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NOVAの私的ヒーロー百科
(年表リスト1 1958〜1980)
赤 | 変身ヒーロー物 | 主人公(あるいは助っ人)が 人間体から超人に姿を変えたり、 強化服を身に付けたりして 悪と戦う作品。 |
青 | 非変身ヒーロー物 | 主人公(あるいは助っ人)は 人間から(あるいは人間に)変身 しないが、何らかの超能力・超兵器を 駆使して、悪と戦う作品。 |
緑 | 現実ヒーロー物 | 主人公は、ふつうの人間。 変身せず(奇抜な衣装を着ず)、 非現実な特殊能力も持たず、 悪と戦ったり、怪事件を解決する。 変装やSF風の科学知識 なんかは使うこともある。 |
橙 | 不思議 キャラクター物 |
主人公が特殊能力をもったり、 不思議な生き物が登場して、 日常生活に事件が起こる作品。 ドタバタコメディ作品も多い。 |
紫 | スポーツ物 | 純粋なスポーツ作品。 よって、悪と戦うプロレスヒーロー なんかは含まない。 |
桃 | 異世界冒険物 | 主人公が、日常から切り離され、 異世界を探検する作品。 悪と戦うことが作品テーマではない。 |
黒 | その他 | 以上のカテゴリーに分類できない 作品(黒の太字)。 なお、黒の細字のままなのは、 NOVAが、よく知らない作品。 |
★ | ロボット物 | 主人公がロボット、あるいは 巨大ロボット操縦者である作品を 特別にカテゴリー分け。 ロボットメインでなくても、 脇役ロボットや、ロボット風の 巨大メカの存在感が強い 作品を含む。 |
1958年 | ・月光仮面 ・遊星王子 |
日本のテレビ特撮元年。 これ以前のヒーローは、 1957年の劇場版作品 「鋼鉄の巨人(スーパー ジャイアンツ)」シリーズが あるぐらい。 あとは紙芝居の 「黄金バット」とか。 |
1959年 | ・少年ジェット ★鉄腕アトム(実写版) ・まぼろし探偵 ・七色仮面 ・豹(ジャガー)の目 |
前年に続き、 特撮ヒーローが 増えてきた年。 |
1960年 | ・海底人8823(はやぶさ) ★鉄人28号(実写版) ・怪獣マリンコング ・怪傑ハリマオ ・新・七色仮面 ・アラーの使者 ・ナショナルキッド ・少年探偵団(〜63年) |
この時期の特撮最盛期。 千葉真一が 「新・七色仮面」や 「アラーの使者」で 一世風靡した年。 TV怪獣第1号の マリンコングは、実は 悪の組織のロボットと いう設定。 |
1961年 | ・少年発明王 ・少年ケニア ・恐怖のミイラ |
前年に比べると、 寂しいが、「ハリマオ」や 「ナショナルキッド」は まだ続いていた。 |
1962年 | 特撮ヒーロー皆無という 寂しい年。「少年探偵団」 だけが続いており、 他の実写作品は、 「紅孔雀」や「隠密剣士」 など時代劇中心。 |
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1963年 | ・宇宙Gメン | この年も寂しいが、実は 「鉄腕アトム」が始まった、 TVアニメ元年である。 「宇宙Gメン」はTV特撮初の 宇宙ヒーロー物だったが、 短命に終わり、早すぎた 傑作との評価がある。 |
1964年 | ・忍者部隊月光(〜66年) | 集団ヒーローの元祖が 登場した年。 |
1965年 | ・スパイキャッチャーJ3 | 「スパイキャッチャー」は 大人向けアクションもの。 子供向け作品はアニメの 宇宙ものを中心に 盛り上がっていた。 |
1966年 | ・ウルトラQ ・丸出ダメ夫 ・忍者ハットリくん(実写版) ★マグマ大使 ・ウルトラマン ・悪魔くん ・快獣ブースカ |
この年はとにかくスゴい。 特撮ファンにとって 記念すべき年といえる。 カラーテレビが普及した のも、白黒の「ウルトラQ」が カラーの「ウルトラマン」に 変わったこの時期といえる だろう。 |
1967年 | ・怪獣アゴン ・仮面の忍者 赤影 ・キャプテンウルトラ ・コメットさん(旧) ・光速エスパー ・忍者ハットリくん+ 忍者怪獣ジッポウ ・ウルトラセブン ・怪獣王子 ★ジャイアントロボ |
この年もスゴい。 赤影も、ウルトラマンの カラータイマー同様、 カラーテレビにアピール するよう考えられている。 怪獣の人気は高く、 ハットリくんにまで登場。 ウルトラマンの後番組は、 セブンではなく、東映の キャプテンウルトラ。 セブンはその後に続く。 ジャイアントロボは、TV 特撮初の正義の巨大ロボット。 |
1968年 | ・マイティジャック ・戦え!マイティジャック ・怪奇大作戦 ・バンパイヤ ・河童の三平 妖怪大作戦 ・怪盗ラレロ |
「マイティジャック」は 大人向け特撮といえるが、 子供にウケなかったので、 設定変更して改題。 「バンパイヤ」は手塚治虫原作で、 アニメと実写の融合作品。 なお、この時期は妖怪ブーム が訪れている。 他に大人向けアクションとして 「キーハンター」が始まった。 |
1969年 | ★魔神バンダー ・妖術武芸帳 ・柔道一直線(〜71年) |
この年は、特撮モノが静か。 でも、前年から始まったアニメ 「巨人の星」や、この年の 「紅三四郎」「タイガーマスク」は スポ根ブームを作り、 実写作品でも「柔道一直線」を 生み出す。その流れが、 次のブームの導火線となる。 なおアニメ界一の長寿作品 「サザエさん」が始まったのも、 この年である。 |
1970年 | ・チビラくん ・ウルトラファイト ・俺は透明人間 |
この時期の特撮作品は、 コミカルなものが中心。 しかし、爆発の時は近い。 |
1971年 | ・スペクトルマン (「宇宙猿人ゴリ」 「宇宙猿人ゴリ対 スペクトルマン」から改題) ・帰ってきたウルトラマン ・仮面ライダー(〜73年) ・好き! すき! 魔女先生 ・シルバー仮面 (シルバー仮面ジャイアント) ・ミラーマン |
第2次怪獣ブームの到来。 そして「仮面ライダー」より始まる 変身ブームの到来である。 さらに、NOVAが生まれた 年でもある。 なお、「魔女先生」に番組中盤から 登場するアンドロ仮面は、 元祖変身ヒロインになる。 |
1972年 | ・タイムトラベラー(NHK) ・怪傑ライオン丸 ・超人バロム1 ・レッドマン ・ウルトラマンA ・変身忍者 嵐 ・トリプルファイター ・緊急指令10−4−10-10 ★人造人間キカイダー ・サンダーマスク ・行け! ゴッドマン ・愛の戦士レインボーマン ・突撃! ヒューマン!! ★アイアンキング ・ワイルド7 ・続タイムトラベラー(NHK) ・新諸国物語 笛吹童子 |
空前の特撮ブーム・ SFブームが起こった年。 NHKも「少年ドラマシリーズ」 でSF特撮に参入した時代。 (左表では(NHK)と表記) 一方、アニメの方も、新時代を 迎えようとしていた。 「科学忍者隊ガッチャマン」 そして「マジンガーZ」の 登場である。 これ以後、SFメカとロボットの 時代となっていく。 なお、「トリプルファイター」と 「ウルトラマンA」は 男女合体ヒーローという 画期的な設定。 |
1973年 | ・ファイヤーマン ★魔人ハンター ミツルギ ・恐怖劇場アンバランス ★ジャンボーグA ・仮面ライダーV3 ・流星人間ゾーン ★ロボット刑事 ・ウルトラマンT(タロウ) ・暁はただ銀色(NHK) ・風雲ライオン丸 ・へんしん! ポンポコ玉 ・白獅子仮面 ★キカイダー01 ★スーパーロボット レッドバロン ・鉄人タイガーセブン ・イナズマン ・光の戦士ダイヤモンドアイ ・クレクレタコラ ・行け! グリーンマン ・走れ!ケー100 |
さらにブームは続く。 黄金期と呼ぶにふさわしい時代。 これだけあると、追いかけるのも 大変だったろうと思われる。 NOVAも大抵の作品は、 ビデオや再放送で見たが、 今なお見たことがないのは、 NHKの他に、「ミツルギ」と、 「鉄人タイガーセブン」と 「白獅子仮面」「ダイヤモンドアイ」 「グリーンマン」が挙げられる。 また、「キカイダー01」の ビジンダーや、「レッドバロン」の 松原真理など戦うヒロインにも 注目すべき時期。 アニメの「キューティーハニー」も この年。 |
1974年 | ・夕映え作戦(NHK) ・仮面ライダーX ★電人ザボーガー ・ウルトラマンレオ ・イナズマンF ・電撃ストラダ5 ・ミラーファイト ・闘え! ドラゴン ・まぼろしのペンフレンド (NHK) ★がんばれ!!ロボコン (〜77年まで) ・オズの魔法使い ・SFドラマ 猿の軍団 ★スーパーロボット マッハバロン ・仮面ライダーアマゾン ・行け! 牛若小太郎 |
この時期は、石油ショックが起こり、 特撮の着ぐるみに必要な ゴム製品が高騰し、 ブームにかげりが訪れる。 また前年に出版された五島勉著 『ノストラダムスの大予言』の 流行により、「オカルトブーム」、 「世紀末ブーム」が起こる。 さらにブルース・リーの影響で、 「空手ブーム」も生じていた。 なお、この年に「宇宙戦艦ヤマト」が 放送されるが、同年の他の番組と 比べてみると、やはり早すぎた感じ。 評価されるのは、後の再放送や、 映画化を経てのことになる。 |
1975年 | ★電人ザボーガー対恐竜軍団 ・正義のシンボル コンドールマン ★冒険ロックバット ・赤外音楽(NHK) ・仮面ライダーストロンガー ・秘密戦隊ゴレンジャー (〜77年まで) ・アクマイザー3 ・少年探偵団 ・なぞの転校生(NHK) |
前年にウルトラマンが終わり、 この年に仮面ライダーが終結。 ちなみにストロンガーの後番組は 「まんが日本昔話」である。 特撮作品は数こそ減ったが、 「秘密戦隊ゴレンジャー」が 元祖戦隊ヒーローとして 人気を博す。 その影響で、この年以降の 特撮ヒーローは、集団化する。 NOVAが物覚えが付いたのは、 この年である。 ちなみに、この年以降しばらく、 「UFOブーム」が続いた。 |
1976年 | ★宇宙鉄人キョーダイン ・ザ・カゲスター ・忍者キャプター ・明日への追跡(NHK) ・超神ビビューン ・ぐるぐるメダマン ・恐竜探検隊ボーンフリー (アニメと特撮の融合) ・円盤戦争バンキッド ・バトルホーク ・プロレスの星アステカイザー (アニメと特撮の融合) ・5年3組魔法組 |
集団ヒーローが増えた。 その中でも「忍者キャプター」は、 レギュラー7人で今なお最高人数。 ヒーローの集団化は、必然的に、 変身ヒロインの増加にも通じる。 前年のタックルやモモレンジャー に続いて、この年は、ベルスター、 花忍、スワン(バンキッド)、 クインホークが挙げられる。 また「魔法組」や、ロボットアニメの 「ゴーダム」では、女性リーダーの 集団が描かれる。 なお、少女アニメの大傑作 「キャンディキャンディ」もこの年。 また、この年よりアニメと特撮の 融合作品が盛んに作られて いることにも注目ですね。 |
1977年 | ・11人いる!(NHK単発) ・未来からの挑戦(NHK) ・怪人二十面相 ・快傑ズバット ★大鉄人17(ワンセブン) ・ジャッカー電撃隊 ★小さなスーパーマン ガンバロン ★ロボット110番 ・幕末未来人(NHK) ・冒険ファミリー ここは惑星0番地 ・恐竜大戦争アイゼンボーグ (アニメと特撮の融合) ・飛べ! 孫悟空 (ドリフの人形劇) |
この年は、特撮の主役巨大ロボが、 本格的に初変形(ワンセブン)し、 初合体(ダイバロン)した年。 特に、ダイバロンは変身ヒーローが 乗って戦う初のロボットで、もっと 注目されるべきだと思うが。 さらに、前年より恐竜ブームが 見られ、円谷プロが久々に 怪獣ものを作った年でもある (アイゼンボーグ)。同作品では、 後に巨大ヒーローも登場。 あと、スーパーカーブームも あったが、その影響は特撮よりは、 むしろアニメ作品に顕著に 見られる。 |
1978年 | ・その町を消せ(NHK) ・がんばれ!レッドビッキーズ ・透明ドリちゃん ・スターウルフ (宇宙の勇者スターウルフ) ★UFO大戦争 戦え!レッドタイガー ★スパイダーマン ・コメットさん(新) ・恐竜戦隊コセイドン (恐竜戦隊コセイドン 戦え!人間大砲コセイダー) ・宇宙からのメッセージ 銀河大戦 ・西遊記 ・ふしぎ犬トントン |
この年のトピックは、何と言っても 「スターウォーズ」の日本上陸に 尽きる。アニメや特撮作品への 影響は多大で、宇宙SFモノが 大ブームとなる。 他には、前年より続く「西遊記」 ブームが特筆するところかな。 さらに、NHK初のアニメ 「未来少年コナン」もこの年。 で、その後番組が、宇宙SF小説 原作の「キャプテンフューチャー」 だったりします。 松本零二原作の「宇宙海賊 キャプテンハーロック」も この年だな。「宇宙戦艦ヤマト2」も この年。「ヤマト2」の白色彗星も、 今考えるとデススターもどきだ。 「スターウォーズ」は偉大なり。 もっとも、その元ネタは、日本の 時代劇にあるんだけど。 (2005年3月追記) そして、「スターウォーズ」の影響下で、 「宇宙活劇」と「時代劇要素」をミックス させた作品として、「宇宙からのメッセージ 銀河大戦」を改めて、ヨイショしておきます。 |
1979年 | ・燃えろアタック ★バトルフィーバーJ ・炎の超人メガロマン ・科学冒険隊タンサー5 (アニメと特撮の融合) ・七瀬ふたたび(NHK) ・仮面ライダー(新) ・西遊記U |
何だか寂しくなりました。 戦隊とライダーの復活は 大トピックですけどね。 この年から、アニメも リメイクブームでして ウルトラマンまでアニメになる始末。 でも、特筆すべきは 「機動戦士ガンダム」と 「銀河鉄道999」ですね。 やっぱ、「スターウォーズ」の影響が 大きいなあ。 あとは、今も続く「ドラえもん」が 始まった年ってとこですか。 |
1980年 | ★電子戦隊デンジマン ・ウルトラマン80(エイティ) ・ぼくら野球探偵団 ・ぼくとマリの時間旅行 (NHK) ・それゆけ!レッドビッキーズ (〜82年まで) ★Xボンバー(人形劇) ・仮面ライダースーパー1 |
70年代の終焉と共に、 特撮の番組数も激減します。 その分、アニメがいっそう 盛り上がるんですがね。 戦隊もライダーも、この年の キーワードは、宇宙です。 ウルトラマンも特撮で復活。 でも、後には続かなかった。 |
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