副題に”推理作家の苦悩”と書かれている。推理小説作家や批評家をテーマにした短編集。これも、怪笑小説と同じく、面白いエンターテイメントだった。
今回は、ミステリ業界をテーマにしたものばかりであり、内幕を知っている作者ならでは、という感じ。笑えるものあり、ブラックなものあり、という構成。
お勧めは、超税金対策殺人事件と、超読書機械殺人事件。
日本のミステリ業界の実情と思われるものが、少し伝わってくる。
それにしても、この人はすごい。面白い。テレビのバラエティ番組やドラマを見るくらいなら、この本の方がよほど面白い。
このまま、浪花少年探偵団の続編にいこうと思う。
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