2003年12月29日(月)
プロが教える問題解決と戦略スキル 相葉宏二 日経ビジネス文庫

著者は、ボストンコンサルティンググループで勤めた人。コンサルタントの目でみた、企業を変えるためのノウハウについて。分かりやすく、よく書けていると思う。企業を変えるためにどういう問いをたてるのかがよく分かる。
自分の仕事が無くなれば、誰がどういう風に困るのか、この会社がなくなれば、誰がどのように困るのか、自分の、会社の、何が必要とされているのかを突き詰めることが、最初のステップだと思う。
自分の中での過去との比較よりも、現在の他者との比較が重要。これは当たり前だと思うが、実際にはなかなかできないこと。
コンサルティングの方法論は、読んでいると当たり前のものが多いが、組織の中で実際に仕事をしながらできるものではないし、頭で理解しているだけではダメなんだろう。それでも、コンパクトに易しくまとめてあって、問題解決のスキルを理解するのにはちょうどいい本だと思う。