コレクション



某月某日。
大道寺邸にて。

小 狼「大道寺、おれに相談って何だ?」

知 世「…ええ。実は、さくらちゃんのことですの」

小 狼「さくらの…?」

知 世「とても重要なことですわ。李君、正直に答えて下さいな」

小 狼「(ゴクッ)…何だ?」

知 世「李君は、どのさくらちゃんが一番お好みでしょうか!?」


ばっ!!と、≪さくらちゃんコスチュ−ム・コレクションカ−ドファイル≫(注:トレカにあらず)
を拡げる知世。
ずこっ!!くだけた小狼には目もくれず、ドリ−夢モ−ド突入の知世。


知 世「世間の≪大きなお友達≫の方々には、メイドさくらちゃんやネコ耳さくらちゃんが
     好評のようですが、やはり李君も同じご意見なのでしょうか?」

小 狼「…おれは、別に…」

知 世「まあ、そんな心にもないことを!メイドさくらちゃんのお可愛らしさに真っ赤になって
     見とれていらっしゃいましたのに♪」


何時の間にやら取り出された証拠ビデオのタイトルは
『さくらちゃん、バザ−でメイド服を着るの巻』(←第56話さくらとケロのお菓子な出会い??)


小 狼「あれはメイドじゃなくて、ウェイトレスだろ?」

知 世「あら、世間の皆様はメイドの方が萌えますのよ〜♪」

小 狼「…そういうものか?」

知 世「李君にはコスチュ−ムの素晴らしさがお判りになりませんの!?
     可愛いコスチュ−ムを着た美少女こそ、乙女と殿方、つまりは万人の夢ですの
     に〜!!(///うっとり〜///)」

小 狼「…別に、可愛い服を着たさくらが悪いとは言わないが…」

知 世「…が?なんですの??」

小 狼「さくらは何も着ていないのが一番……!#&%凸凹!!」←失言

知 世「(キラリ〜ン)ふっ…確かに。究極の芸術!それは裸婦!!
     さすがは李君ですわ。それではもちろん、芸術の為に協力していただけますわね?」

小 狼「…きょ、協力…?(汗)」

知 世「嫌だとおっしゃるなら、今の会話を録音したテ−プを桃矢お兄様と
     香港のご実家へ…。(ニッコリ)」



                                   − 終 −


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