さくらと桃矢と小狼と −　１　− それは、とある土曜の午後だった。 さして広いとは言えないさくらの部屋には、ノ−トや教科書、筆記用具が所狭しと 散乱している。 大混乱の名残が留まる中、クッションの上でかしこまるのは封印の獣・ケルベロスこと その仮の姿の黄色いぬいぐるみ。 隣には彼の主であり、この部屋の主でもある少女。 テ−ブルを挟んだ向かいでは、共に眉間に皺を刻んだ青年と少年。 さくらの兄・木之本　桃矢と、さくらと同じ友枝中学に通う　李　小狼である。 さらに、もう一人。 ドア近くに佇むカ−ドの審判者・月（ユエ）。 六畳ほどの空間に、四人と一匹がかもし出す居心地の悪い沈黙は とてつもなく不機嫌な小狼の声で破られた。 「説明して、もらおうか……？」 絨毯の上で胡坐をかき、両腕を組んで、さくらを睨む。 「何で、こんなことになった？」 「……おれも教えて欲しいな、さくら」 桃矢の声も負けてはいない。地を這うような低音で、さくらに問う。 「……はううぅ〜〜。」 二対の三白眼に睨まれて、だらだらと冷や汗をかくさくら。 その時、ユエがぼそりと呟いた。 「……違和感が無いな……。」 「「どこがだッ！！？」」 いきなりハモったツッコミに、ケロが即座に合いの手を入れる。 「うわ、ホンマや。どっちがどっちでも、大した違いあらへんな〜〜」 「「黙ってろ、ぬいぐるみ！！」」 片膝をついて腰を浮かせ、拳を握りしめる。 動作まで揃って同じな彼等に、さくらが力無く笑う。 「あは、はは、あははは……。」 「「さぁ〜くぅ〜〜らぁ〜〜〜」」 そこまでハモって、ようやく二人は互いを睨みつけた。 「真似すんな、クソガキ！！」 小狼が、桃矢に、言った。 「誰がッ！あんたの真似なんかっ！！」 桃矢が、小狼に、言った。 テ−ブルの上には、一枚の≪さくらカ−ド≫ カメレオンのような奇妙な動物が描かれた、そのカ−ドの名は≪替（チェンジ）≫ 同時に触れたものの“ココロ”と“カラダ”を入れ替える魔力（ちから）を持つ。 −　２　− 時刻は、３０分前にさかのぼる。 バイトを終え、雪兎と共に木之本家に帰って来た桃矢は、玄関に入るなり眉を顰めた。 きちんと揃えて端に寄せられた、濃茶のロ−ファ−。 立ち止まった桃矢を覗き込み、雪兎はのんびりと言った。 「李君が来てるんだね」 桃矢や藤隆の靴より一回り小さく、さくらの靴より二回りは大きな男物の革靴。 「……あいつ、昨日も来てやがった癖に」 一気に不機嫌になる桃矢に、雪兎は苦笑する。 「李君は、さくらちゃんのBFなんだから。 　大人気ないよ、と−や？」 だが、スニ−カ−を脱ぎ捨てた桃矢はデイバッグを肩に掛けたまま階段を登る。 雪兎は慌てて後を追った。 桃矢がノックもなしにさくらの部屋のドアを開ける寸前に、追いついた雪兎が声を掛けた。 「さくらちゃん、ただいま−！」 桃矢が肩越しに軽く睨むのに、にっこり笑ってみせる。 　　　ガチャリ ドアが開くと、さくらがシャ−プペンシルを手に顔を上げた。 「おかえり、お兄ちゃん。雪兎さん、いらっしゃい」 李　小狼は、小さなテ−ブルを挟んでさくらの向かいに座っている。 拡げられた教科書とノ−ト。 絨毯の上にはトレイに載った紅茶のセット。 どこから見ても、『二人で仲良くお勉強中』な微笑ましい光景である。 おまけにベッドの上には。 「おう、兄ちゃん！それに雪うさぎ！！ 　バイトごくろ〜〜はん！！！」 スナック菓子の袋を抱えた、黄色いぬいぐるみまで居た。 「……お邪魔してます。」 崩していた足を正座に直して、小狼は軽く頭を下げる。 しかし、桃矢はといえば開口一番。 「毎日毎日、良く来るな。 　また、晩メシまで食ってく気かよ？」 「お兄ちゃん！！」 棘のある物言いに、さくらが怒る。 「小狼くん、わたしに数学や英語を教えに来てくれてるのに！ 　それに昨日は、お父さんが小狼くんを誘ったんじゃない！！」 「そうだよ、と−や。 　それに、ごはんは大勢で食べた方がおいしいし。 　今日は藤隆さんが出張でいないからって、ぼくを誘ってくれたんだろ？ 　李君も、いっしょに食べようよ」 さくらにはムキになって責められ、雪兎にはニッコリたしなめられ。 フンと横を向く桃矢と、ムッとした顔のままの小狼。 初対面から二人の関係は犬猿状態のまま、現在に至る。 小狼が香港から戻って以来、むしろ険悪度は増しているようでさえある。 「と−やと李君、あいかわらずだねぇ〜。」 雪兎が苦笑しながら言った。 視線が合えば、そこから火花が散るという兄と彼氏に、さくらは悲しげな溜息を吐く。 「小狼くんとお兄ちゃん、どうしたら仲良くなってくれるのかなぁ…？」 春に小狼が香港から帰ってきて、いっしょに友枝中学校に通えるようになって。 毎日が嬉しくて嬉しくて堪らないさくらにとって、一番大好きな人と たった一人の兄の仲が悪いのは、大いなる悩みなのだ。 「相互理解、ちゅうモンが足らんのやろな〜」 スナック菓子を頬張りながら、ケロが珍しく難しいことを言う。 「う〜ん、そうかもしれないね。でも、あの二人って………」 「雪兎さん？」 不自然に途切れた言葉に、さくらが顔を上げる。 そこに雪兎の姿はなく、白く輝く繭が宙に浮かんでいた。 大きな卵のようなそれはふわりと解（ほど）け、白い翼が拡がる。 月の光そのもののような、澄んだ魔力（ちから）。 「………良い方法がある。」 「ユエさん！？」 「おお、ユエやないか！ひさしぶりやな〜〜」 普段は雪兎の中で眠っているカ−ドの守護者・月（ユエ）。 いがみ合っていた二人も、めったに表に現れることの無い彼に表情を硬くする。 ユエが真の姿を現すのは、何らかの非常事態が起こった時に限られるからだ。 「ユエ、何かあったのか！？」 「おい、ゆきはどうした！！？」 詰め寄る二人を無表情にちらりと眺め、銀の髪の守護者は紫水晶の眸をさくらに向ける。 「主の強い嘆きが伝わってきた。…カ−ド達も、心配している」 ユエの言葉に、さくらは胸の前で両手を握りしめ笑みを浮かべた。 「ごめんなさい。ユエさんにも、カ−ドさん達にも、心配かけちゃって。 　でもでも、」 だいじょうぶだから、と言おうとしたさくらを無視して、ユエは言葉を続ける。 「≪相互理解≫の為に作られたカ−ドが、主の役に立ちたいと言っている。 　……ケルベロス、協力しろ」 「ん、ちょっと待てや？それって、まさか……」 対の守護獣のセリフもやっぱり無視して、ユエは唱え始めた。 「クロウが創り、さくらにより生まれ変わりしカ−ドよ。主の力となれ。 　水と風を司る汝が守護者、≪審判者・月（ユエ）≫が命じる……」 　　　カタン 音を立てて、机の引き出しが開いた。 カ−ドを収めた≪封印の書≫が開き、中から一枚のカ−ドがするりと抜け出す。 「ほえ？カ−ドさんが？？」 ペンダントのままの≪星の鍵≫を握りしめ、さくらが驚きの声を上げる。 ≪カ−ドの主≫である自分は、何もしていないのに。 ケロが慌てて解説モ−ドに入った。 「守護者と守護獣はな、自分の属性にあるカ−ドやったら、ある程度のコントロ−ルが 　出来るんや。 　互いに魔力（ちから）を合わせれば、発動もさせられる。 　まあ、いろいろと条件があってな。 　『主が真にそれを必要とする時に限る』っちゅうのも、その一つで……っておい、ユエ！？ 　お前、さくらに断わりもなく、勝手に……」 ユエの眸がケルベロスを映す。 透き通る淡紫色のその眸に、ほんの僅かな笑みが混じっていると判るのは 彼等が≪対≫として生まれたからだろう。 「あ〜〜、もう！あとでさくらに怒られても、わいはしらんでぇ〜〜！！」 小さな背中から大きな羽根が生えた。 白い翼に包まれたケロは、一瞬にして黄金の眸を持つ獅子、守護獣・ケルベロスへ 姿を変える。 陽の光そのもののような、強く輝く魔力（ちから）。 「ケロちゃん！？」 「ケルベロス！？」 「げっ、でかっ！！？」 部屋に漲（みなぎ）る魔力の奔流。 光と闇が、水と風と火と地のエネルギ−が渦を巻く。 「クロウが創り……、以下略！ 　汝が守護獣、≪選定者・ケルベロス≫が命じる！！」 カ−ドが輝きを放ち、その形が崩れ始める。 小狼は懐から黒い宝玉を取り出した。 「何のカ−ドだ！？一体、何をする気だ…！？」 「ケロちゃん！ユエさん！！」 「さくら、こっちに！！」 宝玉を剣に変え、身構える小狼。 桃矢はさくらを自分の背後に押しやった。 守護獣と守護者の声が重なる。 「「魔力（カ−ド）よ、太陽と月の誓約により、汝のなるべき姿に還（かえ）れ！！」」 プリズムが飛び散るように、光が弾けた。 虹色のまばゆさの中を、カ−ドが弧を描いて跳ぶ。 それは瞬く間に奇妙な生き物に形を変えた。 「ほえええぇ〜〜！！？」 「うわっ！？何だ、こいつ…！！？」 「駄目だ！！そいつに触るなッ！！！」 さくらを庇い、飛びついてきた≪それ≫を払いのけようとする桃矢。 その生き物に見覚えのある小狼が、さくらを自分に引き寄せようと手を伸ばす。 桃矢の右手がカメレオンもどきの尾を掴んだ瞬間に、びろんと伸びた舌が 小狼の左手首に巻きついた。 「≪封印解除（レリ−ズ）≫！！汝のあるべき姿に戻れ！！！」 さくらが星の鍵の封印を解き、それをカ−ドに戻した時は既に遅く。 桃矢は自分の両手を、足元を、身体を見て 「……やられた」 と溜息を吐いた。 一方、小狼は目の前の桃矢を指差して 「なにぃい〜〜！！？」 と大声を上げた。 そして、話は冒頭へと戻るのである。 −　３　− 「まだ、わいとユエが作られたばっかりの頃や。 　わいら、属性も気性も、めっちゃちゃうやろ？ 　陽気でおもろいわいと、暗くてだんまりのユエはソリが合わんっちゅ−か。 　お互いロクに口も利かんでな〜。 　そしたら、ある日。クロウがわいらを並べてな。 　『貴方達は、お互いのことをもっと良く知る必要がありますね』 　…とか、ぬかしよって」 食卓を囲みながら、ケロが言う。 当時のことを思い出したのか、マカロニ入りのミ−トソ−スグラタンを食べる顔は難し気だ。 「それで、創ったカ−ドが≪替（チェンジ）≫というわけか」 この場合、夕食に呼ばれたと言って良いものかどうか。 桃矢の姿をした小狼は、顎に手をあてて考える。 俯き加減になるその癖は、やっぱり小狼のもので。 さくらはぽけっと、兄の姿をした彼氏を見ていた。 「そやねん！あん時は、そらもうエライ目にあったで−。 　こいつ、真の姿の時はモノ喰われへんやろ。つまらんで−。 　小僧と入れ替わった時の比にならへんわ。 　……ま、それで判った事もぎょうさんあったけどな」 フォ−クで雪兎を差したあと、そのままテ−ブルに胡坐をかく。 サラダボウルに山と盛られたポテトサラダを食べながら、雪兎が大きく頷いた。 「そっか−、ごはんが食べられないんじゃ、つまんないよね−。」 ≪替（チェンジ）≫を捕獲した後、ロクに事情の説明もしないうちにユエの姿は消え、 何も知らない雪兎は部屋の惨状と、不機嫌な二人に首を傾げた。 それでも、≪もう一人の自分≫であるユエを信頼しているのか、雪兎は変わり果てた（？） 二人に動揺も見せず、腹が減ってはなんとやら…と、早めの夕食を提案した。 それに飛びついたのはケロである。 どちらも消耗した魔力の補充を必要としているのだろう。 いつも以上に旺盛な食欲だ。 「…とにかく、元に戻る方法はあるんだな？」 以前にも、この悪戯カ−ドの所為でケロと小狼が入れ替わったことがあると聞き 小狼（桃矢）は内心胸をなで下ろしながら念を押す。 話を振られて、さくらはテ−ブルに肘をついて自分を睨む小狼の姿をした桃矢の方を見た。 見た目は小狼でも、やっぱりこの癖は桃矢のものなのだ。 「ええっと、一日経って魔法の力が弱まったら、もう一度≪替（チェンジ）≫を使うんだけど。 　ただ、その時にね…」 引き攣った笑顔を向けて、さくらは小狼（桃矢）に言った。 「何だ、言ってみろ」 「……お兄ちゃんに、出来るかなぁ…？」 この姿を『お兄ちゃん』と呼ぶことに、甚だ違和感を感じながら。 「このまんまじゃ、いられねぇだろ？何でもやる。早く言え」 「はうううぅ……」 さくらが濁した言葉の後を、桃矢（小狼）が続けた。 「さくらが魔法を使う時、おれとあんたが≪しっかりと≫抱き合わなきゃならない」 「げっ！？」 小狼（桃矢）が、鳥肌を立てながら呻く。 桃矢（小狼）の眉間の皺も深くなった。 「いいじゃない、自分なんだし。遠慮はいらないでしょ？ 　…あ、さくらちゃん。お代りもらえるかな？」 「そうや、そうや。思い切り良くガバ−ッとやるのがポイントやで〜。 　おう、さくら！わいも大盛でな−♪」 「「………。」」 茶碗を差し出す雪兎とケロの声に、二人は揃って恨めしげな視線を送った。 −　４　− 「ところで、今夜は二人ともこの家で寝るんか？」 夕食を終え片付けも済むと、ケロが尋ねた。 とたん、小狼（桃矢）が大声を出す。 「さくらがいるのに、こいつを家に泊めたりなんて出来るか！！」 彼が指差す≪こいつ≫とは、姿だけは自分である。 「お兄ちゃんったら…。（////）」 皆に食後の紅茶を運んできたさくらが頬を染める。 「おれは、自分のマンションに帰るから」 桃矢（小狼）も、顔を赤らめながら答えた。 「でも、李君が今住んでるマンションって、セキュリティが厳しいんじゃなかったっけ。 　今の外見はと−やだけど、だいじょうぶかな？」 「あ……」 口篭る桃矢（小狼）に、雪兎が笑いかける。 「良かったら、ぼくの家においでよ。 　と−やもよく泊まりに来るんだし、それと変わらないでしょ？」 微笑む雪兎に、小狼（桃矢）が文句を付けた。 「ちょっと待て！俺もゆきん家に泊めてもらうぞ！！ 　こんな格好で家に居たら、ガキを家に泊めたことになるからな。 　父さんの留守に、近所の噂になるような真似はできねぇし」 「ああ、せやったら兄ちゃんは小僧ン家に泊めてもらったらどや？」 「「え！？」」 驚く二人に、ケロはスプ−ンで紅茶を飲みながら続ける。 「元々、『相互理解が必要』やっちゅ−て、こんなことになっとんのやろ？ 　せやったら一日、生活を入れ替えてみたらどやねん。 　そうでもせんと、≪替（チェンジ）≫も納得せんやろうし。 　また、同じことが起こるかもしれへんで−？」 雪兎もティ−カップを手に、頷いた。 「そっか、それもいいかもね−。 　それに今、ぼくの家には余分の布団が一組しかなくて。 　と−やはここに泊まるか、李君の家に泊まるかだね」 「だったら、おれは何処かのホテルにでも」 口を挟もうとする桃矢（小狼）に、ケロが茶々を入れた。 「なんや、小僧。 　なんぞ兄ちゃんに見られたらマズイもんでも家に隠してんのか〜？」 「そんなもの、あるか！！！」 「そうよ！小狼くんのお家って、いつ遊びに行ってもキチンと片付いてて。 　たまにはお掃除とかしてあげたいなって思っても、何にもできないんだから！！」 さくらの発言に、小狼（桃矢）の額には≪怒≫マ−クが三つばかり。 「……へぇ。 　じゃあ、そのキチンと片付いた家とやらに一晩やっかいになろうじゃねぇか」 「決まりだね」 にっこり微笑む雪兎を前に二人は無言のまま、互いにそっぽを向いた。 「はううぅ〜、だいじょうぶなのかな〜〜？」 「なんとかなる！ぜったい、だいじょ−ぶやって！！」 おろおろするさくらに、何の根拠も無く胸を張るケロ。 こうして幾分かの不安と不満を残しつつ、話はまとまったのである。 　　　＊　＊　＊ 「じゃあ、李君のマンションに寄ってから、ぼくの家にね。 　おやすみ。さくらちゃん、ケロちゃん」 「おやすみ、さくら。」 「おやすみな−、ゆきうさぎに、兄ちゃんな小僧に、小僧な兄ちゃん。 　一日、きばり〜や〜〜」 「おやすみなさい、雪兎さん。小狼くんも、お兄ちゃんも、気をつけてね」 玄関前の廊下で、見送る側と見送られる側がそれぞれに言葉を交わす。 「戸締りには気をつけろよ。今夜は、お前とそいつだけなんだからな」 さくらに注意した後で、小狼（桃矢）は雪兎に続いて玄関で靴を履こうとした。 「ちがうよ。と−やはそっち」 雪兎に言われて、気づく。 今の身体では、汚れたスニ−カ−はブカブカなのだ。 彼の足に合うのは、丁寧に手入れされた濃茶の革のロ−ファ−。 いかにも上品な靴にまで腹が立つ小狼（桃矢）は、わざと踵を踏んで靴を履いた。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　−　つづく　− ≪TextTop≫　　　　　　　≪Top≫ ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ 二次創作では定番の「転校生（ココロとカラダが入れ替る）」ネタ。 まるで、その為にあるかのような≪替（チェンジ）≫ 悪戯以外の使い道を考えてみました。 ……で、コレです。（汗） ちなみに≪替（チェンジ）≫使用後の表記の仕方は　小狼（桃矢）＝外見（中身）　となります。 ややこしくてすみません。 しかも、無駄に長くなって続きます…。（汗〜） ※「転校生」は大林宣彦監督の映画。尾道三部作の第一作。 　幼馴染の中学生の男の子と女の子のココロとカラダが入れ替わるという設定の話。