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(ザンクト)                               
聖フローリアン修道院西宮別院

(わいわいのブルックナーの部屋)




聖フローリアン修道院北陸別院とは・・・?

聖フローリアン修道院とは、ブルックナーが幼少時代に少年聖歌隊として、また青年時代を教員、付属教会のオルガニストとして過ごした、ウィーンはリンツ郊外にあるブルックナーのふるさととも言える修道院です。現在は今は亡きブルックナーの棺がブルックナー・オルガンの地下に安置されています。
また、日本で唯一(おそらく世界で唯一)の修道院別院が兵庫県西宮市にあります。このページは聖フローリアン修道院西宮別院の公式ホームページで、偉大な作曲家ブルックナーの布告活動、ならびに本別院活動報告の場でもあります。駆け込み寺ではございません(笑)。
院長は私(わいわい)です。

(写真は聖フローリアン修道院付属教会の「ブルックナー・オルガン」)




ヨゼフ・アントン・ブルックナーとは?(解説および布告に当たっての基本理念)

ブルックナーは19世紀の作曲家である。クラシック音楽としては後期ロマン派の作曲家とされている。しかしブルックナーの交響曲は、後期ロマン派の作曲家が書いた交響曲とは一線を隔している。オルガニストとしては有名なブルックナーだったが、交響曲の作曲家としては当時の交響曲の様式とはかけ離れていたため、当時の聴衆にはとても受け入れがたいものであったし、また試奏をしたウィーン・フィルには何度も演奏不可能の烙印を押され、交響曲の作曲家としてなかなか日の目を見ることはできなかった。そのため何度も作品を改訂したり、弟子たちがよかれと思って勝手に改訂し、ブルックナーが渋々改訂を承諾したりしたことから、同じ作品でもいくつもの版や稿が存在することとなった。40歳を過ぎてはじめて交響曲を作曲して以来、はじめて大勝利を収めたのは第7交響曲であった。数年前の「マーラー・ブーム」というような盛り上がりもないままではあるが、いまでこそようやくメジャー作曲家の仲間入りをはたし、演奏家でも彼の曲が頻繁に取り上げられるようになった(他の作曲家に比べればまだまだ数は少ないが)。ブルックナーの交響曲は、初期のものを除いて非常に長大かつ荘厳にあふれている。彼は敬虔なカトリック信者であり、彼の交響曲は神を讃え、大自然を讃えている。彼の音楽にはベートーヴェンや他の作曲家の作品のような、人間くささというものはいっさいなく、またマーラーのような劇的さやはなやかさもない。ベートーヴェンが確立した交響曲の形式を踏襲しつつも(ブラームスもそうではあるが)、宇宙の慟哭、神秘すら感じさせるこの作曲家に尊敬の念すら覚えさせられるのである。




 「ブルックナーへのいざない」〜ブルックナーの交響曲が苦手あるいは、まだ聴いたことがない方へ〜。

聖フローリアン修道院箕面別院長のありがたい(?)お言葉


上記基本理念ででも述べましたが、ブルックナーの交響曲は初期の何曲かを除いて非常に長大であります。また他の交響曲と比べて難解でもあります。それゆえ、最近ブルックナー・ファンが急速に増えたとは言え、まだまだブルックナーの交響曲になじめない、また聴かず嫌いの方もたくさんおられるでしょう。私としましては大変残念であります。しかしそのことは仕方のないことなのです。ブルックナーの音楽はある日突然目覚めるものなのです。他の作曲家の音楽もそうなのですが、最初から最後まで真剣に、構えて聴く必要はありません。特にブルックナーの交響曲でそんなことすると寝込んじゃいます(笑)。ある日突然目覚めると言うことは、継続的には聴いておく必要はあるかもしれませんが・・・。なぜある日突然なのか?ブルックナーの音楽は他の音楽より深い思想があるわけではありません。
次元が違うのです。もちろん次元が違うと言ってもレヴェルの高い低いということではありません。他の音楽とは交錯することのない「なにか」があるのです。その「なにか」にある日突然目覚めるのです。覚醒(笑)するのです。残念ながら目覚めないかも知れません。「なにか」に気づかないかも知れません。波長が合う、合わないかもしれませんね。ですから自然に目覚めるまでは音楽を理解しようとする必要はないのです。そう、交差点でブルックナーが落としたハンカチにあなたが気づいて拾うか、拾わないか・・・かも知れませんね。ブルックナーの音楽にはまり、理解するのはそれからです。♪うしろの正面だ〜れ。目を閉じている両手を静かに開けて振り返ってみてください。ブルックナーが申し訳なさそうに頭をかいているかも知れませんよ(笑)。「ばぁ〜」とかやってるかも知れませんね(笑)。



ブルックナーの交響曲
                                                 

 ヘ短調   第0番ニ短調   第1番ハ短調   第2番ハ短調 
 第3番ニ短調「ワーグナー」 new_ga.gif  第4番変ホ長調「ロマンティック」   第5番変ロ長調   第6番イ長調 new_ga.gif
 第7番ホ長調   第8番ハ短調   第9番ニ短調   交響曲以外の曲 



ブルックナーワンポイントレッスン目次

1.ブルックナー3種の神器とは?・・・・・・交響曲9番のページ。
2.ハース版とノヴァーク版、はたまた改訂版って?・・・・・・
交響曲8番のページ。






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