アンサンブル・クリスタル ディレクター

アンサンブル・クリスタルでは指揮者ではなくディレクターを置き、演奏の方向性を統一しています。

ディレクター・山本のりこ

京都市立堀川高校音楽コース(現市立音楽高校)、国立音楽大学声楽科卒業。
日本テレマン協会に所属中、ヘンデル「メサイア」、バッハ「カンタータ」「マニフィカート」等の ソプラノソロを歌う。
退団後ソロリサイタルを開催する傍ら、モーツァルト、
ヴィヴァルディ、グノー、 ペルゴレージ、ハイドン、ロッシーニ、フォーレ、ラター等、主に宗教曲のソロを務める。
2000年、ドイツ滞在中にバロック音楽をギゼラ・ポール氏、ルネサンス音楽をエドモンド・ブラウンレス氏に 師事。
その間、ドイツ各地の教会にてソロ演奏をし、好評を得る。
現在までにヴォイストレーナーとして関西の合唱団、並びに音大受験生等、数多くの
後進の指導に当たり受験実績、コンクール等でも成果を出している。
これまでに伊藤京子、岡田晴美、竹内光男、橋本俊詔、伊原好野の各氏に師事。

ディレクターコメント

クリスタルのメンバーは幅広い年齢、様々な音楽経験の持ち主。音楽を一つにまとめる為、一にも二にも声作りに 力を入れています。
「自然な声」作りをモットーに気息の制御、脱力のマスターに努めています。
又作品の時代背景を大切にし、スタイル(様式)についても重点を置いて練習しています。


ディレクターブログ(6)
 No.23  発声工房3「脱力」をどう考えるか?     No.24 ドイツで(視た?)聴いた音楽


                 
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 2011年11月15日(火)
 No.24 : ドイツで(視た?)聴いた音楽



長い間 お休みしてしまい、申し訳有りませんでした。


8月20日の教会演奏会が終わったあと、実は約1ヶ月間
ドイツで暮らしておりました。

今回はレッスンを予定しなかったので、
ドイツ暮らしを思い切り堪能する事が出来ました。



まず運が良かったのが、フランクフルトアルテオーパーで
ベルリンフィルを聞けたことです。
フランクフルトの友人の話では、
ベルリンフィルはドイツでもなかなかチケットが手に入らないらしく、
最後の2枚を手に入れた私達夫婦は大変ラッキーでした。

曲はマーラー
全曲演奏に1時間半くらいかかる曲ですので、
休憩も無く4楽章ぶっ続けの演奏でしたが、
思った通り内容の濃い演奏で、一瞬の瞬きも出来ないほどの緊張感を持って聴きました。
本当に緊張感の凄い演奏でした。


他にも なんと一夜でバッハバイオリンソナタ全曲(6曲)演奏(ツイマーマン アルテオーパー)
ベートーベンの家(ボン)で視た(聴いた?)視覚化されたフィデリオ
アイゼナハのバッハの家では展示古楽器による試し演奏
学芸員の方のバッハを知りつくした演奏。

全て素晴らしく、ため息の連続でした。

毎日のように降り注ぐ素晴らしい音楽によって、最近ピアノの練習から遠ざかっていた私でしたが、さすがに目を覚まさせられ、もっと頑張って練習せねば…と
思いも新たに、帰国後バッハを毎日少しづつ練習しています。(笑)


 2011年7月10日(日)
 No.23  発声工房2 「脱力」をどう考えるか?

          

発声工房もあと2回となりました。

  
今回、初級と言うことで、《脱力とは?》をメインテーマにしました。

「脱力」をかけ自然に歌いたいという思いは
歌を歌う全ての人の願いなのではないかと思います。


ところが、歌おうとすると逆に自然に力が掛かって、
結局思うように歌えないのがほとんどの人の
実状でしょう。

それは、力を抜くことばかりに気持ちが向いてしまう裏返しだと思うのです。

   

では、どう考えれば脱力を上手にする事ができるのでしょうか?

私は、そのために一番大切なことは「何故脱力をしなくてはならないか」と言うことを
実感としてしっかり気づく事だと思うのです。


何故脱力するのが良いのか?脱力しないとどうなるのか?を
自分の体で身をもって知ることが
大きなヒントになると思っています。

私も若い時は、それを考えないで、ただ脱力と言う言葉に振り回され
歌うために必要な肝心な運動を見失っていました。

「何故脱力しなくてはならないのか?」という問いは
当たり前すぎて案外見逃され易いのです。

でもその答えこそが脱力の実践を引き出し
そしてそのことが正しい発声を引き出してくれるのです。
発声に悩まれているあなた…是非一度
真剣に思いを巡らせてみられてはどうでしょうか?
習と言う


今井彩香(ピアノ)

京都市立芸術大学卒業。
2002年、ベガ学生ピアノコンクール高校生部門第3位。
2005年、同コンクール大学生部門奨励賞、2008年同部門2位、2004年、音楽会ピアノコンクール銀賞、2007年、 ポーランド国立クラクフ室内管弦楽団と共演、
これまでに、山本のりこ、松井和代、赤松林太郎、岡田敦子、松田康子の各氏に師事。