◇◆My favorite Japanese JAZZ / FUSION groove collection Selected by "ex.Eternal Soul◇◆
日本のジャズ。通称"和ジャズ"もしくは"ジャップジャズ"。特にサバービア以降のクラブカルチャー経由で古いレコードを買う人の殆どはアメリカのレコードから始まり、南米、ヨーロッパなどを経て、和モノに手を出す人が多い気がします。もちろん、それまでの過程でも日本のレコードを購入する機会はあるのですが、ふとある時『和モノって凄いんじゃ?』と気付くパターンの方が多い気がします。ここでは有名な作品から当HP独自の視点のものなどを僕の手持ちのコレクションから約100枚ほど紹介します。また村岡実のコンテンツも併せてご覧頂ければと思います。
EARLY BIRDS / PEPPERMINT BREEZE

いきなり日本のジャズというか和フュージョンの珍盤からの紹介です。これはEARLY BIRDSというバンドが、1985年に大阪電子専門学校音響クリエーティブ課で製作した課題LPというもので、かなりの珍盤だと思います。内容は爽やか系フュージョンで、1曲目の"BLUE HORIZONから超爽やかなサマーフュージョンサウンドで胸が高まります。"LONELY STREET"など微妙に恥ずかしくなるようなメロディも含まれますが個人的には大好きなので全然OKです。"SUNRISE SURPRISE"を始めとして、全体を貫くポップな感覚がまさに矩形波倶楽部みたいです。82年にメジャーデビュー盤もありますが、残念ながらそちらは未所有です。
HLR-8602 / SAM RECORDS

秋吉敏子 / MARIANO IN WEST SIDE
秋吉敏子とチャーリー・マリアーノのカルテットが来日した際に、大阪のニッポンレコードの社長が直接、秋吉敏子に交渉しフェスティバルホールで録音した伝説的なアルバムです。内容は本当に素晴らしくウエストサイドストーリーからの曲を中心にラテンナンバーも収録した作品。全編素晴らしいですが、個人的には美しいモーダルジャズワルツと言える"PLAISIR D'AMOUR"や"MALAGUENA"等、どの楽曲も繊細かつダイナミックな曲調に胸が高まります。全体を通してシリアスでピンと張り詰めたテンションが素晴らしい最高の一枚です。
NS-1001 / NIPPON RECORDS

石川晶とカウントバッファローズ / GET UP!

ドラマー石川晶による1975年リリースのジャズファンクアルバム。アレンジャーは鈴木宏昌です。タイトなリズム隊とホーンがあまりにもファンキーです。個人的には1曲目の"GET UP!"やメロウな"DISCHARGE"、B面の"MINOR JUMP"などがお気に入り、特に"MINOR JUMP"は派手なホーンとエレピがどこか大野雄二系のサウンドでカッコイイです。でも、全曲同系統のサウンドで飽きてしまいがちな内容なので、シンガーズスリーとかのスキャット/コーラスが入っていても良かったかもしれません。しかし、個人的には70年代初頭のジャズロック系、ニューロック系はあまり好みではないです(身震いするほどカッコイイとは思いますが…)。
RVL-5510 / RCA

池田芳夫 / SKETCH OF MY LIFE

ベーシスト池田芳夫のアルバム。とにかくアルバム1曲目"WHISPERRING WEEDS"での1970年代のカーリン・クロッグのようなストレンジでスピリチュアルな橋本一子のスキャットにまず衝撃を受けます。勿論、池田氏によるベースラインや日野元彦のドラミングなど聴き所満載。僕にとっての橋本さんはYMOのサポートメンバーでキーボードを弾いていた事しか知らないので、こんなアバンギャルドなジャズを演っていたとはかなり衝撃でした。B面のかなり激しい展開の"RAPID"や橋本の弾く美しいピアノがスピリチュアルな"NATURE AWAKENING"にも驚愕。かなりハードでディープな和ジャズ作品。
SKS-3002 / SEVEN SEAS

池田芳夫 / 風媒花

ベーシスト池田芳夫のセカンドアルバム。ディープでグルーヴィな"DOWN TO THE SEA"から幕を開ける名盤です。伊藤君子のスキャットと池田のベースラインが強烈です。長い曲ですが飽きずにあっという間の10分間が過ぎていきます。高瀬アキのピアノも強烈な個性を醸し出しています。続くタイトル曲も落ち着いた雰囲気の中に光るものを感じる名曲。B面"RISING INTO THE SKY"も軽快なブラジリアンフレーヴァーの佳曲。これまた伊藤君子のスキャットが印象的です。向井滋春のトロンボーンも最高です。ラストの高瀬アキの"AFTER IMAGE"までスピリチュアルな魅力に溢れた名盤です。
SKS-3008 / SEVEN SEAS

板橋文夫 / 濤

ピアニスト板橋文夫の1976年のデビューアルバムにして名盤。メンバーはベースに岡田勉、ドラムスに楠本卓司のピアノトリオ作品。曲目はお馴染みの"ALLIGATOR DANCE"と"GOOD-BYE"のA面に、大作"TOH"のみのB面という3曲で構成されています。A面の2曲は"WATARASE"というベスト盤で聴くことが出来ます。特にダークでグルーヴィな"ALLIGATOR DANCE"も然ることながら、彼の最大に人気曲と言っても差支えの無い"GOOD-BYE"に胸打たれます。あの物悲しく切ないメロディが涙を誘います。B面の"TOH"もなかなか聴き応えのある作品。初期の彼の作品もCD化されると良いのに。。。
FS-7011 / FRASCO

板橋文夫 / RISE AND SHINE

板橋文夫が75年に西荻窪"アケタの店"でのライブを収録したセカンドアルバム。(しかし、実際は"濤"より以前に録音されているので実質ファーストアルバム)。メンバーはベース早川岳晴、ドラムス亀山賢一です。A面の"JUMPING BOARD"から凄まじくパワフルな演奏が楽しめます。個人的にはB面の"MY FUNNY VALENTINE"や"RISE AND SHINE"が好き、特に前者は彼の音盤では珍しくスタンダードを演奏していて、なかなか趣がある名演です。後者もグルーヴィでWATARASEコンピレーションにも収録されていました。このLPでは編集されてた各曲を、完全収録したCDがリリースされているのでそちらもぜひ聴いてみてください。
AL-3004 / ALM

板橋文夫 / NATURE

ピアニスト板橋文夫の1979年の大名盤。A面はトリオ演奏、B面はホーンなども入った組曲構成で全曲彼のオリジナル作品で占められています。特にピアノトリオのA面が素晴でしく、1曲目の軽やかながら力強いジャズワルツ"WHEN YOU SMILE"から胸が高まります。続く"UP INTO THE SKY"はいわゆるクラブ系コンピなどにも収録されたことのあるグルーヴィで熱い名演。そしてこのアルバムの白眉ともいえるバラード"LISTEN TO MY STORY"も感動的な一曲です。まさに渡良瀬に匹敵する名盤だと思います。とにかく切にCD化を願う一枚です。
YX-7593-ND / BETTER DAYS

板橋文夫 / 渡良瀬

ピアノソロというシンプルな形態のアルバムながら板橋文夫屈指の名盤です。とにかく表題曲"渡良瀬"とラストの"GOODBYE"は必聴です。特に胸に切なく染みる"渡良瀬"のテーマは日本人なら誰もが持つであろう郷愁というものを呼び起こさせてくれます。ラストを締めくくる"GOODBYE"も素晴らしいメロディの名演。力強くも優しさのあるタッチがあまりにも素晴らしいです。当時は非常に入手困難なレコードで、入手に関しては個人的にも色々と思い出深いレコードです。現在はCD再発されて気軽に聞くことが出来るので、ぜひ一度手にとってみてください。 ジャケ裏のぶっとい板橋の腕がかなり印象的です。
YF-7042 / DENON

板橋文夫 / IMPACT

板橋文夫の1984年のアルバム。派手なジャケットの通り今までのピアノジャズ路線とは違ってホーンや色んな音が入って豪快なバンドサウンドになっています。このアルバムは特に向井滋春のトロンボーンがかなり印象的で、一曲目の"F1"からストイックなソロを聞かせてくれます。続く"LAST SUMMER"も向井のトロンボーンが切ないメロディを奏でる素晴らしいジャズワルツで、短い曲ながら夏の終わりをイメージさせる名曲。B面ラストの"NIPPON BLUES"も強烈な一曲。これは板橋文夫のベスト版"WATARASE"で聴けるので一度ぜひ聴いてみてください。
K28P 6321 / PADDLE WHEEL

板橋文夫 / RED APPLE

板橋文夫の1986年のアルバム。メンバーは板橋文夫(P)吉野弘志(DS)小山彰太(B)のトリオに加えてゲストは梅津和時(AS)広木光一(G)の2名です。珍しくギターがフィーチャーされる曲もあったりと時代を反映した雰囲気のアルバムですが、そこは板橋文夫です。なかなか素晴らしいパワフルで美しい楽曲が粒ぞろいです。個人的にはピアノトリオで演奏される2曲、美しいワルツの"ALICANTE"、そして"DON'T SAY GOODBYE"どちらも美しいメランコリックな板橋節全開の名曲です。特に後者は自身の"GOODBYE"へのセルフアンサーソングともとれる一品で、コンピレーションCDにも収録されていました。
K28P 6321 / PADDLE WHEEL

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