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2:戦隊ロボット発展史
(その2・フラッシュマンからジェットマンまで)

8.超新星フラッシュマン(1986年)

  ロボット・メカ名 特徴 必殺技 合体コード
フラッシュキング 陸空空
 3機合体ロボ
コズモソード・
スーパーコズモ
 フラッシュ
合体
フラッシュクロス
    分離メカ名 特徴 搭乗者  
    タンクコマンド 戦闘用地上車両。
フラッシュキングの
頭胴部に変形
レッドフラッシュ  
    ジェットデルタ 空中戦闘機。
フラッシュキングの
右腕・右脚に変形
グリーンフラッシュ  
    イエローフラッシュ
    ジェットシーカー 空中偵察機。
フラッシュキングの
左腕・左脚に変形
ブルーフラッシュ  
    ピンクフラッシュ
  スターコンドル 母艦  
  ロボット・メカ名 特徴 主な技 変形コード
@ フラッシュタイタン 大型トレーラー  
A タイタンボーイ @の前部が変形。
高機動小型ロボ
ラジアルカッター フラッシュターン
タイタンボーイ
B グレートタイタン @の後部が変形、
Aを収納。
大型ロボ。
タイタンノバ フラッシュターン
グレートタイタン

 戦隊ロボ史においてのみならず、日本ロボット史において重要な作品が、「フラッシュマン」だと言えます。
 
「2号ロボ」のシリーズ初登場は、それだけのトピックなんですね。
 当時は、1982年の「戦闘メカ ザブングル」(ウォーカーギャリア)以来、主人公の操縦する2号ロボは、アニメ界では常識となっていました。
 フラッシュマンの1986年に至って、ようやく特撮界でも、2号ロボが恒例化するわけです。もっとも、同一番組内における元祖2号ロボは、実は1973年、特撮の「ジャンボーグA」(ジャンボーグ9)にあるわけですから、特撮とアニメがフィクションの世界で互いに良い影響を与え合っていると考えるべきでしょう。
 ちなみに、
「小型ロボが大型トレーラーに収納される合体形式」は、この後、1990年のアニメ作品「勇者エクスカイザー」に受け継がれます。

 そして、2号ロボに限らず、1号ロボの「フラッシュキング」も戦隊史上では、十分個性的なメカです。
 まず、リーダーの
レッドが地上車両に乗ることは、これまでのロボではありませんでしたし、この後もレッドだけが地上メカってことは一度もありません。
 また、2機のジェットの
腕脚への変形というパーツ分割も、独特のものです。腕なら腕、脚なら脚というのが普通のパターンで、1機のメカが「右腕と右脚」「左腕と左脚」になる変形は、戦隊ロボ数多しと言えども、「フラッシュキング」ただ1体です。
 さらに、デザイン的には「角のない丸い頭部」、名称的には「○○キング」と、初めての要素が盛りだくさんです。なお、この「○○キング」の名称は、「○○王」も含めて、戦隊ロボでは「○○ロボ」の次に多い、名称パターンとなっています。
 必殺技の「スーパーコズモフラッシュ」は、
高速前転して敵を斬るという、非常にダイナミックな技です。でも、放送当時のNOVAには、そんな搭乗者への負担が大きい技は受け入れられなかったのですが。

 母艦の「スターコンドル」は、戦闘機のような美しいデザインと、サポートロボのマグが操作して、窮地のフラッシュキングを援護するシーンが印象的なメカです。さらに、必殺剣のコズモソードを電送ではなく、直接射出しますから、母艦の中でもとりわけ、出番が多いといえましょう。

 そして、2号ロボに変形するフラッシュタイタン。一説によると、フラッシュ星以外の技術で作られたとか。
 まずは小型ロボの
タイタンボーイ「赤い箱型ボディ」が特徴で、「郵便ポスト」のあだ名で親しまれています。この「○○ボーイ」の名称も、高機動小型サポートロボの名として、後の戦隊にも受け継がれています。ただし、以降の「ボーイ」シリーズが自動操縦のAIロボであるのに対し、このタイタンボーイだけは、有人操縦なんですね。搭乗者への負担は、非常に大きかったと推測されます。武器は、タイヤ手裏剣の「ラジアルカッター」。でも、とどめを刺すほどの威力は持っていません。
 満を持して登場するのが、
「冷蔵庫」の異名を持つ「白い箱型ボディ」グレートタイタン。歩行機能を持たずにホバー移動と、人型の必然性がありませんが、それでも威圧感だけは抜群で、驚く敵怪人に胸からの必殺光線「タイタンノバ」を浴びせるのがお仕事。

 戦闘ロボとしてバランスの取れたフラッシュキングと、独特の個性をもつタイタンボーイグレートタイタン。2号ロボの登場で、戦隊ロボも多様化し、その後、飛躍的な発展を遂げることになるわけです。

9.光戦隊マスクマン(1987年)

  ロボット・メカ名 特徴 必殺技 合体コード
グレートファイブ 空陸陸空空
 5機合体ロボ
光電子ライザー・
ファイナルオーラ
 バースト
合体
ファイブクロス
    分離メカ名 特徴 搭乗者  
    マスキーファイター 高速戦闘機。
グレートファイブ
(以下G5)の
頭胸部に変形
レッドマスク  
    マスキードリル ドリル戦車。
G5の胴部に変形
ブラックマスク
    マスキータンク 高機動戦車。
G5の脚部に変形
ブルーマスク
    マスキージェット 重戦闘機。
G5の左腕に変形
イエローマスク
    マスキージャイロ ジェットヘリ。
G5の右腕に変形
ピンクマスク
  ターボランジャー 母艦  
  ロボット・メカ名 特徴 必殺技 変形コード
ギャラクシーロボ
⇔ランドギャラクシー
大型トレーラーが
変形するロボ。
鉄拳オーラ
 ギャラクシー
ギャラクシー
チェンジ

 またもや、革新的なロボの登場です。
 
「グレートファイブ」はその名が表すように、特撮界初の5機合体という偉業を成し遂げた、記念すべきロボットです。アニメや玩具では「コン・バトラーV」(1976年)などで、すでに5機合体を実現していましたが、やはりミニチュア操演を駆使して、いかにも本物らしく見せるには、それなりの技術が必要だったということでしょう。
 名称的にも、2号ロボの
「ギャラクシーロボ」と並んで、戦隊名が用いられていません。母艦の「ターボランジャー」と3点セットで、すべて「マスクマン」のメカだと分かる人は、ある程度の戦隊ファンだけでしょう。
 
グレートファイブが「ファイブマン」、ギャラクシーロボが「ギンガマン」、ターボランジャーが「ターボレンジャー」だなんて誤解をする人は、きっと出てくるに違いない! 

 グレートファイブの特徴は、機体構成に「ドリル戦車」を含む唯一の戦隊ロボだという以外に、分離メカの装備を見事に武装に生かした初のロボということです。
 
マスキージェットの翼をシールドに、マスキージャイロのローターをブーメラン「ジャイロカッター」に、そしてマスキードリルの砲門をビームガンの「グレートガン」に利用。手持ちの銃を持つ初の戦隊ロボでもあります。

 一方のギャラクシーロボは、「オーラを持った心あるロボット」であり、必殺技は、巨大化した手刀によるチョップ。とどめを刺した後の合掌ポーズが、話のネタになります。
 それ以外には、「バズーカ」を使用するロボットっていう特徴もあります。
 
グレートタイタン同様、「大型トレーラー」の変形ロボです。次回作のライブマンまで、「2号ロボは陸上トレーラー」というパターンが続きます。その後は、「2号ロボは可変戦闘機」というパターンが3作続きますが。
 必殺技のチョップは、「格闘攻撃によるとどめ」パターンを確立します。これによって、戦隊ロボの必殺技は、
「剣を初めとする接近戦武器」「格闘攻撃」「光線などの飛び道具」という3本柱がそろいます。

10.超獣戦隊ライブマン(1988年)

  ロボット・メカ名 特徴 必殺技 合体コード
ライブロボ 空陸空
 3機合体ロボ
超獣剣・
スーパーライブ
 クラッシュ

ストロングクラッシュ
 ダウン
(プラズマエネルギーで
強化した新必殺技。
32話他1回のみ使用)
合体! 
ライブ
ディメンション
    分離メカ名 特徴 搭乗者  
    ジェットファルコン 鳥形戦闘機。
ロボの頭胴部に変形
レッドファルコン  
    ランドライオン ライオン型メカ。
ロボの胸腕部に変形
イエローライオン
    アクアドルフィン 魚型飛行潜水艇。
ロボの脚部に変形
ブルードルフィン
  マシンバッファロー 母艦  
  ロボット・メカ名 特徴 必殺技 合体コード
ライブボクサー 陸2機合体ロボ ミラクル
 ビッグブロー
合体! 
ボクサー
ディメンション
    分離メカ名 特徴 搭乗者  
    バイソンライナー 大型トレーラー。
ボクサーの上半身と
左足に変形。
また、1の頭部・脚部、
左肩に装着されて、
Sライブロボを構成。
ブラックバイソン  
    サイファイヤー 大型トレーラー。
ボクサーの下半身と
右足に変形。
また、1の腕部と、
右肩に装着されて、
Sライブロボを構成。
グリーンサイ  
  ロボット・メカ名 特徴 必殺技 合体コード


スーパーライブロボ ロボとボクサーが
合体する5機合体ロボ
スーパー
 ビッグバースト
合体! 
スーパーライブ
ディメンション

 戦隊ロボの進化は順調に進み、とうとう10作品目において、1号ロボと2号ロボの合体を果たします。2号ロボが、1号ロボの装甲になる合体パターンは、この後、勇者シリーズでしばしばお目にかかります。

 それ以外のトピックとして、初の動物型メカとか、戦隊メンバーのモチーフとロボの分離メカのモチーフが初めて合致したこととか、「ライブボクサー」というスポーツモチーフロボの登場とか、いろいろと新機軸があります。
 名称的には、「1号ロボ」と「2号ロボ」の合体名称は、「スーパー(1号ロボ)」という名称が以後の伝統となります。

 ロボを個別に見ると、まず1号ロボのライブロボ胸ライオンのロボットは戦隊初です。アニメロボの「ダルタニアス」を受け継いだ合体にも見えますが、実は、合体パターンそのものは、「チェンジロボ」なんですね。
 初の4つ足走行メカのランドライオンに注目が集まるところですが、ここは、アクアドルフィンにも注目したいです。海用のメカって、最近のガオシャークに至るまで、あまりなかったですから。
 さらに、アクアドルフィンは、動物モチーフでは珍しい「左右分割メカ」なんですね。基本的に、動物メカが合体の途中で「分裂」しちゃうのは、戦隊ロボの禁じ手の1つだったと思います。やっぱり、動物の体が二つに裂けちゃうのは、イメージ悪いでしょう。アクアドルフィンの場合は、魚メカが二体連結した双胴型マシンだから問題ないんですが。
 でも、まあ、最近のガオエレファントでやっちゃいましたけどね。見事に「剣と楯に分割」してしまいました。
 ちなみに、ライブロボの武装としては、ランドライオンに装着している(合体時は両肩の)ビーム砲が、拳銃「ダブルカノン」として使えます。

 2号ロボの「ライブボクサー」は、新規加入のブラックグリーンのメカである、2機のトレーラーが合体します。ダイナロボ以来のゴーグルフェイスを採用。
 名前のとおり、必殺技はパンチ。どちらかと言えば、タイタンボーイや、ギャラクシーロボを受け継ぐ、小型高機動ロボの系譜ですね。

 そして1号ロボと2号ロボの合体によって生まれる「スーパーライブロボ」。系譜としては、グレートタイタンになるでしょうか。胸からの光線が必殺技となります。大型ロボって、どうしてもアクションが不向きになりますから、飛び道具主体になるんですね。

 そして、忘れてはいけないのが、分離メカを運搬する「最後の単機能母艦」マシンバッファロー。これ以降の作品では、分離メカが直接、戦場に駆けつけて来ることが多いため、母艦が必ずしも登場しなくなるわけです。
 登場するとしたら、自ら巨大ロボになったりするなど、ただの運搬メカではない、相応の見せ場をもらうことになります。

11.高速戦隊ターボレンジャー(1989年)

  ロボット・メカ名 特徴 必殺技 合体コード
ターボロボ 車5台合体ロボ 高速剣・
ターボクラッシュ
合体シフト! 
ターボロボ
  分離メカ名
(ターボマシン)
特徴 搭乗者  
    ターボGT ロボの頭胸背部に変形 レッドターボ  
    ターボトラック ロボの腕胴部に変形 ブラックターボ
    ターボワゴン ロボの脚部に変形 ピンクターボ
    ターボジープ ロボの左足に変形 ブルーターボ
    ターボバギー ロボの右足に変形 イエローターボ
  ロボット・メカ名 特徴 必殺技 変形合体コード
ターボラガー
⇔ラガーファイター
戦闘機が変形 スクリュー
 ラガーキック
変形シフト! 
ターボラガー


スーパーターボロボ ロボとラガーが
合体する6機合体ロボ
スーパー・
ミラージュビーム
スーパーシフト



ターボビルダー 基地が起き上がり、
人型に変形。
スーパーターボロボを
収納する7機合体。
スーパーターボ
 ビルダービーム
なし

 この時期の戦隊ロボの進化の1つの頂点が、この「ターボレンジャー」です。
 1号ロボだけで、
車ばかりの5機合体
 2号ロボは、
ダイデンジン以来久々の航空機変形ロボ。
 そして、2体のロボットが合体する
「スーパーターボロボ」は、戦隊初の6機合体ロボです。
 最後に、基地が巨大ロボット要塞に変形して、
「スーパーターボロボ」を収納する、極めつけの7機合体。単純に合体機体数では、現在、この7機合体が戦隊最高となっております。

 個別に見ていくと、まず基本となる1号ロボですが、分離メカに「ターボマシン」という呼称が付けられるようになったのは、この作品が最初です。
 
「ターボロボ」の両足は、ジープバギーのタイヤがまるでローラースケートのようになっていて、地上を高速走行することができます。この勢いで、敵を切り裂く技が「高速剣ターボクラッシュ」です。
 なお、ここでの
ターボワゴンに限らず、ピンクの乗るメカが純粋にピンク色の機体色をしていることは、まずないんですね。たいていはピンク色はワンポイントだけで、基本色は「薄赤」か「白」になっている。まあ、ロボットにピンク色は似合わないということなのでしょうが。
 
ライブボクサーに続いて、今回はメインロボがゴーグルフェイスです。
 武装としては、ターボトラックがメインになります。腰部に拳銃「ターボガン」がありますし、トラックの後部荷台が「シールド」に変形します。

 2号ロボのターボラガーは、前作のライブボクサーに続く、スポーツモチーフロボ。必殺技の高速回転蹴り以外に、ラグビーボール型の爆弾を使います。

 このターボラガーが増加装甲となって、ターボロボの足元と上半身を覆ったのが、スーパーターボロボ。元のターボロボの痕跡などほとんど残っておらず(機体カラーすら変わっている)、前作のスーパーライブロボに比べて、非常にバランスの悪いデザインですが、ビームを撃つだけだから構わないわけです。

 そして究極のターボビルダー。まったく移動はできませんが、劇中では、敵の方から基地めがけて突っ込んでくるのを、迎撃するための「最後の切り札」的メカですから、問題ないわけです。
 この基地ロボは、母艦に代わる新たな巨大玩具となります。

12.地球戦隊ファイブマン(1990年)

  ロボット・メカ名 特徴 必殺技 合体コード
ファイブロボ 空陸陸3機合体ロボ 超次元ソード 合体! 
トリプル
ジョイント
1’ ファイブトレーラー ファイブマシンが
結合した別形態の
大型トレーラー。
   
  分離メカ名
(ファイブマシン)
特徴 搭乗者  
    スカイアルファ 戦闘機。
ロボの頭胸部に変形
また、トレーラーの
前部にも変形。
ファイブレッド  
    キャリアベータ 大型戦車。
ロボの腰脚部に変形
また、トレーラーの
後部台座に変形
ファイブブラック
    ファイブイエロー
    ランドガンマ 高速戦車。
ロボの両腕部に変形

また、トレーラーの
後部砲塔に変形
ファイブブルー
    ファイブピンク
  ロボット・メカ名 特徴 必殺技 変形合体コード
スターファイブ
⇔スターキャリア
戦闘機が変形 スターハングビーム・
ハングビームエンド
変形!
スター
ラウンド 


スーパーファイブロボ ロボとスターファイブが
合体する4機合体ロボ
スーパー・
ベクトルパンチ
合体!
スーパー
ブラザー
ジョイント



マックスマグマ
⇔マグマベース
基地が人型に変形。
スーパーファイブロボを
収納する5機合体。
ダイヤモンド
 マックス
合体!
マックスクロス

 さて、1号ロボが3機合体とは、ロボ史的にはいきなり退化してますね。
 
「マスクマン」以来、戦隊の各メンバーが自分専用のマシンを持つことが当たり前となった時代において、「ファイブマン」は新しい方向を模索しています。
 それは、
合体ロボが別形態に変形すること。
 これによって、
3機のマシン&「ファイブロボ」「ファイブトレーラー」の全部で5形態のメカということで、「ファイブマシン」の名に偽りなし、となるのですが、あまり納得いきません。
 これに、兄弟ロボという異名の
「スターファイブ」が合体し、戦隊初の4機合体をドサクサ紛れ的に実現しています。
 そして、基地合体の
「マックスマグマ」に至って、ようやくファイブマンの名にふさわしい5機合体と。
 まあ、前作で膨れ上がった合体システムを整理したと思えばいいか。

 1号ロボの「ファイブロボ」は、合体システム的には、1機のメカが左右の腕に分割合体する点が新しいと言えます。でも、やはりNOVAには、地味なロボの印象が強いです。

 2号ロボの「スターファイブ」の方が、個人的には好きですね。
 何だか小型ロボが続いた2号ロボにおいて、1号ロボよりも高身長かつスマートな体型。そして、メイン武器が拳銃「スターガン」という洗練された戦闘スタイルです。
 とどめ技は、スターガンから出る「スターハングビーム」で相手を縛り上げてから、とどめのビームをシュート! 
 これまでの2号ロボの必殺技が格闘系であった分、独特と言えます。

 そして、スターファイブが増加装甲となって、ファイブロボに合体。このスーパーファイブロボは、合体システムとしては、前作のスーパーターボロボと同じですが、やはりデザイン的に洗練されています。
 何しろ、格闘が可能で、必殺技がパンチですからね。

 同じく、基地ロボのマックスマグマも、前作のターボビルダーより、洗練されたデザインを持ちます。だって、ターボビルダーは横長でしたもん。どちらかと言うと、上半身だけ人型で、脚がおまけってデザインでしたからね。
 
マックスマグマは、きちんとバランスの取れた人型をしています。必殺技は全身の砲門の一斉射撃「ダイヤモンドマックス」! 
 こんな格好良い
マックスマグマですが、玩具が高額商品になりすぎて、あまり売れなかったという悲しい結果を迎えてしまいます。よって、基地ロボの流れは、ひとまず、これで打ち切りとなるんですね。

13.鳥人戦隊ジェットマン(1991年)

  ロボット・メカ名 特徴 必殺技 合体コード
ジェットイカロス 飛行機5機合体ロボ バードニック
セイバー
合体! 
スクラム
ウイング
1’ イカロスハーケン ジェットマシンが
結合した別形態の
重爆撃戦闘機。
ジェット
フェニックス
合体!
ジェット
スクラム
  分離メカ名
(ジェットマシン)
特徴 搭乗者  
    ジェットホーク ジェットイカロス
(JI)の頭胴部、
イカロスハーケン
(IH)の前部になる。
レッドホーク  
    ジェットコンドル JIの右脚、IHの後部
右尾翼になる。
ブラックコンドル
    ジェットスワン JIの左脚、IHの後部
左尾翼になる。
ホワイトスワン
    ジェットオウル JIの右腕、IHの後部
右主翼になる。
イエローオウル
    ジェットスワロー JIの左腕、IHの後部
左主翼になる。
ブルースワロー
  ロボット・メカ名 特徴 必殺技 変形合体コード
ジェットガルーダ
⇔バードガルーダ
戦闘機が変形 ガルーダクロー 変形! 
ジェット
ガルーダ


グレートイカロス イカロスとガルーダが
合体する6機合体ロボ
バードメーザー 合体!
グレート
スクラム
1’

ハイパーハーケン イカロスハーケンと
バードガルーダが
合体する巨大戦闘機
ハイパーG
アタック
合体!
ハーケン
スクラム
テトラボーイ
⇔テトラバスター
AI搭載サポートロボ。
高速戦闘が得意。
イカロスやガルーダ用の
バズーカ砲にもなる。
テトラバスター テトラ
フォーメーション

 さて、前作のマックスマグマが商品的に惨敗したために、このジェットマンは、「あわや戦隊シリーズ打ち切り」の危険性がともないました。
 そこで、立て直しのために新たな戦略が設けられます。
 ドラマ的には、メインターゲットの幼児層から、若い女性〜主婦層に向けたトレンディドラマ風のスタイルを展開。結局、財布の紐を握るのは、一家では女性ですから。
 そして、ロボ的には、高額の基地を廃し、代わりに、前作で導入された「ロボの別形態変形」を発展させました。
 この
「ジェットイカロス⇔イカロスハーケン」の変形は、近年の「タイムロボ」を連想します。
 そして、
ついに登場の3号ロボ「テトラボーイ」小型高機動を旨とする「無人AIロボ」の初登場でもあります。武装に変形するというのも、これまでにないパターンです。最近の「ガオレンジャー」の「百獣武装」にも通じるものがあります。

 個別に見ると、1号ロボのジェットイカロスは、戦隊メンバー各人に搭乗機のある5機合体に戻りました。
 名称も久々に「○○ロボ」と異なります。これ以降、「オーレンジャー」まで「○○ロボ」の名は影を潜めます。
 一方、原点回帰からか接近戦武装が大充実。斧(イカロスアックス)や槍(ジェットランサー)、短刀(ジェットダガー)、鎖分銅(イカロスクラッシャー)、ハンマー(イカロスマグナ)など。ちなみに「シールド」は、ジェットスワローの翼です。
 何だか、商品としての魅力を上げて、早急にマックスマグマの失敗を取りつくろうという熱意がうかがわれます。こういう熱意を「あこぎ」という人もいますが、NOVAは結構好きです。必要性から情熱が生まれ、そこからアイデアが生まれる、と思いますから。
 別形態の「イカロスハーケン」にも必殺技が用意され(TV本編での使用は1回きりですが)、ファイブトレーラー以上の存在感をアピールします。何しろ、合体訓練だけで1エピソードが作られるほどですから、ドラマとロボの接点は大きいわけです。

 2号ロボの「ジェットガルーダ」は、「鳥のロボ」の異名を持つ、又もや異なったタイプのロボです。その顔がまさに鳥そのもので、必殺技も鉤爪で切り裂く、「鋼鉄の鳥人」とでも呼びたいメカです。次回作「ジュウレンジャー」以降の動物路線の嚆矢とも思えます。
 腕や脚のデザインも、これまでの箱型とは異なる、美しい円柱形です。

 そして、両者が合体した「グレートイカロス」。これまでの、「後から装甲を貼り付ける」方式ではなく、1度分離した「イカロス」に「ガルーダ」の増加パーツを挿入するという合体形式で、1号&2号合体ロボでは、最も美しいプロポーションを誇っているのでは、と思います。
 区分しておくと、頭と胸、両肩、太ももがイカロスのパーツです。
 そして、頭部装甲と、両脇から腰、腕や脚がガルーダのパーツです。箱型だとゴテゴテしがちな腕や脚に、「ガルーダ」の曲面パーツを使っているのもポイント高いですね。
 接近戦も十分にできそうですが、必殺技は、胸の鳥形エンブレムから放つ光線「バードメーザー」。

 別形態のハイパーハーケンも、1話きりの使用ですが、2機の戦闘機の結合機体はデザイン的にも格好良い。イカロスハーケンのジェットフェニックスは炎をまとい、ハイパーハーケンのハイパーGアタックは光をまとう突撃技ですが、戦隊では他に例を見ない必殺技で、今後、このタイプの技の復活に期待したいと思います。
 イメージは、「ガッチャマンの科学忍法火の鳥」とか「ライディーンのゴッドバード」ですね。

 そして、最後のテトラボーイ。3号ロボの登場で、戦隊はこれからロボが増殖するようになっていきます。
 こいつの高速スピード戦闘は、面白い映像効果を見せてくれましたが、それよりも印象強かったのは、39話「廻せ命のルーレット」ですね。単純にいえば、テトラボーイの超越的な計算能力を、イカサマバクチに利用するブラックコンドルの話です(かなり端折ってますが^^;)。ただの戦闘ではない、ロボの面白い使い方でした。

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