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●2007年12月10日(月)・ゴブリン要塞(第1章その5) シン「よし、レベルが上がったぜ!」 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ●シン・アスカ(HP63):ハーフエルフのレベル5レンジャー。 ●マユ・アスカ(HP20):ハーフエルフのレベル5ソーサレス。 ●ウルフガー(HP68):人間のレベル4バーバリアン/レベル1ファイター。 ●若(HP48):人間のレベル2モンク/レベル3クレリック(イルメイター神)。 ●ヨシモ(HP45):人間のレベル5ローグ。 ●イシュタル(HP41):ムーンエルフのレベル4クレリック(セルーネイ神)/レベル1バード。 D&Dで、レベルアップが特に面白くなるのは、魔法使いがファイヤーボールを覚えるようになる頃ですね。強力な範囲攻撃呪文を修得することで、パーティーの戦闘力が急上昇します。 ただ……ファイヤーボールの修得は、次の6レベルなんですね(苦笑)。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ シン「そういうわけで、俺たちは、ゴブリン要塞の攻略に取り掛かったのだ!」 ヨシモ「そういうわけって、どういうわけヨ? ちっとも説明してないアル。こんなんじゃ、読者は混乱するネ」 イシュタル「吟遊詩人の端くれとして、簡単に解説しましょう。シェインガーン・ブリッジの制圧を目指していた私たちは、敵軍を殲滅させたものの、作戦目標であったブリッジを敵に破壊されてしまい、仕方なくタルゴスへ帰還したのですね」 ウルフガー「戦いには勝ったが、作戦には失敗した、ということだな」 ヨシモ「つまり、ダンジョン攻略は成功したものの、クリスタルを敵に奪われたり、破壊されたりして、悔しさを味わったみたいなものネ」 イシュタル「それは、伝承にある『究極の幻想(FF)』の展開ですね」 シン「そんなことはどうでもいい! とにかく、俺たちはタルゴスの平和を守るため、領主から、次の任務を授けられた! それは、援軍に頼らずに、俺たちの力で、ゴブリン要塞をぶっつぶすことだ!」 ヨシモ「本当に無茶なことを言う領主アルよ。軍隊の仕事を、一介の冒険者集団に押し付けるなんて……」 若「文句を言ってんじゃないよ。軍隊で勝てない相手を、少人数の隠密活動で何とかするのが、ヒロイックファンタジーの醍醐味だろうが。雑魚が何人集まろうが、それを排除できるのが英雄ってものなんだよ。『寄らば斬るぞ』『おととい来やがれ』『ムフフ、ア、馬〜鹿〜め〜』の剣劇人を見習いな」 ヨシモ「いや、必殺シリーズなのに、チャンバラ集団活劇する『剣劇人』や、夜明けの中で堂々と戦う『うらごろし』は、異色作ネ。リアルにやれば、『必殺V 裏か表か』の鶴瓶や、京本政樹、柴俊夫みたいに数の暴力に押し負けて、惨殺されてしまうアルよ。やはり、ここはこっそり忍び込んで、一人一人おびき寄せて、確実に暗殺して回らないと……」 マユ「……何の話か、ちっとも分かりません。とにかく、ゴブリン要塞攻略の任務をもう、引き受けてしまったんですね。だったら、それを達成する方法を考えましょうよ」 ウルフガー「建設的な意見だな。大勢の敵を相手にするには、ファイヤーボールが有効だが……使えるか?」 マユ「……炎とか、爆発は好きになれません。怖い……」 イシュタル「『ボムの指輪で村が焼き払われたから……。お願い、リディア、あなたがファイヤーを使えないと、この雪山に登れないの』……」 シン「……って、何の話だ!?」 イシュタル「これも、『究極の幻想』の伝承ですよ。火を恐れる少女が、仲間に励まされて、炎の呪文を修得するエピソードです」 シン「すると、マユも仲間が励ませば、ファイヤーボールも使えるようになるのか?」 マユ「なるわけないよ。次のレベルアップを待たないと……」 まあ、ファイヤーボールがあれば楽なんですがね。 そして、野営地に近づくと、 ゴブリン「敵だ〜。ドンドコド〜ン」 ヨシモ「うわ、見つかったアル。ゴブリンが、ウォードラムを叩いて、仲間に合図しているネ」 イシュタル「ゴブリンといえば、小鬼族。『太鼓を叩く鬼』の伝承も確か……」 ウルフガー「ム。ウルフライダーが召喚されてきたか。周りを囲まれてしまった」 イシュタル「そうそう、ライダーです。『太鼓を叩く鬼』はやっぱり異色作ですけど……」 マユ「……って、マニアックな話をしている場合ではありません。魔法使いの私は、攻撃されると危険なので、ミラーイメージの呪文で分身しておきます」 若「狼に乗った鬼か。おおむね、俳優は玉山鉄二ってところか」 シン「その手の話なら、ぼくに任せてよ。鬼と言えば、モモタロスでしょ」 マユ「……って、お兄ちゃん?」 シン「ハッ、俺は一体!? 一瞬、何かに取り付かれたみたいに……」 ウルフガー「あのウォードラムが原因か? いろいろと変なものが召喚されてきているようだ。とにかく、周りのウルフライダーを倒して、撤退するぞ! このままだと、まともに戦えん」 ……ということで、書いている方の頭も特撮モードになって混乱してきたので、一度、話を切り替えることにします(笑)。 はたして、一行はゴブリン要塞を攻略できるのでしょうか?(つづく) |
●2007年12月10日(月)・番外編・キャラの人格について(第1章おまけ)
最近のフィクション界の流行は、多重人格? シン「そ、それは勘弁してくれ!」 だって、ただの暴走熱血漢だけじゃ、主役キャラとして面白くないもん。 ヨシモ「流行に走ると、記事が長期化したときに、時代遅れになってしまうアルよ」 いや、長期化するのは覚悟の上なんだけど、その時、その時の流行を残しておくのも、こういうサイト記事の醍醐味だと思うからね。全くもって、問題ない。 マユ「……あのう、兄が変な性格になると、私が困るんですけど」 う〜ん、書き手としては、まともな性格のキャラと、鬱になりがちな内向的なキャラは逆に動いてくれなくて、困るんだけど(一番困っているのは、実はパラディンNOVAだったり……^^;)。 マユ「そんな!」 控えめなキャラが、プッツンしてDQNになるのは、書く方としては、いろいろ刺激的なんだよね。読む方の好みは、人それぞれだと思うけど。 マユ「……私をDQNに描くと、全国のマユ・アスカファンが、NOVAさんに不幸のメールを送るかもしれませんよ」 いるのか? マユ・アスカファン? 少なくとも、この記事の読者に。 ヨシモ「ヨシモのファンは、確実にいるネ。いなければ、ここに登場していないアル」 そうだね。 1.今までどおり、内気でまともなキャラが、「ごめんなさい」などと言いつつ、火球を放つのがいいか、 方向性としては、1が「口ではおとなしそうなことを言って、やっていることは酷い似非清純派」、2が「力を持ったらたちまち明るく暴走する、正統派バトルヒロイン(別名・お仕置きキャラ)」って、ところかな。 マユ「……私の今後の性格を、読者の方に委ねるってことですか?」 NOVAが勝手に決めて、読者に不幸のメールを送られたくはないからね(笑)。 マユ(……この人(作者)って、結構、邪悪な心根だったんだ……) ということで、マユの性格募集します。 シン「ちょっと待った! お、俺の性格については、読者の意見は募集しないのか!?」 君のリュウタロス化は確定事項だ。 シン「そんなバカな!」 反論は聞いてない……ってことで。(つづく) |
●2007年12月10日(月)・静めの歌(第1章その6) ウルフガー「全員、撤退できたか」 若「シンとマユ、それからヨシモがいない。逃げ遅れたのか?」 イシュタル「いいえ。あちらで、作者に捕まっているようです」 若「何だ、そりゃ?」 イシュタル「この作者も、突発的にネタを思いついては、深く考えずに書く性分ですからね。あ、帰って来ました」 シン「何てことだ! ひどい目に合ったぜ!」 イシュタル「大丈夫ですか?」 シン(突然、リュウタ)「うん、お姉ちゃん。大丈夫だよ」 イシュタル「……。悪霊が取り付いているみたいですね」 シン「ち、ちがう! 全ては作者の陰謀だ!」 試しに遊んでみると、リュウタロスなのか、中条さん・子供モードなのか、分からなくなってしまいましたが(苦笑)。あまり、やりすぎると、話が進まなくなりますな。 ウルフガー「とにかく、状況は理解できた。い、いや、理解困難だが深く考えても仕方ないことが分かった」 ヨシモ「そうアルね。作者の気まぐれに、いちいち振り回されていたら、ちっとも話が進まないネ。それよりも、今後の戦術について考えた方がいいヨ」 マユ「先ほどの戦いで、気付いたんだけど、あのウォードラムが怪しげな効果を生み出しているみたい。そして、ドラムも、以前の爆発樽と同じで、遠距離から破壊できるはず」 ウルフガー「飛び道具の出番だな。誰が飛び道具を持っていたかな」 マユ「私と……」 イシュタル「私と……」 ヨシモ「ヨシモも飛び道具は持っているアル。この3人で遊撃部隊を結成し……」 シン(リュウタ)「ちょっと待ってよ。飛び道具なら、ぼくだって得意だよ。ぼくも、お姉ちゃんたちと一緒に行く!」 イシュタル「お姉ちゃん……」 マユ「たち……って」 シン(リュウタ)「うん、二人とも、ぼくのきれいなお姉ちゃんだよ」 マユ「いやあ、やめて〜気持ち悪い〜」 確かに。 ウルフガー「と、とにかく、ウォードラムを壊してくれ。その後で、オレと若が突撃する」 ウォードラムを壊せば、パーティーのすぐ近くにウルフライダーを召喚されて、乱戦になることが防げます。それをしないと、魔法使いが戦闘に巻き込まれて、ひどい目に合うのですな。 マユ「乱戦に巻き込まれることよりも、兄がおかしくなってしまったのが、哀しいです」 シン「ハッ、俺はこんなところで何を?」 ヨシモ「ウォードラムを壊したから、元に戻ったアルか?」 シン「ムッ、戦いの音が聞こえるぜ! 俺も突撃だ! ウォーーーーーーッ!」 マユ「がんばって、お兄ちゃん♪」 ゴブリンシャーマン「敵だ〜。足止め作戦開始〜」 シン「うわ、ツタが絡み付いてくる!」 ゴブリンシャーマン「今だ〜。ドンドコド〜ン」 マユ「また、太鼓? 今度は何?」 ゴロゴロピシャーン! イシュタル「雷電激震? これも、異国の鬼の伝承にありますね」 ヨシモ「カミナリさまアルね。こんな高度な呪文を使う相手は、さっさと始末しないと危なっかしいヨ。ウルフガーと若は、何をしているあるカ?」 若(アイストロールと戦闘中) ウルフガー(ゴブリン兵士と戦闘中) イシュタル「すぐには、状況を打開できそうにありませんわ」 シン「と、とにかく、こんな落雷が頻発する中で、戦っていられるか! 撤退だ、撤退!」 げに恐ろしや、コールライトニング(落雷召喚)の呪文なり。 ウルフガー「とにかく、呪文使いを何とかしたいが、接敵するまでに妨害が多すぎる」 若「妨害をかいくぐって接敵しても、周囲をゴブリン兵士に囲まれて、袋にされてしまうしな」 ヨシモ「音撃を使う鬼に対しては、音を封じればいいアルね」 ウルフガー「何か手はあるのか?」 ヨシモ「音の専門家は、吟遊詩人アルよ」 イシュタル「私は吟遊詩人としては駆け出しで……って、アッ」 ウルフガー「どうした?」 イシュタル「僧侶魔法に、サイレンス(沈黙)の呪文があることを、すっかり忘れていましたわ」 若「あ、それだったら、おいらも使えるじゃないか」 実のところ、プレイヤーもすっかり忘れていました。 >囮作戦で、少しずつ護衛を引きずり出す戦術を決行。ある程度、トロールを倒してから、ヘイスト(加速)を掛けて、一気に突撃。邪神官がホールド(金縛り)の魔法を掛けると非常にうっとうしいので、その前に接敵して、呪文詠唱を妨害しながら一気に切り崩します。テクニックに走るなら、クレリックの「サイレンス(沈黙)」の魔法で相手の呪文を封じるべきでしょうが、その戦術は、どうも使い慣れていないってことで。 今回も、どうしようかと思ったのですが、敵がドルイド呪文3レベルのコール・ライトニングやら、僧侶呪文4レベルのアンホーリー・ブライト(不浄の光)を平気で唱えてくる強敵なので(こちらは、まだ2レベル呪文しか使えないのに……)、試してみることにしました。 ゴブリンシャーマン「また敵だ〜。ドンドコ……」 イシュタル「そうは行きませんわ。邪悪な音は、歌巫女の神聖な声で封じ込めてみせます」 若「おいらも、こう見えて歌手だったりするんだ。『うらごろし』の主題歌も、実はおいらが歌っている」 事実です。 若「Woo Baby やさしく愛して♪」 ゴブリンシャーマン「う、う〜。我が太鼓の音がかき消される。これは……ジャイアン級の轟音だ」 若「な、何を〜! ア・タ・シの歌を侮辱したな! ゴブリンのくせに生意気だ。ぶん殴ってやるぞ」 殴りかかった若の拳がゴブリンシャーマンに炸裂。首が一回転して、絶命。 こうして、驚異の吟遊詩人パワーで、ゴブリンシャーマンの呪文を封じ込めて、戦いに勝った一行です……って、あれ? 若は吟遊詩人じゃなかったような気が……まあ、いいか(実にいい加減)。 若「このゴブリンシャーマン、鍵を持っていたぞ」 それは要塞の裏口である厩舎の鍵。 |