小学4年 | ||
以 イ 康煕字典古文 |
甲骨1 甲骨2 |
字統によると、以と已(イ、すでに、やむ)は甲骨文(左の甲骨1)・金文・小篆では同字であり、農具の耜(すき)を象った象形文字で、台も含めた3文字は声義の同じ字であるとする。 小篆は甲骨1とほぼ同形であり、これを楷書化したものが康煕字典に古文として掲載されており、漢字源はこれが耜の初文であるとする。 しかし甲骨文には別系統の字(左の甲骨2)もあり、甲骨文字辞典はこれを「人が物(耜という具体的なものではないという)を携えた形」とし、以の持つ「率いる」や「もたらす」の意を表すとする。 筆者には、耜を使って作業している様子にも見え、以の持つ「もちいる」の意味との関連も考慮すべきであると考える。 以の字形についても、甲骨2が現代の楷書につながっているものと思われる。 ・人部3画とされる。 以を部品とする漢字:似 |