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ウルティマ3日記


●はじめに(2007年7月29日)

 途中のブランクが長かった「ウルティマ2」も昨日ようやく終了。
 そして、シリーズ初のパーティー制を採用した「ウルティマ3」に突入です。

 さて、作品について基礎情報を振り返ってみましょう。
 発売は1983年。特撮では「宇宙刑事シャリバン」ですね。 イガクリスタルのエピソードが、何となくファンタジーっぽい。
 アニメだと、「聖戦士ダンバイン」が来たるファンタジーブームの先取りをしているようです。

 特撮アニメ以外のネタを、ネットで探してみると、おお「参議院選挙で、初の比例代表制が導入」されたそうな。何てタイムリー(本日は、参議院選挙の日だったり)。
 後は、「ファミコン発売」が、ゲーム界の大イベントと言えるでしょうか。

 ファミコンといえば、ウルティマ3も「恐怖のエクソダス」というタイトルのファミコン版が発売されましたなあ。
 ドラクエ2の大ブームの影響大きい1987年に。
 NOVAは、プレイしていませんが。
 NOVAがプレイしたコンシュマー版ウルティマは、「ファミコン版4」と「SFC版6」の2本だけ。

 ともあれ、この「ウルティマ3」という作品、SF要素の強かった前2作に比べて、純粋にファンタジーRPGの世界観を持っています。まあ、ラスボスの「エクソダス」が生物ではなく人工知能(コンピューター)というオチはあるのですが。

 その意味では、コンピューターにおけるファンタジーRPGの基本を定めた作品と言えるのでしょう。
 同じ83年に3作目が出た「ウィザードリィ」がダンジョンRPGの原点と言われ、翌84年に国産RPG「ブラックオニキス」に影響を与える一方、
 「ウルティマ3」の方も2DフィールドRPGの原点と言われ、これも翌84年に出た国産RPG「夢幻の心臓」に影響を与えたりしています。
 言わば、83〜84年は、コンピューターRPGという分野が日本に受け入れられるようになった黎明期に位置づけられるわけですな。

 個人的にも、この時期に、NOVAはパソコンに興味を持ち始めたものの、当時の高額な機械を購入できる環境にはなく、ただただ雑誌の立ち読みで情報だけ得ていた中学時代でありました。
 いろいろ懐かしい時代を振り返りつつ、懐古趣味のプレイをスタートしたいと思います。

 

 
●2007年7月29日(日)・今回はパーティー制だ!

 まずは、キャラクター作りです。
 前作は、第1作と代わり映えしませんでしたが、今回は少し勝手が違います。

 まず、種族ですが、これまでの「人間」「エルフ」「ドワーフ」「ボビット(ホビットに非ず)」に、「ファジー族」が追加。
 このファジー、ファミコン版では「魔族」と訳されていますが、まあ小妖精みたいなものですな。羽根はないけど。非力ながら、素早さと知力に長けているのが特長。
 エルフは、ファミコン版の「妖精」。僧侶魔法に必要な賢明さに劣るものの、素早さと知力に優れている。
 ドワーフは、ファミコン版の「獣族」。怪力バカ。
 名前だけでなく、紛らわしいのがボビット。一応、「小人族」と呼ばれているけれど、一般的なファンタジーファンの連想するホビットは、素早さが高く、盗賊向きとなっています。しかし、このボビット、素早さが低く、賢明さが得意分野という点で、ホビットとは異なります。盗賊なんかにしたら無能な存在です。いや、細かいデータを見ずに、キャラ作りをしたら大失敗してしまいました(爆)。

 職業は、これまでの「戦士」「魔法使い」「僧侶」「盗賊」に加えて7種類。
 列挙すると、

・パラディン:僧侶魔法の使える騎士
・バーバリアン:盗賊の技をもった野生の戦士
・ラーク:魔術師魔法の使える戦士。吟遊詩人みたいなものか
・イリュージョニスト:僧侶魔法と盗賊技能をもった幻術師
・ドルイド:僧侶魔法と魔術師魔法の両方を使いこなす万能魔術師
・アルケミスト:魔術師魔法と盗賊技能をもった錬金術師
・レンジャー:戦えて、両系統の魔法も使えて、盗賊技能ももった万能職

 これらの種族・職業の組み合わせで、4人のキャラを作るのが楽しいんですね。

 とりあえず、ウルティマ1から勇者Avanを召喚。彼には、「人間のパラディン」を務めてもらいます。
 次に、ウルティマ2から、女戦士Irianを召喚。彼女には、「エルフのシーフ」を担当してもらう。終盤、アウトローになっていましたしね。個人的には「エルフのレンジャー」という組み合わせが好きなんだけど、ウルティマ3のルールだと不利になってしまうようなので。
 あとは、人間の魔法使いでNOVA。一応、ガンダルフのファンと言っているわけですから、たまには魔法使いを演じないと(バルダーズ・ゲートでは、パラディンNOVAでしたが)。
 最後に、ファジーのドルイド。魔法使いの小人ってことで連想したのが、「ニルスの不思議な旅」に出てきた(ニルスを小人にした)爺さんですが、名前が分からないので、同作のハムスター、キャロットを採用します。性別は女の子ね。

 それでは、キャラ作成も終わって、早速プレイを開始するのでした。(つづく)

 

●2007年7月30日(月)・旅の準備

 エクソダスの脅威からソーサリア世界を救うために召喚された4人の冒険者たち。

 スタート地点は、大陸の北東部付近にある「ロードブリティッシュ城」です。
 お城から冒険が始まるのは、ファンタジーRPGの基本だね。

 王様と面会し、使命を授かり……と思っていたら、ブリちゃん、使命をくれません。

 「お前はまだ経験が足りん」などと、いきなり怒られてしまいました。
 モンディンを倒した勇者Avanも、ミナクスを倒したIrianも、もう一度レベル1から育て直さないといけないんですね。

 その後、ブリティッシュ城を見学して、「治療所」の場所をチェックした後、城下町の「ブリティン」に向かいます。
 ええと、噂によると、この町には、あの声優「日高のり子」がいるそうなんですが……って、それはファミコン版の話? しかも、 そちらでは、町の名前は「ロイヤルシティ」に改変されているとのこと。 
 まあ、ともかく、ロイヤルシティではないブリティンの町には、日高のり子はいないので、仕方なくあきらめて、町を散策します。
 そもそも我々、武器も防具も持っていません。「布の服」すら着ていないってことは、素っ裸? いわゆる時空転移したばかりのターミネーター状態と言えましょう(笑)。ブリちゃんにも裸で面会したの? ここは急いで、衣服を手に入れないと。

 そして、入った店は酒場(爆)。
 いや、ターミネーターだって、衣装と武器(とバイク)を手に入れるために、酒場で乱闘していたわけで、酒場で装備を整えるのは基本でしょう……って、基本とちゃう? 
 ともあれ。
 酒場で、飲んだくれている戦士を発見。名前はデュプレ。後のアバタール・コンパニオンになるパラディン・デュプレは、ウルティマ世界の有名人です。同じパラディン同士、意気投合した裸の勇者Avanは、親友からの助言として、武器屋・防具屋の位置を教えてもらいました。酒場の東にあるそうな。

 で、武器屋で武器を、防具屋で服をGET。
 武器は、AvanIrianが飛び道具のスリングを、NOVACarrotが(スリングを装備できないので)ダガーを装着。
 防具は、Avanがレザーアーマー(革鎧)を装備した他は、クロース(布の服)を購入。とにかく、これで裸の疑惑は解消。
 まあ、クロースを「防護効果のある厚手の布衣」と解釈して、服は別に着ていると考える方が無難なんでしょうけどね。

 さて、武器や防具と同様に、あるいは、それ以上に重要なのが食料。
 食料屋さんは、町の南東にあります。思わず、「なんと〜!」と叫びたくなるNOVAはシーブックファン……って、たぶんスパロボファンにしか通じないボケはこれぐらいにして、
 飢え死にしないよう、食料を買い求めます。食料は1ゴールドで1つ手に入ります。前作は1パック(100個入り)が90だったので、さらにインフレ状態な気がします。
 武器や防具も高価だし、さっさとモンスター退治して、金稼ぎしないとなあ、と思いつつ、町を旅立つ一行でした。(つづく)

 

●2007年7月30日(月)・ダンジョンと、戦闘と

 ウルティマ1では、HPを上げるためには「ロードブリティッシュに金を払う」か、「ダンジョン探索をする」という作業が必要でした。また、能力値アップには、「立て札に祈る」ことが必要と。
 コツさえ分かれば、あまり時間を掛けずにキャラ強化できたものです。

 ウルティマ2では、HPを上げる方法は「ロードブリティッシュに金を払う」のみ。能力値アップには、「ホテルの支配人に金を払う」必要がありました。
 こちらは、すべて金次第のシステムで、金稼ぎのためにモンスター退治を繰り返していたわけですね。
 ダンジョン探索は効率が悪いので、ひたすら船に乗って、砲撃で敵を倒しまくっていたなあ。
 自分の力で戦っていたのって、船を手に入れる前と、町での衛兵との戦闘、それから最終決戦ぐらい……。ほとんど、海賊みたいなものでした。

 で、ウルティマ3では、どうなるか?
 HPアップをしてくれるのは、やはりロードブリティッシュですが、それには金でなく経験値が必要。初めて、RPGらしくなった気がします。
 能力値アップのためには、海底大陸アンブロシアの神殿に行かないといけないようですが、そんなところまで行くのは、まだまだHP的に不安です。
 ここは、とりあえず、ブリティンの町の近場でモンスター退治して、金と経験値を稼いでから、装備を強化してから遠出……という方針でプレイを進めることにします。

 まずは、ブリティン周辺を適当に歩き回ってみる。
 あまり、モンスターは歩いていないようです。う〜ん、歩き回っていると、食料が減っていくので、モンスターとの遭遇頻度が低いなら効率悪そうですね。
 少し歩くと、ダンジョン発見。ブリティンの北東には「ペリニアン・デプス」、ブリティンの北には「ダーディンの穴」、ブリティンの南には「炎のダンジョン」。何だか、3つもダンジョンがあると、どれに入るか、ちょっと迷いますねえ。
 ダンジョンの入り口にメッセージがあって、「ペリニア」には金が、「ダーディン」には死が、「炎のダンジョン」には炎が待ち構えているようです。……となると、当然、金になる「ペリニア」に行きたくなる、というもの。

 ダンジョンに入ると、当然、真っ暗です。ええと、松明はどこでGETできたかな? と考えてから、思い直します。
 そうだ、NOVAって魔法使いやんか? 明かりぐらい、魔法で灯せよ。
 そう思い、「魔法の書」をパラパラめくります(何だか泥縄^^;)。
 おお、あった、2キーで発動する「Lorum」の呪文でOKですね。MP10を消費しますが(現在の最大MPは25)、MPは歩いているうちに回復しますので、惜しまず使用。

 おお、明るくなりました。

 ダンジョンを歩いていると、敵出現。
 戦闘システムは、タクティカルコンバット。ここで有利なのは、わざわざ接敵しないといけない接近戦武器よりも飛び道具。そう思って、前衛にスリングを持たせているわけですね。
 攻撃対象は、上下左右の方向キーで選びます。つまり、敵と直線に並ばないと攻撃できない、と。そのために移動しないといけないのは、少々面倒くさい。最近のゲームだと、敵をマウスで選択すれば 、斜めだろうがOKなんですが。
 後衛の魔法使い2人は、ダガーを投げます……って、ダガーって使い捨てなの? 武器なくなってしまいましたよ(苦笑)。 まあ、魔法使いに武器戦闘能力を求めても、仕方ないか。
 ここは、やっぱり攻撃魔法でしょう。1キーで発動する「Mittar」の呪文が、マジックミサイルとなっています。MP5消費。
 相手が、オークやゴブリン、トロールなら、0キーの魔法「Respond」が有効。効果は不安定ですが、MP0で(上手く行けば)複数の敵がくたばってくれます。
 このゲーム、経験値は敵を倒した者にしか入らないため、集団攻撃のできる魔法使いが育ちやすくなっています。逆に育ちにくいのは、攻撃呪文も飛び道具も(序盤では)使えない僧侶。ファミコン版をプレイしていた高校時代の友人が当時、愚痴っていたことを思い出しました。

 前衛の攻撃もいまいち当たらないので、結局、主戦力は魔法使いのNOVAということになってしまいました。
 AvanIrianも、目下ただの壁役です。
 Carrotは、魔法使い呪文と、僧侶呪文の両方使える便利キャラ。2キーで発動するHP回復用の僧侶呪文「Sanctu」が貴重です。ただし、Carrotの最大MPは10で、「Sanctu」の消費コストも10ですから、たったの1回しか使えないのが難点。本来なら、Avanも僧侶呪文が使えるはずなのですが、彼の最大MPは9だったりして、惜しくも回復呪文が使えません。
 MPの量は、能力値の上昇によって増えますから、地下世界に行かないことには、Avanのパラディンの称号は、形式のみということになりますね。シクシク。

 こうして戦闘システムを理解しながら、ダンジョン探索を続けます。
 途中で、毒の泉を飲んでしまったり、宝箱を開ける際に毒矢の罠に引っ掛かったりして、慌ててブリティッシュ城に引き返し、治療してもらったりも。解毒の料金100ゴールドは高いよ〜。
 ちなみに、解毒呪文「Alcort」の消費MPは35。使えるようになるのは、いつのことやら。

 他にも、モンスター退治していると、弓矢を落としてくれたり、チェーンメールを落としてくれたりして、ラッキー♪なんて一幕も。これで、装備は労せず、そろった感じ。

 でも、経験値のほうがたまりません。
 現段階で、ようやくNOVAだけレベル2。HPが倍の200になりました。後衛だけHPが上がっても、あまり嬉しくありません。早く、前衛のHPも上昇して欲しいと思いつつ、ダンジョン探索を続けるのでした。(つづく)

 

●2007年7月31日(火)・「王の印」と「炎の印」

 ブリティンの町の北東にあるダンジョン「ペリニアン・デプス」の攻略中。

 地下1階をいろいろ探索していると、鍛冶炉みたいな場所を発見。
 ここで「王の印」なる紋章をGETできます。

 ええと、焼き印なので、腕にジュッと押し付けるんですね。結構、痛いです。HP50点分のダメージを受けます。

 そこまでして、どうして焼き印をGETしないといけないか、ってことですが、ここで「王の印」をとっておかないと、HPが550点までしか上昇しません。すなわち、レベル5で頭打ちってわけですね。オンライン的に言うなら、「キャップが課せられている」ということになるのでしょうか? 
 ともあれ、「王の印」をGETしたことで、HPが2250点まで上げられるようになりました。
 とは言え、目下、前衛のレベルが2、後衛のレベルが3になったばかりですが(苦笑)。まだまだ、先は長い。

 地下2階に降ります。
 ここは、「HP回復の泉」と「解毒の泉」がありますので、経験値稼ぎにお勧めの場所のようです。

 地下2階から中央のハシゴをどんどん下ると、最深部の地下8階まで降りられます。
 ただし、中央区画は閉じたエリアになっていて、ダンジョンの他の区画には行けないみたいです。
 では、どうすればいいかと言うと、「MALOR」の呪文でテレポート……は、ウィザードリィの話でしたな。ウルティマ3では、「Dor Acron」の呪文(MP15消費)で下の階へ「Sur Acron」の呪文(MP20消費)で上の階へ飛ぶことができます。
 そこまでして、地下に降りる必要があるのか、と言えば、あるんですな。何でも、地下4階にはお宝の入った宝箱がどっさりとあるようです。ウルティマ3の世界で、効率よく資金稼ぎするには、モンスター退治するよりも、ダンジョンの宝部屋をあさる方が正解らしいです。何せ、ダンジョンから出れば、宝箱も復活しますから、文字どおり取り放題。

 また、別の方法もあります。
 地下8階には、実はシークレットドアがあって、中央区画からそこを通れば、外の区画に出ることができます。
 その出てきた場所では、またしても鍛冶炉が。
 ここでは、「炎の印」がGETできます。これがあると、溶岩の上でもダメージを受けずに通過できるそうな。この機会に、腕にジュッと押し付けておきます。熱くて、痛いけど。
 何だか、予防接種みたいなものですな。

 こういった印は全部で4つ。
 あとは「力の印」「蛇の印」なんですが、「ペリニアン・デプス」ではGETできないみたいです。

 ともあれ、ダンジョン探索にも飽きてきた頃合いですので、そろそろ他の町に足を伸ばしてみようか、と思っています。(つづく)

 

●2007年7月31日(火)・ユーと、ムーンと、グレイと

 ブリティッシュ城から西に向かうと、森の中に「ユーの村」があります。
 ここは、後にドルイドの拠点となるわけですが、ウルティマ3でも、そういう自然に囲まれた素敵な場所になっています。
 ただ、森の向こうは黒くなってて見渡せない仕様になっていますので、施設や人の配置が分かりにくいのが難儀。

 人々の情報では、船に乗って大渦に巻き込まれると、真っ赤な大地に行き着けるそうな。
 ……と言っても、船に乗れるのは、レベル5を越えてから、らしいので、当面は役に立たない情報ですな。

 あと、気になるのは、村の南東部に「聖なる祈りの場所」があるのですが、どうやって祈ればいいのか分かりません。ちょっと、ネットで調べる必要がありそうです。
 まあ、自分も攻略資料は持っているので、祈ったら何が起こるか、は分かっているのですが。

 当面、「ユーの村」でできることはなさそうなので、さらに西に足を伸ばします。
 大陸の北西部にあるのは「ムーンの街」
 噂によると、魔法使いの街らしいのですが、じっさいに見かけるのは戦士ばっか。

 人々の情報では、「隠された街ドーン」の存在が分かりました。そのうち、向かうことにします。

 さらに余裕があると思ったので、次は南に向かいます。
 この辺りで、フィールド上のモンスターと遭遇。オークやトロール、スケルトンなんかはザコですが、シーフやファイター、それにジャイアント辺りに出くわすと、まだ太刀打ちできません。慌てて逃げて、事なきを得たものの、少し鍛えないといけないなあ、と痛感。

 それでも、何とか、大陸南西にある「グレイの街」に到着します。
 ここは、どうやら盗賊都市らしい。
 伝説の「エキゾチック・ウェポン&アーマー」の噂を聞いたあと、盗賊ギルドを発見。ギルドでは、「松明」とか「鍵」とか、地図を呼び出せる「魔法の珠」といった便利アイテムが売っています。
 でも、いろいろ買うにはお金がない(シクシク)。
 「ペリニアン・デプス」で金稼ぎしてから、また出直してこよう、と決意します。

 その後、街の片隅に入ってみたら、そこは盗賊たちの「隠し倉庫」。

 「おい、そこで何してやがる?」と、おっかないお兄さんたちが、すごんで来ます。

 「いや、単なる通りすがりなんですけど」と、こちらの言い訳は聞いてくれずに、いきなり戦闘。
 まだまだレベルが低いので、慌てて逃げ出したところ、街の衛兵までもが襲い掛かってくる大騒ぎに発展(爆)。

 命からがら街の外に逃れたら、外でもモンスターがたむろしていて、まあ大変。
 弱い敵とだけ戦い、強い敵からは逃げ出して、急いでブリティッシュ城まで駆け戻ります。

 やはり、金と経験値が欲しい、と思いつつ、「ペリニアン・デプス」にこもって修行を決意しました。(つづく)

 

●2007年8月4日(土)・船の入手

 世界中を探索するには、レベルが足りん、ということで、「ペリニアン・デプス」のダンジョンにて修行です。

 修行の場所は、主に、ダンジョンの2階。
 ここに出没するオークやトロール、そしてスケルトンは、魔法使いや僧侶の初期レベルの呪文で、まとめて吹っ飛びます。すなわち、魔法使いや僧侶の呪文が使えれば、経験値稼ぎがしやすいわけですね。
 おかげさまで、Avanと、NOVAと、Carrotはレベル7まで育ちました。
 一方、呪文を持たない女盗賊のIrianは、まだレベル4。宝箱の罠外しで、活躍はしてくれているんですけどね。武器攻撃でやたらとミスりまくるのは、何とかならないものか。

 レベルがある程度、上がった段階で地上をうろつきます。
 目的地は、「新月の時にしか現れないという噂」ドーンの街。
 そこでは、強い武具が手に入るという情報を聞いたので、是非訪れたいと考えた次第。
 何だかんだ言って、最初の街で入手できる武具は、最も高いプレートメール(甲冑)さえ購入できましたから。
 レベルアップのついでに、お金稼ぎも十分できているわけです。

 なお、お金稼ぎが最もしやすいのは、「ペリニアン・デプス」の4階南東部。そこには宝箱がいっぱいあって、一回の探索で2000から3000ゴールドもGETできます。
 しかもダンジョンから出たら、宝箱は復活しますので、稼ぎ放題なわけですよ。
 これを知ってしまうと、お金については、ほとんど苦労することがなくなりそう。

 でも、いくらお金がたまっても、9999ゴールドまでしか持てないようですので、買い物をしなければいけません。そういう高額商品を売っているのが、ドーンの街というわけですな。

 しかし、どうも、ドーンの街をうまく見つけることができません。
 その近辺をうろついていると、モンスターが寄って来て、邪魔をされてしまいます。
 こちらは、レベルが上がって打たれ強くはなっているんですが、ウルティマでは「レベルアップ」と「能力値の向上」が結びつかないので、戦闘能力が増したわけではないのですね。強い敵相手だと、どうしても不毛な消耗戦になってしまいますので、モンスターとの遭遇は避けたいところ。

 そう思っていると、海からこちらに攻撃してくる船を発見。
 「敵の船を奪う」というのは、ウルティマ2で学んだ技です。
 今回も、それを実行。邪魔する海賊たちを撃退すると、晴れて船が入手できました。

 海賊との戦いでHPが削られたので、船に乗ったまま、ブリティンの街に一度戻り、HP回復。
 さて、この後、船を使って、どこへ向かおうか検討しながら、冒険の進展を喜ばしく思っているところです。(つづく)

 

●2007年8月5日(日)・海の町ファーンと、双子都市モンターと

 船を入手すると、探索が順調になります。
 まず、ブリティンの北西にある小島の町ファーンに向かいます。
 この町の右下にある小島には、最強の武器エキゾチック・ウエポンが埋まっているので、行くついでに拾っていきます。まあ、最強といっても、接近戦しかできませんので、普段は飛び道具に頼るのですが。

 ファーンの町では、重要な情報が入ります。
 「銀の蛇」は倒すことができないので、避けて通ることになるそうです。
 また、祈りの言葉「EVOCARE」を教えてもらいました。これをユーの村の「聖なる祈りの場所・光の広場」で唱えるといいそうな。

 さらに、船を使って、グレイの街の右下の小島に向かいます。ここには最強の防具エキゾチック・アーマーが埋まっているので、人数分GET。戦士だけでなく、盗賊も、魔法使いも装備できるので、非常にいい防具です。
 このエキゾチック・アーマーが、場所さえ知っていれば無料で手に入るので、本作では防具に金を費やす必要がない、というのが攻略の鉄則らしいです。

 この後で向かったのは、大陸南東に位置する双子都市モンター
 ここは川の東西にモンター・ウエストモンター・イーストの二つの街が分かれているという、面白い構造なんですが、あまり目ぼしい情報は得られませんでしたね。

 そして、ユーの村で、「EVOCARE」の祈りを唱えると、この祈りを「銀の蛇の前で唱えよ」との神託が下されました。

 この後の目的は、そろそろ海底大陸アンブロシアに行こうか、と思っています。
 そこにある神殿で祈らないと、能力値がアップしないそうで。
 レベルが上がっても、それだけでは能力値が上がらない、というのは最近のRPGの視点からは非常に奇異なことですけど、考えてみれば昔のD&Dでもそうでした。能力値上昇のためには、「祈願(ウィッシュ)級の強力な呪文」が必要と。
 ウルティマの場合は、その強力な祈り効果を持つのが、「1の立て札」であり、「2のホテルの支配人」であり、「3のアンブロシア神殿」だと解釈すれば、まあ納得できるような気が。
 しかし、「1の立て札」以外は、祈りにお金が必要なのが何とも腹立たしいことです。

 それでも、まあ、お金の簡単な稼ぎ方をマスターしたので、2の時ほど苦労しないかなあ、と思いつつ。(つづく)

 

●2007年8月6日(月)・ちょっと、ファミコン版の話も

 「ウルティマ3日記」をここまで書いてきて思ったこと。
 1や2のときは、多少ともキャラクター小説を意識して、物語的に書いていたのに、
 3では4人のキャラクターが、完全にゲームのコマのようになってしまっているなあ、と。

 どうも、キャラへの感情移入度が1や2の時よりも下がっている気がするので、この辺で、キャラクターシステムについて、振り返ってみようか、と思いました。

 さて、ウルティマ3になって、1や2よりも進化したのは、キャラのグラフィックに男性・女性の区別が付いたこと
 2までは、男戦士も女戦士もグラフィックは同じだったのに、大した進化だと思います。
 職業は11種類あり、それぞれ男女別ですから、全部で22種類のグラフィックがあるわけですね。

 あと、ファミコン版の職業とも比べてみると、

・戦士→戦士(男)
・魔法使い→魔法使い(男)
・僧侶→シスター(女)
・盗賊→盗賊(男)

 この辺は、アレンジとしても、まあ無難なところですね。
 「シスター(女)」というとおり、ファミコン版では、職業と男女の組み合わせが固定です。

・パラディン→騎士(男)
・バーバリアン→山賊(男)
・ラーク→詩人(女)

 バーバリアンを山賊とアレンジしているのが、面白いです。
 プレイヤーキャラに山賊を選べるゲームって、珍しいですよね。能力的にも「戦士の攻撃力を持った盗賊」ですから、納得できますし。

・イリュージョニスト→魔女(女)
・ドルイド→僧侶(男)
・アルケミスト→科学者(男)
・レンジャー→レンジャー(男)

 レンジャー以外はアレンジしていますが、まあ納得できるかなあ。
 イリュージョニストは、「魔女」と言いつつ、使用するのは僧侶呪文ということで、説明書を読まなければ誤解を招きそうですが。

 ともあれ、最近、ウルティマ3をやりながら、いろいろと攻略サイトをチェックしたりもするんですが、「ファミコン版はクソゲー」という評判をしばしば聞きます。
 だったら、パソコン版はどうか? となったときに、まあ1987年当時にドラクエを標準にすると、やはりクソゲーになるのか、と思います。何せ、戦闘バランスが良くないし。ドラクエの場合、戦ってなんぼ? ってゲームスタイルですから、それと同じ感覚でウルティマをプレイすると大変。
 ウルティマは、戦いが厳しいときは、逃げてなんぼ、なんですよね。
 え? ファミコン版では、逃げられなかったって? ……そりゃ、クソゲーだ(爆)。

 三十六計、逃げるに如かず! なのに……(つづく)

 

●2007年8月6日(月)・アンブロシア

 キャラのレベルもさらに2つ上がって、Irianがレベル6で、他はレベル9。
 そろそろ、能力値アップのために、海底大陸アンブロシアへ行こう、ということになりました。

 ただ、アンブロシアはかなり危険な場所だと聞いていますので、準備の方は怠りなく。

 まず、かねがね探し求めていた「幻の街ドーン」をついに発見して(視界の悪い森の中なんで、探すのに苦労したよ、ホント^^;)、店で買える最強の飛び道具「弓矢+4」をGET。
 これをパラディンのAvanに装備させます。
 シーフのIrianは、普通の弓しか装備できないので、攻撃力の強化ができません。ただでさえ、経験値がたまりにくいのに……シクシク。

 それと、情報がない、と書いていたモンター・ウエストの街。
 この街の牢獄にいる衛兵さんに「賄賂500ゴールド」を贈ると、牢獄に入れるそうです。牢獄の鍵を開けて、囚人から情報を聞けるそうな。
 聞いたところ、「神殿で4つのカードをGETできる」そうな。いや、まあ、攻略情報は知っているので 「あ、そう」という感想ですが。このカードをうまく使えば、ラスボス・エクソダスを撃退できるんですね。

 ともあれ、神殿はアンブロシアにあるので、結局、向かうところはそこ、と。
 ファーンの街の道具屋で、「時の砂」などのアイテムを買い込んでおきます。これは、敵の動きを封じて、逃げやすくするもの。やはり、三十六計、逃げるに如かず! なんですよ。
 何せ、アンブロシアではセーブができませんから。

 アイテムも、食料もいっぱい買い込んで、いざアンブロシアへ出発!

 船に乗って、海上を移動する大渦を探し回ります。
 途中、邪魔する海賊船や大ダコなんかは、砲撃でドカーンと始末します。
 砲撃は強いです。が、2と違って、それで敵を倒しても、経験値にはならないッポイ。単に邪魔者を排除するだけ。

 そして、探し求めていた大渦を発見。臆せずに飛び込むと、乗っている船は破損し、我々は見知らぬ赤い大地に投げ出されます。これぞ、失われた海底大陸アンブロシア
 我々の目的は、ここにある4つの神殿を探して、お祈りして能力値をアップすること。

 まずは、強力な攻撃魔法をGETするために、「北西にある知力の神殿」に向かいます。
 途中、道を間違えて、「筋力の神殿」に出ちゃったけど、道を戻って、「知力の神殿」探しを優先。
 途中、悪魔や巨人や、手強いモンスターがたむろしていたけど、「時の砂」を使って、かわしまくり。

 途中、海があるので、海賊どもから船を奪います。
 この戦いは結構、苦戦。何しろ、前衛のIrianだけレベルが低く、HPが少ないので、海賊の攻撃を受け続けると、身が保ちません。やむなく、後衛のCarrotとポジションチェンジ。
 Carrot
はMPが少ないので、マジックミサイルを2発撃てば、もう攻撃不能です。でも、武器はエキゾチック・ウエポン、防具はエキゾチック・アーマーと、それぞれ最強装備ですので、実は結構、接近戦にも耐えられるわけで。

 ともかく、後衛が前に出てこないといけない必死さで、状況を切り抜け、ようやく「知力の神殿」に行き着けました。
 ここでNOVAが5000ゴールドを寄付して、たちどころに「知力MAX値」に。これで、最強呪文も使えるようになりました。
 余ったお金で、Carrotも知力を上げ、マジックミサイルが3発撃てるようにもなるなど、パーティーの攻撃力は格段に上昇。

 さあ、目的を果たしたので、後は地上に帰るだけです。
 帰り道は南西にあります。ここから森の迷路を潜り抜け、たどり着いた海で、またも海賊から船を奪い取り、そしてまた、大渦に突入。

 こうして、我々は再び、地上に戻ることができたのでした。
 アンブロシアで結構、HPを失ったので、一度、ブリティッシュ城に戻ります。それから、お金を貯めて、またアンブロシアに行って、能力値アップを繰り返す予定。(つづく)

 

●2007年8月7日(火)・山岳都市デス・ガルチ

 ブリティンの南東に位置する島、そこにデス・ガルチの街が存在します。

 デス・ガルチ=「死の峡谷」。
 何だか物騒な名前ですが、小島に似つかわしくない切り立った崖に囲まれた街。

 入ってみると、翼の生えた魔物が「街に入ると死ぬぞ!」と脅しをかけてきます。
 脅迫だけで、攻撃してくるわけではないので、無視して通り過ぎると、門の前に衛兵が一人いて、賄賂を要求してきます。
 以前、訪れた盗賊都市グレイよりも、ひどい悪徳都市ですな。

 もっとも、城門の脇に、木々に隠れた小道があって、そこを通れば金を払わずに、街に入ることができるわけで。

 街の中は、やはり山と木々に阻まれて、見通しがよくありません。
 街の奥には、「炎の壁に囲まれた場所」がありますが、すでに「炎の印」をGETしている我々にとっては、「心頭滅却、火もまた涼し」の境地で難なく、潜り抜けることができました。
 炎の中で瞑想(?)している魔物が一匹いて、話しかけてみると、「ダンジョンの奥にいる男が、カードの順番を心得ている」という情報を語ってくれました。いや、まあ、知っているんですけどね(苦笑)。タイムロードことホークウィンドさんの噂は。

 あと、街の外れの木の小道。
 そこに、何故か衛兵さんがいて、「ここを通るなら、金を払え」と要求してきます。
 何だか秘密の匂いがするので、金を払って通ると、奥には「商店の宝物庫」が。要するに、あの衛兵さんは宝物庫の番人だったわけですが、ちょっとした賄賂で、自分の職務を放棄していたわけですな。
 さて、将来は聖者を目指す我々としては、どうすべきか?

Irian「わたしは、盗賊だからね。盗賊のする仕事と言えば、一つでしょう♪」

 盗賊のお仕事と言えば、すなわち盗み。
 物は試しに実行してみると、商人さんが怒って攻撃してきます(そりゃそうだ)。えい、反撃。
 あっさり、商人死亡。

 我々は、こそ泥から強盗にレベルアップしてしまいました。

 そこに駆けつける衛兵軍団。うわあ、こりゃ、やばい。タイムロード、助けて〜。

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 気がつけば、我々はデス・ガルチの街の外におりました。
 究極魔法リセットのおかげで、我々はセーブした場所、すなわち街に入る前の状態に戻ったわけですね。
 これで、こそ泥、いや強盗の罪も自然消滅

 まあ、お店の宝物庫をあさっても、あまり収穫にならなかった、というのが実情。
 やはり真剣に稼ぐなら、ペリニアン・デプスの4階だよなあ、と実感しながら、我々はブリティンに戻ることにします。

 一応、デス・ガルチに来たのは、話のネタの物見遊山の旅だったってことで。
 押し込み強盗体験ツアーってか?
 悪徳都市で、それ以上の悪徳を働くのは、ゲームの中だと、いと楽し。(つづく)

 

●2007年8月8日(水)・4つのカード

 さて、物見遊山に悪徳都市デス・ガルチなんかに行ってみたわけですが、
 プレイ時間の多くは、ペリニアン・デプスアンブロシアの往復に費やしている現状です。

 ダンジョンで金を稼ぎ、アンブロシアの神殿に寄付して、能力値アップ。
 その間に、レベルの方も順調に上がっています。

 最高レベルは、パラディンAvanで、17レベルになりました。
 彼は、アンデッド退治の呪文と、武器攻撃の両方できますので、パーティーで一番効率よく、経験値稼ぎができるんですね。

 次に、魔法使い系のNOVACarrotがレベル13。
 魔法で集団攻撃できるのはいいけど、細かいザコ敵退治にMP消費するのがもったいない、という理由で、攻撃を控えてしまうので、その分、レベルアップが遅れ気味になっています。
 強力な攻撃呪文も、一度使ってしまえば、MPの回復に時間がかかるために連発できないのが問題点。

 そして、一番レベルが低いのがIrianでレベル9。
 筋力をマックスまで上げて撃墜率は上がっているのですが、やはり魔法のように一度に多くの敵を倒せる技を持たないので、どうしても他のキャラに比べると、伸び悩んでしまうんですね。

 ともあれ、Avanが17レベルになったことで、ストーリーに進展が見られます。
 5レベルになると船が出現するのと同様、15レベルを越えると、神殿からカードがもらえます。
 そう、ラスボスのコンピューターの暴走プログラムを止めるために必要なデータカードです。これがなければ、ラスボスは倒せません。
 宇宙船やタイムマシン、飛行機なんかが出てきた前2作に比べて、ファンタジー世界の印象が強まったウルティマ3ですが、ラスボスだけはSF要素を強く残していました。「悪のプログラム」によって暴走したコンピューターが、エクソダスの正体。で、ファンタジー世界の住人には、「コンピューターに対する対処法」が分からないので、そういう知識を持ったプレイヤー(と、その仲間たち)が召喚されたわけですね。

 なお、「ファンタジー世界における悪のコンピューター」というお題ですと、『魔法の王国ザンス』シリーズも思い出すのですが、これもそろそろ新刊が出るのを楽しみにしています。出たら、またブログで紹介しますが。

 ザンスはさておき、アンブロシアの神殿にカードをもらいに行きます。
 森の中でいろいろ迷ったりしつつ、マップを見渡せるアイテム「魔法の珠」なんかの助けも借りて、4つの神殿を次々と訪問。
 筋力の神殿では愛のカードを、
 敏捷性の神殿では太陽のカードを、
 知力の神殿では月のカードを、
 知恵の神殿では死のカードを、それぞれGETできました。

 これって、ドラクエ2の「紋章探し」を彷彿とさせますなあ。確か、「太陽、月、水、星、命」の5種類だったっけ? 

 また、神殿での能力値アップもこれで終わりです。
 Avanは、戦闘用に筋力と敏捷性をMAXにして、呪文用に知恵もMAX。
 Irianは、筋力と敏捷性のみMAX。
 NOVACarrotは、知力のみMAXです。

 魔法使いも、イザというときの接近戦用に筋力と敏捷性をMAXにしようか、とも思ったんだけど、時間の無駄ッポイ気もするので、やめておきます。魔法使いが接近戦をしないといけないような局面は、どちらかというと「終わっている」局面なので、逃げるなり、セーブしたところからやり直すなり、した方がよさそうなんで。
 そんなわけで、これでもうアンブロシアでする仕事は終わりです。

 後は、4つの印をGETして、タイムロードにカードの順番を聞いて、それからエクソダス退治に向かうとしましょう。(つづく)

 

●2007年8月8日(水)・ダンジョンを越えて

 さらにレベルアップして、Avanがレベル20、NOVACarrotはレベル15で、Irianもレベル12。

 さすがに、敏捷性がMAXだと攻撃もめったに外さないし、盗賊の罠外しもめったに失敗しない。非常に気分よく、プレイできます。
 筋力MAXだと、敵もほぼ一撃で倒せたりしますしね。

 序盤はレベル上げに苦労するけど、ここまで来ると、レベルもポンポン上がる感じ。
 ただ、レベルが上がりすぎると、食料の消費も激しくなるシステムなもので、効率よく動かないと、どんどん腹が減ります(笑)。

 ともあれ、アンブロシアでのキャラ強化も終わったので、後はダンジョンでGETできるものを拾い集めに行くことにします。

 まずは、ブリティンの南東にある「炎のダンジョン」
 ここは序盤に一度来ているのですが、地下8階に「炎の印」と「力の印」があるそうな。
 「炎の印」はすでにGETしているので、今回は「力の印」がお目当て。迷ったときの地図確認アイテム「魔法の珠」なんかも用意して、いざ出陣。

 ……途中、「グレムリンの巣」みたいな場所があって、食料を盗まれたりします。
 ウルティマ2だと、そのせいで時空神官Avanが哀れ、飢え死にしたという昔話がございました(苦笑)が、今回は食糧の備蓄もいっぱいあるので、問題なし。
 ただ、やはり「食い物の恨みは恐ろしい!」ということわざ(?)もあったりするわけで、「おのれ、グレムリン、叩き斬ってやる!」なんて思ったりもするのですが、今回のグレムリンはモンスターとして出現せず、ただのイベントトラップ的存在。叩き斬ることもできず、食料盗まれるだけで泣き寝入り、でございます(シクシク)。

 それでも何とか無事に、地下8階まで下りて、「力の印」を体に焼き付けます。ジュッ。
 これで、我々はバリアーのダメージを無視できる体になりました。

 次に向かうは「蛇のダンジョン」
 これは、悪徳都市デス・ガルチの南にあります。
 まあ、「魔法の珠」を使った探索にも慣れたので、難なくクリアできました。
 これで「蛇の印」もGET。これによって、エクソダスの潜むデス城の番人、シルバー・サーペントを潜り抜けることができるようになりました。この銀の蛇、WIZARDRY3の龍神ル・ケブレスと同じで、倒すことのできない番人なんですな。その昔は、こいつらをどうやって倒すか、悩みに悩んだプレイヤーが多数いたとの話も聞きます。

 さて、これで4つの印を体に刻み付けた4人の勇者は、タイムロードに面会に行くことになります。
 タイムロードのいる「時のダンジョン」は、ムーンゲートを使わないと行き着けません。他に、ムーンゲートを使わないと行けない街デビルガードってのもあるそうですが、NOVAのプレイでは今までムーンゲートを使っておりません(爆)。
 2つの月(フェルッカとトラメル)の満ち欠けによって、ゲートの入り口と出口が決定されるのですが。

 とりあえず、手近なところ、ブリティンの上の「南海岸」というところから出発しましょう。ブリティンは大陸北東の湾岸にある都市なので、上に行けば「南海岸」というのは現実的にはおかしいのですが、その辺はRPGの世界地図にありがちなパターンってことで。コンピューターRPGの世界には、北極点や南極点は存在しないのです(笑)。

 「南海岸」から「乗り換え地点(上)」を経由して、「時のダンジョン」の入り口に行き着けます。

 「時のダンジョン」を探索していると、地下2階に「グレムリンの宝物庫」なんて場所がありました。
 おお、グレムリンめ。よくも人の食料を盗みやがって。こうなったら、お返しに、貴様らの宝物を略奪してやるわいな、という気持ちが心の中に湧き上がってきましたが、何だか自分がみみっちいような気分にもなったので、そのまま通り過ぎて、地下8階を目指します。
 そうとも、今さら、お金を稼いでも仕方ない。それよりも急いでタイムロードに会うんだ、という気持ちです。

 で、ダンジョン最下層でタイムロードと遭遇。
 カードの順番は、「愛、大陽、月、死」だそうです……って、太陽って字を間違えてますがな、ホークウインドさん、と思わずツッコミを入れてしまいました。いや、これって、ポニーキャニオンの日本語担当者の責任かな。
 こんな小学生の漢字を間違えるような「見者」に将来、アバタールの徳レベルをチェックしてもらうわけだから、何だか心配になってきました(苦笑)。

 ともあれ、タイムロード・ホークウインドのメッセージをしっかりメモして、「時のダンジョン」から帰ることにします。
 途中、ムーンゲートの使い方に迷って、一瞬、帰り道が分からなくなったりもしましたが、何とか無事に船を停めている「南海岸」までたどり着けました。
 なお、帰りにデビルガードにも寄ろうかなあ、とも思ったのですが、今さら物見遊山で寄るのも面倒くさいので、やめておきます。

 次回、決戦の時!(つづく)

 

●2007年8月9日(木)・決戦! エクソダス

 ついに最終章です。
 レベルは、Avanが21、NOVACarrotはレベル1 6で、Irianもレベル13。
 前衛のIrianのレベルが低く、打たれ弱いのが気になりますが、彼女には先代譲りの秘策があります。すなわち……、

 三十六計、逃げるに如かず! 

 次作だと、逃げまくることで「勇敢さ」の徳が下がってしまうデメリットがありますので、多用はできないでしょうが、本作ではまだ徳の概念がありません。すなわち、「ラスボス・エクソダス退治のためには、何をしても許される!」という仕様。
 そのために、商店から宝箱を略奪しようが、押し寄せてくる衛兵を虐殺しようが……って、そんなことはしてませんよ。そういう悪徳は、リセットして消しちゃいました(笑)。
 未来の聖者候補が、そんな悪徳に手を染めるわけ、ないじゃないですか(^^;)。

 ともあれ、今はエクソダスとの決戦に集中しましょう。
 決戦の地は、ソーサリア大陸南西に浮かぶ「炎の島にあるデス城」。突如、海底から浮かび上がったという、この城こそが現在のソーサリア世界に災厄や怪物を発生させる諸悪の元凶。
 勇んで、4人の冒険者はその地へ向けて、船を出航させます。

 まず、最初の難関。
 城の門番である銀の大蛇「グレート・アース・サーペント」を突破しなければなりません。
 突破のための合言葉は、「EVOCARE」。これを蛇の手前で叫ぶ(Yell=Yキー)と、我々の船は蛇の横をすり抜けて、デス城の前に行き着けました。

 さあ、城への潜入です。
 門に入ると、翼の生えたデーモンが2体、待ち構えていました。こいつらをどうやって突破しようか、と思っていると、突然、何もないところから攻撃を喰らい、戦闘シーンに突入!
 ???

 どうやら、デス城には、「目に見えない刺客(インビジブル・ストーカー)」まで配置されているようです。
 さっそく攻撃……の前に、前衛の武器をエキゾチック・ウエポンに持ち替え。
 この城の内部では、他の武器では一切ダメージを与えられない、との噂です。
 相手は目に見えませんが、前進していると、ドンとぶつかって、そこにいるのが分かるので、あっさり撃退できます。

 問題は、デーモン2体。
 いや、2体だけなら問題ないのですが、戦闘画面に突入すると、それぞれ最大8体にまで分裂して、大変なことになります。
 そこで、逃走のために「時の砂」をまきます。このアイテムは、相手の時間を止める強力なアイテムです。まるで、タイム戦士コセイダーか、「もりもりぼっくん」になった気分です。何だか、どっちもマイナーな特撮物ですが、ぼっくんの歌が「某ゲキレンジャーで最近、不良少女ネタを披露した伊藤かずえ女史」というネタは、今だからこそ旬なわけで。
 え、あまりにもマイナー? 
 だったら、「ザ・ワールド 時は止まった」とでも言っておきますか。

 って、止まらないよ。
 「時の砂」をまいたのに、デーモン2体は相変わらず、こちらに近づいてきます。恐るべし、デス城。こちらの小細工なんかは、完全に封じられているってことですか?
 仕方ない。覚悟を決めて、戦闘に突入……そして、すかさず逃げる(笑)。
 まあ、逃げる前に多少のダメージを喰らいますが、一度、戦闘に突入してから逃げてしまえば、移動マップ上の敵も消失します。こうして、デーモンの襲撃を切り抜けます。

 その後は、城の奥に向かうわけですが、真っ直ぐ、正面突破しても、エクソダスの間には行き着けません。
 正解は、右方の「炎に包まれた空間」を抜けること。
 ここで、「炎の印」の力が発動して、我々は無傷で炎の中を突っ切ることに成功します。

 炎の海を抜けると、次なる障害は何とドラゴン
 ドラゴンといえば、ウルティマ3のオープニング画面では、4人の冒険者がドラゴンと交戦しているチープなCGアニメが映し出されます。そして、ドラゴンが炎を吐くと、4人の冒険者はあっさり焼滅……って、オイオイ、縁起でもない(苦笑)。
 とにかく、ドラゴン相手にまともに戦ってられるか! このゲームは、ドラゴンクエストでも、ドラゴンスレイヤーでもないんだぞ! と叫びながら、我々は近づいてくるドラゴンを振り切って、奥に駆け込みます。
 前方に立ち塞がるのは、ダメージを与えるバリア
 しかし、ここで「力の印」が発動して、我々は無傷でバリアを突破することに成功します。ドラゴンは、バリアの前で立ち止まったままです。フフフ、敵の仕掛けを逆に利用して、有利に立ち回る。これぞ戦略の極意なり

 ……何だか、逃げてばっかりのような気もしますが、ここまで来てレベルアップしても仕方ない(HPアップのためにはロード・ブリティッシュ城に帰る必要がある)ため、無駄な戦いを避けるのが知恵というものです。ウルティマって、そういうゲームなんですね。
 ともかく、バリアもドラゴンもすり抜けて、いよいよ目的地のエクソダスの間に到着。
 「透明な刺客」が襲い掛かってきますが、こいつらは接近戦しかできず、先に一撃を浴びせるとあっさり倒せるので、問題なし。
 で、エクソダスの姿は、4台の機械です。
 手近な機械に、タイムロードの言葉通り、まずは「愛のカード」を放り込むと……先頭に立っていたIrianがいきなり死んでしまいました! ありゃ? 
 どの機械にカードを放り込むかが大切だと気付き、一番右に「愛のカード」を放り込むと……今度は2番手のAvanが 死亡。あちゃあ……。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 気がつけば、我々はデス城の前におりました。
 さすがのデス城も、究極魔法リセットを封じることはできなかった模様。
 気を取り直して、デス城に入るところから、再スタートです。

 先ほどと同様、デーモンと、炎の壁と、ドラゴンと、バリアをうまくすり抜け、「透明人間」だけはあっさり撃退し、再度エクソダスに挑戦します。
 今度はきちんと、左の機械から順に、太陽と放り込むと、機械が次々と停止します。
 そして、部屋の奥に鎮座していた「妖しい光の球体」が力を失って消えてしまい、そしてデス城が崩壊を始めると。

 炎に包まれた我々は、タイムロードの導きを受けて脱出成功。

 気が付くと、そこはロード・ブリティッシュ城でした。
 4人の勇者たちは、王のねぎらいの言葉と、民衆の歓呼の声を受けて、今回の冒険も無事に終えることができた、と実感するのでした。

 こうして、オールド・ウルティマ、暗黒期3部作の物語は終了しました。
 次なる旅は、新たなる章「聖者アバタールへの探求の道」となります。

(ウルティマ3日記 これにて終了。ウルティマ4日記につづく)

 

●後書き

 ウルティマ2の後書きで、「すんなり終わる保証はできない」と書いたけれど、すんなり終わりました。2週間足らずで。

 前作までは、攻略本は読んだものの、より細かい情報の書かれた攻略サイトのお世話にはなっていませんでした。
 が、今回は、ファミコン版との違いを確認することがきっかけで、攻略サイトをいろいろ参照。
 その分、あまり苦労することもなく、クリアできたなあ、と思います。

 昔から、ウルティマは「フィールド型RPGの雄」として、同時期に展開していた「ダンジョンRPGの雄」ウィザードリィと、ライバル的立場として語られ続けてきましたが、
 かたやウィザードリィが、キャラの育成と、アイテム集めを楽しむゲームであり、戦闘を通じてそれらを獲得するシステムであったのに対し、
 ウルティマの場合は、会話による情報収集と、広い世界の探索がメインで、戦闘によるレベルアップにはあまり軸足を置いていないことが、3をプレイして改めて感じました。
 その両者の長所をうまく取り入れ、より日本人受けをする形にアレンジしたのが、ドラクエだったわけで。

 そして、ウルティマが「ドラクエをプレイした一般ゲーマー」にあまりウケなかった理由も、改めて納得。
 ドラクエは、ウィザードリィ同様、ガンガン戦えるゲームだったのに対し、ウルティマは戦いを推奨していないゲームだったから。いや、まあ、戦おうと思えば戦えるよ。それこそ、ドラクエではできない「街の人や国王にケンカを売ること」もね(笑)。その点では、自由度が高いです。
 昔のウルティマ・プレイヤーなんか、ロード・ブリティッシュを倒すことを目的にしていた、なんて話も聞きますしね。
 でも、呪文を駆使して丁々発止のバトルを繰り広げるウィザードリィやドラクエに比べると、ウルティマでは強力魔法がMP的に一発で打ち止めだったりして、なかなか戦術的に楽しめるシステムではない。どちらかと言うと、いかに消耗を抑えて、効率重視の冒険をするか、といった戦略を楽しむゲームと言えるのでしょうね。で、戦略面から考えると、「ムダな戦いを避けて逃げるべし」というプレイスタイルになるわけで。
 戦わずに目的を果たす。もう、これだけで、未成熟なゲーマー受けを狙えるはずがない、とも思ったりしました。

 で、ウルティマが目指した会話による情報収集と、広い世界の探索は、4以降にぐっと進化していくわけですが、そちらはそちらで、じっくり楽しんでいこうか、と。

 最後に、昔のウルティマ・プレイヤーの回顧録を読んで、感じ入ったこと。
 「パソコンの性能が現在よりも低くて、セーブやロードに、やたらと時間が掛かるのが苦痛だった」
 NOVAは今回のプレイで、そういう苦労はしていないので、当時のプレイヤーさんの苦労を偲ぶばかりです。