このコーナーではマイナーなマイクロバスを重点的に取り上げているが、 ダイハツのマイクロバスは既に血統が絶えていることもあり、 マイナー度が高いように思う。 同社のマイクロバスは妙にバリエーションが多く、比較的有名な モデルの他に、リヤエンジンのマイクロバスなど実験的なモデルが いくつか存在している。 今回はその中から、ヤナセボディのマイクロバスについて取り上げたい。 詳しいことは調査中ながら、とりあえずここに掲載する次第。 |
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DV201N型 ライトバス 前モデルのDV200Nは丸みを帯びた 車体だったが、1962年にシンプルな DV201Nライトバスが登場。 形式名から、2tトラックDV201の 派生車ということがわかる。 標準車ともロングボディとも 異なるホイールベースは 専用シャシーなのだろうか? 架装メーカーは不詳だが、後年のモデル との関係からヤナセ製かと思う。
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出典:調査中 | ||||||||||||||||
1964 ダイハツ DV201N型 ライトバス 第10回東京モーターショーでの展示。 昭和40年代を先取りしたデザインだ。 ストライプがいささか過剰ぎみだが、 ステンレスの装飾モールを廃した所は 他社よりも先んじている。 「なおデラックス仕様はラジオ 車内 放送装置 モケット張りシートが付く」 とあるので、2グレード体制のようだ。 |
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出典:モーターファン1963-12別冊付録 10thモーターショー | ||||||||||||||||
1967 ダイハツ 胃レントゲンバス 一見同じ顔の検診車だが、 よく見ると別物である。 ヘッドライトや屋根の深さはもとより、 車幅も一回りワイドになっている。 検診車の架装で知られるヤナセ製で、 ドアの後ろに(Y)のバッジが見える。 当時の資料にあたったところ、 「シャシは昭和36年レントゲン車専用と して開発以来改良をかさねてきたもの」 と紹介されていた。 先代のDV200Nから、専用の低床 シャシを採用した小型レントゲン車の 開発に熱心だったようだ。
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出典:自動車技術21-12 | ||||||||||||||||
尾張車体工業 X線車 同様の検診車が尾張車体からも リリースされていた。 一見同じように見えるボディだが、タイヤハウス とドアの位置関係などが異なり、ボディサイズも 若干違うように見える。 ドア後ろの銘判の形ももちろん違う。 なかなか奥の深い世界だ。 |
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出典:尾張車体工業株式会社 BODY CATALOGUE | ||||||||||||||||
1968 武ボディー ホリデーキャンパー 市販キャンピングカーの国産第一号 として生まれたもの。 “走る別荘”のキャッチコピーが 奮っているが、はたして 何台作られたのだろうか。 あえてダイハツが選ばれた理由は、 広い車幅の割に全長が短いのが 重宝した為かもしれない。 上の検診車と見比べると、 ヘッドライトの位置がやや高めで、 ウインカーレンズも異なる。 |
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中型バスを改装して キッチン、テーブル、冷蔵庫、 洋ダンス、シャワー、水洗トイレに 冷・暖房も完備した車内。 ずいぶん立派なキッチンだ。 実に十人分のベッドを組むことが 可能で、グループ旅行を狙ったという。 何となくレントゲン車っぽい気もする。 |
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出典:毎日グラフ別冊'68春の乗用車」 | ||||||||||||||||
DV30N型 ライトバス しかし、特装専用のボディという訳でも なく、市販もされていたようだ。 登場は1965年7月。 定員は25人乗と29人乗の2種。 ボディサイズと型式は同一。 全幅2,270mmは中型バスに 迫るサイズで、マイクロバスとしての 使い勝手は厳しそうだ。 こちらもヤナセのバッジが見える。 定員「19人乗」は「29人乗」の誤植だろう。 |
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出典:1969世界オートレビュウ | ||||||||||||||||
1969 ダイハツ ライトバス 同じ写真がカタログには カラーで掲載されている。 フロントにはDAIHATSUの レターマークが入るが、 この年は通風孔とグリルの 間に移ったようだ。 なお、ダイハツは1967年に トヨタと業務提携する。 70年代に入るとトヨタとの競合車種 が大幅に整理されるので、バスも 運命を共にした可能性が高い。 |
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りあっちさん提供 | ||||||||||||||||
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