2004年5月5日
超・殺人事件 東野圭吾 新潮文庫
副題に”推理作家の苦悩”と書かれている。推理小説作家や批評家をテーマにした短編集。これも、怪笑小説と同じく、面白いエンターテイメントだった。

今回は、ミステリ業界をテーマにしたものばかりであり、内幕を知っている作者ならでは、という感じ。笑えるものあり、ブラックなものあり、という構成。

お勧めは、超税金対策殺人事件と、超読書機械殺人事件。

日本のミステリ業界の実情と思われるものが、少し伝わってくる。

それにしても、この人はすごい。面白い。テレビのバラエティ番組やドラマを見るくらいなら、この本の方がよほど面白い。

このまま、浪花少年探偵団の続編にいこうと思う。