バウンティ・ハンター(逃亡者逮捕請負人)ステファニー・プラムのシリーズ4作目。俄然面白くなった。
相変わらず貧乏で仕事は大変だが、今回は新しい仲間が加わり、それがまたユニークである。
女装のゲイでロックバンドのメンバー、サリーというキャラクター。パズルの名人で、ステファニーと一緒に事件を追いかける。もう一人の仲間は元娼婦で何かというとスタンガンや銃をふりまわす、ルーラという女性。
言葉遣いは相変わらず下品だが、とにかく面白い。
ステファニーらしい下りを一つだけ紹介すると、
「 あたしはものごとを否定するのがけっこう得意だ。だからこそ、明日バスに轢かれるかもしれないのに今日を楽しくすごすことができるのだ。それにぐずぐずと引き延ばしていれば、いつか問題が消え去っていくものだ。だが残念ながら、この問題は消え去りはしなかった。この問題は否定できる範疇を越えていた。この問題はこっぴどく気を滅入らせるものだった。
「ちくしょう!」あたしは金切り声をあげた。「ちくしょう、ちくしょう、ちくしょう、ちくしょう!」
室内にいたみんながやっていた作業の手を止め、あたしを見つめた。
「オッケー。これでちょっと気分がすっきりしたわ。」あたしは言った。もちろんそれは嘘だったが、そう言うのがよさそうに思えたのだ。」
あとがきによると、第1作の映画化の話があるらしい。
http://www.evanovich.com に映画のキャスティングの投票があったが、今のところサンドラ・ブロックがステファニー役の第一位(ダントツ)だった。
個人的には、サンドラ・ブロックは好きだが、ステファニー・プラムの役となると・・・。
もう少し野性的な感じの方がイイと思うが、とにかく、映画化されるのは楽しみ。
字幕も「私」ではなく、「あたし」でやってほしい。
第5作も買ってあるので、早く読まないと。
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