小学5年


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甲骨文

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小篆

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kyuumotureru.png(358 byte)
小篆

 一応上記のように分解できるが、疑問の多い字である。
 説文解字は、口に従いkyuumotureru.png(358 byte)声とする。kyuumotureru.png(358 byte)は丨部1画で音キュウ、「糾」の初文で「もつれる」という意味がある。字統はこれについて、「音が合わず、篆文の字形にもその形を含むことはない」というが、小篆のkyuumotureru.png(358 byte)は「句」の小篆の一部と同形である。甲骨文字辞典も、kyuumotureru.png(358 byte)は囲いになると楷書では勹と同形になるとしている。
 いずれにしろ、勹部に属する字の小篆(例えば包tutumusyouten.png(778 byte))とは、勹の部分の形が全く異なる。
 字統は句は会意文字とし、この場合の勹は「屈屍」即ち体を曲げた死体とする。口は口②(祝詞の容器)とする。遺体を曲げた葬法からの連想で、句点(当時はL型に曲がった形であった)の語ができ、章句・句法のようにも用いられたという。
 甲骨文字辞典は、忘失字として勹(人が身をかがめた姿)+口の甲骨文があり、これは「上位の者に対して平伏して発言すること」だとしている。これとは別系統でkyuumotureru.png(358 byte)+口の字が金文ででき、後世に伝わるなかでkyuumotureru.png(358 byte)が勹の形になったとする。
 漢字源は、左の甲骨文の形から、「かぎ型で小さくかこったことば」とする。
 確証はないが、この字典では甲骨文字辞典の説を採用する。
 「勾」はもと句の異体字だが、日本では慣用上、別の字として扱われる。
・口部2画。
  句を部品とする字: [鉤 狗 苟 枸]
  形として句を含むが成り立ちの上で無関係の字: 
  関連する字:勾