漢検4級 | ||
与 ヨ あたえる 與 旧字体 |
金文 説文 古文 「牙」 金文 「与」 康煕字典 |
会意。旧字体・與のなかに新字体・与に近い形が含まれているが、説文解字は両字を別のものと見て、意味も、與は「黨與也(仲間になること)」、与は「賜与也」とする。 旧字は、金文では「牙」と同形のものを、と(ともに両手の象形)で捧げ持っている形。力を合わせる意味で、仲間になる意と思われる。 新字体の与は、牙と同形で賜与されるものと考えると、象牙を意味していると思われる。 それぞれ別の意味で使われていた両字だが、與の略字として与が使われるようになり、与が両字の意味を併せ持つようになったと考えられる。 ・旧字体は臼部7画、新字体は一部3画で、双方とも康煕字典に載る。ただし新字体の字形は、左下のように与とは異なる。 與を部品とする旧字体の字:擧(→挙) 譽(→誉) ※筆者の論考 同じ形で別の漢字 與と与 参照。 |