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スーパーロボット大戦
作品解説


 1991年、ゲームボーイで出た第1作です
 
NOVAが唯一プレイしたことのない作品です(DC版αなど、ハード違いの作品は除く)。
 NOVAは「第1次スパロボ」と呼ぶけど、正式な呼び名ではないのであしからず。

●登場ロボット

 このゲームでは、まず3つのチームから1つを選びます。
 
「マジンガー・チーム」は、マジンガーZグレートマジンガー中心。
 
「ゲッターロボ・チーム」は、ゲッターロボゲッターロボGが中心。この2体を同時運用できるゲームは、スパロボではパイロットのいないこの作品だけです。
 
「ガンダム・チーム」は、初代ガンダムZガンダムガンダムZZν(ニュー)ガンダムF91までのガンダム、その他のモビルスーツ。F91は、このゲームが発売された頃に劇場公開された最新作で、この時期一番の注目株といえます。

●ストーリー

 登場ロボットは全てSD(2等身)で、、意思を持っています。ロボットのパイロットは登場せず、アニメ原作と離れた独自の物語です。
 ロボットたちが平和に暮らす惑星に、ある日、
宇宙怪獣ギルギルガンと、副首領のピグドロンが出現しました。彼らは、怪しい電波を放射して、ロボットたちの意思を奪い、自分の手下として操ったのです。
 かろうじて、操られることを逃れたスーパーロボットたちは、ある時はかつての仲間と戦い、ある時は
説得で仲間の意思を呼び戻しながら、打倒ギルギルガンを目指していくわけです。

 このギルギルガンは、かつて東映まんが祭りの映画『グレートマジンガー対ゲッターロボ』に、またピグドロンも『グレートマジンガー対ゲッターロボG 空中大激突』に登場した敵役です。つまり、最初からヒーロー共演のアニメ作品を元ネタにしているのです。ガンダムの共演はゲームのみですけどね。
 で、「説得」のコマンドで、仲間を増やしながらゲームを進めるのは、スパロボの基本です。このゲームでは、全ての敵が説得できるようですが、それには条件がいります。ギルギルガンの発する怪電波を中継しているタワーを破壊しなければならないのです。そんなわけで、タワーを破壊する前に、説得したいロボットが攻撃してきたら、それに耐えなければならないんじゃないか、と。何ぶん、実際にプレイしていないので、あくまで予想ですが。
 「こいつの攻撃はオレが食い止める。だから、その間にタワーを……!」と叫ぶロボットの声が聞こえるようです。

 そうして、ついにラスボスのギルギルガンに挑むわけですが、この宇宙怪獣は、原作同様、相手の攻撃を吸収して、そのたびに変身し、強くなっていく特殊能力を持っています。特撮マニアなら、ウルトラマンのザラガスを思い出したいところです。
 よって、終盤、ギルギルガンは2回変身し、倒すまでに3マップを要するわけですね。まあ、最後は相手の吸収能力の限界を超えるダメージを与えて、葬り去るわけですが、このギルギルガンは、スパロボシリーズおなじみの(イヤな)名物キャラとして登場しつづけることになるわけです。めでたしめでたし……か?(苦笑)

●精神コマンドはヒーローの特権

 スパロボの特徴の一つに、「精神コマンド」という技があります。これは一種の魔法で、HP回復やダメージ倍増などの特殊効果があり、これを駆使すれば、性能的に負けている相手をも倒すことができる、まさに「気合と根性(と、わずかな理屈)で勝ち目のない戦いをも勝利する」ロボットアニメの王道が再現できるわけです。
 この第1作から、精神コマンドは採用されていますが、それが使えるユニットは最初に設定する主人公ユニット1つだけだそうです。どちらかと言うと、
精神コマンドに頼らない緻密な戦い方を要求するゲームだったみたいですね。

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