おこしや祭りの由来

 この祭りの由来は、そのむかし一人の漁夫が鳴尾(なるお)の浦で漁をしてところ網にご神像(えびす様)を得たのですが、魚ではなかったので一旦海中にお戻しして、神戸の和田岬辺りで網を入れたところ、再び同じご神像を得ました。
 これはただ事でないと思い、家に持ち帰りおまつりをしていたところ、或る夜の夢に「西の方に宮地があるので案内いたせ。」とのお告げがありました。漁夫は村人を集めえびす様を御輿に乗せて出発しましたが、途中で一休みされてなかなかお目覚めになられません。
 困った漁夫は恐れ多くも神様のお尻をつねってお起こし、ようやく今の西宮神社についたといわれます。このお尻をつねった場所が今の御輿屋祭場であり、この日は参拝者が娘さんのお尻をつねってよいという風習から「尻ひねり祭り」とも呼ばれ、昭和初期頃まで女性は洗面器や座布団をお尻にあてるなどしていましたが次第にエスカレート警察の中止命令も出る程でした。
 また地元ではこの日から浴衣を着初じめることから「ゆかた祭り」とも旬の果物であるビワをお供えするところから「びわ祭り」とも呼ばれてます

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