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暗い部屋の中 二人の男女が向かい合って座っている。 今、最大の会議が開かれようとしていた。 サミット〜征服への序曲〜
「では、これから始めようか」 男がゆっくりと口を開く 男の名は神城 梗耶 闇の中でもその銀髪が目立つ2年の男子生徒である。 「えぇ、始めましょうか、梗耶クン」 正面に座っている女性徒 名を室伏 珠子 ほぼ毎日ポニーテールな少女である。 「では、室伏君、君の意見を述べたまえ」 神城が机に肘をつき、口元を隠すように手を組む 俗にいう○どうポーズと呼ばれるものである。 「一体何様のつもりなのかわからないけど、まぁいいわ。 私としては・・・・」 室伏の言葉をさえぎり 「神城様だ」 きっぱりと言い放った所で スパーンといういい音が鳴り響く 神城は椅子から転げ落ち、しかし笑顔で 「うむ、音、スピード、タイミング、どれも一級品だ」 にっこりとハリセンを片手に 「ありがとう、でも話のコシを折らないで聞いてね?」 その微笑はすごい笑顔であったが、神城は すさまじいばかりの威圧感を感じていた。 そう、それを言葉にするなら・・・ (「黙れ、黙らんと逝かすぞ」) それを考え、ゾッとし 「あ、あぁ、了解した。静かに聞いておこう」 その威圧感に負け、またおとなしく椅子に座った。 「私としては”アレ”を広めるためには、無料配布が一番かと・・」 そういって持っているハリセンをを見せ そぅ、ここでいうアレとはハリセンのことである。 「しかし、誰が作るのかね?俺は作る気にはなれんぞ」 そこでまた室伏がハリセンを掲げニッコリと微笑み 「何のために梗耶クンを呼んだのよ?四葉高校ハリセン研究会第一人者兼会長のあなた以外誰が作るのよ?」 そこ発言にすかさず 「ちょっと待て!!!誰が第一人者兼会長だ!!」 声を張り上げ叫ぶが そんな言葉を無視し、さらに室伏が言う 「副会長の私としてはこれはいい機会だと思うのよ? ここにはお笑いに興味を持つ人が多いし、私も梗耶クンもその道に関しては名の知れた人間なのよ?」 あっさりという室伏の言葉に絶句する神城 さらに神城をがっくりさせるような発言が飛び出す。 「ということで、今日からハリセン研究会を本格化させるために、全校生徒を勧誘よ!」 拳をグッと握り締めていう室伏に 「んなわけあるかぁぁぁぁ!!!」 自前のハリセンを振りかぶり思いっきり振り切る 「きゃあぁぁぁぁ〜」 見事にクリーンヒットし、吹っ飛ぶ室伏・・・・ だが、すぐにスクッと起き上がり 「やっぱりよ!梗耶クンのハリセンは超一流だわ!これを広めない手は無いって!!だから・・・きゃぁ〜」 最後まで言わさずに、再びハリセンを振り切る神城 「じゃかあしいわ!!俺には関係あらへん!!!」 こうしてハリセンの音と、吹っ飛んで倒れている室伏を横目に 第一回のハリセン研究会の会議は終了した。 神城がその教室を去ったあと 「私はあきらめないわよ!!」 教室で絶叫する室伏の姿を数人の人間が目撃したとかどうとか・・・・・・ □後書き□ とりあえず、ごめんなさい(汗 これはリクとはかけ離れたモノでしょうな・・(苦笑 でもこれ以上はかけなかったんだよぅ〜(涙 短いのは・・・まぁ許してね♪ 室伏Pさまことポチ様に捧げます。 |