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ドラゴンクエスト8
旅日記

目次
東の大陸と南の大陸 このページ
西の大陸 2ページ目
空の旅 3ページ目

●はじめに

 前作「ドラクエ7」が出たのが2000年ですから、4年ぶりの新作となります。
 もちろん、その間に、リメイク作のPS版「4」と、PS2版「5」が出ていたわけですが、やはり長かったですな。
 ともあれ、前作が出たときは、このサイトはなかったわけで、また、リメイク作で攻略日記をつける気にもなれなかったわけで(一応、「4」「モンスターズ1・2」をプレイしていたけど)、今回が、本サイト初のドラクエプレイ記事となるのです。

 で、今回の記事を作るに当たって、
 「バルダーズ・ゲート」
の記事を通じて、いろいろ話す機会のあったカプリさんと、共同(競争?)企画みたいなのはどう? って話になりました。単に一人でプレイを進めるよりも、お互いの進展ぶりをお互いのサイトで発表し、また、紹介し合うことで刺激を与え合おう、という形。
 よって、本記事を読むに際して、カプリさんのサイト「日々是精進」も参照してもらうと、より多面的に楽しめる、と思います。

 なお、記事内容が完全にかぶることのないよう、NOVAの方は、プレイを通じて、過去作品の回顧が多くなると思います。現在進行形の攻略読み物としては、カプリさんの記事の方をお勧めします。
 それと、年末は仕事が忙しくなる時期なので、プレイ自体はスローなマイペースになることを、了承願います(笑)。

 

●2004年11月27日(土)・発売日

 しくしく、手に入りませんでした(;;)。
 いや、まあ、コンビニ予約をしていなかったからですけど。

 この日は、お仕事を終えて、夜の11時前に、近所のファミリーマートで手に入れる予定でしたが、
「予約分しか置いていない」とのこと。
 仕方ないので、この夜は、
「FF(ファイナルファンタジー)10」のつづきをプレイします。「FF10」は現在、30時間強のプレイで、ナギ平原という場所まで来ています。これもまた、PS2初の「FF」シリーズということで、ドラクエといろいろ比較対照できると思います。

 なお、前作
「ドラクエ7」はPS初でしたが、同じPS初の「FF7」と比べられて、マップの構造が微妙に古くさい、CGがショボイといった評価を初め、散々酷評されていた記憶があります。果たして、今回は雪辱を晴らせるのかな?

PS:カプリさんの方は、問題なくソフトを購入し(メールで話した時には、予約済みだそうな)、NOVAより一足早く、プレイを始めたようであります。

 

●2004年11月28日(日)・プレイ始め

 日曜日。
 ですが、この日も昼間に1学年分の臨時授業を行いました。というのも、明日から期末テストですから、子供たちに勉強させないといけません(笑)。
 いや、まあ、臨時授業をするということは、自分も遊べないわけですが、その辺はお仕事だから……と割り切ります。
 で、授業を終えてから、近所のゲームソフト屋に行き、ソフトを購入。コンビニと違って、予約なしに手に入ったので、ホッとしました。

 最初に決めるプレイヤーキャラクターの名前は
「ショウ」
 ドラクエをプレイするときは、つねにこの名前です。初期の3部作では、自分の名前の愛称を入力していたりもしていたんですが、
「ドラクエ4」「天空の勇者」の設定から、「翔」の名前がふさわしい、と思いました。何せ、「ドラクエ4」の初プレイは、女勇者でしたから、男女どちらでも使える名前にしたかったのです。
 そういうわけで、今回も
「ショウ」でプレイします。

 プレイを始めて実感したのは、「鳥山アニメ」色の強さ。
 いや、まあ、ドラクエのキャラデザインが鳥山さんなのは当たり前なんですが、前作までは、主人公はSDキャラにアレンジされていたので、
「鳥山アニメ」そのままってことはなかったです。が、今回は、もうキャラデザインまんまの人物が動くので、まさに「アニメの世界から抜け出したような雰囲気のキャラ」となってます。
 昨日まで、写実画志向の
「FF」をプレイしていたので、印象の違いはなおさらです。合併後の「スクウェアENIX」初の新作ドラクエとなる本作ですが、「FF」との住み分けがきちんと為されたようでした。
 街や平野を動いてみた感覚も、
「写真の中を動いているようなFF」に対し、「アニメ絵の中を動いているドラクエ」という違いは明らか。地図を見る際に、いちいち主人公が懐を探る描写もまた、芸コマです(もっとも、何度もやられると、少々ウザい感じですが^^;)。
 そして、ドラクエ伝統の
「ツボあさり」「タルあさり」「戸棚あさり」に挑戦(笑)。いやあ、絵がリアルになると、主人公の泥棒行為にも気が引けますなあ。「FF」で戦闘中に「ぬすむ」「ぶんどる」を行うよりも、「ドラクエ」街中でツボを持ち上げ、片っ端から割って回る方が罪悪感抜群です。ましてや、人の家に入って、会話もそこそこに、いきなり戸棚を開けてガサゴソと……こういうのは、リアルに描くと、違和感をともないます。それでも、世界の平和のために行うのが、勇者の務め(笑)。

 さて、ストーリーの方ですが、ショウの職業は「亡国の兵士」です。
 過去作品を振り返ると、
「勇者の子孫」だった1〜3、「天空の勇者」だった4、「国王の息子にして、モンスター使い、そして勇者の父」となる5、「村の若者から兵士に雇用されるものの、実は王子」であった6、「王子の幼なじみの、漁師の息子」の7という肩書き。
 とりあえず、勇者絡みは5までで、転職システムによって勇者となる6以降は、代わりに
王子という肩書きにスポットが当たるわけですが、その中でも一番の庶民派は7ですな。
 今回は、
兵士……ということは、6に近いわけですが、それでも何か秘密が隠されている可能性はあり。
 どうでもいいですが、初期装備の
「兵士の剣」。いくら安物の剣でも、「銅の剣」以下の攻撃力とは悲しすぎます。こんな武器しか支給されないようでは、亡国になったのも、やむなし、と思えてくる。ドラクエ4のエンドール王国なんか、特別に武器商人に命じて、兵士に支給させるための「はがねの剣」を調達させたというのに……。

 ショウの連れは、主君のトロデ王と、弟分の元山賊ヤンガス。
 前者は、道化師の姿をした魔術師ドルマゲスの呪いによって、
「緑色のヨーダ」みたいな姿に変えられ、
 後者は、呪いがかかっていないにもかかわらず、「人間離れしたデブ」です。
 昨今の特撮イケメンブームとは、一戦を画するメンバー構成です。
 あ、それと、馬がいました。馬の名前はミーティア。MSに装着される強化パーツみたいな名前ですが、れっきとした女の子。トロデ王の娘のお姫様が、姿を変えられたそうです。ええと、
「ラーの鏡」が必要ですかな? 動物に変えられた娘だと、2のムーンブルクの王女とか、3の呪われた恋人のかたわれ(元ネタは、ファンタジー映画の「レディーホーク」)とか思い出します。

 ともあれ、ドルマゲスの行方を追って、ドルマゲスの師匠のマスター・ライラスがいるというトラペッタの街に到着したところから、ストーリーが始まります。
 その後の展開を箇条書きにすると……

●トラペッタの街では、火事が起こっていた。それによって、マスター・ライラスは焼死。リアルな焼け跡が生々しい。

●街の門で待機していたトロデ王は、不気味な姿のため、街の人から迫害を受ける。石をぶつけられる様子が、又もや生々しい。王をかばう馬ミーティアのつぶらな瞳が何だかいい。

●高名な占い師ルイネロの娘ユリマさんが、トロデ王の姿を見て、探索を依頼。依頼の動機は、
「人でも魔物でもない者が、自分を助けてくれる夢を見たから」だそうな。「人でも魔物でもない」と言われて複雑な気分のトロデ王だが、ユリマさんが娘と同じ年頃、という理由で、依頼を引き受ける気になる。

●ユリマさんの依頼は、父親が紛失した水晶球の探索。街の南の「滝の洞窟」にある、との啓示を受けたらしいので、そこに向かう(長くなったので、つづく)

 

●2004年11月28日(日)・滝の洞窟

 失われた水晶球を求めて、トラペッタ南の「滝の洞窟」に向かったショウとヤンガス。トロデ王と、ミーティアは戦闘要員ではないので、実質、2人パーティーです。
 洞窟までは、道が延びているわけですが、好奇心がてら、道から外れて寄り道をしてみます……が、あかん、いきなり迷った(苦笑)。
 街中ではマップがあるわけですが、ワールドマップはまだないので、自分の現在位置がよく分からなくなります。「タカの目」のスキルとか、使えるようになるのかな? 

 何とか、元の道を見つけて、街に戻ってきます。とりあえず、自由に周囲を散策するにはまだレベル不足と判断して、街の周辺で適当に歩きながらレベル稼ぎ。
 手持ちの薬草を1回使えば街に戻る、という慎重策をとっているうちに、少しずつレベルが上がって、
ショウがホイミを覚えます。主人公が回復呪文を覚えるのは、ドラクエの伝統です(違うのは、完全な戦士である2だけ)。
 戦闘を続けるうちに、毒消しのキアリーも覚えて、何だか一安心。
6以降だと、キアリーを覚えるのに、羊飼いへの転職が必要でしたから。

 そんなわけで慎重プレイで、
滝の洞窟に到着。
 洞窟の中のモンスターは、少し強敵になってますが、回復呪文を覚えている安心感で、ちょっと大胆に踏み込んでみます。MPを半分使った段階で、引き返す予定で。
 回復のタイミングは、HPが10を切った段階で……と思ったら、これは失敗でした。4〜5ポイントのダメージを与えてくる
「スキッパー」という敵が、2体出現。こいつは、味方の素早さを遅くするボミオスの呪文を使ってきます。ボミオスとか、素早さを上げるピオリムとか、何だか久々に見るなあ、と思いながらも、ダメージ呪文じゃないので、あまり気にしていませんでした。
 で、HPが10を切った段階で、そろそろ回復呪文をかけるかあ、とのんびり構えていたら、先に攻撃を2連続で受けて、ヤンガスが死亡。
 ドラクエをプレイしていて、
「ボミオスにしてやられた!」と思ったのは、今回が初めて。

 2人パーティーで1人死ぬと、戦力は半減です。洞窟の奥まで進んでいたので、ヤバイ、と思ったんですが、幸い、その戦闘後に、ダンジョン脱出呪文のリレミトを主人公が覚えてくれました。
 このタイミングで覚えたリレミトは、非常にありがたかったです。MP消費も、今回は2と格安なので(過去作品だと6とか8とかだったのに)、非常においしい。それに、
6以降だと、リレミトを覚えるのに、魔法使いへの転職が必要でしたから。まことに、予想外の僥倖という奴です。

 街に戻って、教会でヤンガスを生き返らせて、再挑戦(当然、稼いだお金で、防具の強化は忘れません)。
 今度は無事に最深部まで到着。そこで、目的の水晶球を発見。
 手にとって見ると、半魚人(マーマン)タイプの魔物が出現。過去作品の使い回しキャラですが、滝の主を名乗る魔物は、
「この水晶球の持ち主は、お前か?」と訊ねてきます。「違う!」と正直に応えると、「そうか」と言って、あっさり撤退します。
 
持ち主を連れてこないといけないのかな? と考えて、街に引き返します。ついでに、稼いだお金で大量破壊兵器、すなわちブーメランを購入。

 結局、持ち主は一緒に来てくれない、と分かり、自分たちだけで三度、洞窟へ向かうことに。
 今度は、ブーメランの威力で、さくさくと敵が吹き飛んでくれます。
 そして、マーマンボスと再度対面。
「水晶球は、自分のだ」と言うと、「よくも滝に、ゴミを不法投棄したなあ。おかげで、頭に当たってケガしたじゃないか!」と非難して、戦闘開始。
 滝の主は、主らしく「呪い」という特殊攻撃を仕掛け、ヤンガスはしばしば行動不能になります。が、どうやら
ショウは、「呪いの効かない特殊体質」らしく、主を返り討ちにします。
 戦闘後、まだ生きていた主は、
ショウの神秘的な力を示唆しながら、「水晶球の本当の持ち主は、どうやらお前ではないようだ。もう二度と、ゴミを滝に捨てるな、と言ってくれ」と言って、穏やかに姿を消します。
 こうして、無事に水晶球を手に入れ、滝の洞窟でのミッション終了です。

PS:カプリさんの方は、昨日の時点で、ここまでプレイしたようです。キャラの育て方も、今はまだ、似たような感じ。あえて言えば、カプリさんのヤンガスは、「打撃武器」と並行して、「鎌」スキルを上げていますが、NOVAは「打撃武器」一辺倒(1つだけ「斧」上げた)。
 こういう、スキルの上げ方に、個性が出て、比較すると面白いな、と思います。
 特技としては、ヤンガスの
「人情」を上げることで、モンスターを呼び出す「口笛」を覚えてくれました。

 

●2004年11月29日(月)・リーザスの塔

 滝の洞窟で、占い用の水晶球を見つけた後。
 占い師のルイネロさんが、水晶球を滝に捨てた事情(
自分の占いのせいで、義理の娘ユリマの本当の両親が命を落とす結果になったこと)を告げるなど、相応のドラマが語られます。
 でも、
ユリマさんは、「これまで育ててもらったことを感謝している。お父さんは以前のように、占いを続けてほしい」と訴えてくれ、
 何とか、
ドルマゲスの行方を占ってもらうことに。

 で、そのドルマゲスは、自分の秘密を知った師匠のマスター・ライラスを焼き殺し、トラペッタの街の関所を破って逃走。ショウたちは、その後を追うことになりました。

 到着したのは、リーザス村。
 ここで第3の仲間、女魔法使いの
ゼシカと出会うことになります。ただし、ヒロインとは呼んであげません。何しろ、ヒロインは「馬にされたミーティア姫」と考えていますから(笑)。ショウは、王宮に仕える兵士として、ミーティア姫にほのかな憧れを寄せていて、彼女を人間に戻すために冒険している……というマイ設定にしようか、と。
 で、リーザス村で情報を集めると、
ゼシカの兄貴の立派な戦士が、「リーザスの塔」で何者かに殺され、ゼシカは兄の仇を討つために、塔に向かったことが分かります。

 この情報集めの際、ショウのペットであるハムスターのトーポを操作できるのが面白いです。
 最初、
ゼシカの部屋にはガキンチョ二人が見張りについていて入れないので、壁の穴からトーポを侵入させて、ゼシカが部屋を抜け出しているという情報と、ゼシカの残した手紙を入手しないといけません。
 それから、ガキンチョ二人を説得して、
ゼシカを助けるために、塔に入れるようにしてもらう、と。

 塔の探索は、特筆することもなく、あっさり片付きました。ボスキャラ戦もなし。
 最上階で、こちらを
「兄を殺した盗賊」と誤解したゼシカの攻撃を受けましたが、兄の魂を宿した石像が語りかけてくれたおかげで、誤解は解けます。
 兄の魂によれば、やはり
「犯人はドルマゲス」と判明。何だか、どんどん悪事を重ねていってますなあ。

 ともあれ、これでゼシカが仲間になるかと思いきや、ゼシカショウたちを残して、単独で村から旅立ちます。とりあえず、彼女の後を追って、次の目的地である港町のポルトリンクに向かうことに。

 

●2004年11月29日(月)・南の大陸へ

 リーザス村から、道沿いに歩くと、ほどなく港町に到着。
 ドラクエで港町……というと、大抵、
「魔物のせいで、船が出せないので、何とかしてほしい」という状況が展開されます。
 今回も例外ではなく、船主である
ゼシカお嬢さまが船長相手に、「何としても船を出しなさい」とごねた挙句、ショウたちがその場に姿を見せると、「ちょうど良かった」とばかりに、「魔物はこの人たちが倒してくれる」と勝手に安請け合いしてくれます。
 ここで、依頼を断っても、同じ会話を繰り返すことになり、結局、引き受けざるを得なくなるのも、ドラクエシリーズの伝統(笑)。

 船で沖合いに出ると、登場する魔物は巨大イカ
 こいつはなかなか手強く、普通に戦っていても、勝ち目はありません(
敵が30近いダメージを与えてくるのに、こちらは10代のダメージしか与えられないのでは、いかにも厳しい)。こういう時に使えるのが、新システムの「テンションシステム」。3ラウンド気合いをためて、ハイテンション状態になれば、一度に100以上のダメージを与えられます。
 
ショウが回復に専念し、ヤンガスがハイテンションで攻撃を繰り返すことで、何とか撃退に成功。
 倒された
巨大イカは、正気に戻って、「ドルマゲスに操られていた」と告白。本当に、悪行三昧の日々を送っているドルマゲス。これは、追いついた暁には、数々の悪事を並べ立てて、最後に「あまつさえ」とダメ押しして、ムチでしばき倒さないといけませんなあ。そして、「この者、極悪殺人犯人」とカードを残して、去って行く(笑)。

 ということで、ムチと言えば(って、強引な前振りだけど^^;)、それを武器にしているゼシカお嬢さまがようやく仲間に加入します。女性キャラの武器がムチ……というのは、ドラクエ5からの伝統です。ビアンカ、バーバラ、マリベルなどなど。あ、後で、ドラクエの歴代女キャラリストでも作ってみよう、と。
 
ゼシカお嬢と言えば、やはり注目スキルが「お色気」でしょう。これをどこまでスキルアップしていけるかが、プレイ中の楽しみの一つとなるのでしょうな。

 ポルトリンクから、定期船を使って、南の船着場に到着したショウたち一行。
 そこで、トロデ王から
「錬金釜が完成した!」と報告を受けます。錬金釜とは、二つのアイテムを合成して、新アイテムを作成する道具。何だか、夜中にトンテンカンと作業していた、と思ったら、釜を修繕していたそうな。
 早速、
「薬草」二つを合成してみると、「上薬草」になりました。
 それと、
「鉄のクギ」と「ブロンズナイフ」で、「盗賊のカギ」が完成
 合成には多少の時間がかかるので、その間に戦闘などして、資金稼ぎ。
ゼシカお嬢用のいばらムチなんかを購入。
 その後で、次の目的地のマイエラ修道院に向かうことになりました(つづく)。

PS:現時点で、マイエラ修道院絡みのイベントをプレイ中。仲間の成長具合は、以下の通りです。

ショウ:レベル13、HP94、MP41
    剣4、ヤリ2、ブーメラン10、格闘0、勇気11
    主な修得呪文:ホイミ、キアリー、リレミト、ルーラ(勇気)、ギラ
    主な特技:クロスカッター(ブーメラン)
今後の成長方針:「勇気」と「ブーメラン」が中心。ただ、強いヤリが買えるので、ヤリのスキルを上げる気になっている。

ヤンガス:レベル13、HP97、MP16
    オノ8、打撃15、鎌7、格闘5、人情16
    主な修得呪文:ホイミ(人情)
    主な特技:かぶとわり(オノ)、口笛、盗賊の鼻(人情)
今後の成長方針:「人情」をメインにしながら、武器スキルもそのとき、そのときの使用武器に合わせて、上昇させている。メインは「打撃」と思っているけど、現在は「鎌」をアップ中。結局のところ、あれこれ武器に合わせて迷うよりも、「格闘」一本に決めるほうがいいのかもしれない。
 いずれにせよ、
ヤンガスはスキルポイントがいっぱい得られるので、いろいろと上げやすい。

ゼシカ:レベル12、HP58、MP43
    短剣0、ムチ9、杖7、格闘0、お色気10
    主な修得呪文:メラ、ギラ、ヒャド、リレミト、ラリホー、ピオリム(杖)
    主な特技:投げキッス(お色気)
今後の成長方針:「ムチ」と「お色気」メイン。ただし、「杖」もMPが上昇するようなので、上げるべし。それにしても、お色気スキルを上げ始めた際に示される
「ゼシカは、自分のお色気に気付きだしたようだ」との文章表現は、何だかそそるものがあったり(^^;)。

PS2:本日は、カプリさんの攻略記事は進展なし。でも、プレイ自体は結構、進展しているんだろうなあ、と予想してみる。

 

ドラクエ歴代女性キャラ傾向表(括弧内は作品NO)
  活発・おてんば系 おしとやか系
年上・お色気系 マーニャ(4)
ビアンカ(5)
アイラ(7)

魔法使い・踊り子系。
ミネア(4)
ミレーユ(6)

僧侶系の占い師。
年下・未成熟系 アリーナ(4)
主人公の娘(5)
バーバラ(6)
マリベル(7)

魔法使い系。
ただし、アリーナ王女は
武闘家なので例外。
ムーンブルク王女(2)
フローラ(5)

こちらも僧侶系の印象。
ただし、どちらも最強の
攻撃呪文を覚える。
●解説

 NOVAの独断と偏見で、キャライメージを4つに分けてみました。
 少々、悩んだのが、「ムーンブルク王女」と「アイラ」。
 ムーンブルク王女は、主人公のローレシア王子より年下ですが、性格がおしとやかかどうかは、判断材料が乏しい、と。ただ、「犬にされた後、ローレシア王子の到着を待ち続ける」イメージは、決して活発とは思えないので(活発なら、自らローレシアへ旅立つと推測)、おしとやか系に分類。
 アイラは、年上なのは間違いありませんが、性格的には思慮深く、おしとやかに分類することもできそう。ただ、やはり「踊り子にして女剣士」という職業イメージから、おてんば系に分類。
 あと、7のマリベルですが、主人公に対しては、姉貴風を吹かす印象もあるのですが、やはりお子さまと言うことで(主人公もお子さまだけど)。

 付け加えて、パーティーメンバーではないのですが、ストーリー上、印象的なのが、「1のローラ姫」「6のターニャ(主人公の一応、妹)」。とりあえず、どちらも「年下おしとやか系」と考えています。ミーティア姫も、こちらの傾向かなあ、と。

 最後に、本作のゼシカですが、活発なのは間違いないとして、年上なのか、年下なのか、はっきりしません。「お色気スキル」から、年上に分類するのが妥当なんでしょうが、どうも「お色気に気付きだした」という言葉からは、発展途上の未成熟キャラの印象もありますので。それに、お兄ちゃん子という時点で、ブラコン妹キャラの印象も。それとも、プレイの進行に応じて、妹キャラから姉さんキャラに成長していくんだろうか? とも考えています。

PS:後から思い出したんだけど、5に一時だけパーティー参加する「エルフの少女ベラ」っていたよなあ。彼女を上の表に分類してみようと思ったんだけど、難しいことに気付きました。
 「おしとやか系」というよりは、「活発・おてんば系」なんだろうけど、
積極的に攻撃魔法をぶつけて「ガンガン行こうぜ」ってタイプではないんですよね。妖精特有の「いたずら系」という分類を作りたくなります。
 そして、もっと難しいのは、
「幼少期の主人公から見ると、年上のお姉さん」なんだろうけど、妖精特有の「ボンッキュッボーン体型ではない」点から、お色気系には分類できないわけで……すなわち、上の表の枠組みからは外れたキャラなのです。
 さすがはエルフ……人間の枠組みには縛られないってことで。

 

●2004年12月1日(水)・マイエラ修道院

※序文

 互いの進行度を伝えるために、カプリさん向けのメッセージは、最初に書いておきますね(カプリさんのサイトはこちら)。
 カプリさんは、1日1時間程度のプレイで、現在、リーザスの塔を終えたようです。NOVAが行わなかった
「チーズネタ」(戦闘中にトーポにあげると、火を吐くそうな)を教えてもらいました。
 う〜ん、おそるべし、トーポ。

 NOVAの方は現在、マイエラ修道院のクエストを終わらせ、次の舞台であるアスカンタ城に来ています。キャラレベルは、以下の通り。

ショウ:レベル16、HP124、MP54
    剣6、ヤリ7、ブーメラン15、格闘0、勇気16(現在の総スキルポイント44)
    主な修得呪文:ホイミ、キアリー、リレミト、ルーラ(勇気)、ギラ、キアリク(勇気)
    主な特技:クロスカッター(ブーメラン)、しっぷうづき(ヤリ)
今後の成長方針:ヤリを上げていたんですが、強いブーメランが入手できたので、やはり「ブーメラン」派を継続中です。「はがねの剣」も店で売っていたんですが、金がなくて、まだ買えません。

ヤンガス:レベル16、HP131、MP20
    オノ8、打撃16、鎌14、格闘11、人情25(現在の総スキルポイント74)
    主な修得呪文:ホイミ(人情)
    主な特技:かぶとわり(オノ)、口笛、盗賊の鼻(人情)
今後の成長方針:現在のメイン武器に合わせて、「鎌」を上げつつ、「人情」と「格闘」を成長中。でも、もうすぐ強力な「ハンマー」を買えそうなので、また「打撃」派に戻ると思う。

ゼシカ:レベル15、HP75、MP66
    短剣0、ムチ15、杖13、格闘0、お色気17(現在の総スキルポイント45)
    主な修得呪文:メラ、ギラ、ヒャド、リレミト、ラリホー、ピオリム(杖)、イオ
    主な特技:投げキッス(お色気)、しびれむち(ムチ)
今後の成長方針:相変わらず、「ムチ」と「お色気」と「杖」を平均的に上昇させています。武器スキルよりは、性格スキルを高くしているのは、やはり武器スキルだと、使用武器が変わると使えないのに対し、性格スキルはいつでも使用可能だからです。それに、性格スキルって「何を覚えるか予測しにくい」ので、アットランダムな楽しみがありますしね。

ククール:レベル15、HP85、MP50
    剣2、弓3、杖3、格闘0、カリスマ2(現在の総スキルポイント10)
    主な修得呪文:ホイミ、バギ、ルーラ
    主な特技:まだない
今後の成長方針:クールでキザな修道戦士のククール。初期装備は「レイピア」でしたが、現在のメイン武器は「ショートボウ」なので、弓を上昇。魔法も重要なので、「杖」も上げていくつもり。入手できるスキルポイントが少なめなので、やりくりに苦労しそう。

ストーリー

 今回は、マイエラ修道院をクリア。ここでは、ククールを仲間にできたんですが、なかなか一筋縄では行きません。
 メインの登場人物としては、優しい老修道院長と、修道騎士団長のマルチェロ。そして、
ククールなんですが、マルチェロとククールの間には、大きな確執があります。
 この2人は母違いの兄弟で、妾の子である兄マルチェロは、正妻の子である
ククールが生まれたために追い出されたという過去があります。そして、母も早逝して孤児となったマルチェロは、修道院長に養われることになります。
 一方、
ククールの方も、数年後、両親を相次いで亡くし、修道院のお世話になることに。
 当然、マルチェロにとって、
ククールは怨み尽きない相手であり、ことあるごとに辛く当たる状況が続いた、と。

 そういう複雑な事情のある修道院に、フラッと現れた
ショウたち。不審な旅人であるため、マルチェロは当然疑いを持ち、いろいろとトラブルが発生するわけですが、その過程は、以下に箇条書きに。

●はじめて修道院に来た一行。礼拝所までは自由に入れるけど、奥の部屋は、修道騎士が邪魔をして入れない。
 修道騎士に不審人物だと見なされ、乱暴に扱われる一行だが、騎士団長マルチェロが取り成すことになる。だが、マルチェロの態度も厳格な慇懃無礼なもので、「いけ好かない奴」との印象。

●修道院の先にあるドニの村で、
ククールと邂逅。
 彼のイカサマギャンブルのせいで、酒場でケンカが発生。
ショウが呆然と見ているそばで、ヤンガスゼシカが大暴れ。ゼシカが攻撃呪文まで放とうとするのを、ククールが抑えて、酒場の裏に脱出。ククールは騒ぎに巻き込んだお詫びに、ゼシカに「修道院の指輪」を渡す。「正式に礼をしたいから、これを持って修道院に会いに来てくれ」と告げて去るが、ゼシカは「軽薄男に指輪を叩き返すため」に、修道院に行くことを決意。

●修道院では、道化師風の男が、修道院長に会いに来た、という。
 
ククールの「指輪」を見せることで、修道院の奥に入れた一行だが、修道院長の部屋のある小島には入れない。
 
ククールは、小島で「まがまがしい気配を感じた」と言い、小島に入る隠し通路の存在を教えて、一行に様子を見てきてくれと依頼。

●ダンジョンを突破し、修道院長の部屋に入る一行。折りしも、ドルマゲスが修道院長を暗殺しようとしている現場だったが、一行の出現により、未遂に終わる。しかし、駆けつけたマルチェロにより、一行が不審者と誤解され、監禁される。

ククールが、牢屋に監禁された一行を助けるが、脱出の際、修道院に不審火が発生。
 急いで修道院長の部屋に駆けつける一行だが、ドルマゲスに対峙したマルチェロ、
ククールともに歯が立たず、一行の前で修道院長が殺害される。

●一行の無実を悟り、非礼をわびたマルチェロは、改めて修道院長を殺したドルマゲスの追跡を、一行に依頼する。そのための協力として、
ククールを同行させることも告げる。
 
ククール「自分を厄介払いする気か!」と怒るが、マルチェロは「他の修道騎士はそれぞれの仕事があるので、一番自由な立場であるお前しかいないのだ」と説得。
 
ククールも結局、「修道院長の仇は討ちたいし、堅苦しい修道院の生活からも解放される。ちょうどいい機会だ」と納得。

 こうして、ククールを仲間に加えた一行は、街道の先にあるアスカンタ城への旅を続けるのでした(つづく)。

 

●2004年12月1日(水)・アスカンタ城周辺にて、錬金術にハマる

 前項で、きちんとストーリーを書くと結構、長くなるなあ、と気付きました。
 簡単にまとめると、
「マイエラ修道院で、いろいろあって、ククールが仲間になった」と済ませられるんですけどね。今後は、もう少し横着することを考えよう(笑)。

 さて、ククールを加えて、アスカンタ城に向かった一行ですが、旅立ちの際、マルチェロさんが世界地図をくれたので、ワールドマップでの自分の位置把握が容易になりました。これと、ルーラの呪文を駆使すれば、街道沿い以外の場所も格段に探索しやすくなります。マルチェロさんには大感謝。

 このマルチェロさん、最初に出会った際の印象は最悪なんですが、話が進展すると、
「マジメで融通の利かない修道騎士だけど、悪人ではない苦労性な人物」と判明します。むしろ、ククールの方が、「修道院に籍を置くのもおこがましいほど、軽薄で、ギャンブル好きで、プレイボーイな問題児」なので、マルチェロの苦労がしのばれます。
 もしも、
ククールが他人なら除名処分もやむなし、なんでしょうが、マルチェロにはそれができない。なぜなら、マルチェロは私情でククールに恨みを持っているから。本音は、ククールを処罰したいんだけど、そういう私情で裁きを加えることを潔しとしないのが、マジメなマルチェロの性格。だから、どうしてもククールに対しては、処分が甘くなってしまう。それで、ククールがマジメに振る舞えばいいのですが、そうでないためにイライラだけが募り……という悪循環。
 しかも、どうやら
ククールのキャラを見ていると、「妾まで作って、好き放題に振る舞った遊び人の父親」の血を強く引き継いでいるようで、マルチェロはそんな父親を反面教師にし、厳格なキャラに育ったのに対し、ククールの方は、父親そっくりになって、よけいにイライラする存在に。
 一方で、
ククールから見れば、厳格でマジメすぎるマルチェロに対する反発から、現在の性格になったとも推察されるわけで……。

 ……と、いろいろと深読みしたくなるストーリーを堪能しつつ、
 現在のNOVAは、アスカンタ城周辺で、錬金釜にハマッております
 街で本棚を調べると、いろいろとレシピが手に入るわけですが、その中で、
 
「ブーメラン」+「とがった物」=強力な「ハイブーメラン」
 という情報を見つけ、当初は、「とがった物」なる名称のアイテムでもあるのかな? と思っていたのですが、ふと「鉄のクギ」で行けるかも、と思い立ち、試してみたら成功。
 ハイブーメランは、アスカンタ城で売っている「刃のブーメラン」よりも強力で、重宝しています。

 次に、「石のぼうし」に挑戦。
 材料は
「石のオノ」「ぼうし。材料の調達のために、トラペッタとリーザス村にルーラで戻ります。
 「石のオノ」と「皮のぼうし」で試したものの失敗。ふと、ヤンガスのかぶっている「とんがりぼうし」に気付いて試してみると、大当たり。ヤンガスの頭には現在、硬い「石のぼうし」がデンと乗っかっています。

 他に、「チーズ」+「かび」で、特殊なチーズができるなどといった発見が。
 で、その「チーズ」なんですが、「ミルク」+「レンネットの粉」でできるそうです。「レンネットの粉」は、アスカンタ城で購入できるんですが、肝心の「ミルク」はどこに? と思って、周辺を見回してみると、牛さんの姿が。物は試し、と近寄って調べてみると、「ミルク」がGETできました。
 これで、「チーズ」も作り放題ってことで、
カプリさんから「チーズの効用」も教えてもらったことだし、トーポに火を吐かせてみよう、と目論んでおります。
 ついでに、地図も手に入ったことで、北の大陸の未探索エリアでも、歩き回ってみようか、と思いつつ(つづく)。

 

●おまけコラム:ドラクエ・クールキャラの系譜

 ゼシカ加入の際、女キャラについて振り返ってみたので、
 今度は
ククールに代表されるクール系キャラを振り返ってみようと思ったのですが、これが思ったより難しい。該当するのは、6のテリーしかいないという現状。FFなら、2のレオンハルト4のカインを初め、いろいろとクールキャラがいるのに……。
 ここでクールの条件を考えるに、「イケメンであること」「ホットなキャラに対すること」「しゃべりすぎず、基本的には寡黙を貫くこと」「発言するときは、賢明かつ大局的な意見であること」などなど。

 で、ドラクエの場合、その条件を満たすキャラを考え合わせるに、「一番、寡黙なキャラは主人公である」という結論に(笑)。その中でも、最もクールかつイケメンと言えるのは、やはり4の「天空の勇者」か、と考えられます。そういった主人公の性質も、考慮に入れながら、歴代作品を振り返って見ましょう。

:無個性な主人公1人という状況では、クールも何もありません。
 が、イラストイメージから考えると、単身、ドラゴンに挑む
「勇気ある熱血漢な若者」のようです。ローラ姫との宿屋のエピソードを見ると、少年ではなく、大人と言えるでしょう。

:主人公のローレシア王子は、「熱血漢な少年戦士」と言えます。
 本来、相方の魔法戦士である
サマルトリア王子が、元祖クールキャラになれる立場だったのでしょうが、「のんびり屋」「虚弱」「『すけさん』を初めとする脱力ネーミング」といった理由で、クールキャラには見えません。どちらかと言えば、「サポーター的な弟分」と言うべきでしょう。

:主人公の勇者は、やはり「熱血漢な少年(あるいは少女)」のイメージ。
 職業的特質から、本来、クールなキャラであるべき
魔法使いは「じじい」であるため、クールとは程遠い存在。その他のパーティーメンバーも、男はことごとく親父系の顔つきなので、イケメン系であるというクールの条件からは外れます。
 唯一、転職してなれる
賢者だけが、イケメン系と言え、職業的性質からも、クール系と呼べるでしょう。

:主人公の勇者は、イラストの等身も上がり、ドラクエ史上随一のイケメン・クール主人公と言えます。「天空の血を引くという秘めた出自」「悪の襲撃で故郷と、幼なじみの少女を失うという重い過去」など、クールキャラを彩る設定も持ち合わせてます。
 一方で、パーティーの男メンバーは、前作同様、親父とじじいばっか(ライアン、ブライ、トルネコ)。
 唯一、
神官戦士のクリフトだけが若者ですが、主人のアリーナ姫の個性が強すぎて、やはりサマルトリア王子を受け継ぐ「サポーター」の立場から抜け出せません。
 そして、4の場合は、敵の
デスピサロが、やはりライバル的なクールキャラとして、特筆に値するキャラと言えます。PS版では、そのピサロを仲間キャラとして使えるといった追加要素もあるわけで。

:主人公は、4の「天空の勇者」とは別の意味で、人生の辛酸を味わったクールキャラと言えます。イラストでは割と素朴な顔つきですが、ビアンカフローラの美女2人のどちらかを選んで結婚できるわけで、イケメンと言えなくもありません。文章テキストでは、「母親の血を受け継いだ神秘的な瞳と、父親譲りの恵まれた体格」から、格好いい外見と推察されます。
 仲間モンスター主体の本作では、主人公の相方と呼べるのは、共に奴隷時代を過ごした
ヘンリー王子と、息子の勇者です。
 が、
ヘンリー王子は、「幼少期のイタズラ好きな性質」と「しゃべり過ぎ」な印象が災いして、クールキャラとしては今一歩、と言えます。どちらかと言えば、陽性のキャラなので、やはり「名サポーター」と言えるでしょう。
 
息子の勇者は、まだ子供なので、クールとは言い難いですが、イケメンなのは間違いありません。どちらかと言うと、「熱血漢な少年戦士」っぽいので、やはり父親の主人公が、「経験豊富なクールキャラ」という立場になりそうです。

:主人公は、それなりに試練を味わうことになるのですが、どちらかと言うと、傍観者的な立場で冒険に臨むので、4や5に比べて重さがありません。「自分探しがテーマ」ということ自体、斜に構えた態度とは縁がないので、クールとは言えません。「妹思いで、仲間思い、かつ冒険に憧れる素朴な村の若者」「魔王退治という使命を果たすために旅立った王子」という、どちらの個性も、初期シリーズの「熱血漢の若者」を裏付けます。
 一方、本作で登場するクール系キャラが、ミレーユの弟
テリーです。行方不明の姉を助けるために、力だけを求める寡黙な剣士であり、その欲望を利用されて、主人公と刃を交えたりもするなど、ライバルキャラとして、一際強い存在感をかもし出しています。何せ、「ドラクエモンスターズ」では、主人公にまで抜擢されるほどですから。
 ドラゴンレックスのドランゴが、主人公ではなく、自分を倒した
テリーの力を認めて、仲間になるのを承諾するなど、クール系キャラの面目躍如と言えるでしょう。

:前作までに比べ、「ドラマのない無個性主人公」を貫いた作品と言えるでしょう。何しろ冒険のきっかけが、「近所の冒険好きなお兄ちゃんに誘われたから」というもの。積極的に行動するのは、そのお兄ちゃん=キーファ王子で、主人公はただひたすら、その尻拭いをさせられた、という印象。
 キャラ配置としては、
キーファがローレシアの王子で、主人公はサポーター役のサマルトリア王子といえるかな。無謀かつ後先を深く考えないキーファに、意見するでもなく、ひたすら追従するだけの金魚のフン。キーファがいなくなってからも、キーファのやり残した仕事(石版クエスト)をマジメな責任感だけで、黙々とこなす主人公像は、感情移入とは程遠い、ゲームのためのコマと言えます(事件の傍観者であり、後始末のための役どころ)。
 一方で、パーティーメンバーも、見事なまでに、イケメンクール系キャラが一人もいない構成(野生児とじじい)。一番クールなのが、女性キャラの
アイラかと。
 作品自体、「ドラマ性」よりも「ゲーム性」を重視した作り、と言えましょう。キャラクタードラマのない作品で、これ以上、「クールなキャラ」を論じても仕方ないってことで。

 で、今回のになるわけですが、主人公の無個性ぶりは相変わらず。けれども、周囲のキャラが積極的に動いて、ドラマを作ってくれています。前作までは、会話テキストだけの表現だったのが、アニメ絵として動いてくれますし、ドニ村での酒場の乱闘など、主人公が「おたおたと傍観者ぶりを発揮している絵」まで出て、感情移入を強めてくれました(笑)。
 また、
ヤンガスの回想シーンなどで、主人公が「弱い立場の者を見捨てない、寛大なキャラ」であることを示しているため、ロールプレイの指針ともなってくれます。
 
「寡黙だが、言葉よりも行動を重視し、仲間からも慕われている、マジメで頼りがいのある兄貴分である主人公」と、個性豊かな仲間たちの旅日記ということで、の今後のドラマに期待です。

 

●2004年12月2日(木)・北の大陸での寄り道(おまけのアスカンタ編)

※序文

 カプリさんは、海の魔物の巨大イカ(オセアーノン)を撃退して、
ゼシカが加入した段階までプレイした様子。
 NOVAの方は現在、アスカンタ城のクエストを終わらせ、次の舞台であるパルミドの街に来ています。キャラレベルは、以下の通り。

ショウ:レベル18、HP144、MP62
    剣7、ヤリ7、ブーメラン20、格闘0、勇気20(現在の総スキルポイント54)
    新修得呪文:べホイミ、ベギラマ
    新たな特技:パワフルスロー(ブーメラン)
今後の成長方針:「ブーメラン」派まっしぐらです。「はがねの剣」を入手しようかと思っていたら、次のパルミドの街で、もっと強い「ホーリーランス」も売っていたりして、「剣」派か「ヤリ」派で、結構迷っています。

ヤンガス:レベル19、HP169、MP21
    オノ8、打撃19、鎌15、格闘14、人情28(現在の総スキルポイント84)
    新修得呪文:なし
    新たな特技:ハートブレイク(打撃)、正拳突き(格闘)
今後の成長方針:「人情」と「格闘」を上げながら、メインは「打撃」派。でも、いっそのこと攻撃は「格闘」一本に専念したほうが、効率いいかも、と思い始めています。

ゼシカ:レベル17、HP94、MP81
    短剣0、ムチ18、杖17、格闘0、お色気20(現在の総スキルポイント55)
    新修得呪文:イオ、ヒャダルコ
    新たな特技:なし
今後の成長方針:現在、「お色気」が辺りにただよい始めて(笑)、モンスターが見とれるようになっています。彼女は、あまり成長に悩まないなあ。メイン武器はムチで、あとは呪文と特技目当てに、「杖」と「お色気」を上げているってことで。

ククール:レベル17、HP96、MP65
    剣2、弓5、杖5、格闘0、カリスマ6(現在の総スキルポイント18)
    新修得呪文:べホイミ、ザキ
    主な特技:まだない
今後の成長方針:まだ、あまり面白い特技を覚えてくれません。ザキ使いってことは、4のクリフトと同じような傾向ですね。口は達者だけど、僧侶戦士の宿命からか、貧弱な印象があります。ゼシカと同じ程度のHPしかないものなあ。もっと強くなることを望みます。

※ストーリー

 メインストーリーは、今回、どうでもいいです(笑)。
 一応、
「2年前に妻を亡くした王様が、いつまでもウジウジしているアスカンタ城」で、王様に気合いを入れるため、亡き妻の思い出を蘇らせようと、月光の下で異世界の門を開くショウたちの探索行……となります。
 ドルマゲス絡みではないのですが、王様の世話をするメイドの少女キラを見た
緑ヨーダ(トロデ王)が、「ミーティア姫と同じ年頃の娘が、王様を元気付けるためにがんばっている! 是非助けてやれ!」と、うるさいので、仕方なく、力を貸した次第。
 ここではっきりさせたいのですが、
ショウはトロデ王のために戦っているのではなく、ミーティア姫のために戦っていると(笑)。緑ヨーダがどうなろうと本音の部分ではどうでもよくて、それでも父親をないがしろにしたら、姫への心象が悪くなるから、と、ただ、それだけで冒険しているわけです。

 で、今回、自分にとってのメインは、カプリさんのプレイ記事に刺激されて、世界地図を駆使しての「北の大陸」再探索行だった、と。
 さすがにレベルアップもしているし、4人パーティーにもなっているので、戦闘は楽勝。大体、
ショウがハイブーメランを投げるだけで、トラペッタ周辺の敵はあっさり吹き飛んでくれます。
 ただ、トラペッタの街で聞き込みしながら、気になる情報が一つ。
「ミーティア姫が婚約していた」ですと? こいつはいけません。こうなったら、ドルマゲスを何としても探し出して、この婚約相手のどこぞの王子を暗殺してもらおうと、暗い野望がフツフツとこみ上げてくるショウでした(笑)。

 そんでもって、トラペッタの西の方に、亡国となったトロデーン城があると知って向かったところ、吊り橋が落下していて、進めないでやんの。これは、
ヤンガスとの出会いの際に、橋が崩れたことが、船の上での回想シーンで語られています。
 何だ、
ヤンガスとは結構、長い付き合いだと思っていたけど、こんなに近くで知り合ったわけですか。物語がスタートした時点で、ヤンガスと出会ってから一日ぐらいしか経っていない計算になります。

 次に、滝の上にあるという山小屋に向かいます。
 カプリさん
は、ここで「チーズを8個」もらったそうな。こちらは、錬金釜でチーズを作れるようになりことが判明。とりあえず、見かけた牛さんからは、全てミルクをしぼることを決意しつつ、もらえるチーズはことごとく欲しい、と思っているのです。
 で、山小屋の主人いわく、
「葉っぱの赤い木の下に置き忘れた道具袋を持って来てくれ」
 道中のモンスター退治は余裕ですが、それなりに距離のある場所なので、時間が結構、かかりました。それでも、ミッションクリアすると、目的の
「チーズを8個」をもらった、と。
 さあ、いよいよ実験開始です。戦闘中にチーズを使うと、ハムスターのトーポは
「火の息」を吐いてくれました。ダメージは、「敵全体に10点そこそこ」。今となっては、使えねえ(苦笑)。
 しかし、世の中には、「特殊なチーズ」がございます。NOVAが作ったのは、
「冷たいチーズ」「辛口チーズ」。原料の「カビ」が今のところ稀少品なので、おいそれとは使えません。よって、教会でセーブしてから、実験的に使用してみます。
 そして、
「冷たいチーズ」は「冷たい息」で、「辛口チーズ」は「火炎の息」の効果と判明。前作までは、「息系の特技」は魔獣使いの技でしたが、本作では消耗品アイテムを使用しての技なんですね。この調子だと、チーズの種類が増えれば、「甘い息」とか「もうどくの霧」とか「やけつく息」とか「くさい息」とか使えるようになるのかな? (注・最後のはドラクエではありません^^;)

 チーズクエストが終了してからも、地図を参照しながら、北の大陸で行ける場所すべてを探索します。で、道を歩いていると、「クールキャラの考察」で話題にしたドラゴンレックスのドランゴが登場。おお、噂をすれば何とやら、だ。こいつをやっつけて仲間にしたテリーにあやかって、挑んでみます。
 それなりに粘ったけど、まあ大した被害もなく楽勝。でも、仲間にはなりません。代わりに、モンスター硬貨をくれました。一体、何に使うんだろう? 

 他にも、いろいろと怪しげな場所を見つけましたが、現在はイベントが起こらない模様。先の楽しみにしておくってことで。
 あと、錬金釜での新発見ネタは、3つ。

「ステテコパンツ」+「魔獣の皮」=「かわのこしまき」 あまり使えねえ。
「かわのぼうし」+「キメラの翼」=「はねぼうし」 これは結構、貴重。ゼシカククールにどうぞ。

「皮のムチ」+「うろこの楯(よろい?)」=「蛇皮のムチ」 これは、アスカンタでのクエストの途中で、レシピを見つけたんだけど、「皮のムチ」が入手できません。ゼシカの初期装備なんだけど、「いばらのムチ」にバージョンアップした際、売ってしまいました。店でも売ってなさそうなので、モンスターが落としてくれるのを気長に待つことにします。

 ……といった、いろいろな寄り道を経て、もう一度、本筋に戻ることにします。
 アスカンタでのクエストを終えて、気合いの入った王様の歓待を受けた
ショウたち。でも、街に入れない緑ヨーダは、酒やおいしい食事がもらえないので不満の様子。
 それを知った
ヤンガスが、「自分の故郷の悪徳都市パルミドなら、どんな境遇の者でも、差別せずに入れてくれる」と言い、さらに「ドルマゲスを見失ったけど、パルミドにいる知り合いの情報屋なら、きっと奴の行方を突き止められる」と主張。
 こうして、南の悪徳都市パルミドに向かうことになりました(つづく)。

 

●2004年12月6日(月)・悪徳都市パルミド編

※序文

 カプリさんは、
ククールを仲間にしたみたいですね。休日仕事もあって大変そうですが、こちらも今週辺りから、学期末の定例懇談会と冬期講習の準備などで忙しくなりそうです。
 で、その前に、行けるところまで行ってしまおうという思いで、西の大陸まで一気に進んでしまいました。ドルマゲスとの決戦を経て、レベルも大体30ぐらいで、主人公がザオラルの呪文を覚えた辺り。
 ですが、記事書きのほうが全然、追いついてないので、今日は船を入手したところまで(ここまででも、結構手間がかかる)。下記のレベルも、その時点のものです。

ショウ:レベル24、HP228、MP81
    剣12、ヤリ12、ブーメラン30、格闘0、勇気31(現在の総スキルポイント85)
    新修得呪文:特になし(実戦としては、ホイミとべホイミ、リレミト、ルーラを多用)
    新たな特技:ドラゴン斬り(あまり特技は使ってない)
今後の成長方針:「ブーメラン」派まっしぐらです。でも、特技はあまり使っていません。ヤリの特技「一閃突き」が、はぐれメタル退治に有効らしいですので、一応、ホーリーランスは携帯。

ヤンガス:レベル23、HP219、MP35
    オノ8、打撃21、鎌15、格闘18、人情32(現在の総スキルポイント94)
    新修得呪文:なし
    新たな特技:なし
今後の成長方針:この辺りのレベルになると、スキルポイントがあまり増えなくなっているように思えます。なかなか「ベホイミ」を覚えてくれないのが不満の種。

ゼシカ:レベル22、HP127、MP115
    短剣0、ムチ23、杖23、格闘0、お色気28(現在の総スキルポイント74)
    新修得呪文:メラミ、バイキルト、メダパニ
    新たな特技:なし
今後の成長方針:攻撃呪文の使い手として、ますます技が充実してくる感じ。ボス戦でのバイキルトは、毎回、必須の呪文です。

ククール:レベル22、HP136、MP113
    剣8、弓9、杖13、格闘0、カリスマ11(現在の総スキルポイント41)
    新修得呪文:ザオラル、バギマ、メダパニ、ザラキ
    主な特技:ラリホーアロー、火炎斬り
今後の成長方針:入手武器に合わせ、弓派から剣派に宗旨変え。呪文も充実して、いい感じに育っております。

※ストーリー

 今回は、メインストーリーが非常に重要。
 まず、パルミドの街に到着する前に、
「モンスターバトルロード闘技場」があったわけですが、建物の中には入れない、と思って、通り過ぎてしまいました。実は、建物の右に、「上に登れる坂」があって、そこから闘技場の主人のモリー氏に話し掛けることで、中には入れるようになる、と。
 それに気付かず、
ショウは、西の大陸に着いてから、「バトルロード闘技場」の存在を知った次第。よって、これについては、明日以降に詳述予定。

 で、パルミドに到着。
 ここに来た目的は、2つ。
 1つめ。
「緑ヨーダが街で酒を飲みたい」と言ったこと。あ、ここでさんざんトロデ王のことを緑ヨーダと言っておりますが、「エピソード1〜2のヨーダはじっさいに、薄緑色の体色をしている」ことが、昨日、分かりました(来年7月公開予定のエピソード3予告編にて)。NOVAのイメージするヨーダは、エピソード5以降の褐色肌の老ヨーダでしたので。
 すると、トロデ王のことは何と呼びましょうか。
深緑ヨーダ?(素直に、トロデ王と呼べって話もある^^;)

 2つめ。
「ドルマゲスの行方を知るため、ヤンガスの知り合いの情報屋を訊ねる」
 とりあえず、街に入っても、誰も大騒ぎしないので、トロデ王は喜んで酒場にくりだします。
ショウたちに情報収集を命じておいて。大事な娘であるミーティア王女(馬モード)を外に待たせたまま。トロデ王一世一代の大不覚って奴です。
 その件はさておいて、
ショウたちは街中を散策して、情報屋の家をようやく見つけ出します。
 お〜い、
ヤンガス、知り合いだったら、家の場所ぐらい教えてくれよ。散々、探し回って、家の前に来た瞬間に、ようやく「ここが情報屋の家でガス」って言うのはどうか、と思うぞ。散々、考えた末に答えに行き着いた横から、何も考えていない奴に「やっぱり、そうか」と言われるようなムカツキを覚えました。
 で、肝心の情報屋さんですが、今はまだ留守のようです。仕方なく、いっぱいある本棚をじっくり拝見させてもらうとしましょう。今回は、本棚の中に
「錬金術のレシピ」が見つかるので、本棚探しがいつもの何倍も楽しいです。
 すると、本棚の中に、
「呪いを解く魔法の泉」についての本を見つけました。おお、これは非常に貴重な情報です。早速、帰って、緑王と、麗しの姫に伝えないと。

 そして、酒場に戻ってみると……表に停めておいた馬車がない!
 ミーティア姫と、馬車の中の錬金釜、どちらも盗まれてしまいました。この二つは、
ショウにとって、冒険の主要モチベーションではないですか。それを盗まれるとは、何してるねん、緑王! プレイヤー自身も、最近、盗みにあって大事なカバンとお金を失ったので、盗みへの怒りはロールプレイなしで、問答無用にこみあげてきます。
 その勢いで国王をどなりつけると、国王は慌てて、
「すぐに姫を探し出すんじゃ!」と命令します。
 
「分かっとるわい、このボケが。てめえの失態の埋め合わせは、きっちり付けたる。だが、姫を見つけた暁には覚えとれよ。姫の婚約の件について、じっくり話し合いをするからな!」と、本音を口にしたい、と思いつつ、何も言えずに黙々と王命に従う小心者のショウでした(苦笑)。

 
「泥棒といえば、ラゴスあるいはカンダタ」という古い名前が出てくるのですが、今回の名前はキント。奴を追って、途中、カジノでビンゴゲームなどを楽しみつつ(笑)、南西の区画の隠れ家で潜んでいるのを発見します。
 当然、
ショウの怒りは爆発寸前。現実世界の分も含めて、怒りのボルテージはフルスロットル。その勢いで、超人機に瞬転できそうな激しさです。
 しかし、それを止めたのが
ヤンガス。何でも、「こんな、こそ泥を斬ったりしても、兄貴の名前に傷が付く」そうです。いや、だったら、「ペットのハムスターに辛口チーズをあげるだけで、怒りは十分晴れるんだけどなあ」と思いつつ、それが実践できないドラクエに歯がゆい思いを感じた次第。
 仕方なく、そばのツボを割ったり、タンスを漁ることで怒りを昇華。
 その上で、キントを問い質すと、
馬はすでに闇市に売った、とのこと。代金を返してもらって、すぐに闇市に向かいます。

 闇市は、
ヤンガスが知っている、とのことですが、その場所までは教えてくれません。場所についたときに、主人に話を付けてくれるだけ。よって、自分で場所の情報を聞く必要はあります。まあ、キント捜索の際の聞き込みで、すでに分かっているんですが。
 闇市の主人いわく、
「女盗賊のゲルダが、馬を買っていった」とのこと。ゲルダの家は、パルミドの街の南西にあるので、そこに向かうと、「馬を返す代わりに、北のダンジョンで『ビーナスの涙』という宝石を手に入れて来い」という取り引きに。
 このゲルダ、
ヤンガスの昔の彼女のようで、いろいろと大人なドラマを想像できそうなんですが、そんなことは、どうでもいいです。ともかく、北のダンジョンでアイテムGETして、大事なミーティア王女と錬金釜を取り戻した段階で、ホッと一息ついた次第でした(つづく)。

 

●2004年12月6日(月)・古代船出港

 パルミドでの馬泥棒騒動を終えた頃、ようやく情報屋さんが帰ってきました。

 この情報屋さん、もっと「いかつい小男」を想像していたんですが、その姿を見ると、思わず
「アバン先生!」と声をかけたくなりました。
 ええと、コミック
『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』に出てくる、主人公ダイの師匠である前勇者です。『ダイの大冒険』自体、ドラクエを題材にしつつ、そこで生まれた追加の魔法や特技が、ドラクエ6以降で逆採用される(メドローアやギガストラッシュ)など、魅力的な作品です。
 
「北の勇者ノヴァ」には思わず、感情移入してしまったりも……。当初は、自分の力量に慢心をもって、ダイを一方的にライバル視する「いけすかない奴」だったんですが、力量と器の差に気付き、サポート役を務めながらも、その後、「魔族の鍛治師」の生き様に男気を感じ、弟子入りを誓うなど、丁寧に描かれておりました。
 TVアニメでも放送されていたんですが、
「ドラクエV」が出る直前に、父親バランとの決戦までで終了。
 BGMもドラクエのゲームそのままの音楽が使われ、
 毎回のオープニングナレーションが、3のフィールド音楽
『冒険の旅』
 バランとの決戦BGMが、3の対ラスボス音楽
『勇者の挑戦』
 そしてエンディングが、2のエンディング
『この道 我が旅』
 ……といった感じで、非常にナイスな選曲センスが雰囲気作りに一役かっています。

 ドラクエのアニメといえば、もう一作品、タイトルもそのままの『ドラゴンクエスト』がありますが、そちらはあまり面白くありません。やはり
『ダイの大冒険』に軍配をあげたいです。

 話を戻して、アバン先生似の情報屋さんの話。
 
「道化師風の男は、海を歩いて渡って、西の大陸に向かった」とのこと。
 
「よし、西の大陸でゲスね」と慌てて、出て行こうとするヤンガスを制して、
 
「ちょっと待ちなさい、ヤンガス君。君は船を持っていないでしょ。海に魔物が出没するので、西の大陸への定期船は、今は運航していません。どうやって、西の大陸に行くというのです?」 なかなか鋭い指摘です。アバン先生に似ているのは顔だけではない、ということですね。
 そして、問題提起するだけでなく、解答まで用意しているのは、さすがはアバン先生に似ている御仁。もう、この人の名前は、
アバン先生に決定です。あとで、アバンストラッシュを教えてくれることを勝手に期待しています。
 で、
アバン先生のくれた解答は、「北の大陸に眠る古代船の伝説」。北の大陸のポートリンクの西に、岩崩れで通行止めの崖があり、その先に古代船がある、とのこと。通行止めの崖も、もう復旧工事が終わって、通れるようになっているそうです。
 通行止めの崖……確かに、北の大陸を散策した際にありました。

 ということで、
アバン先生の導きに従い、古代船クエストの開始です。
 その前にパルミドの街で、
「踊り子の服」を買って、ゼシカに着せることを推奨です。戦闘シーンが一層、楽しくなること受け合いです。ついでに、彼女をパーティーの先頭に出せば、移動シーンも楽しくなります。まだ、やってない人は是非お試しあれ。
 古代船クエストの経緯は、思い切り長くなりますので、箇条書きに端折ります。一応、流れくらいは書いておいた方が、
カプリさんが楽になるでしょうし(笑)。

・ポートリンク西の崖を越えて、古代船遺跡に到着。古代船は見つかったが、そこは陸地なので、海に運ぶ手段がない。
「トロデーン城の図書館に手掛かりがあるかも」という緑王の言葉により、滅びた城に向かう。

・トラペッタ側からは、途中の橋が落ちて、通行不能だったトロデーン城。でも、南の古代船遺跡からは行き来可能なのでした。地下トンネルを抜けて、城へ到着。城で何が起こったのか、改めて回想シーンが流れます。

・いばらの呪いで、時間が停止した城。それだけなら、「眠れる森の美女」の美しいイメージなのですが、実際はもっとえげつない。城の人はすべて、体がいばらと同化した怪しい姿と化したまま、苦悶の表情で制止しているのでした。うう、ドルマゲスの呪いはひどいよう。
「ドルマゲスに頼んで、姫の婚約相手の王子を暗殺してもらおう」なんて、少しでも考えた自分に嫌悪感を抱きます。うむ、ドルマゲスの奴は、許せません。早く、西の大陸に行ってやっつけないと、と真剣に思いました。

・トロデーン城は、ダンジョンになっていて、図書館まで行くのも一苦労。で、その苦労を乗り越えた先にある図書館で、
「古代船遺跡の周辺は、昔は海だった」との情報が分かります。でも、それだけじゃどうしようもない、と思っていた矢先、アスカンタクエストの際にお世話になった「異世界に通じる月影の門」が、再び開きます。異世界の主である竪琴弾きのイシュマウリは、「月影のハープ」さえあれば、古代船遺跡の周辺の記憶を呼び覚まし、船を海に出せる、と言います。

「月影のハープ」は、アスカンタ城にある、とアバン先生が教えてくれます(まあ、仲間との会話で推理することも簡単なんですが)。で、アスカンタ城に向かったところ、地下の宝物庫は、穴を掘った泥棒に荒らされていました。

・泥棒の後を追って、穴の奥に向かうパーティー。ハープを盗んだ犯人は、
「オレの歌を聞け!」のジャイアンもどきのモゲラでした。それをやっつけて、ハープを取り返して、ようやく古代船が出港するイベントとなります。

・とりあえず、目前の「メダル王女の城」で、集めた小さなメダルを渡した後、西の大陸に向かいます。なお、「メダル王女の城」では、チーズを強化するための「カビ」が市販されていて、嬉しいです。

 というところで、次回「西の大陸編」につづく。

 

●おまけコラム:ドラクエ・パーティーメンバーの考察

 ええと、女性キャラとクールキャラだけだと、ヤンガスが気の毒なので、総括の意味も込めて、シリーズのパーティー構成を振り返ってみようか、と。

 ところで、
カプリさんは、主人公にクローという名前をつけ、九郎義経のイメージ。ヤンガスは武蔵坊弁慶のイメージでとらえてらっしゃるようですが(すると、ゼシカと静御前がアナグラム的類似を覚え、ククールは……どうなるんだろう^^;)、
 NOVAはもっと単純に、使用武器で考えてます。
 主人公はブーメラン使いなので
ミドレンジャー
 ククールはクールな弓使いの
アオレンジャー
 ゼシカは、ムチ使いの
アカレンジャーと、「いいわね行くわよ」のハート型爆弾(投げキッス)のモモレンジャー
 当然、ヤンガスは「怒ればでっかい噴火山たい」の
キレンジャーです。トロデ王には、錬金釜でカレーを作ってもらわないと(笑)。

 それはさておき、RPGのパーティー構成に照らし合わせても、「戦士」「魔法使い」「僧侶」「盗賊」の4つがきちんと表現されていて、今回のメンバーはバランスが取れている、と言えますね。
 主人公は、ドラクエ特有の「回復魔法の使える勇者的戦士」。
 ヤンガスは、盗賊技能を備えた怪力戦士。
 ククールは僧侶で、ゼシカは魔法使い、と。4人揃えば、なかなかいい組み合わせと思います。

:戦士(ローレシア王子)と、魔法戦士(サマルトリア王子)と、魔法使い(ムーンブルク王女)。
 一見、バランスは取れているんだけど、
サマルトリア王子が何事にも中途半端な感じが強し。耐久力だけ見れば、ムーンブルク王女と大差なく、打たれ弱さが目立つ。それなのに、唯一復活呪文のザオリクを覚えているキャラなので、かえって腹立たしいです。彼さえ生きていれば、復活可能なのに、一番最初に死んでしまうので、わざわざ「世界樹の葉」を摘み直しに、ロンダルキアから引き返すこと多数。

:戦士、武闘家、僧侶、魔法使いは標準的なパーティーメンバーと言えます。
 変り種は、商人と遊び人。お遊び的なサブキャラで、どちらも最後まで連れて歩けるメンバーとは言えないのですが、前者には「商業都市を建設できる」というイベントが、後者には「『悟りの書』なしに賢者になれる」という特性があって、スポットが当たったりもしました。
 あと、リメイク版の3では、
盗賊が追加され、これは前回、書き損ねたクール系キャラと言えます。複数を攻撃できるブーメランを装備でき、また、素早さが高く、3の時点では素早さが守備力に影響していたので、戦士に負けない攻撃力・防御力を備えていました。まあ、単体に対する攻撃力では、戦士や武闘家に軍配が上がるのですが、ザコ大勢を攻撃できるのと、便利な特技で重宝できるキャラでした。

:全5章のストーリーで、最終的なパーティーは9人(モンスターのドランを含む)。
 戦士ライアンと、武闘家アリーナは、前作と同じイメージ。
 前作で区分けされた魔法使い系と僧侶系が、それぞれ2系統に分かれているのが特徴の一つ。
 魔法使い系は、老魔術師のブライと、踊り子のマーニャ。前者は氷のヒャド系と、バイキルトなどの補助系呪文担当。後者は、メラ、ギラ、イオと派手な直接攻撃系呪文を担当します。
 僧侶系は、神官クリフトと、占い師のミネア。回復呪文はほぼ同等ですが、前者はザキ系とザオリクが使え、後者はバギ系とメガザルが特徴。
 後は、商人であり、アットランダムな遊び人的行動(より役に立つけど)が売りのトルネコが、特筆すべきキャラ。
 他に、各章ごとに愛すべきサブキャラがいて、パーティーに同行してくれます。
 第1章のライアンのお供は、ホイミスライムのホイミン。回復役として重宝します。
 第2章は、元々、バランスの取れた3人パーティーなので、サブキャラはなし。
 第3章は、トルネコに同行する二人の傭兵がいます。戦士スコットと、詩人のロレンス。後者は、クールキャラと呼べるかもしれません。
 第4章は、二人の姉妹をサポートする錬金術師の弟子オーリンが登場。タフな戦士的役どころでした。
 そして、第5章。NOVAも忘れていたのですが、天空から落ちて来た少女ルーシアがいました。彼女も地上とは別世界の住人として、5のベラ同様の「永遠の不思議少女」と呼べるキャラかもしれません。
12月20日追記・パーティーに参加していたにも関わらず、完全に失念していたキャラを2名。
 第5章では、ルーシアとドランの他に、
「宿屋の息子ホフマン」「お笑い芸人パノン」がNPCとしてパーティーに一時参加します。
 前者は、馬車といっしょに参加し、トルネコが加入するまでの間、貴重な打撃戦力となってくれます。
 後者は、笑いを求めるスタンシアラの王様の真意を見抜くなど、外見に反した鋭い洞察力を披露。戦闘では、「まどろみの剣」で相手を眠らせるなど、トリッキーな攻撃を見せてくれる名脇役でした)

:モンスター主体のパーティー構成になる本作ですが、最終的な人間メンバーを考えると、
 主人公が勇者ではなく僧侶系で、メインの攻撃呪文がバギ系というのは異色。それなのに、ザオリクは覚えてくれないのが、主人公の悲しさ。最強武器が剣ではなく、「ドラゴンの杖」というのも、本作ならではの要素。
 息子の勇者は、当然デイン系の呪文を覚えます。が、勇者なのに、ザオリクを覚えるという僧侶の特質を備えています。
 娘は、完全に魔法使いで、特筆することはなし。
 妻は、ビアンカの方が攻撃系で、フローラの方が回復系……かと思いきや、最後の最後で、イオナズンを覚えるのが後者という展開に。
 おまけに、従者のサンチョは、大した特技のないデブ親父キャラですが、「ステテコパンツ」という哀愁のアイテムを生み出した功績は無視できません。
12月30日追記・PS2版5の攻略本を立ち読みして、気付いた情報。
 
サンチョは、「盗賊の鼻」を初めとした便利な特技を覚えるようになってますね。
 それと、完全に忘れていたんですが、グランバ二ア城でもう一人、
ピピンという名の兵士が仲間になります。もっとも、完全な戦士で、何の特技も覚えませんが。SFC版5でも、ほとんど使っていないキャラで、存在そのものを忘れていた可哀相なキャラです)

テリーの影に隠れて、もう一人のクール系(になれたかもしれない)キャラを忘れておりました。それは、若き天才神官のチャモロ。彼は頭脳系のメガネ君で、うまく振舞えば、十分クールキャラの要件を満たしています。でも、影がないんだよね。着ている服も黄色系だし。黄色でクールを貫くってのは、現状、かなり難しいと思ってます。女性キャラならともかく。
 で、6のパーティー構成を見てみると、これが非常にバランスがいいことが改めて分かります。
 大工の息子ハッサン。神秘的な女占い師のミレーユ。天才神官のチャモロ。魔法少女バーバラ。そしてクールな剣士のテリー。
 主人公を熱血戦士とすれば、巨漢、年上のクールな女性、若き知恵役、年下のムードメーカー的少女、そしてクール。戦隊や合体ロボット物の要件はすべて満たしています。
 それに、モンスター変身の特技(呪い)を備えた戦士アモスというキャラも、パーティーに加わり、経験豊富な親父キャラまで満たしてくれる。
 転職による職業システムは、また別の機会にってことで。

:ある意味、完成された前作のパーティー構成に比べ、本作はややいびつです。
 お嬢様のマリベル。野生児ガボ。戦士キーファと、その後継者のアイラ。老勇者のメルヴィン。
 主人公と同年齢のマリベルとガボを除けば、兄貴分と姉貴分、老人と保護者的キャラが集ったメンバー構成は、主人公を中心とした勇者の冒険というよりも、ジュブナイル小説や童話的なキャラ構成といえます。ハウス名作劇場なんかは近いかもしれない。とりわけ、「トム・ソーヤ」とか。
 ともあれ、7は自分にとって、キャラに感情移入できないことおびただしかったので、否定的意見になりがちだし、踏み込みも足りないと思います。
 もう少し、別の角度から再検証してみる必要を感じつつ。
12月20日追記・7の再プレイをしてみて、印象的なNPC2名を発見。
 一人は、石板で訪れた最初の街
ウッドパルナの戦士ハンク。今だ戦闘に未熟な主人公たちをカバーしてくれる、大人の熟練戦士ぶりを発揮してくれました。いざという時にはホイミで回復してくれるなど、その信頼性の高さは、5のパパスを思い出させてくれます。
 もう一人は、フィッシュベルの西に住んでいる
「動物の言葉が分かる木こり」。住民が動物に変えられた街オルフィーで、情報収集に協力してくれる他、薬草での回復などで主人公たちの戦闘をサポートしてくれました)

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