知りつつも、その能力を認め、活用するなど、悪の首領としての器量も優れているのでしょう。

 ただ、
アシュレーに変身したときのコミカルさや、ゼインとの仄かな恋愛など、「まだ悪に洗脳されきっていない」時期には、相応の可愛さも見受けられますね。
 
カローンとしての記憶を取り戻してから、機械的に再洗脳された後では、「冷酷に悪事を計画する面」が強調されましたが、その刃は、上司のダークスペクターにも向けられることになります。そりゃ、「完全な悪をプログラム」されたなら、「上司を陥れること」など当たり前だよなあ。

 そして、彼女の物語は、続編の「ロストギャラクシー」にまで続きます。
 
カローンとして、命を失ったピンクレンジャー・ケンドリックスの遺志を受け継ぎます。しかし、アストロネマとして悪事を行った罪の意識は消えることなく、「善の心のカローン」VS「悪の心のアストロネマ」の対決を経ることに。
 そうした試練を通じて、ようやくアストロネマは消え去ることになったのでした。

Aエクリプター

 アストロネマを娘として育て上げた忠臣。

 原作のユガンデも、「誇りある戦士」としてのイメージが強いキャラクターでしたが、
 エクリプターも
「騎士道精神あふれる武人」として、そして「アストロネマを心から愛する父親」として、非常に格好いい悪役でした。
 生まれついての悪らしく、ゾードンの奇跡で呆気なく消滅しましたが、それはそれで、自分の役割に殉じたとも言えるでしょう。できれば、
カローンの心に、彼への想いが少しでも残ってくれていることを願いたいです。

Bエルガー

 前作に引き続き、悪側のギャグメーカーとして登場。
 シリアスな話の多い「イン・スペース」では、バルクやスカルたちの出番も減っているので、ある意味、非常に重要な役割とも言えます。
 戦いの前線に立つことは少なかったですが、
アストロネマエクリプターにツッコミを入れて、怒られたり、にらまれたり、「お仕置き部屋」に連れて行かれたり……いろいろ、見せ場をさらっていました。
 元々は、
ディバトックスおばさんの命令で、「生意気な小娘アストロネマ」の動向をスパイする役割だったのでしょうが、バカなので、そんなことはすぐに忘れていました。
 最後は、浄化されて消滅。彼も人間に戻れたら良かったのにね、と思ったりも。

Cダーコンダ

 本作の台風の目です。
 幼い日の
カローンを誘拐し、エクリプターと対立し(無理矢理体を乗っ取ったことも)、メガボイジャーのキーカード争奪戦に絡み、正統派のエクリプターでは行えないような卑劣な作戦を次々と実行し、最後にはダークスペクターを裏切って、抹殺を図った挙句、共に相討ちという結末。
 もう、悪役として大活躍と言えましょう。

 そんな彼の強さの秘密は、「命を9つ持っている」こと。何度倒しても、再登場するというしつこさで、初視聴の時は、
「お前、死んだんじゃなかったのか?」と大いに戸惑わせてくれました。

 原作のギレールは、ジャビウス一世より派遣された幹部で、ヒネラー配下のユガンデと対立関係になったりしていましたが、あっさり死亡。
 こういう途中参加の幹部って、既存の幹部との対立関係や裏切りなんかで中盤のストーリーを持ち上げる役どころと言えます。戦隊シリーズでは、そういうキャラって伝統的パターンとも言えるのですが、中でもパワレンの
ダーコンダは、物語上の役割も非常に大きく、印象的でした。

Dダークスペクター

 宇宙の悪の大首領。納谷吾郎の声でしゃべっても、おかしくないほどの大ボスです。
 通称は皇帝陛下ですが、その姿は怪獣そのもので、ネオショッカー首領に近いです……が、それよりも、
劇場版ターボの悪役マリゴアそっくりの姿をしています(作品を見る機会には、今だ恵まれてませんが)。
 第1話で、
ディバトックスも「皇帝陛下は、私の婚約者(マリゴア)にそっくり」と強烈なセリフを口にしています。

 非常に強力な力を持っているのでしょうが、パワーレンジャーとの直接対決がなかったので、具体的な強さは想像するしかありません。
 何にせよ、
リタゼッドモンドディバトックスなんかを従えていたわけだから、「悪の側のゾードン」と言っても良いぐらいのカリスマ的存在感があったのでしょうね。

Eサイコレンジャー

 邪電戦隊ネジレンジャーのパワレンバージョン。
 アストロメガシップ、アストロネマ(カローン)と並んで、次回作にも登場する重要キャラクター。

 サイコレンジャー編は、基本的に原作メガレンジャーと同様のストーリーを踏襲していて、オリジナリティには欠けますが、うまくパワレンワールドの中に組み込めたと思います。

Fモンスター

 原作の「ビビデビによる巨大化ウィルス」と違って、「宇宙要塞ダークフォートレスからの巨大化光線サテレイザー」で巨大化します。
 原作は、ネジレ獣(○○ネジレ)と、強化型のサイコネジラー(○○ネジラー)に分類されますが、本作では特にそういう区別はされていません。

 モンスターを使った作戦よりも、ドラマ部分に重きを置いた作品なので、必然的に存在感は薄いように思えます。

Gクァントロン

 メガレンジャーの戦闘員クネクネは、アストロメガシップ内の戦闘シミュレーター用の「対戦相手クラテライト」として登場。9話では、現実世界に大量増殖して、大暴れしていました。

 パワレンオリジナルの戦闘員クァントロンは、いかにも宇宙人って外見の銀仮面集団でした。
 こちらも、前作のピラナトロン同様、大量出現して、最終決戦を盛り上げてくれました。こういう「数の暴力」的な展開では、やはりアメリカ版はすごいなあ、と思います。
 なお、クァントロンは
「戦闘機ヴェロシファイター」のパイロットとして、原作にはない「スペースドッグファイト」も大いに展開してくれました。こういう映像って、戦隊ものよりも、宇宙刑事を思い起こさせてくれて、非常にグッドでした。

※おまけ

 今作では、前作の悪
ディバトックスが度々出演した他、最終決戦で、宇宙各地を侵略しているリタゼッドモンドといった過去作品の悪役の姿が描かれました。彼らの末路を描くことで、これまでのパワレンの一続きの物語(NOVAは「ゾードン編」と呼ぶ)に終止符を打ち、これ以降は一から物語世界を築く、という方向で、新たな展開を見せています。
 「イン・スペース」はこれまでのパワレンを解体、終結させるとともに、今作での新たな試み(旧作戦士との共演や、レッド用アーマーの登場)が「ロストギャラクシー」以降に受け継がれていきました。その意味で、「イン・スペース」以前と以後に、パワレンは大きく分けられると言えるでしょう。
(2007年追記・なお、本作のラストで浄化され、善人に戻ったリタは、パワレン版「マジレンジャー」の「ミスティックフォース」で、正義の大魔女「ミスティック・マザー」として登場。亡くなった曽我町子女史を称えるとともに、パワレンの歴史を改めて一本につなげる役どころとして描かれました。)
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