第二章1 2 3 4
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ユーリアがこの町に来て1ヶ月。
最初は犬の”たろお”との1人と1匹暮らしから始まった生活も今では馬のブラウン、
ニワトリのメロンにピーチにライチ、ヒヨコのレモンとの1人と1匹と1頭と4羽暮らしになっていた。
夏の月1日。ユーリアはエサを買い忘れていた事を思い出した。
「ごめん、ひとっ走り買ってくるからレモンはちょっと待っといて?」
『え〜っ!? もぉっ、早くしてね?』
「分かった分かった。」
「だから、5時にここ集合ね。」
「それで、私とマスターはケーキやクッキーを持ってくるのね?」
「あ、エリィちゃん。紅茶も…お願いしていいかな。」
「ポプリもお紅茶持ってくる!」
「じゃああたしはぶどう酒持ってくるわ。」
どうやら女の子5人が何かの相談中。そこへユーリアがやってきた。
「何の話?」
「きゃあっっ!!!」
「ゆ、ユーリア!もう、びっくりさせないでよ!」
ユーリアはいたって普通に声をかけたのだが、何故かみんなには思いっきり驚かれた。
「ど、どうしたの?みんな。こんな早くにグリーン牧場にいるなんて…ランちゃんはともかく。」
「ちょ、ちょっとね。」
何故か慌てている5人。
「あ、そうだぁ。ちょうど良かった。ユーリアちゃん、今日花火大会があるの知ってる?」
ポプリがユーリアに尋ねる。
「花火大会?あ、そういえばリックが言ってた。”今年こそ花火の仕組みを解明する!!”とか何とか。」
「あのね、みんなでここで見ようって言ってんだ。うちの牧場からだとよく見えるんだよー。」
「わあ、いいね。何時に来ればいいの?」
「6時!」
ランが答える。
「分かった。じゃあね!」
ユーリアが去ったのを確認してから、5人はお互いに”じゃあ、準備!”と言い解散した。
「こんばんは〜。」
グリーン牧場にやってきたユーリアを迎えたのは、カレンを通じてユーリアと仲良くなったぶどう園のカイ。
「あ、ユーリアさんっ!ってどぅわ!!」
「あ、カイさんも来てたんだ?どうしたの変な声出して。」
「なんなんすか、その動物たち。」
「え、何って、うちの子たち。」
なんとユーリアは、たろお、ブラウン、メロンにピーチにライチにメロンと、”全員”を引き連れてきていた。
そんなユーリアとカイの会話を聞きつけ、他の町民も集まってくる。
「ユーリア来た?ってうわ!みんなで来たの!?」
最初にランと、
「バカか、お前は。」
グレイが口を開いた。
「え…グレイ君?」
「お前が牧場主になって日も浅いのにこんなに動物たちを連れてきて、何かあったらどうするんだ?」
「大丈夫だよ、この子達が自分から行きたいって言ったんだから!ねぇ、みんな!」
……少しの沈黙。
「…フン。」
グレイは一瞬訳が分からないという顔をしたが、それだけ言うと家に入った。
「あ、ちょっとー!!」
ユーリアは彼の態度に文句を言おうと追いかけようとしたが、
「ユーリア……?」
「え?」
「自分から行きたいって言ったって…動物たちが?」
ユーリアを呼び止めたカレンをはじめ、みんな不思議そうな顔で彼女と動物たちをを見ている。
「え、ああ。あのね、あたし動物のしゃべってる事が分かるみたいなんだ、どうやら。」
説明を始めるユーリア。
「前に昔ここに来た事があるって言ったよね。あのとき初めて分かったの。牧場や山にいた動物達の言ってる事。でも、都の家に帰ったら町の野良猫とかよその家の犬とかの言ってる事はわかんなくて。で、またここ来たら普通にみんなの言ってる事分かったんだ。」
「本当〜?」
「本当だよ!ランちゃん、ハナコ無事妊娠したって今モモコが言ってた!」
ユーリアの言う”ハナコ”と”モモコ”は、両方、グリーン牧場の牛の事。
「え!?」
ランは家畜小屋に確かめに行き、1分ほどで戻ってきた。
「…………本当だ。」
「えー。すごーい!」
「なんで?何で分かるのー?」
口々に尋ねるエリィやポプリ。
「何でだろー。あ、そういえば何で若い人達全員いるの?」
ユーリアはこのとき、女の子5人のほかに、カイやジェフ、ハリスにクリフにリックまで、とにかく全員そろっている事に気がついた。
「ふっふっふ。」
全員が顔を見合わせる。
「?」
「「「「「「「「「「ユーリア(ちゃん)、花の芽町へようこそ!!!!!」」」」」」」」」」
「え………」
「ふふ、実は今日は花火大会に乗じた、ユーリアちゃんの1ヶ月遅れの歓迎会なの。」
「いつかやりたいって思ってたの。遅くなっちゃったけど…。」
「これからもよろしくっす!」
(みんな……。)
思わぬ嬉しいサプライズに、感動したユーリア。
「うん!こちらこそ、よろしくね!!」
セミの声、花火の音、みんなの笑顔。夏はまだ、始まったばかり。
「あれ?」
暑い暑い夏の午後、ユーリアの手にはハリスから渡された1通の手紙。
「ロキからだ。なんだろ、めずらしー。……ふんふん、何々…えぇー―っ!?」
「やっほーっ!ユーリアちゃん、どしたのー?」
「あ、ランちゃん……。」
「うん。さっき手紙が来てね、今日来るんだって。」
「ここに?」
手紙はユーリアの2つ下のイトコ、ロキからのものだった。
「学校が夏休みに入ったから遊びに来るって。夏中いるつもりらしいんだけど、ホラうち狭いじゃない。どこか泊めれるとことかあるかな。」
「デュークさんの所は?あそこは2階が宿屋になってるんだよ。」
「えっ!そうだったんだ。」
デュークが店長を務める酒場に行った事はあったが、2階があるとは知らなかったユーリア。
「ね、船で来るんでしょ?海まで行ってみようよ!」
「何々?ユーリアのイトコが来るって?」
「見たい見た〜い!」
「男?女?」
「さあ?」
“ユーリアのイトコ”に興味を持つ若者達。
「レイシアの子供が来るって!?」
「俺らも海行こうぜ!!!」
“レイシアの子供”に興味を持つ大人たち。
シンシアの弟であるレイシアは、彼女が町を出た1年後に、同じような理由で町を出ることとなった。そんなわけで、町のほぼ全員が海でお出迎え体制。
ボーーーーーーーーーーーー………という音とともに。
「ユーリア!」
船から身を乗り出して手を振るのは、遠目でも分かる、ユーリアによく似た美少女。
船が到着するやいなや飛び出してきたロキは、ユーリアに抱きつく。
「ユーリアーっっっ!会いたかったーー!!」
「ロキ!久しぶりー!」
イトコ同士の再会が一段落済んだ途端、女の子達による質問会が一方的に始まった。
「この子がロキちゃん?」
「かわいー。ユーリアちゃんと似てるね!」
「いくつ?13歳ぐらいに見えるユーリアが19だから…14,5ぐらい?」
「都会の女の子は虫に弱いって聞いたけど大丈夫?」
そして、その質問の一つ一つがロキの癇に障った。なぜなら……。
「うるせーーーー!!!俺は女じゃねえ、男だ!17歳だっ!!」
ユーリア以外の全員が一瞬言葉を失った。
「いや〜…さすがイトコ。」
「レイシアの息子ってだけあるわ〜……。」
「性格全然似てないけど…。」
大人たちは彼の父親の事も熟知しているためか、納得が早かった。
「あんた達がこの町のやつら?一言言っとくけど、お前ら!!」
ロキの目線の先にはリックたち若い男。
「ユーリアに手を出すなよ!こいつは俺の嫁になるんだ!見張っとくからな!!」
戸惑う男衆、キャーキャー言ってる花の芽ガールズ、混乱している町の人…そしてユーリア。台風より厄介な童顔女顔少年が、やってきた。
朝起きて外に出ると、牧場に来客一人。
「おーい、ユーリア君!」
「あ、町長。おはようございます。どうしたんですか?」
「明日の夜にね、海岸でホタル祭りがあるんだ。ロキ君も一緒にどうかね?」
「ホタル祭り?」
「海岸でみんなで”ホタルのあかり”を流すんだ。ホタルのあかりというのは、まあ、来れば分かるよ。」
早速ロキを誘うユーリア。ロキはここに滞在している間毎日朝6時過ぎに必ず牧場に来て、夜までそこにいる。
「えー?めんどくさい。」
「あ、そ。じゃああたし一人で行く。」
「それはダメ!夜に一人で外に出るなんて!ユーリアは俺の婚約者だぞ!」
「はいはい。」
親達の政略結婚の陰謀を一番喜んでいるロキ。ユーリアはロキの事は好きだが、それは恋愛感情では決してない。
「でも、そのあかりってなんなんだろうな。」
「さあ〜。」
「やあ、来たね、ユーリア君、ロキ君。」
「こんばんは。」
海岸には町長をはじめ、町のほとんどみんなが集まっていた。ピンク色に光る、ホタルのあかり(らしきもの)を持って。
「ユーリアちゃん!ロキ君も。こんばんは。」
町長の近くにいたマリーが2人に気付き、声をかけてきた。
「マリーちゃん。ねえ、今日って何の集まり?」
「お父さんから聞かなかった?今日はね、死んだ人の魂が帰ってくるって言われてる日なの。」
「へぇ……。」
「帰ってきた魂が再びあの世に戻るとき道に迷わないようにって、海にこのホタルのあかりを流すんだって。」
「わあ、これ?綺麗!」
「ふーん。」
ユーリアはもちろん、ロキもホタルのあかりが気に入ったようだ。
「この中にムーンライトストーンのかけらが入ってるんだ。」
「リック。」
どこからかユーリアたちのもとにやってきたリック。
「え、じゃあこれリックが作ったの?」
「うん。一応、毎年これを作るのは僕の役目なんだよ。」
ロキがリックをにらんだが、2人は気付かない。
「それで最近忙しそうにしてたんだねー。」
「まあね。」
「たまにはみんなの役に立つ事もするんだ。」
「えー、何だよそれ。僕のところから役に立つもの色々買ってってるのは誰?」
ロキがいる事を半ば忘れかけ、いつもの調子で話し続けるユーリアとリック。
「ユーリア、ホタルの何とか貰いに行こうぜ!」
ついにロキが会話をさえぎり、ユーリアを遠くに引っ張っていった。
「わぁ!きれーい……。」
「まあ、悪くは無いね。」
「気に入った?」
「カレンちゃん。」
桟橋から様子を眺めていた2人のもとに、カレンがやってきた。
初めて言葉を交わしたあの日以来、カレンのそっけない部分は変わらなかったが、それでも2人は急速に仲良くなっていっていた。
「この辺にいるのかしらね。」
「え?」
「私のおばあちゃんとか、…あなたのおじいさんと、お母さんとか。」
海を見つめながらカレンは言う。
「あ……。」
ふるさとを守るために、都の大会社の御曹司に嫁入りしたシンシア。
さっきのマリーの話が本当なら、母は年に一度のこの日に、愛したふるさとへ――?
「シンシア……。」
わずかに聞こえてきた声のした方向に目を向けると、リリアが親友だったシンシアのために祈っていた。
そして、隣に……
「シンシア……。」
同じようにして祈る、デュークの姿があった。」
「ねえ、カレンちゃん。」
ホタル祭りの日のことが気になっているユーリアは、ロキが泊まっている酒場へ来たついでに、カレンに聞いてみた。
「デュークさんの過去?何で知りたいの?」
「お母さんと何かあったのかなって思って。」
「ああ、例の…。シンシアさん、だったっけ?」
バイト中だが、カレンはユーリアの座っている席の向かいに座った。
「無二の親友だったりリアさんが祈ってたってのは分かるの。でもデュークさんはなんていうか…理由が思い当たんない。 ユーリアがそういってまた考え込むと、カレンは少し笑みを浮かべていた。
即座に表情の変化に気付くユーリア。
「何。」
「あんたって……やっぱり子供ね。」
「へ。」
「分からない?きっと恋人同士だったのよ。ほら、デュークさん、独身じゃない。」
「え〜?だって年違いすぎるよー!」
「何で?だってデュークさんが確か今50かそこらでしょ、シンシアさんは?」
「あたしが5歳の時死んじゃって、その時25だったから、今もし生きてたら39歳かな。」
「わ、若かったのね。」
ロキが送ると言って聞かなかったが、この町に普段夜に出歩く人はそういないし、野犬も出ないから大丈夫とユーリアは断った。
しかしリックの店の横を通ったとき、ユーリアはリックを見つけた。
「リック!」
「ユーリア。酒場の帰り?」
「うん。リック何してるの?夜どころか昼間もめったに外でないくせに。」
「……ちょっとね。考え事かな。」
どこか遠くを見つめながら答えるリック。
「あー、タバコまで吸ってる!」
「ちょっとね。しょっちゅう吸ってるわけじゃないし大丈夫。」
「ふーん?」
普段の”喧嘩友だち”のリックとは違う印象を受けたが、あまり気にとめずユーリアは家に戻った。
「よく考えたら、無二の親友だったリリアさんに聞くのが一番いいよね。」
ドアを開けると、リリアは1人で店のカウンターに座っていた。
「あら、ユーリアちゃん。いらっしゃい。」
「こんにちは、ちょっと聞きたいことあるんですけど、いいですか?」
「……そうよ。カレンちゃんの言う通り。」
「え。」
「正確には、そうねぇ。恋人同士ではなかったわ。両思いだったけど。」
それからリリアは話し始めた。
「小さいころからシンシアはデューク兄さんに懐いてた。本気で好きになったのは15、6歳ごろね、多分。」
親友のリリアには分かっていた。シンシアは、口には出さなかったものの本気で彼を想っていたのだと。
デュークも元気でまっすぐで純粋なシンシアをだんだん「近所の子」ではなく「1人の女性」と思うようになったのだと。
だけど年が離れていることもあり、デュークはプロポーズに踏み切れなかった。
「ほら、シンシアはあなたに似て可愛かったから。もててたのね、観光客とか…。」
そしてユーリアの父が来て、シンシアは都へ行った…。
「デューク兄さんがずっと独身なのは、シンシアを忘れられなかったからだと思うの。ううん、今もきっと忘れてない。」
リリアはユーリアにそう言った。
シンシアは愛していた人と別れ、都に行き、ユーリアが産まれた。
自分が生まれたことに、大きな犠牲が払われているように思えた。
ひとり牧場に戻ったユーリアの目からは、涙があふれていた。
「ゆっちゃん、どうしてないてるの?」
「ゆーりあの、おかあさん、しんじゃったの。もうあえないの。」
「おとうさんは?」
「おとうさんは、いきてるけど、きらい。おかあさんがいいの。おとうさん、おしごとおしごとって、ゆーりあとあそんでくれないし、おかあさんがしんじゃっても、ゆーりあがないてても、しらんぷりなの。」
「でも、ゆっちゃんがそうやっていつまでもないてたら、おかあさんしんぱいするよ。」
「しんぱい?」
「おかあさんはやさしかったんだろ?おかあさんだってゆっちゃんがだいすきだったんだよ。だいすきなゆっちゃんがずっとないてたら、おかあさんしんぱいするよ。」
「ゆーりあ、おかあさんにしんぱいかけたくない。おかあさんもよくないてて、そんときゆーりあしんぱいだったから。」
「じゃあ、もうなかないよね。」
「うん!あのねおにいちゃん、おかあさん、いつもいってたの。おかあさんのふるさとは、とってもいいところだから、ゆーりあもいつかそこでくらしてほしい、しあわせになってほしいって。」
「じゃあ、おかあさんのぶんもここでしあわせにくらそうよ!」
「でもね、おとうさんがもうすぐきちゃうの。でもゆーりあ、おっきくなったらぜったいまたここにくる!」
夏も終わりに差し掛かった海辺を、ユーリアはぼんやり歩いていた。
「ユーリア。」
声がしたほうを振り向くと、リックが立っていた。
「リック。」
「何してるの?ユーリアがいないって、ロキが探し回ってるぞ。」
「…ねえリック。」
「何。」
「あたしが生まれてきたのって、間違いだったのかな。」
「なんで!」
リックの口調が強くなった。
「だって……お母さんは……。」
「そんな事言うなんて、ユーリアらしくない!生まれないほうがいい人間なんて、この世にいないんだ。ユーリアだって、僕だって、町のみんなも!」
ユーリアはまた泣き出した。
「だって、あ、あたしは、おかあさんの幸せを、犠牲にして生まれてきたんだよ?」
ユーリアはリリアから聞いた事をすべて話した。
「……?」
いつもの穏やかな口調で、リックは続ける。
「ユーリアがお母さんの分もここで幸せに生きることが、お母さんや他の人への償いになるんだと思う。だから、幸せにならないといけないんだよ。お母さんの幸せを犠牲にしたって思うのならね。」
「リック……。」
「大人たちがみんな言ってるよ。あおぞら牧場が活気付いてきていてうれしいから、できればユーリアにはここでずっと暮らしてほしいって。 心のどこかで気になっていた。
自分はここにいていいのか。町の人たちに、過去のつらい出来事を思い出させていないか。
自分は忌み嫌われてはいないのか、と。
そうだ。自分は前、天国の祖父と母に誓ったじゃないか。忘れるところだった。
「リック。あたし決めた。」
涙を拭いて立ち上がるユーリア。
「何?」
「お父さんのいうことなんか知らない。あたし、ずっとここで暮らすの!この町で、あたしの幸せ、見つけてみせるんだからっ!」
そう宣言したユーリアの顔には、迷いはもうひとかけらもなかった。
「あーっ!!!エサがないーっっ!!」
同時刻、グリーン牧場では。
そして、6時。
2 イトコが花の芽にやってきた!
「イトコ?」
ランの誘いで海まで出かける2人。道中、不自然なほど急速に噂が広まった。
待つ事10数分、水平線の向こうから船が来た。
3 ホタルのあかり
「…だって。行こ、ロキ。」
そして、夜。
ユーリアとロキはそれぞれホタルのあかりを受け取り、みんなと一緒に海に流した。
4 デュークとシンシア
でも本人にはなんとなく聞きにくいし。」
結局たいした情報を得ないまま、10時をまわったのでユーリアは酒場を後にした。
そして次の日、ユーリアは仕事を終えた後フラワーリリアへ行った。
ユーリアは自分の疑問と、昨日カレンの言った事を全部話した。
あまり聞かないであげてね。
5 ユーリアの決心
(懐かしい夢……これは、あのときの……。)
一昨日リリアから聞いたことが忘れられない。
「そうか…。でも、その、お母さんの犠牲を無駄にはできないだろ?」
僕ら若者も、子供たちだって同じさ。」