裏バレンタイン



2月14日。
大道寺邸にて。


奈緒子「ひどすぎるよ〜!何時の間にか、さくらちゃんは李君と両想いになってるし
     コミックス12巻では、さくらちゃん千春ちゃんと利佳ちゃんには李君のこと相談してるのに
     わたしには相談もなしで出番もなし!!ど〜いうこと〜〜!?」

知 世「あれ(12巻)は私もひどいと思いましたわ…」

苺 鈴「小四の時(オリジナルドラマアルバム2・スイートバレンタインスト−リ−ズ)は柳沢さん、
     私達にチョコ配ってたしね…。
     …にしても!!こ〜んなにカワイイこの私にチョコレ−トを渡そうって気にさせる男が
     一人も居ないなんて、世の中間違ってるわ!!!」

知 世「それは苺鈴ちゃんが言い寄ってくる殿方を、片っ端から拳法で叩きのめしているからでは…?」

苺 鈴「私より弱い男となんて、付き合ったってしょうがないじゃない!?」

奈緒子「…それは、なかなか難しいと思うよ〜、うん」

知 世「…私だって、私だって…、くやしすぎますわああぁ〜〜!!!
     今年も○年連続≪大道寺知世の好きな方No.1≫であるさくらちゃんにチョコレ−トを
     お渡しする筈が、そのチャンスも無くHR終了と同時に李君といそいそと連れ立って
     お帰りになってしまわれましたのよ〜〜!!!
     今頃は李君のお部屋で、あ〜んなことやこ〜んなことを…。(///妄想中///)
     …あああぁ〜〜っつ!!!
     それならそれで、今日というトクベツな日に着ていただきたかったスペシャルセクシ−な
     衣装がたくさんありましたのに〜〜〜っつ!!!!!」

苺 鈴「…大道寺さん…。あなた、一体何を悔しがってるワケ?」

奈緒子「知世ちゃんって、よくわかんないよね〜〜」

苺 鈴「とりあえず、酒よ酒〜!!今夜は飲み倒すわよ〜〜!!!」

奈緒子「わたしたち、まだ未成年だけど?」

苺 鈴「それを言ったら、何で私が日本に居たり、私が居るのにコミックス12巻の話が出るワケ?
     細かいこと気にしちゃダメよ、柳沢さん!!」

奈緒子「そ〜いえば、そ〜だね〜〜」

苺 鈴「お酒のつまみは…あ、大道寺さん、このチョコ開けちゃうわね〜〜(ぱく)」

奈緒子「おいしそうだね〜〜(ぱく)」

知 世「あっ、それは…(汗)」

苺 鈴「……大道寺さん……好きvv(/////)」

奈緒子「……知世ちゃ〜ん、好きだよ〜〜vv(/////)」

知 世「ああっ、遅かったですわ…。イギリスの柊沢君から頂いた惚れ薬入りのチョコ。
     効き目は短いですが、一夜だけでもさくらちゃんとの夢の時間をと思いましたのに…」

苺 鈴「大道寺さ〜〜んvvv」

奈緒子「知世ちゃ〜〜んvvv」

知 世「こ〜なったらヤケですわ〜〜!!!!」


その後、三人の友情がどうなったかは誰も知らない…。



                                   − 終 −


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