2004年2月29日
対決 高杉良 新潮文庫
高杉良の小説は、一時熱中して、文庫はほとんど読んだが、久しぶりに本屋で読んでないのを見つけた。
いつもながら面白く、一日で読んでしまった。
この人の本は会社を舞台にした小説で、サラリーマン生活が長い人なら、”こんなヤツおるなあ”とか、”こんなこともあるなあ”等と突っ込みを入れながら一気に読んでしまえると思う。実話に基づいて書かれているとのことだが、こんな会社もあるのか、とびっくりさせられる。
合理性を追求しているはずの民間企業でも、上の方に行くと、こんな事もあるんだろう、と思わされる。この小説には労組が出てきて、力をふるうが、そのうちこの小説を読んでもわけがわからない読者が出てくるかもしれない。小説には関係ないが、それほど労組が弱体化してきているのが実状だと思う。