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ドラゴンクエスト8
旅日記
(その3)


●2005年1月4日(火)・海と空

※序文

 正月休みの間は、結局、プレイしませんでした。別のことに、いろいろハマッてましたので。
 ゲームは、ハマッているうちは、ズブズブとのめりこみがちですが、一度別のことに興味を持つと、帰ってくるのに多少のエネルギーがいります。とりあえず、記事書きしながら、勢いを取り戻すつもり。
 今回は、神鳥レティス関連のイベントまで。ただし、以下のデータは、海賊キャプテン・クロウとの遭遇直後の物です。

ショウ:レベル36、HP371、MP173
    剣29、ヤリ29、ブーメラン54、格闘0、勇気56(現在の総スキルポイント168)

ヤンガス:レベル35、HP394、MP57
    オノ18、打撃28、鎌24、格闘33、人情66(現在の総スキルポイント169)

ゼシカ:レベル34、HP246、MP241
    短剣0、ムチ48、杖48、格闘0、お色気57(現在の総スキルポイント153)

ククール:レベル35、HP302、MP182
    剣31、弓16、杖35、格闘0、カリスマ33(現在の総スキルポイント115)

※ストーリー

 七賢者の末裔を6人まで殺した暗黒神ラプソーンを追って、船で東へ向かうショウです。到着したところは、サヴェッラ大聖堂。ここにいる法皇さまがどうやら末裔みたいですが、館は空の上にあるとかで、選ばれた修道士でない限り、入ることは許されておりません。
 修道騎士といえば……
ククールがそうなんですが、こいつは日頃の行状が悪くて破門されているので……

ククール「オレは、破門されてねえ。探索の使命を受けて、旅に出ているだけだ!」

 本人は、そう申しておりますが、たまたま偶然、ちょうどいいことに、大聖堂に来ていた
マルチェロ修道院長によると、「修道院から追放扱いになっている」そうですなあ。
 
マルチェロ修道院長は法王に対面できる身分ですが、ショウたちはそうではないですし、誰もマルチェロ「法王が暗黒神に命を狙われているから、我々を警護に混ぜてくれ!」と、説得しないので、どうしようもありません。
 これがバルダーズ・ゲートだったら、パラディンのカリスマ効果で説得できそうなものですが、
 ククール
のカリスマは、女の子とモンスター相手にしか効果なく、
 ゼシカ
のお色気も堅物のマルチェロには通用しません。
 ヤンガス
の人情も説得の役には立たず、
 ショウ
の勇気は……某GGGの長官いわく、「低い確率を補える効果つき」ですが、そもそもドラクエ8のシナリオで、「マルチェロを説得する」なんて選択肢は用意されていないので、0%はどう補っても0%にしかならない、と。

 結局、交渉という正当な手段が通用しない以上、搦め手でストーリーを進めるしかありません。すなわち、どこかのダンジョンに入って、飛行手段を見つけてきて、不正規なルートで法王のところへ向かう、と。

 サヴェッラ大聖堂の一般市民に話を聞くと、「海賊のキャプテン・クロウが飛行手段を求めて、それに至る光の海図を入手したが、結局、飛行手段を入手する前に寿命で死んだ」とのこと。で、海賊の宝が眠るダンジョンの場所を聞いて、いざ出港という段取りに。

 そして、ダンジョンに入ると、思いがけず登場したのが、ヤンガスの昔の相棒である女盗賊ゲルダ。何だか、因縁あるキャラがどんどん続出してまいります。こういうノリだと、そのうちゼシカの婚約相手だの、チャゴス(バカ)王子だのが登場してくるのでは? と思いましたが、さすがにそれはなかったです。
 ともあれ、女盗賊と秘宝「ダイナモンド」を巡っての競争が始まり……って、違う? ええと、「ドクロストーン」でしょうか? それとも、「命のもと」? もしかして「オシャカパズル」? ……なんて脱線していると、「ほ〜れ、お仕置きだべえ」って声が聞こえてきそうなので、これぐらいにしておいて、
 こちらがいろいろボケている間に先走りしたマージョ(ドロンジョ、ムージョ、ヤンヤン)様ならぬゲルダですが、戦闘力のない女盗賊だと、亡霊となった海賊船長には勝てません。やはり、海賊船長に勝つには、ワルサー(トンズラー、ドンジューロー、トンメンタン)ならぬ山賊蛮長ヤンガスの攻撃力が必要ってことで、「海の怪物ガイラ対山の怪物サンダ」の激突は、後者の勝ちに終わりました。もちろん、メーサー殺獣光線ならぬゼシカのセクシービームその他の援護付きでしたが……って、ドラクエとは関係ないネタばっかりッスね、今回(苦笑)。

 とにかく、海賊船長に力量を認められて、「光の地図」を手に入れて、未知の大陸へ向かいます。そこは、神鳥レティスの伝説が残っているレティシアの村でした。
 村に伝わる伝説によると、
レティスは、暗黒神ラプソーンを封印するため、闇の世界におもむいたものの、そこから帰ってくることができず、影のみ残して姿を消したそうです。レティスの力を借りるには、レティスの影を追って、闇の世界へのゲートを見つける必要があるのだ、とか。
 そんなわけで、ジュジャクならぬ
レティスの影を追うショウたち一行でした。
 でも、レティスって速いんだよねえ。なかなか追いつけないもんで、「こんな時のためのキラーパンサー」と思い、召喚してみたんだけど、どうやらレティシア周辺にはキラーパンサーは生息していないみたいです。意外と役に立たないんだよなあ、こいつって。
 で、「こんな時のための馬姫ミーティア」と思ったんだけど、やっぱり役に立ちません。ドラクエで馬が役に立ったのって、4、5、6の3作だけなんですね。7以降は、馬の価値が下がっているようです。
 結局、苦労して走って、毒の沼地をも乗り越えて、闇の世界へのゲートをようやく発見。そこから、あっという間に知らない世界、フィヨフィヨフィヨフィヨ、旅〜ガ〜ラ〜ス〜ゥ〜ウゥウ〜♪ とばかりに、ゲートを抜けると、白黒ワールドにやって来ました。何だか、アンバランスゾーンに来た気分です。ここだと、カラータイマーが鳴っていても、色では区別がつきません。それに、ビートルと激突した青い球体赤い球体の区別もつきません。ましてや、平成ウルトラのタイプチェンジの識別がしにくいことこの上ありません(まあ、通は体型とかアクションポーズで見分けちゃうんだけど)。

 ともあれ、闇の世界は、光の世界の合わせ鏡になっているらしく、こちらにもレティシアの村が存在しておりました。念のため、レティシア以外の場所もあるのかなあ、と思って、大陸から出ようと思いましたが、船が見当たらなかったので、脱出不能、と。
 闇のレティシアでは、神鳥レティスが「空の大怪獣ラドン」よろしく村を襲撃し、再建に大忙し状態とのこと。で、ショウたちレティスの真意を確かめるわけですが、「魔物に卵を人質にされたために、仕方なく村を襲った」とのこと。レティスは大きすぎて、こっそり卵を取り返すことができないので、ショウたちが卵を取り返す役を担います。

 そして、魔物を撃退すると、レティスのひなの力がショウたちに宿り、「風よ、光よ、ター! 忍法・鳥変化」の術を会得します。そして、懐かしの「ラーミアの曲」に乗って、大空の探索行が始まるのでした。(つづく)

 

●おまけコラム:ドラクエ・空の旅の歴史

 ……ということで、ストーリー記事本編より、手間が掛かっているおまけコラムです(^^;)。
 今回は、飛行手段ってことで、
「飛空挺で空を飛ぶ」ってパターンが確立しているFFに比べて、毎回、多彩なバラエティを見せてくれる、ドラクエの空の旅を振り返ってみたい、と思います。

:船の時にも書きましたが、実はドラクエ初の飛行手段は、「風のマント」と考えるべきなんでしょうね。
 考えてみれば、地下に降りていく洞窟ではなく、
上に上がっていく「塔」が初めて採用されたのも、ドラクエ2でした。で、これはドラクエ世界の不思議な現象ですが、塔の上の階から落ちても、ダメージを受けることはありません。落下ダメージや、室内ルーラのときの天井に頭をぶつけるなどのダメージは、主人公たちを傷つけることはないってことで。

:そして、初めて自由に空を飛べることができるようになったのは、3のラーミアです。
 今回は、この
ラーミアの曲が復刻されたことで、昔を知る者には感無量な趣がありました。
 入手のためには、6つのオーブを探す必要があります。前作の「5つの紋章(太陽・月・星・水・命)」のときもそうでしたが、
「山彦の笛」を駆使して、各地を訪ねて回るのが、中盤の大イベントとなるわけです。
 念のため、各オーブの隠し場所ですが、
パープルオーブ:普通にプレイしていると、まず最初に入手できるオーブです。ジパングで、「ヤマタノオロチ」を倒せば、手に入ります。
ブルーオーブ:ランシールの町の「地球のへそ」のダンジョンで入手可。一人だけの探索を要求されます。
レッドオーブ:海賊の家の「隠された地下」にあります。
グリーンオーブ:テドンの村の牢獄にいる囚人が持っています。
イエローオーブ:「○○バーグ」の町で、革命後に商人が持っています。
シルバーオーブ:ネクロゴンドのほこらにいる神父さんが持っています。って、何で、そんな場所にいるんだ! 

 こうして、6つのオーブを手に入れて、「2人の巫女」が待っているほこらに持っていくと、ラーミアが生まれるわけですね。この巫女2人ってのが、いかにも「モスラ」のオマージュって感じです。

:飛行手段は気球です。
 エスタークを倒すと入手できる「ガスのつぼ」。これをリバーサイドの街に持っていくと、職人さんが作ってくれます。前作に比べると、神秘性に欠けますが、エンディングで気球に乗って、のんびり各キャラの故郷に帰る場面がいい感じなんですね。
 スピードのFFに比べて、
気球ののどかさが、ドラクエのテンポかなあ、と思います。

:飛行手段は3つ。魔法のじゅうたんと、天空城、そしてマスタードラゴンです。
 
じゅうたんは、主人公の母親の故郷エルヘブンで入手可。低空飛行で山は越えられませんが、じゅうたんを持ち運びできますので、それまでの飛行手段よりも便利な一面もあったと。また、それまでの飛行手段にはなかったスピード感を、BGMがかもし出しています。
 
天空城は、どこへでも行けますが、広い着地場所が必要なのが欠点。
 そして、地上世界最後の戦いの場である大神殿は、「天空のベル」で召喚できるマスタードラゴンに乗って突入することになります。

:飛行手段は空飛ぶベッド魔法のじゅうたんペガサスの3つです。
 
ベッドは、夢の世界ならではの飛行手段。クリアベールの街で、病弱の少年ジョン君のために、「勇気のかけら」を入手すると使用可能になります。ただし、上の世界でしか使えません。
 次に、
じゅうたんですが、「かっこよさコンテスト」の賞品になっている「きれいなじゅうたん」を、失われた魔法都市カルベローナで魔力付与してもらうことで、使用可能になります。こちらは、下の世界でも使えますが、前作同様、低空飛行です。
 そして、
ペガサスは、愛馬ファルシオンが、封印された真の姿を取り戻すことで飛行可能になります。使用アイテムは、「天馬の手綱」です。はざまの世界に入る際にも、天馬の力は必要ということで。
 この天馬は、3のラーミアと並んで、いかにもファンタジーって感じで、いい雰囲気でした。まさに、
「白〜い天馬にまたがって、王者の剣を振りかざせ〜♪」なんて歌いたくなります。って、それってファンタジーじゃないし(特撮時代劇ジャン^^;)

:飛行手段は、「神の石」と呼ばれる飛行石です。何だか、情緒もへったくれもありません。
 どうして、7って、こうもNOVAのセンスと噛み合わないんだろうか。何だか、最後に7を批判して終わるパターンばっか(苦笑)。

 

●2005年1月13日(木)・マルチェロの野望

※序文

 冬期講習が終わって、ようやく、じっくりゲームをする時間ができて、本日クリアいたしました。
 
カプリさんのところは、1月7日に終わったそうですから、結果的に逆転敗北しちゃったわけですが(苦笑)、お互い、楽しくプレイできたようなので、共同企画は大成功ってことで。
 ともあれ、記事自体も頑張って完成させるつもり。

 以下は、浮遊城直前のデータです。カプリさんところに合わせて、装備も載せてみますね。

ショウ:レベル40、HP412、MP203
    剣36、ヤリ36、ブーメラン62、格闘0、勇気65(現在の総スキルポイント199)
    武器:英雄のヤリ(予備武器:ツインスワロー、奇跡の剣)
    鎧:神秘の鎧
    楯:ドラゴンシールド
    兜:アイアンヘッドギア
    装飾品:ごうけつの腕輪
●備考:これまで、「ブーメラン」派だったショウですが、さすがにボス戦ではキツイので、「ヤリ」派に転向しました。「英雄のヤリ」は、「奇跡の剣」同様、敵にダメージを与えた際、自分が回復できる優れものです。これと、「神秘の鎧」の回復効果で、安心して戦えます。
 装飾品は、防御よりも、攻撃を重視した仕様。

ヤンガス:レベル40、HP437、MP81
    オノ27、打撃33、鎌30、格闘38、人情74(現在の総スキルポイント202)
    武器:斬魔刀(予備武器:山賊の斧、氷の刃)
    鎧:厚手の鎧
    楯:炎の楯
    兜:アイアンヘッドギア
    装飾品:守りのルビー
●備考:うちのヤンガスは、各スキルをつまみ食い状態。ただ、「ベホイミ」のために、人情を重視しています。
 集団攻撃用に、装備はできないものの、「氷の刃」を携帯。

ゼシカ:レベル39、HP318、MP271
    短剣0、ムチ63、杖63、格闘0、お色気72(現在の総スキルポイント198)
    武器:はがねのムチ(予備武器:魔封じの杖、てんばつの杖)
    鎧:ドラゴンローブ
    楯:炎の楯
    兜:インテリハット
    装飾品:守りのルビー
●備考:ゼシカは、比較的、スキルを集中させています。短剣は、育てていくと剣装備もできるようになるそうで、ご先祖の血を引き継いだ「魔法戦士ゼシカ」も夢じゃないのですが、今さら育てる気になれず。
 ここまで、ムチメインで来たものの、そろそろ魔法メインに切り換えて、基本武器を「杖」にしようか、と考えています。メイン攻撃は、「イオナズン」と「メラゾーマ」、「ラリホーマ」。時々、「投げキッス」と「ヒップアタック」が混じるのがご愛嬌。

ククール:レベル40、HP369、MP213
    剣43、弓16、杖49、格闘0、カリスマ47(現在の総スキルポイント155)
    武器:マジカルメイス(予備武器:まどろみの剣、マグマの杖)
    鎧:ダンシングメイル
    楯:魔法の楯
    兜:インテリハット
    装飾品:星降る腕輪
●備考:ククールは、攻撃よりも回復を重視。回復スピードを重視して、「星降る腕輪」を装備しています。メイン攻撃は、「バギクロス」と、「まどろみの剣による催眠効果」。

※ストーリー

 鳥の姿になって、大空を舞うショウです。
 目指すは、
暗黒神ラプソーンがお命を狙っている、法皇様の空中庭園。
 そこに降り立つと、
マルチェロ修道院長が、法皇様に注意を受けているではありませんか。どうやら、マルチェロの行っている急進的な改革が、不穏な空気を帯びているのを、心配されているようです。
 
マルチェロは、表面的には法皇様に従うふりをしながら、自分の道を貫き通すつもりです。
 それを見抜いている法皇様も、
マルチェロを止められない自分の不甲斐なさを感じつつ、友であった故オディロ修道院長に詫びたりも。

 そういう人間模様を見ながらも、
ラプソーンが襲ってくる気配はありません。どうやら、ここで待っていても、ストーリーは進まない様子。仕方なく、せっかく飛行できたんだから、と各地を見て回ることに。
 そこで、サザンピーク近くに「怪しげな竜の像」を発見しますが、それはまた、ゲームクリア後のお楽しみってことで。

 結局のところ、いろいろ迷いに迷った挙句、南の大陸の西海岸に「三角谷」を発見。そこで、ラプソーンの位置が分かるアイテムをGETし、空中を飛び回るラプソーンを捕捉、追撃に移ります。
 ……ええい、そこの犬、おとなしく止まってろ! 
 ……
 ……
 ……ふう、やっと追いついた……と思いきや、結局、法皇の空中庭園に降り立つことに。

 そして、法皇様の命を守るために、
ラプソーンの取り憑いた暗黒犬と戦うショウたち一行。犬の名前はレオパルド……それって豹じゃん。クモ男の操縦する巨大ロボットなんかも連想しつつ、それほど強くないので、サクサクと撃退。
 しかし、そこに現れたのは、
マルチェロ修道院長

ククール「おい、兄貴。こいつが養父さんを殺害した犯人だ!」

 ……なんて、きちんと説明してくれて、マルチェロとの人間関係が良好で、さらにマルチェロが野望に取り憑かれてさえいなければ、これ以上、犠牲者を出さずに済んだのに……。
 結局、
ククールの人徳のおかげで、ショウたちは「法皇様の命を狙った不審人物」として、捕らわれの身になってしまいます。何だか、主人公たちのやっていることが、どんどん裏目に出てしまいがちな本作だったりします。
 「呪われた杖」を拾い上げた
マルチェロは、ラプソーンの支配力に、何と抵抗し、その魔力をもおのれの野望のために、利用しようとします。
 うん、やっぱ、ライバルキャラはこうじゃないと。惜しむらくは、彼が
ククールのライバルキャラであって、ショウのライバルではない点。マルチェロにとって、ショウは「アウト・オブ・眼中」で、ただの「ククールの連れその1」でしかない、と思われ。
 ショウ
にとってのライバルは……チャゴス王子かよ(シクシク;;)。

 ともあれ、マルチェロの策略にはまって、地下牢獄に囚われたショウたち。
 ひどいや、
マルチェロ12月1日の日記では、折角いいことを書いてやったのに。
 そして月日が流れ……法皇死亡のニュースまでが伝わってきて……でも、何もできない
ショウたち。しかし、こんなことでくじけていては行けません。人生で一番ひどい苦境に立たされたのは、ドラクエ5の主人公幼少時に父親を殺害され、自分は奴隷として十年以上、過ごし、結婚したのも束の間、何年も石化させられる、という、そんな彼のことを思えば、地下牢の中での数ヶ月なんて苦境にも入りません。
 欲ボケ親父から改心して、次期法皇にまで到達する御方の献身によって、脱出に成功します。そして、
マルチェロが法皇になるという噂を聞いて、即位式の行われる聖地ゴルドへと急ぎ、向かいます。

 即位式の席上で、演説を行うマルチェロ閣下
 演説の内容は、
「身分や出自に左右されず、実力で地位をつかめる理想社会の建設」。それは、思わず、拍手喝采をしたくなります。マルチェロ閣下の提案が実現すれば、チャゴス王子なんかに大きな顔をされずに済みます。実力があるなら、一介の城の兵士が王女と結婚するのも夢じゃない。ショウは、全面的にマルチェロ閣下を応援します! 
 ……
暗黒神ラプソーンさえ、封印してくれるなら。

 しかし、マルチェロ閣下は、そんなショウの応援など意に介さず、「即位式会場に現れた侵入者」として排除しようとします。
 
マルチェロの敗因は、自分のシンパになるかもしれない有能な戦士を、義弟への偏見で敵に回してしまったことですね。
 ともかく、
マルチェロの理想には賛同しつつも、他人を信じないマルチェロの横暴から身を守るという一点で、ショウは戦います。そして、この戦いがやっぱり裏目に出てしまうのがドラクエ8。

 
マルチェロ閣下をボコボコにすると、さしもの強靭な精神力にも隙が生じ、暗黒神ラプソーンの支配を拒めなくなってしまいます。
 
マルチェロの肉体を一時的に乗っ取ったラプソーンは、聖地ゴルドに安置されていた女神像の中から、自分の本体をついに解放します。崩壊する聖地ゴルドから、暗黒の城が空中に浮かび上がります。

 暗黒神の支配から解放されたものの、精神的にも肉体的にもボロボロになったマルチェロは、浮遊城跡の亀裂に落ち込んで、死を覚悟するのですが、その手をグッとつかむのは、憎き義弟のククール

マルチェロ「手を離せ。私に生き恥をさらせと言うのか!」
ククール「死んで、それで終わりなんて、楽な道をお前に選ばせてたまるか! お前は生きて自分の過ちを償うんだ!」
マルチェロ「いいのか。私を生かしておけば、また、野望を満たすために動くかも知れんぞ」
ククール「その時は、オレたちが止めてやるさ」

 何だか、主人公をさしおいて、おいしいところを持っていくククールでした。
 「騎士団長の指輪」を
ククールに託し、去って行くマルチェロ。これが真のライバルキャラなら、最終決戦に際し、過ちを償うために、命がけでボスに立ち向かいながら散っていく(でも、実は生きている^^;)のですが、対ラプソーン戦では登場しませんでしたね。ついでに、エンディングにも姿を見せず。
 一体、どこに行ってしまったんでしょう、
マルチェロ閣下は。
 何だか、無性に
マルチェロクエストを行いたくなります。それとも、次のドラクエモンスターズのネタにとっておくのかな? この兄弟は。
 
 ともあれ、空にそびえる黒鉄(くろがね)ならぬ暗黒の城! 
 
マルチェロ絡みのドラマには、介入の余地がなかったので、仕方なく、ラスボスの待つ決戦の地をしっかり見据えるしかない、一応、主人公のショウなのでした。
(次回:最終決戦編に……つづく)

 

●2005年1月14日(金)・決戦! ラプソーン

 以下は、最終決戦直前のデータです。

ショウ:レベル42、HP427、MP215
    剣36、ヤリ36、ブーメラン62、格闘0、勇気94(現在の総スキルポイント228)
    武器:英雄のヤリ(予備武器:ツインスワロー、はぐれメタルの剣)
    鎧:神秘の鎧
    楯:メタルキングの楯
    兜:グレートヘルム
    装飾品:ごうけつの腕輪
●備考:カプリさんたちに、「はぐれメタルの剣」のレシピを教えてもらいましたが、「ヤリ」派を貫きました。
 スキルの種で、「勇気」を急上昇させて、最終決戦前に「ベホマズン」を使用可能にしました。今回は、MP消費が半分になるので、MP18でベホマズンが使えるのが、なかなかおいしいです。

ヤンガス:レベル42、HP443、MP95
    オノ27、打撃33、鎌30、格闘38、人情87(現在の総スキルポイント215)
    武器:斬魔刀(予備武器:山賊の斧、氷の刃)
    鎧:闇の衣
    楯:炎の楯
    兜:アイアンヘッドギア
    装飾品:守りのルビー

ゼシカ:レベル41、HP344、MP333
    短剣0、ムチ63、杖63、格闘0、お色気89(現在の総スキルポイント215)
    武器:マジカルメイス(予備武器:魔封じの杖、てんばつの杖)
    鎧:ドラゴンローブ
    楯:炎の楯
    兜:インテリハット
    装飾品:守りのルビー
●備考:ククールの持っていたマジカルメイスを譲り受けました。杖装備だと、MPが50もアップしますし、「祝福の杖」の特技も使えますので、お得だと。

ククール:レベル42、HP384、MP203
    剣43、弓16、杖60、格闘0、カリスマ54(現在の総スキルポイント173)
    武器:しっぷうのレイピア(予備武器:まどろみの剣、マグマの杖)
    鎧:ダンシングメイル
    楯:水鏡の楯
    兜:ミスリルヘルム
    装飾品:星降る腕輪
●備考:決戦前に、「賢者の石」をGET。これで、回復用のMP切れをあまり心配する必要がなくなりました。

※ストーリー

 ついに復活した暗黒神ラプソーン
 奴の待つ浮遊城砦に殴り込みをかける場面で、長い間、待機していたわけですな。
 その間に、プレイヤーはドラクエ7に寄り道したり、冬期講習にいそしんでいたり、親戚の子のお守りをしながら、
「ライダー剣」「ウルトラマン ファイエボ3」の格闘ゲームを楽しんでいたり……とにかく、いろいろ忙しかったわけです。

 ……ともかく、ようやく冬期講習を終えて、日常を取り戻して、落ち着いた気分で、最終決戦に臨んだショウでした。
 ややこしい構造の浮遊城砦に乗り込んで、アイテムGETを楽しんだり、メタルキングを「ヤリ」と「斧」の会心の一撃技で撃破したりして、着実に戦力アップ。
 それにしても、本当にややこしいダンジョンですね。こんなのは、精神的に余裕のないときにプレイしては、イライラばかりが募るというもの。じっくり腰を据えて、挑まないといけません。
 そして、ついに幻影都市を抜けて、
暗黒神ラプソーンと出会います。

 
ククールは、ひたすら「賢者の石」を使用。
 
ゼシカは、フバーハ、マジックバリア、バイキルト、時々メラゾーマ。
 
ヤンガスは、テンション2段階まで溜めて、斬魔刀でブッタ斬る。
 
ショウは、英雄のヤリでブスブス突きながら、時々、ベホマで回復。

 こういうことを繰り返していると、あっさり勝てました。いつもなら、ここで第二段階に突入して、ピンチに陥ったりするわけですが、今回、連戦はなし。これだったら、ドルマゲスの方がよっぽど強敵でしたよ。やはり、「賢者の石」は重宝しますなあ。

 そして、帰り道。
 崩壊する城から脱出しようとする中で、ザコ敵が立ちはだかったりしますが、鎧袖一触でなぎ払います。
 そこに出現する4体の石像。
 ダメです、
ゼシカ像は、本物のプニプニ弾力を再現できていません。ボンッキュッボーンッでも、ぱふぱふでもない石像なんて、しょせん本物のゴージャスガールには勝てません。
 おまけに、
ショウ像は、「石の剣」装備。何だよ、それ! 本物は「ヤリ」装備でしょうが。愛用の武器をまちがえるなんて、石像職人は恥を知れ! まるで、「ビームライフルを装備したゴッドガンダム」みたいなミスです。
 とにかく、こんな低レベルな偽者には、砕け散ってもらいます。

 幻影都市から脱出すると、そこに待ち構えていたのが、巨大な暗黒魔人。日本の平和を守るためには、暗黒魔人をやっつけないといけません。今だ、今こそ、変身だ〜♪ と歌いたいんだけど、今回は
ドラゴラムモシャスも、ないみたいですね。変身できるのは鳥だけなんですが、戦闘中は無理なので、とっとと戦いを終わらせることにします。
 回復役は
ククールだけで、他の3人はテンション溜めまくって、力技で粉砕! 1ターン最大ダメージ1300以上という記録を更新しました(その前はアルゴリザード撃退時の1ターン1000程度)。

 暗黒魔人を撃退すると、城が完全に崩壊して、中からラプソーン第2形態が出現します。
 吹っ飛ばされた我々は、落下中に神鳥レティスに救われます。
ラプソーンによって、光と闇の二世界の境があいまいになり、おかげでこちらの世界に戻って来られたようです。
 レティスは、我々を運んで、ひとまず安全地帯に退避してくれます。そして、バリアーに包まれている
ラプソーンと戦う秘策を授けてくれます。
 それは……
七賢者の魂を宿す七つのオーブを集めて来い、と。
 うわあ、オーブ集めですかあ、なつかしい! そのためのアイテムとして、
「山彦の笛」も再登場。もう、ドラクエ3へのオマージュ感たっぷりですな。双子の巫女も顔見せ的に登場しております。そして、エンディングで分かることですが、レティスは実はかつてラーミアとも呼ばれていたことが明らかに。何て、ファン泣かせなんだあ。
 なお、ドラクエ3では、6つのオーブでしたが、もう1つのゴールドオーブは「ドラクエ5」で、天空城を復活させるためのエネルギーソースとして登場しております。言わば、今回の
ドラクエ[(8)は、文字通りXとVを足したような作品ということですな。

 ともあれ、七賢者の痕跡をたどりながら、オーブ集めに参ります。

・トラペッタ:マスターライラスが焼死した焼け跡で、パープルオーブ発見。ライラスがどういう人か、よく知りませんが、紫に象徴されるような「大徳」ある魔法使いだったのでしょう。

・リーザスの塔:サーベルト兄さんが死んだ場所で、
ブルーオーブ発見。クールな魔法戦士をしのばせます。

・マイエラ修道院:オディロ修道院長が殺された場所で、ゴールドオーブ発見。金属色は、宗教関係者の証かも。

・ベルガラック:元カジノマスターの武闘家の屋敷で、イエローオーブ発見。黄色は、お金に関係ある色かと。

・リブルアーチ:動物好きの忠義者らしく、
グリーンオーブ発見。

・メディ婆さんの家:雪山で心も体も温めてくれる、
レッドオーブを発見。

・サヴェッラ大聖堂:やはり最後は、シルバーオーブと。

 我々が、七つのオーブを探している間に、レティスは「ラプソーンの杖」を取り戻してきます。暗黒神の魂を封印していた杖は、本来、「神鳥の杖」と呼んでいたらしく、ラプソーン撃退の切り札となるのです。我々は、「神鳥の杖」に祈りをささげることで、七賢者の魂を召喚できるわけです。
 さあ、いよいよ最終決戦だ。でも、その前にセーブと、ゴールド銀行に寄り道(^^;)。

 ……気持ちを取り直して、最終決戦です。
 
暗黒神が邪魔してきますが、がんばって祈りを捧げます。うわあ、7回分も祈らないといけないのは面倒くさい。「光の玉」だったら、1回でゾーマの防御を打ち破ったのに……と、文句を言いながらも、7人の魂を召喚し、その力でラプソーンのバリアーをはぎとります。さらに、我々のHP&MPを完全回復。
 そして、本当の戦いが始まります。

 我々は、レティスの翼の上で
暗黒神と対峙しています。
 決戦BGMは、
「ラーミアのテーマのアップテンポアレンジバージョン」。ドラクエのラスボス戦だと、竜王戦に代表されるような不気味系BGMが多いわけですが、やはり対ゾーマ戦のようなアップテンポ曲の方が燃えます! 
 それにしても……はげしい炎と、凍える吹雪、そしてランダム4回攻撃の流星雨と、もっと痛いランダム2回攻撃の杖の先の玉、さらに全員攻撃の巨大な手。こういうのを受け止めなければいけない我々も大変なんですが、今回はレティスも大変だなあ、と心配になったりも。
 それでも大ダメージをかいくぐって、回復&攻撃を重ねます。危ない時には
ベホマズン! 強力な必殺技はありませんが、「メラゾーマ」や「さみだれづき」や「斬魔刀」などで地道に攻撃していくことで、ついにラプソーン撃退に成功しました。

 後は感動のエンディングへとまっしぐら。

●ゲットバック THE ブライド!

 今回のエンディングは、これまでよりもずっと凝ってます。見てるだけで自動的に物語が進んでいくのではなく、いろいろと操作可能。

 まず、レティスとの別れ。自分の本名を明かし、また新しい世界に旅立つレティスと、その雛の魂。
 次に、呪いが解けるトロデ王と、ミーティア王女。トロデ王の素顔は、
緑ヨーダとほとんど変わりません。それにツッコミを入れるヤンガスとは、本当にいいコンビですなあ。

 そして、数ヶ月後。
 近衛隊長に出世した
ショウですが、ミーティア王女とチャゴス王子の結婚式が決まったことで、複雑な心境に。
 しかし、仲間たちの後押しと、王女やトロデ王の決断を受けて、結婚式会場で、
ショウはついに行動します。

 
暗黒神を倒した勇者と仲間による花嫁奪回大作戦!

 今回、バカ王子のチャゴスは、5のヘンリーや、6のホルスたちと違って、最後の最後まで改心しないバカを貫きます。ショウを「平民出身!」となじった挙句、修道騎士団に命じて、始末させようとします。
 もちろん、ザコ兵士に止められるような「神殺しの勇者」ではありません。

ヤンガス「兄貴、ここはあっしたちに任せるでゲスよ!」
ゼシカ「姫さまを連れて早く!」
ククール「姫の幸せを守るのも、近衛騎士の仕事だろう!」

 仲間たちの応援を受けて、ミーティア王女を連れて逃げるショウ
 トロデ王も、
チャゴスのバカさ加減には呆れ果てており、国のメンツを捨てても、ミーティア奪回に協力してくれます。小枝一本で兵士と渡り合うなど、「実は武術の達人!」という描写。ただ、顔がヨーダに似ているだけではなかったんですね。トロデ王には、「ジェダイマスター免許皆伝」の称号を勝手に授けます。

 結局、ショウたち一行を止められない兵士に悪態をつくチャゴスですが、
 
「だったら、自分の手で花嫁を奪回して見せるんだな!」と父親に言われ、シオシオとなってしまうヘタレぶり。

 こうして、無事トロデーン城に帰還したショウたちでした。
 まだ、王女との結婚という夢までは漕ぎ着けられませんでしたが、そういう可能性も示された宴のシーンでハッピーエンド、と。

 とりあえず、王女と結婚するには、あいまいな自分の出生の謎を解き明かさないといけないなあ、と思いつつ。(ひとまずエンディング。でも、この後、真の「ドラゴンクエスト」につづく予定)

 

●2005年4月16日(土)・真・ドラゴンクエスト(形式上のエンディングと感想)

 2月に攻略本を買ったら、追加ダンジョンをプレイするつもりでしたが、どうも熱が冷めてしまいました。よって、中途半端なまま放置しておいたのですが、新しいことを始めるためにも、一度、何らかの形で幕を引いた方がいいと思います。
 よって、ここで一度、終了宣言を出しておきます。

 一応、NOVAのプレイは、「竜神族の村」まで進展し、「ハムスター先生ならぬトーポの正体が、実は主人公の母方の祖父」というところまで判明と。そして、「狂乱した竜神王を倒せ」というミッションを引き受けたところで中断中。どうも、強敵を倒す以上のストーリー的な牽引力が感じられず、単調作業と感じてしまった次第。

 さて、最後に当たって、ゲームの感想を述べると、
 「新しいスタイルのドラクエ」として及第点、そこそこ楽しめました。ただし、「ゲーム的な自由度は低く、スキルシステムも奥の深さを伴わない」といった点で、ゲーム的過ぎた前作の反動かなあ、と思います。唯一、奥が深いのは、アイテム合成の錬金釜システムでしたが、これも一種のおまけ的な追加要素でしかなく、キャラ成長というRPGシステム最大の魅力は、いささか単調なものに戻ってしまった、と言えます。
 シリーズの流れでは、「6→7」の路線の延長上にないのは明らかで、一番近いのはかと。次々と人が死んでいくダークな物語も、の「悲劇の敵ボス」に劣らず、重いムードを感じさせて、これまた前作の軽さの反動と言えるでしょう。

 ただ、完全に異なるのは、「主人公の存在感の差」。今回の主人公は、前作7の主人公に匹敵するぐらい、ストーリー的な存在感が欠如しています。一応、「竜神族の血を引く特殊な出生」「ミーティア王女との淡い恋愛劇」という点で、それなりのドラマは備えているのですが、いずれも、「ラプソーンとの戦い」というメインストーリーを盛り上げる要素にはなっていません。
 主人公自身のドラマは、ラプソーンと直接関係ないところで展開し、ラプソーン絡みでは、仲間のゼシカククールの方がよほど宿縁関係にあるわけで、物語として「主人公とラスボスの宿命の対決」という王道路線を期待する者としては、物足りません。
 
の場合は、主人公とラスボス・デスピサロの対比が、物語の主軸になっていたわけですが、本作では、主人公とラスボスをつなぐ直接の要素がないので、「呪いを掛けられた主君と、敬愛する姫のために戦う従者」という主人公像は、勇者である主人公を求める、古くからのドラクエプレイヤーには、地味でしかない、と。
 仮に、
主人公が七賢者の一人の子孫だった! ってことなら、もう少し盛り上がっていたろうに。

 ということで、NOVAは改めて、ドラクエには、「特殊な力を持つ主人公が、たまたま偶然、仲間の宿縁に巻き込まれて、力を貸してやる」的展開ではなく、「特殊な力を持つ主人公が、己の宿縁で悪と対決する。それを仲間がそれぞれの理由で支援する」といった「主人公は宿命の勇者であり、悪を倒す使命を持っている」本来の路線での続編を期待したい、と。
 ただでさえ、主人公の無個性さがドラクエの特徴である以上、ストーリー面から主人公らしさを支援してやらないと

PS:主人公らしさを支援するストーリーが、隠し要素にあるのが今回の特徴であり、それをクリアしていない以上、評価として片手落ちなのは分かっていますが、
 そういう大事な部分を隠し要素にしてしまうと、プレイヤーキャラクターが物語の主人公ではなく、傍観者か狂言回しでしかなくなると考えます。結局のところ、プレイヤーキャラクターが物語の主人公になり得たのは、エンディングの「花嫁奪回作戦」において、ですから。(いずれ、再プレイする気になるまで、ここで幕)