部品2画 | ||
勹① (ホウ) |
甲骨文 |
象形。体をかがめている人を横から見た形。体を丸く曲げて何かを包んでいる形とも。 康煕字典に漢字として掲載。部首字(つつみがまえ)。 甲骨文字辞典によると、(丨部1画で音キュウ、「糾」の初文で「もつれる」という意味がある字)が囲いになると楷書では勹と同形になるといい、「句」を例に挙げる。 勹部の字・部品:包 勾 匂[匍 匐];匈(「胸」参照) 勹部だが成り立ちの上で無関係の部品:勺 勿 形として勹を含むが成り立ちの上で無関係の字:旬(勹②参照) 形として勹を含むが成り立ちの上で疑問のある字:句 関連する字:軍 鬱 |
部品2画 | ||
勹② | 「旬」 甲骨文 |
象形。楷書では勹①と同形だが、旬の甲骨文(日は後で加えられた)は大きく異なり、これが何を象ったものか諸説ある。 字統は「尾部を捲いた竜の形」とし、甲骨文字辞典は「腕を曲げて丸めた形であろう」といい、漢字源も「手をまるくひと巡りさせたさま」とする。 しかし端部の巻き方がとても腕とは思えない甲骨文が多いため、ここでは字統の説を採る。 使われる字:旬(殉) |