
このブログを見て下さる方のほとんどが、歌を歌っている方ですから、
当然といえば当然かも知れませんが、私のブログで一番読みたいのは、
「歌のレッスン徒然」なのだそうです。
くすぐったいですが、そう言って頂くのが嬉しいのと、このブログを読んで頂いて、少しでも歌のヒントになればと思うので、調子に乗って?もう一つ書かせていただきます。
前回は「ブレス」について記しましたが、今回は歌を歌う器官=発声器官、 共鳴器官、その中でも「口」について考えてみます。
まず、誰でも最初に「口を大きく開けなさい」と教えられます。
「口」は大切な発声器官です。
初心者の皆さんは「口」と言うと「口びる」の有る「あ〜んと開いた口」を思い出すでしょう。
口の中には、何がありますか?
歯だけでも大きく分けて上歯、下歯、前歯、奥歯。
歯の内側、外側、臼歯の臼の部分。糸切り歯…
歯が植わっている歯茎。
舌は厳密に言うと「付け根」と前の「ベロベロなる所」では動きは別です。
舌に力が入ると、舌の中央ががペコリと引っ込んだり、プクリと飛び出たり。
つまり、舌にも表、裏、前、奥、中央、端があり、
口を開ける時に、舌の置き方を間違えただけでも思うように歌えなくなります。
口の中にあるものでその他に大切なもの。
上あごの上顎洞 これは、副鼻腔とつながっていて、鼻のいくつかの役割のなかでも声の共鳴と言う役割は大変大きいのです。
口の中だけ考えても、これら細かい部品の一つ一つ全てが発声器官なのです。
口と聞いて、この細部の部品全てをイメージした人は、上級者です。
これら細部の部品を最高に効率よく組み合わせて使った時に、一番よい声が出るということです。
「口を開けなさい」と習うのは、どうしてでしょう。
それは開けないより開けたほうが、「良く響くはず」だからです。
つまり、これら細部の部品を効率よく使い、口を上手く大きく開ける事により、頭部に形の良い大きな共鳴腔を作った時、最高に良い共鳴を得られると言うことです。
だから、口を開けたら、声が上手く響くはずなのです。
なのに、思い切り開けても、上手く響かないのは何故なんでしょう。
それは、上に記したことの反対をしているということです。
「口を開けても声が思うように響かない…」という症状は、
口の中の細かい部品を上手く使えていません。、
強い共鳴を引き出すような形に口が開けられていません。…と教えてくれています …つづく
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