新潮文庫のyondaキャンペーンのシールを集めるために、新潮文庫を買っているのだが、間違って集英社文庫を買ってしまった。
ちびまる子ちゃんのアニメのファンだったので、1冊は買って読んでみようと思っていた、さくらももこのエッセイ集。前半はやたら面白く、声を出して笑える。後半は少しセンチメンタルなものが出てきて、これはこれで興味深い。
まる子姉妹の子供時代の写真が出ており、アニメと同じく、お姉ちゃんはしっかりしているように見える。しかし、姉についてのエッセイもあり、真実がわかる。
作者は漫画家になるために、一人で静岡から東京に出ていくのだが、あのまる子が大人になって、えらくなったんだなあ、と感心する。
二十歳の誕生日についてのエッセイは秀逸。一生の間に、このエッセイに書かれているような瞬間があるという事はすばらしい。
自分が大学を卒業する時に、下宿を引き払い、何もない部屋で寝袋で寝たことを思い出した。 |