裏雛祭り



3月3日。
大道寺邸にて。


知 世「今日は女の子だけのパーティーですわ♪さあ、どうぞ」

奈緒子「わあ〜すごいね〜。五段飾りの雛人形だ〜〜」

苺 鈴「日本にも、いろいろお祭りがあるのねぇ」

さ く ら「ほえ?千春ちゃんと利佳ちゃんは??」

知 世「お誘いしたのですが、千春ちゃんは山崎君と、利佳ちゃんは寺…いえ、おつきあい
     している方とデートの予定があるそうですわ」

苺 鈴「いいわね〜彼氏のいる人は。そういえば木之本さん、小狼は?」

さ く ら「今日は、何かご用があるんだって」

知 世「さくらちゃん、今日は李君のことなど放っておいて、白酒をどうぞ。(にっこり)」

さ く ら「これって、お酒…だよね」

知 世「 ええ、せっかくの雛祭りですし。さ、ぐいっと」

さ く ら「う〜ん。やっぱり、やめておくよ」

知 世「えっつ、何故!?」←とてもショック

さ く ら「だって、わたしアルコールに弱いから、小狼くんに(おれの居ない所では)
     ぜったいにお酒は飲んじゃダメって言われてるの」

知 世「……(ボソッ)余計なことを……」

さ く ら「ほえ、何か言った?」

知 世「いいえ、何でもありませんわv…それならそれで…今、ジュースをお持ちしますわねvv」


その時、さくらの携帯が鳴った。


さ く ら「はい、さくらです。…あ、小狼くん♪ご用終わったの?え、今から?
     うん、わかったv(ぷちっ)ごめんね、知世ちゃん。
     これから小狼くんとデートなのvv今日はごちそうさま〜♪♪」

知 世「ああっ、さくらちゃん!せめてジュースを〜〜!!」←玄関まで追いかける

奈緒子「なんか、けっきょくこうなっちゃうね〜」

苺 鈴「やっぱり今日も、この三人でヤケ酒よ!柳沢さん、私の杯を受けてちょうだい!!」

奈緒子「…って言っても、白酒だけどね〜。苺鈴ちゃんもどうぞ〜」

知 世「…ああ、行ってしまいましたわ…。先日送っていただいた、柊沢君の惚れ薬。
     今日こそはと思いましたのに〜。仕方ありません。またのチャンスを待ちますわ」


気を取り直し、部屋へ戻った知世を迎えたのは。


奈緒子「知世ちゃ〜〜んvvv(/////)」

苺 鈴「大道寺さ〜〜んvvv(/////)」

知 世「ま、またこうなってしまいますのね〜〜〜(汗〜)」


さて、次回。知世、≪三度目の正直≫成るか!?
しかし、こんな諺もある。
≪二度あることは、三度ある≫…。



                                   − 終 −


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