外装


灯火類
 サイコロテールってどうよ?

デボネアの尾灯には、年代によっていわゆる「Lテール」と「サイコロテール」2種類あります。これは、1973年の保安基準改正で、ストップランプ兼用の赤いウインカーが認可されなくなった事によるマイナーチェンジです。

Lテールと比べて人気のないサイコロテールですが、面白いところもあります。ウインカーもテールライトも同サイズのレンズで、電球のソケットも同じ形なので、全部赤くする定番カスタムや(注:車検通りません)、ウインカーの場所を入れ替えて遊ぶことができます。

A31後期では、片側3つの赤ランプのうち、内側の2つ(図の9)だけがブレーキランプでしたが、A32−33では、すべてテール/ブレーキの兼用になりました。

 気になる歯抜け

左右8個のライトのうち、夜は2個のウインカーが黒々と歯抜けっぽく見えるのが気になっていました。センチュリーは同じようなデザインでも、両端がウインカーになっています。

おそらく三菱のエンジニアは、車幅灯としての役割のためには両端にランプが欲しい、と思ったのでしょう。

トヨタでも、50系後期のクラウンや10系前期マークIIではデボネア的な並びになっています。どう点くのか気になり始めました。


ロケ地:旧琵琶湖ホテル車寄
皇室の行幸記録写真を真似て
 魅惑のパーキングライト(駐車灯)

あまり知られていない機能として、駐車灯があります。ライトスイッチをひねると点灯します。

これは、エンジンを切って停車中に追突を防ぐためのもので、消費電力を少なくするために
 ・テールライトを減灯(6個から2個に)
 ・前後のナンバー灯とメーター照明を消灯
します。

両端だけが光るので車幅がワイドに見え、なかなか格好いい姿です。
今回の「デボネアいぢり」では、ふだんの走行時も両端だけが光るようにアレンジしてみます。上の写真と同じように見えますが、ナンバー灯が付いているのがポイントです。

<- マウスオーバーでブレーキが光ります

保安基準で規定された尾灯面積を満たしているので、このままで車検を通る順法改造です。また、灯火類は[明−暗]よりも[点−滅]の方が視認しやすいので、ハイマウントストップランプ的な効果が期待できます。
 How to…
定番の文句ですが「改造は自己責任」にてお願いします。

当方、以前から怪しかったブロアモーターの配線がこの作業後にパンクして、ひと夏クーラー死亡&一部配線の引き直しとなりました。
(直接関係ないとは思いますが念のため)

テール/ブレーキの電球は1つの玉の中にフィラメントが2つ入った23W/8Wのダブル球を使っています。8Wの端子を絶縁して、ブレーキ時にのみ点灯するように加工しました。

ヤスリで端子を削り取り、ビニールテープで絶縁。テール/ブレーキの端子は見分けがつかなかったので、仮にテープを貼って実車に組みつけ、確認してから削りました。この電球を4個作り、交換。飽きた時にも電球を交換すれば元に戻せるのがポイントです。

厳密を期する方は、消費電力が変わらないよう電球の代わりに18Ω(多分…)の抵抗にバイパスするように、カプラーから先の配線を変更して下さい。

A31後期のテールライト
 参考までに
最初にサイコロテールが採用されたA31後期型(1973〜76)では、点灯方法が違います。シルバーデボさんに写真を頂いたので、再現してみました。

<- マウスオーバーでブレーキが光ります

両端2つは純粋に車幅灯なので、ブレーキの時にも明るさが変わりません。
昼間のブレーキでは内側の4個ランプだけが光ります。
昼間のブレーキでは内側の4個ランプだけが光ります。

画像提供:シルバーデボさん