2003年10月1日(水)
勝ち組大学ランキング 中井浩一 中公新書ラクレ

東大の教養部である、駒場の改革を評価した本。文部省の方針である教養部の解体に駒場が奔走し、良い形で教養部を継続できた、という内容がメイン。やっぱり東大は優秀な教授陣がいた、という事か。
今の国立大学が大変だという事がよくわかる。文部省もあながち無茶ばかり言っているのではない、というスタンス。東大は100点ではないが、60点は取れている。それ以外の大学は30点程度だから、東大をけなしてもしかたない、と後書きにかいてあった。その通りなのかもしれない。
もしそうなら、教育と研究を通じて、人と技術や文化を育て、国力をあげるという大学の使命はまだまだ果たせていない、という事になる。