いすゞTLシリーズ マイクロバスの系譜 (いすゞ編_1)

1959年発表の小型トラック エルフ(TL)の

バリエーションとして生まれたマイクロバスで、後のジャーニーSにあたる。

エルフ(いたずらな妖精)の名前は、ミンクス(おてんば)と掛けたものか?

なおここでは、マイクロバスとルートバン両方を紹介する。


1959 いすゞエルフ 
TL221B マイクロバス


エルフのキャビンに箱型の
客室を繋いだもの。

TL221Vライトバンと
基本的に同一である。

客室窓の開閉には乗用車と同じ、
レギュレータ式を採用。

床の高いトラックシャシーのため、
ずいぶん腰高で愛嬌がある。

定員15名、軸距2180mm
1959 ISUZU TL221B

出典:モーターファン1959-12別冊付録 第6回自動車ショー
1959 いすゞエルフ 
TL221V ルートバン


バスと共通の塗り分けで、
単に公式側の写真のようにも見えるが
荷室の窓に保護棒が確認できる。

荷室のドアはスライド式ではなく、
フロントドアとは逆側に開く。

リヤドアを持ち、小型バスへの
転用も謳っている。2t積。

軸距2460mmのTL251Vもあり。
1959 ISUZU TL221V

出典:モーターファン1959-12別冊付録 第6回自動車ショー
1960 いすゞエルフ 
TL151B マイクロバス


エルフにディーゼル車が追加されたため
マイクロバスにもディーゼルが登場。

この頃の小型車枠は1500cc以下だったが
1999cc 52PSのDL200型エンジンを採用。

(直後にディーゼル車の排気量制限撤廃)

たとえば2800ccのLD28エンジンを搭載
したセドリックが5ナンバーとなるのは
この時の制度改定による。

定員15名のボディは前年と同一だが、
グリルがわずかに違って見える。


出典:1960世界オートレビュウ
1961 いすゞエルフ 
TL251B マイクロバス

(ガソリン)

マイナーチェンジに伴い
グリルが変更される。

軸距2460mmのTL251/351が
ベースとなり、一気にスマートになる。

製造技術の進歩か、あるいは
過積載をそれほど心配せず
作れたおかげか?

三角窓右下の丸いものは
ディーゼルのバッヂのため、
TL351Bのミスかもしれない。
1961 ISUZU TL251B

出典:自動車ガイドブックVol.8 1961-1962
1962_いすゞエルフ
TL351V ルートバン
(ディーゼル)

参考までにルートバンを示す。

バスとは逆に窓が増えた。

後部は観音開き。


各社とも1964年まで年式制を
取っていたこともあり、毎年
目まぐるしい変更がある。
1961 ISUZU TL351V

出典:自動車ガイドブックVol.8 1961-1962
1962_いすゞエルフ
TL251V ルートバン
(ガソリン)

同一年式のルートバン。

この時期のエルフの形式は、
3桁数字でエンジン・軸距を示す。

軸距2460mmなら
ガソリンがTL251V
ディーゼルがTL351V
1963.1現在価格表(抜粋)
TL221V 3人乗 2t積 83.5万円
TL221VA 6人乗 1t積 86.5万円
TL211B 12人乗 バス 105.5万円
TL251B 15人 バス 110.0万円
1962 ISUZU TL251V

出典:モーターファン1962-12別冊付録 第9回自動車ショー
1963_いすゞエルフ
TLD20V ルートバン

他のいすゞ車同様、形式名が再編された。

エルフの場合、

エンジンの違いでTLD/TLG

シャシーの分類を数字で示し

一桁目はマイナーチェンジを表現

末尾はボデー形式記号となる。


本年より小判型ミラーとなる。

この写真のみ小窓の下の換気口が

見当たらないが、真相は不明。
1963 ISUZU TLD20V

出典:モーターファン1963-12別冊付録 10th自動車ショー
1963 いすゞエルフ 
TLD20B マイクロバス


イラストだと胡散臭い客室の

巨大な窓も、写真で見ると納得。


バスらしさ、バンらしさを窓で演出した

成果は十分発揮されている。

外見は1962年より変更なし。


左の車はBLD11ライトバスと思われる。
1964 ISUZU TLD20B

出典:モーターファン1963-12別冊付録 10th自動車ショー
1965 いすゞ エルフ
TLG21B マイクロバス


初代エルフの最終形態。

無垢な丸2灯からオヤジ顔へ進化。


鮮明な印刷で、スライドウインドゥの

様子がよくわかる。

ページの都合で67年の本より

スキャンしたが、イラストは同一。
1967 ISUZU TLG21B

出典:自動車ガイドブックVol.14 1967-68 
1966_いすゞエルフ
TLD21V ルートバン


(第13回東京モーターショー出展車)

スライドドア採用で窓割りが
さらに複雑化した。

定員3名、2トン積み

この年はスライドドア元年なのか、
他社が発表した新型車のうち

VC240キャブオール バン
初代ボンゴ バン

がスライドドア標準装備で登場した。

翌年に登場した初代ハイエースも
スライドドアを採用。
1966 ISUZU TLD21V

出典:モーターファン1966-12別冊付録 第13回東京モーターショー
1967 いすゞ エルフ
TLD21V ルートバン


モーターショーで華やかにデビュウした
スライドドア車だが、ガイドブックでは
華麗にスルー。

イラストは1965年ものを再利用している。

TLD21Vスライドドア車は
ショーモデルで終わった可能性もあり

今後の草ヒロ発掘が期待される。
1967 ISUZU TLD21V

出典:自動車ガイドブックVol.14 1967-68 
unknown いすゞ ライトエルフ
KA20改 マイクロバス


初代エルフは68年にモデルチェンジし、

70年にジャーニーSが登場するまで

2年の空白がある。

この間の詳細は不明である。

資料より1.25t積ライトエルフの

顔を持つモデルが発見されたが、

折り戸など装備がデラックスであり

いすゞのカタログモデルでない

可能性が高い。
1969 ISUZU KA20 microbus

出典:モーターファン臨時増刊 オートスポーツ YEAR '70 カロッツエリアダイイチ 広告
1969 いすゞ マイクロバス
エルフ TL22B


2tの新型エルフをベースにした

15人乗のマイクロバス。

TLG22B(ガソリン)
TLD22B(ディーゼル)

スライドドアだが、下のルートバンとは

レールの位置や全長が異なる。

全長4,690mm
軸距2,460mm
1970 ISUZU TL22B

出典:1970世界オートレビュウ
いすゞ ライトエルフ
KA20V ルートバン

1969年発売

クラス最大の荷室面積と容量を誇った。

1.25t積み車には、窓を埋めた
パネルバンも作られた。

クラス最大の荷室面積とスライドアが
特徴で、リアドアは観音開き。

全長4,415mm

バリエーション展開
1.25t積 3人乗・ライトバン \61,800
3人乗・暗窓バン \59,800
1t積 6人乗・ライトバン \63,800
1969 ISUZU KA20V

出典:1970世界オートレビュウ
いすゞ ライトエルフバス
KA20B(?)

1970/3/11発売(15人乗)

文字情報だけで詳細不明。


→廃車体の写真を頂きました。
(幼稚園バス仕様)

乗降扉はスライドドアではないようです。

顔以外の部分はジャーニーSと

同様に見えますが、

窓割りが少し違うような…?
ISUZU KA20B

あるてるさん提供
1970 いすゞ ライトバス
ジャーニーS KA50B


1.25t積のライトエルフがエルフに

吸収され、ジャーニーSと命名される。


ウインカーが横長のモデル。

1.5t積みのTLシリーズではなく

1.25t積みのKAがベースである。


大型の窓に先代の面影がある。

15人乗りは変わらず。

全長4,665mm
軸距2,465mm
1970 ISUZU KA50B

出典:自動車ガイドブックVol.17 1970-71 
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