賽の目



“堅き盾(セ・ザン)”の控えの間に顔を出すと、同僚の1人が声を低めた。

「おい、カイル。聞いたか?
 イアルが探索から戻らないらしい」
「……なんだってぇ?」

俺は、驚いた。
イアルが戻らないことにじゃない。

「あいつ、いつの間に退院したんだよ!?」

真王陛下の誕生日を祝う式典で、刺客の矢を受けたイアルは、入院中の筈だ。
王獣の肩を抉って威力が削がれていたおかげで、致命傷には至らずに済んだが
傷が塞がるまで2〜3ヶ月はかかると医術師は言っていた。
だが、俺の勘違いでなけりゃ、真王陛下は60歳と1ヶ月にもなっちゃいない。

「それが、何でも…」

同僚の話では、今朝早く、止める医術師達を振り切って、町に出たらしい。
あの日、サシャの樹の下に落ちていた鉄の仮面を持って、たった1人で。

「あンの、馬鹿…。」

軽く握った手の中で、2つの賽が音を立てる。
夜勤が明けりゃ、鉄仮面の探索ぐらい手伝ってやるってのに。

王都のそこら中に居る伝達役からの連絡もナシってことは、初日で早速、手掛かりを
掴んで、追跡中か?
最悪、1人でいるところを“血と穢れ(サイ・ガムル)”に襲われたとも考えられる。

なにしろ“神速のイアル”は、奴等には目の上のタンコブだ。
式典で、文字通り“真王陛下の盾”になったのも知られているだろう。
深手を負って日も浅いのに1人でいるのを見かければ、好機(チャンス)と思う筈だ。
まぁ、あいつのことだから、そう簡単に殺(や)られたりはしねぇだろうが…。

どっちにしたって、これから仕事の俺に出来ることはない。
上役達も、1日2日の音信不通では、貴重な人手を割いたりしないだろう。
朝になっても戻らないなら、明日は眠い目を擦りながら王都中の薬屋を当たってみるか。
強引に退院したのなら、ロクに痛み止めも持ってはいないだろう。
過剰労働分は、酒1杯のオゴリでいい。
……ま、期待はしねぇけど。

考えながら、賽を放り投げる。
掌に落ちてきた目は、まずまずだった。


   * * *


俺が警備に当たった西側は、王宮を囲む門の中で最も小さい。
もっとも、“門”と呼ぶのは形式で、四方から宮殿に続く白砂の道の周辺一帯に対する
警備上の拠点という程度の意味だ。
ここは、誰でも潜み放題の森のど真ん中に城壁もない宮殿を建てる、護衛する側にとっちゃ
厄介極まりない、“開かれた宮”なのだ。
特に西側は庭園に続いている上、花を好む王女が毎日散歩やお茶にやってくる所為で
隠れた襲撃スポットだった。
過去に幾度も剣が抜かれ、こっちは数人、刺客は全員が死んでいる。

もちろん、そんな穢れが若い王女の耳に入ることはなく、日々花を愛でては茶の香りを
楽しんでいらっしゃるのだろう。
そういや、何かと放蕩ぶりが噂される真王陛下の甥っ子様も、酒や香水の匂いを
振り撒きながら、よく出入りしているらしい。

……まぁ、とにかく。
招かれざる客と放蕩者以外は、せいぜい庭師が出入りする程度だから、人通りは少なく
人目にもつきにくい。
だから、まだ陽も昇りきらない明け方に現れた人影に、俺はまず弓に矢をつがえた。

炊き出しの煙が見え始めた王都から、そいつは近づいてくる。
1人だが、陽動かもしれない。周囲の気配を伺いながら、狙いを定める。
だが、“堅き盾(セ・ザン)”の紋章と、腹の辺りの赤黒い染みに気づいたとたん、
俺は弓を放り出した。

「おい、イアル!!大丈夫か!?」
「………勝手に持ち場を離れるな」

駆け寄る俺に向かって、ぼそりと呟かれた声。腹が立つより先に、呆れた。
散々、人を心配させといて、この言い草かよ!!
だいたい表に立っているのは2人だが、詰め所に近衛士が幾人も待機してんだ。
俺1人が持ち場を離れたって…と、思ったのを見透かすように後を続ける。

「“堅き盾(セ・ザン)”は、真王陛下を御守りする象徴だ。
 盾が役目を離れることは許されない…。」

へぇへぇ、さいですか。
いかにも血の気の足りてないって顔色で、何ほざいてやがる。
だったら近衛士の一番下っ端を走らせて、医術師付きで担架を運ばせるまでだ。
騒ぎに気づいて詰め所から出てきた連中に指示を出そうとすると、またも落ち着き払った
声で遮られる。

「必要ない。少し、傷が開いただけだ。手当てはしてもらっているし、自分で歩ける」
「おまえなぁ…、少しは人の手を借りることを覚えろよ。
 だいたい、その開いた腹の傷だって、誰かに手当て“してもらった”んだろうが」

とたん、イアルの眉がぐっと寄った。
一見、怒らせたように見えるが、そうじゃない。
『まずいことを口にした』という顔だ。
口元を引き結び、目を逸らせる横顔には覚えがある。

……以前、竪琴はどうしたと、尋ねたことがあった。
親の形見なのか、見習いとして連れて来られた時から大事にしていた筈なのに、
最近見かけないなぁと軽い気持ちで。
『俺には必要なくなった』と答えた後、イアルは今と同じ顔で押し黙っていた。
確か4年前、“堅き盾(セ・ザン)”になって1年も経っていない頃…。

そんな押し問答と回想とをしている内に、都合良く交代がやって来た。
こういう時、やっぱり2人1組ってのは便利だよな。
警備の引継ぎをもう1人に押し付けて、俺はイアルを宿直の医術師の元へ連れて行く
…というより、スタスタと歩くイアルの後を付いて行く。

その道の途中、俺の質問攻めに根負けしてか、イアルは昨日の出来事を話した。

王都の下手、“大公領民(ワジャク)”の店の多い通りで仮面の出処を探っていたところを
案の定、2人組に襲撃された。
件(くだん)の仮面と同じものを被った連中は、落し物の回収が目的だったらしい。
剣を交え、逃げる奴等を追跡しようとしたものの、途中で傷が開いたため、やむを得ず
ある民家に転がり込み、金を払って薬を買いに行かせ、手当てを受けた。
住人は信用の出来る人物で、“堅き盾(セ・ザン)”に関わったことを口外する心配は無い。

イアルの話は、ざっとこんなところだ。
報告書を読み上げるように、無駄が無ければ愛想も面白味も無い。
ただ、無茶をしてまで追った相手を取り逃がした割には、一仕事を終えた後のような
満足気な様子に首を傾げた。

「やっかいになった家に、綺麗な娘でも居たか?」

冗談めかして尋ねてみる。
ぴたりと立ち止まったイアルは、露骨に不機嫌な声で言った。

「……上への報告に、くだらない憶測は入れるな」
「へぇへぇ。わかりました…って、え−!?俺が報告すんのかよ!!」

声を上げると、先を行くイアルは振り向きもせずに言った。

「怪我人だからな。手を借りよう」

めずらしく良く喋ると思ったら、そういうオチかよ。
肩を竦めて賽を放ると、出た目はやっぱりイマイチだった。



無事、王宮に戻ったイアルは、当然ながら即、強制再入院となった。
しかも、再度の自主退院を防ぐ為だろう。
医術師達は、鼻息も荒く宣言した。

「勿体無くも、真王陛下直々に賜ったお言葉ですぞ。
 『矢傷が完治するまで、“堅き盾(セ・ザン)”の任に就くことは許さぬ』と」

真王陛下を出されては、イアルもぐうの音も出ない。
大人しく治療に専念するしかなかった。


   * * *


「よぉ、イアル。今日からか?」

控えの間で声を掛ける俺に、イアルは頷いた。
あれから丸1ヶ月。医術師達も文句のつけられない模範患者振りで、復職の許可を
得たらしい。
久々のこいつとの任務は、真王陛下とセィミヤ王女の昼餉の護衛からだ。
数人の食事には広すぎるが、王の食卓には質素すぎる部屋の四隅の1つに立つ。
入ってきた真王陛下は、俺の向かいに立ったイアルに気づくと、微笑んだ。

「もう傷は大丈夫なようね。
 貴方の顔を見られて嬉しいわ、イアル」

深く頭を下げることで応える“盾”に、皺に囲まれた金色の目を細める。
肌の張りは衰えても、かつての美貌の片鱗が垣間見えるご尊顔だ。
どうせなら、40年前にお仕えしたかったなぁ…と、冗談でも口にすれば牢屋行きなことを
何百回目かに考える。

「本当に良かったこと。
 そういえばね、貴方と一緒に傷を負った幼獣も、元気になったそうよ」

椅子に腰を降ろした陛下は、お言葉を続ける。
イアルが、息を飲む気配が伝わった。
だが、自分から言葉を発することはない。
先に席に着いていたセィミヤ王女が、金というより淡褐色に近い色の目を輝かせた。

「まぁ、お祖母様。それは本当?」

銀の鈴が鳴るような、とは正にこういう声を形容するんだろう。
恐れ多いことながら次代の真王は、40年前のハルミヤ陛下を想像させる美人だ。

「ええ。侍従にカザルム王獣保護場へ問い合わせさせたの。
 そうしたら、教導士長から返事があったそうよ。
 今は傷もすっかり癒えて、他の王獣達とおなじように、放牧場で日向ぼっこをしたり
 走り回って遊んだりしているのですって」

孫娘に答えながら、嬉しそうに微笑む。
更に恐れ多いことながら、そんな様子は普通の“優しいお祖母ちゃん”だ。
もちろん、俺が知る婆さん連中とは比べようもなく、おっとりと上品ではあるが。

「それは良かった。あの幼獣を伯母上に献上した私としても、喜ばしい。
 元気になったのでしたら、こちらに戻してはいかがです?」

視察という名の放蕩から戻ったばかりの甥っ子様が、口を挟んだ。
昼間から手にしている酒のように甘くて口当たりの良い声は、女受けはするだろうが
男の耳にはぞっとしない。
イアルの目にも不快さが浮かんでいる…ように、見えた。

……気の所為か。
いつもどおり何処か遠くを見るような目で、部屋全体を眺めている。
俺もうっかり耳を傾けてないで、仕事しねぇとな。

  『王族の私生活の側近くに居る我々は、いざという時は“盾”となるが
   常には“空気”であらねばならない』

懐かしい声を思い出した、瞬間。

「いいえ」

一変した口調に、はっとした。
爽やかな風が吹き込む初夏にはそぐわない、厳しい声。

「あの幼獣は、このままカザルムに預けます。
 王宮に引き出し、人目に曝すことは、二度としたくありません」

真王陛下が、これほど露骨に不快さを顕にした声を、俺は聞いたことがない。
質素な椅子に座る老婦人は、厳格な“王”となっていた。
思わず背筋を伸ばし、顎を引く。
イアルの目が真正面にあったが、俺を見てはいなかった。
全神経を集中させているのがわかる。陛下に?いや…

「あの幼獣は、既に伯母上様のもの。どうぞ、御心のままに」

冷えた空気を薙ぐように両腕を広げ、男は大袈裟に頭を下げた。
王女より明るい色の金の髪が、肩から胸に流れる。
芝居役者のような仕草に、笑い声が応じた。

「まぁ、おじさまったら。
 どこでそんな振る舞いを覚えていらっしゃったの?」

コロコロと、銀の鈴が転がるような声に、場の空気が和む。
よくぞ訊いてくれたとばかりに、放蕩者の伊達男は旅先で知り合った一座の話を始めた。
やがて毒見を済ませた膳が運ばれ、談笑の中で昼餉は滞りなく終わる。

最後に、お茶の碗を手にした真王陛下は、いつも通りの穏やかな口調で告げた。

「イアル、貴方は来月から私(わたくし)の護衛の責任者となるのよ。よろしくね」



例えば、これが大公軍や近衛士なら考えられない、若すぎる隊長だ。
だが、“堅き盾(セ・ザン)”に限っては、誰も疑問に思わない。
一つには、ここ数年の刺客の千客万来で、俺達より上の世代の“盾”のほとんどが
墓の下の住人であること。
もう一つは、身体を張って命を懸けた者には酬いがあって当然と、俺を含めた誰もが
思っていること。

貴族の扱いを受けていても、俺達の中に本物の“貴族のお坊ちゃん”はいない。
真王陛下のお言葉だけで、涙を流して感動できるような教育は受けていない。
所詮、俺達は皆、“金で買われた”存在なのだから。
わかりやすい形で示してもらわなければ、命を懸ける意味すら見失うのだ。


   * * *


「おぉ〜い、イアル!!」

仕事が明け、“堅き盾(セ・ザン)”の紋章が入った近衛士の服を着替えた背中に、
俺は声を掛けた。
珍しく、身体ごと振り向いた男に、賽を玩びながら後を続ける。

「どうだ?快気祝いで1杯やらね−か」
「……1杯だけならな」

やれやれ。
短く答えたイアルに肩を竦める。

「快気祝いで足りないなら、昇進祝いってことで……、って!?」

俺は目を剥いて、イアルをしげしげと眺めた。
相変わらずの仏頂面だが、やっぱり昇進は嬉しいのか。
それとも、やっと入院生活から解放されてホッとしたのか…。まぁ、両方か。

「お前に、頼みたいこともあるしな…。
 1杯おごろう」

ええええ−ッ!?
どういう風の吹き回し?ていうかおまえ、入院している間に何かあった?
実は頭を強く打ってたとか?

見習いとして放り込まれた訓練所で、最初に顔を合わせてから10数年。
いまだかつて、こいつが1度で素直に俺の誘いに乗った試しはなかった。
それだけでも驚きなのに、頼み事までついてくるとは。
明日は絶対、大雨だ…。

声も出せないでいる間に、イアルはスタスタと歩いていく。
我に返った俺は、慌ててその後を追った。

「おい、ちょっと待てって!!」

仕入れの商人や仕事を終えた使用人に混じって、王宮を出た。
イアルは“堅き盾(セ・ザン)”や、その配下の密偵が良く使う店に向かおうとしたらしいが、
俺が案内したのは職人階級の男達が仕事帰りに立ち寄る酒場だ。
そこそこの酒と適当なツマミを出し、結構賑わっている。
大声で怒鳴るように喋る男達に紛れ、壁際の席に陣取って他の客に背を向ければ、
話を聞かれる心配もない。
だから俺は、こういった店を良く使うのだ。

暫くは周りを伺っていたイアルも、俺の意図がわかったらしい。
1杯目の杯を半分に減らしたところで、口を開いた。
だが、聞く側の俺は途中から背後が気になり、一層声を潜めるハメになった。
それだけ、イアルの話……証拠もなく、まだ憶測に過ぎない……は国の大事に関わる
内容だったのだ。
だが、話を聞いたおかげで色々と腑に落ちた。
強い酒を一口飲んで、呟くように言う。

「……卵泥棒と例の仮面の連中も、“そこ”に繋がっているというわけか」
「ああ。お前に、その繋がりについての探索を頼みたい」

落ち着いた声で、イアルは言った。
それから、ぽつりと付け足す。

「危険な仕事になるが」

暗に、断ってもいいと告げているのだろう。
俺に考える時間を与えるように、口を噤む。
ざわざわとした店の賑わいが、鼓膜に押し寄せた。

店の隅で深刻な顔をつき合わせている俺達は、親方から無理難題を押し付けられて、
どうしようかと愚痴混じりに相談している職人に見えるだろう。
実際、俺達に給料をくれる親方は、無理難題ばかりだ。
土台の痛んだ家を、雨漏りを直すだけで、もう百年もたせろと命じている。

だが、腐った柱を取り替えるのは悪くない。
それで長びかせられるのが、せいぜい10年だとしても、普通の職人じゃもらえない給料を
いただいている身だ。相応の働きはしねぇと、給料泥棒になっちまう。
けれど、一つ確認したいことがある。
賽を放りながら、口にした。

「まぁ、隊長ともなると、そうそう自由に動き回るわけにもいかんだろうしなぁ…。
 けど、なんで俺に?」

仲間でさえ、本当には信用できないことを俺達は知っている。
俺達を“堅き盾(セ・ザン)”に育てた男が、掟を破った時に。

連れてこられた以前のことは、お互いに話さない。
だが、10数年間同じものを見、同じような経験をした俺達は、言わずとも互いに
知っていることがある。
“堅き盾(セ・ザン)”は、権力というものの光にも闇にも近すぎるのだと。

同じことを思っている筈の男の目を、じっと眺めた。
初めての任務で人を殺した後、イアルは一晩中竪琴を弾いていた。
俺はこっそり、それを聞いていた。
ハガルを殺して戻った後は、何日も掛けて竪琴を作っていた。
そして1曲だけを弾いて、燃やした。
俺はこっそり、それを見ていた。
この数年、何度も竪琴を作っては弾いて、燃やしているらしい。
何故かと尋ねたことはない。

……出来が気に入らないのが半、最初から燃やすために作ってるのが丁。
よし、丁だ!!

掌の賽にニヤリとすると、ふいにイアルの答えがあった。

「お前は、国を憂えて思い詰める男じゃないからな」
「…………褒めてね−な、ソレ」
「褒めたつもりはない。だが、信頼はしている」

あら。あらあらあら。
思わず頬を掻いた。

「わかった、引き受けるぜ。
 ただし、探索の時間が取れるよう、護衛の任務は減らしてくれよ?隊長サマ」

イアルは頷き、僅かに目を細める。
そしておもむろに、テ−ブルの上に小粒銀を2つ置いた。


「……って、ちょっと待て!!
 本当に“1杯だけ”で帰るヤツがあるか−!?」


怒鳴って立ち上がるも、時、既に遅し。
“神速のイアル”の姿は影も形もなくなっていた。


……まったく。
無造作に表と裏で並んだ銀粒に溜息を吐く。
これじゃ、多すぎるっつ−の。
ロクに遊びもしね−から、相場がわかんねぇんじゃね−の?
といって、明日釣りを返すのも無粋っつ−か、むしろ上司に失礼だし。

店主に一番高い酒を頼みながら、手に取った銀を放る。
掌に落ちてきたそれは両方、綺麗に表を見せていた。



                                   − 終 −


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(以下、反転にてつぶやいております。)

22話以降のイアルをカイルの視点で。
アニメシリーズのその後とは矛盾する部分もありますが…。

イアルはカイルを“同期の同僚”として信頼していますが、カイルの方ではイアルを
“幼馴染の友人”だと思っているのではないかというか、そういう温度差があったら
楽しいねぇと。
8歳ぐらいの頃から一緒に育って、同じ恩師(ハガル)の元で鍛えられたなら、
カイルの感覚の方が納得できる気がします。
でも、イアルにとっての“幼馴染の友人”位置にはヤントクが居るからね。(笑)

王族の神聖視に毒されず、庶民感覚を保ち、傾いている屋台骨にも気づいている
のだけれど、考えてもしょうがないことは深刻に考えず、給料分の仕事はしっかり
やるよ的な。
ある意味、とっても現代的な人かもしれません。
アニメ版も原作も、情報が少ないので捏造多数なのはご了承ください。