だいたい80年代前半に登場したパーツ。当時は6型ブラウン管白黒TVなんかに接続されており
ました。ブーメランアンテナが一般化する以前、車載TVのアンテナといえば全てこのタイプ。
当時「テレビ付きタクシー」なんてのがありましたが、やはりこのアンテナを付けてました。 その後(80年代半ば)スタイリッシュな「ブーメランアンテナ」がアメリカから上陸、リンカ ーンやベンツなど怖い系社長車から、まず消えてきました。むかしはフルスモの560SELとか もコレ付けてたんだけど。 国産車の場合、ヤンチャ系の人達は「ブーメラン」に移行しましたが、センチュリー・プレ ジデント等の枯れた系社長車は相変わらずこのタイプでした。 そして「ブーメランアンテナ」がダサくなったちょうどその頃(バブル崩壊の頃か)カーナビ併設テレビとして現行タイプのアンテナやが爆発的に普及。その後、窓ガラス貼り付け型のフィルムアンテナが登場するにいたって、この古いタイプのアンテナはすっかり忘れ去られました…。 カーナビを搭載して現行タイプの車載TVアンテナを付けた古い車を時々見ますが、あれって似合わないと思うんですよ…。 かと言ってハコスカにコレも困りますが。 |
古いセンチュリー・プレジデント・デボネア等の黒塗り社長車か、70系マークU3兄弟、110
鬼クラ、セドグロ430、Y30など四角いハイソカーによく似合います。330セドグロはかろうじて
アリですが、230だと厳しい感じです。時代考証的に、 初代デボネアにはどうなの?というツッコミを頂くこともありますが、このクルマはモデルチェンジ直前の1985年登録なのでした…。 1985年頃の族車のビデオを見たところ、かなり装着率高かったです。車載電話のTLアンテナ と同じく、アンテナだけの「モドキ」も結構多かった様です。 福井県のレンタル屋で100円で買ったアヤシイビデオで、正月暴走のとかグラチャン駐車場に集結する族車の記録。発行年など一切不明でしたが、ボンネットの「コスモ星丸」のカッティングが時代特定の決め手になりました。茨城のヤンキーは万博が来るのが相当嬉しかったようです。 ちなみに、1987年登場のデボネアV限定車や1989年に登場したセンチュリーリムジンには純正採用されてます。 4インチカラーTV採用(ブラウン管) ちなみに130クラウンや初代シーマになるともう時代が違います。 |
展開状態 | 閉状態 …垂直ホイップ素子は水平に倒すことができます |
開閉する様子から、「わりばしアンテナ」とも呼ばれていたようです。 Panasonic以外のメーカー品では固定式のものもあります。 |
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先端の赤い樹脂が紫外線劣化でピンク色っぽくなってしまうのに注意。 接続端子はミニプラグ 75Ω×4 。 |
・ オートバックスで店員に聞く | …「なんですか?それ」 さすがに若い兄ちゃんは知らんわなぁ |
・ オートバックスで各社のカタログ入手 | ……やはり載ってない |
・ アンテナのいっぱい並んだ無線屋 | …「TV用は扱ってない。カー用品店行ってみれば?」 行ったってば。 |
・ 景気の悪そうなカー用品店 | …「昔はあったけどねぇ」 |
・ トラッカーの店 | …「ウチには置いてない」 |
・ ヤフーオークション | ……しょっちゅう検索したけど新しいのしか無い |
・ 名古屋の大須電気屋街 | ……カーオーディオの店自体少なくて収穫なし |
・ リサイクルショップ | ……カー用品ってなかなか置いてないのな |
・ パーツ陳列して売ってる解体屋 | …「そんなの欲しがる人いたんですか」 ここにいます |
マイクロバスだと最近のモデルでもこのアンテナを付けてるので、まだ作ってるのは知っていたのですが、どこの製品かもわからず注文のアテがありませんでした。 バスなのでクラリオンかなぁ…と思ってアゼストのカタログ見ても部門が違うので載ってません。マスプロアンテナのWebカタログで似たようなアンテナ見つけましたが、前素子(と言うらしい)が丸くなっておらず当時憧れたものとはどうも違います。 さて、品番は Panasonic ダイバーシティアンテナ(ルーフサイド取付型) TA-CA35D です。 値段は新品で壱万三千円もしました。 悔しいのでテレビも搭載しました…ってなんか間違ってるな。 モノがPanasonicブランド(国内展開は1987年〜)だったのにオドロキです。これで注文すればオートバックスでも 買えるはずです。たぶん。 ダイバーシティじゃないタイプはさすがに生産中止らしいですが、形状は同じです。アンテナは波長に合わせて長さが決まるので、長さも同じはずです。 その後街で、TA-CA24TやTA-CA33DPという品番の同アンテナを付けた放置車両を見かけました 。いずれかがダイバーシティじゃないタイプだと思われます。 |
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