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ゴジラの部屋

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オルガ・メガヌロン・メガニューラ・メガギラス・3式機龍・カメーバ・ジラ・モンスターX(カイザーギドラ)

怪獣王ゴジラの部屋へようこそ。

ここは、2年ぶりの更新です。
現段階(2006年)の最終作
「ゴジラ Final Wars」を改めてTVで見た後、

先日(2月8日)、ゴジラなど数々の東宝特撮のために
名曲を作ってくれた
作曲・伊福部昭氏の訃報に接して、
一つの時代の終結を実感しました。

この場でも、改めて冥福を祈りたい、と思います。
氏の音楽は、NOVAの変わらない宝物であり、
青春の一ページを彩ってくれました。

では 改めて、
日本のゴジラ映画全作品タイトルリストを
どうぞ! 

ゴジラ
(伊福部氏作曲の作品は
 以降、黄セル)
1954年11月
(昭和29)
日本最初の特撮怪獣映画。
白黒のゴジラは最も恐ろしく見える。
反核反戦の主張が根底にある。

この作品については、この場で、
NOVAがあれこれ論評するよりも、
「ゴジラ」について語るなら原点から見るべし、
と勧めておきます。
ゴジラの逆襲 1955年4月
(昭和30)
日本初の怪獣対決映画。
アンギラスを倒した2代目ゴジラは、
最後に氷山に生き埋めになる。

物語的には、まだ戦争の名残が見られるが、
大阪を舞台にした「飛行機パイロット」の
友情・愛情・人情物語と見ることも可能。

製作期間的には……前作の半年足らずと
いうことで、少々手抜き感も感じるが、
ノウハウも固まっていない頃に、積極的に
作品を作ろうとする意欲の方を重視したい。
キングコング対ゴジラ 1962年8月
(昭和37)
ゴジラ初のカラー映画。
ゴジラが青い放射能火炎を
放つのもこの映画から。

ここから、ゴジラ映画の雰囲気が陽性化。
主人公側が、ゴジラではなく、キングコングを
応援するのも、初期の特徴かと。
モスラ対ゴジラ 1964年4月
(昭和39)
NOVAが初めて見たゴジラ映画。
親の仇を討つ双子の幼虫モスラが
けなげでいい。
憎らしげな悪役ゴジラもいい。

人間の立場から見て善悪にシフトするゴジラと違い、
常に「人と自然の調和」を志すモスラは、
仲介役である小美人とも相まって、
完全にキャラが確立しているようだ。
三大怪獣
  地球最大の決戦
1964年12月
(昭和39)
キングギドラのデビュー作。
隕石から炎をまとって
出現する姿が格好いい。
また、ラドン対ゴジラという
珍しい戦いも見られる。

(その後、同カードは、
「VSメカゴジラ」や「FINAL WARS」でも
披露されたが、ゴジラの勝利に終わる。
NOVA的には、ラドンはゴジラの「空の相棒」
という位置づけが好み)
怪獣大戦争 1965年12月
(昭和40)
ゴジラ映画に、それまで東宝映画が培ってきた
宇宙人の侵略SFを組み合わせた作品。
ゴジラがシェーをした作品でもある。

X星人は、「FINAL WARS」でも、リメイク登場。
ゴジラ・エビラ・モスラ
  南海の大決闘
1966年12月
(昭和41)
ゴジラ映画に南洋冒険物を
組み合わせた作品。
でも、本当はキングコングを
主役にする予定だったらしい。
怪獣島の決戦
  ゴジラの息子
1967年12月
(昭和42)
ゴジラの息子ミニラが生まれる。
ここからミニラ3部作とも言える。

前作辺りから、「怪獣島」という設定が生まれ、
昭和ゴジラの本拠地と見なされるようになる。
(前作のレッチ島、今作のゾルゲル島など、
固有名詞は異なるが、次作において、
「小笠原諸島のどこか」、に定着したようだ)
怪獣総進撃 1968年8月
(昭和43)
怪獣大戦争のグレードアップ版。
とにかく11大怪獣登場が圧巻。
地球側の戦闘機ムーンライトSY3も
大活躍して格好いい。
個人的には最高傑作としておく。
10 ゴジラ・ミニラ・ガバラ
 オール怪獣大進撃
1969年12月
(昭和44)
完全に子供のための作品。
ゴジラは子供の空想世界に登場。
細かい理屈を考えるのではなく、
「ジュブナイル作品」として受け止めたい。
11 ゴジラ対へドラ 1971年7月
(昭和46)
公害怪獣ヘドラとの死闘。
ゴジラが空を飛ぶ映画。

反戦から反公害へと、世相の変化を
ダイレクトに伝えた作品。
しかし、自分の生まれたのが、ヘドラの年とは……
その点は、あまり嬉しくない(苦笑)。
12 地球攻撃命令
 ゴジラ対ガイガン
1972年3月
(昭和47)
ガイガンとの死闘はシリアスだが、
ゴジラがマンガのフキダシで
しゃべったりもする。
それが許せるなら、まあ楽しめる。

宇宙刑事ファンには、コム長官の若い姿が
見られるのが楽しい。
13 ゴジラ対メガロ 1973年3月
(昭和48)
ゴジラマニアには一番の不人気作。
でも、正義のロボット・ジェットジャガーの
活躍が見られるのは、この作品だけ。

まあ、マニア的ツッコミどころも豊富な作品なので、
そういうのが好みの人には、格好の素材かと。
14 ゴジラメカゴジラ 1974年3月
(昭和49)
72年の沖縄復帰を記念して、舞台は沖縄。
メカゴジラは文句なしに格好いい。
岸田森氏も格好いい役どころ。
15 メカゴジラの逆襲 1975年3月
(昭和50)
怪獣の戦いはおまけ。
見るべきは、メカゴジラ2を操る
サイボーグ少女の悲劇でしょう。

圧巻は、オープニングで、
「ゴジラのテーマ」アレンジに乗って、
前作のダイジェストが延々流れるところ。
本編よりも燃える……って言うのも、
本編は、メロドラマなもので。
16 ゴジラ 1984年12月
(昭和59)
9年ぶりに復活したゴジラ。
内容は、大人の政治映画。
東京上空で核爆発の危機。
スーパーXの初登場。
ヒロインは、沢口靖子。

「ゴジラ復活!」を意識しすぎて、
少しマジメに作りすぎた気はする。
アップ撮影用の「サイボット・ゴジラ」が
当時、話題になった。
17 ゴジラVSビオランテ 1989年12月
(平成1)
沢口靖子が前作に続いて
(違う役で)登場。
彼女の細胞が
ビオランテ(の一部)になる。
注目は、ゴジラVS自衛隊。
(スーパーX2もいいぞ)
主演は、三田村邦彦だったりも。
また、VSシリーズのヒロイン
三枝美希のデビュー作でもある。

なお、当映画の作曲は、
「帰ってきたウルトラマン」のオープニング、
「サイボーグ009(79)」の音楽、
そしてRPG「ドラゴンクエスト」の作曲家
すぎやまこういち氏であるが、
伊福部氏の『OSTINATO』からの
流用曲も見られ、伊福部氏復活の
プレリュード的作品とも言える。
また、この作品以降、『ゴジラのテーマ』が
劇場映画で定着、たびたび流用されるように
なる。

他にも、「新マン」のレオゴンの話で有名な
小林晋一郎氏が脚本を書いたことでも、
特撮業界的には、注目に値する作品といえる
18 ゴジラVS
 キングギドラ
1991年12月
(平成3)
ストーリーは時間移動モノ。
ゴジラ誕生秘話まで映像化される。
メカキングギドラの技術が、
後の作品世界を広げる重要要素に。
この作品にて、伊福部氏の曲が、
ゴジラ映画で16年ぶりに復活。
19 ゴジラVSモスラ 1992年12月
(平成4)
主役は、ゴジラではなく、モスラ。
ゴジラのいない96〜98年末を
引っ張ってくれた平成モスラ3部作の
原点的作品。
でも、メカ好きには、メーサーヘリしか
見るところがない。
モスラのライバル・バトラは、
メガギラスの原点とも思えるデザイン
20 ゴジラVS
  メカゴジラ
1993年12月
(平成5)
新デザインのメカゴジラは、
旧作と違って重厚な魅力。
でも、人類側の兵器って、
故障しやすい印象があるけれど、
飛行ユニットと合体した
スーパーメカゴジラは格好いい。
また、「地球最大の決戦」であった
ゴジラVSラドンが、この作品でも描かれた。
このとき、死んだラドンが、ファイヤーラドンと
なってゴジラをパワーアップさせる。
そして、ゴジラの炎がそれまでの青から
灼熱の赤になるなど、見せ場は多い。
あと、この作品に登場したベビーゴジラが
この後のVSシリーズを引っ張る存在となる。
NOVAには、総合評価としてVSシリーズ
最高作品。
21 ゴジラVS
 スペースゴジラ
1994年12月
(平成6)
VSシリーズでは外れかな。
合体ロボとなった新モゲラは
格好いいけどね。
リトルゴジラの造形とか、いろいろ
ツッコミたい点がある。
22 ゴジラVS
 デストロイア
1995年12月
(平成7)
ゴジラの最期が描かれる。
デストロイアは人間を襲う
分離形態の方が良かったかな。
メカ好きは、スーパーX3に注目。
最後に放射能を吸収した
ゴジラJrのその後が気にかかるが、
その後、語られることはなし。

2006年、伊福部氏の逝去により、
氏の最後のゴジラ作品ともなった。
23 ゴジラ2000 
  ミレニアム
1999年12月
(平成11)
復活という前評判・宣伝に比べて、
NOVAが最も幻滅した作品。
オルガナイザーGって、
G細胞とどこが違うの? 
VSシリーズを白紙に戻す必要が
まったく感じられない設定。

特撮物では「復活」を意識しすぎると、
マジメに作りすぎて、陽性のエンターティメントから
外れてしまうような傾向が見られる。
TV作品なら、途中で路線変更もありだけど、
劇場作品だと、やはり「復活作品には
お祭り的明るさ」を望む。
(「FINAL WARS」後の復活があるとして)
24 ゴジラXメガギラス
  消滅作戦
2000年12月
(平成12)
ミレニアムの設定も白紙に戻して、
新たなゴジラの物語が始まった(と思った)。
実際に鑑賞しての評価は高得点。
ゴジラ消滅に専念する人間と、
人間の思惑を介さずに対決する
2大怪獣の死闘を描く傑作。
25 ゴジラ・モスラ・キングギドラ
 大怪獣総攻撃
2001年12月
(平成13)
新作はまたも別設定。
平成ガメラの金子修介監督を
招いての壮絶な怪獣決戦物。
破壊の限りを尽くすゴジラに対し、
戦いを挑むヤマト神獣軍団。
ヤマト神獣の中には、モスラや、
キングギドラ、バラゴンといった
東宝怪獣が復活。
でも、ゴジラが強すぎて、
次々と散っていくんだよなあ。
華々しい決戦よりも、
重苦しい情念の方が目立つ作品。
特撮はいいんだけど、ドラマ重すぎ。
この作品から「ハム太郎」が
同時上映になった点も、
NOVA的にはマイナス評価。


26
ゴジラメカゴジラ 2002年12月
(平成14)
手塚監督の「Xシリーズ」第2弾。
「メガギラス」の直接的続編ではないが、
NOVAの感性にはピッタリハマった。

「3式機龍」と名付けられたメカゴジラと
釈由美子演ずる孤高の女主人公の
絆を描いた作品。
メカ好きのNOVAの目には、
機龍の格好良さが最高に映りました。
それと、特撮ファンの注目は、
仮面ライダーシリーズから
ギルス涼とオルタナティブ仲村が、
機龍隊のパイロットとして登場している
点も見逃せない。
もちろん、東宝特撮ファンには、
水野久美の出演もトピックでした。
ラストは、ゴジラと機龍が痛み分けに
終わり、決着は次作に持ち越される。
27 ゴジラモスラメカゴジラ
東京SOS
2003年12月
(平成15)
手塚監督の「Xシリーズ」第3弾にして、
「機龍シリーズ」の続編。
前回、世界観の回想シーンで登場した
モスラが今回、参戦。
(ついでに、カメーバもゴジラに殺された
死体として顔見せ登場)
主人公は、ガオレッド役の金子昇
「オレは獣医だ」の彼が、今回は、
「機龍の修理役の整備士」の役。
アメリカに転属となった釈由美子も
きっちり登場して、機龍への想いを
バトンタッチするシーンも描かれ、
前作ファンを納得させてくれた。
モスラの造形も、旧モスラしていて良し。
過去作品へのオマージュ要素が、
新たな作品に過不足なく盛り込まれ、
機龍のメカニック描写を中心とした
新要素も堪能できた。

28
ゴジラFINAL WARS 2004年12月
(平成16)
現段階(2006年)で、最後のゴジラ映画。
久々に、一本立ての大作映画で、
侵略者・X星人の陰謀に立ち向かう
 人類側のSFアクション大攻防と、
ゴジラがX星人に操られた怪獣群を次々と
 粉砕していく怪獣映画の楽しみを
 たっぷりと満喫できる。

ミニラやアンギラスなどの復活怪獣群、
そして海底軍艦・轟天の登場
(マンダとの対決もあり)、
X星人といえば水野久美などなど、
 シリーズファンに向けた
 パロディやオマージュ的ネタも豊富で、
 「燃え・シリアス・ギャグ」の3拍子そろった、
 お祭り映画的傑作。

そして、この作品一番の注目は、
 ゴードン大佐の格好良さに尽きるでしょう。

なお、これ以外にもゴジラが登場する作品は存在します。

その最たるものが、ハリウッド版「GODZILLA」(日本公開1998年7月)です。
もっとも、ハリウッド版に登場したのは、結局のところ、
ゴジラと名づけられただけの巨大イグアナ
でしかありませんでしたが(笑)。
これについては、FINAL WARSで、
「マグロばかり食って弱い(本家に瞬殺される)ジラ」として、
正式に東宝怪獣としての位置づけが承認されました。

あと、アメリカでは、アニメ版のゴジラなんかもあるようですが、
NOVAは噂でしか聞いたことがありません。
ゴジラの甥ゴズーキーなんてのが出る旧版アニメと、
ハリウッド版「GODZILLA」の続編(ラストに生まれた息子が活躍する)の
2作品の存在があるようです。
他にも、マーベルコミックなんかでも、活躍していたようですが。

また、日本では、1973年に放送された特撮ヒーロー番組
「流星人間ゾーン」を忘れてはいけません。
第4話、第11話、第15話、第21話、第25話に
ゴジラは登場し、正義の怪獣としてゾーンファイターに味方するのです。
なお、この番組には、キングギドラが第5話、6話に、ガイガンが第11話に、
それぞれ敵役として登場しています。

それと、2004年放送の特撮番組「超星神グランセイザー」でも、
小泉博演じる中條信一博士の登場で、
ゴジラモスラメカゴジラ 東京SOS」の世界観と、
リンクしております。

さらに、2005年末に上映された劇場版「超星艦隊セイザーX」では、
ゴジラこそ出ないものの、FINAL WARSにて復活した
「海底軍艦・轟天」の再登場が心に残ります。
何よりも、その活躍シーンで、故・伊福部氏の曲がかかるのが、
今となっては、涙ものの感動でした。