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1.あらすじ アルファ5の故郷の惑星イディノイが、「ドレゴン伯 (RXのジャーク将軍)」という敵によって脅威にさらされていた。パワーレンジャーたちは、その星で戦うヒーロー「仮面ライダー(仮面ライダーBLACK RX)」と協力して、ドレゴン伯の刺客を撃退する。 ライダーと別れたパワーレンジャーの前に、新たな強敵が出現した。それは、リタの弟リトだった。新たな戦闘兵士テング兵(テンガス)を率いるリトは、サンダーゾードを破壊し、レンジャーのパワーコインを破壊するのに成功する。 忍者パワーを駆使するレンジャーたちの前に、また劣勢に立たされたリタは、オーストラリアからエンジェルグローブ高校に転校してきた少女キャサリンを、魔法で操り、ファルコンゾードやキンバリーのパワーコインを盗ませることに成功する。 間もなく、キンバリーは国際体操競技会に向けてのトレーニングに専念するため、キャサリンにピンクレンジャーのパワーを託し、フロリダへ旅立つ。 度重なる失敗に業を煮やした、リタの父親マスターヴァイルが、ついに出現した。ヴァイルは、テング兵を強化し、また月に埋められた強力なパワーを秘めた石「ZEOクリスタル」を入手しようとする。 しかし、ヴァイルの脅威はなおも続いた。彼は、「滅びの珠(Orb of doom)」の力で、地球の時間を逆転させることに成功。レンジャーたちは、子供に戻されてしまい、また、ゴルダーにパワーコインを盗まれた挙句、破壊されてしまったために変身能力をも失ってしまう。 |
2.解説(2006年9月一部改稿) 第101話以降、目下、日本語訳されていない「パワーレンジャー」です。 さて、作品内容は、「ジュウレンジャー」のコスチュームの5人に、「キバレンジャー(ダイレンジャーの6人目の助っ人)」を加え、そして「忍者戦隊カクレンジャー」のロボットや敵キャラを混ぜ合わせたもの。また、「カクレンジャー」自身は、終盤に異星の戦士「エイリアン・レンジャー」として、その戦闘映像が使われています。 で、このシーズンは、第2シーズン以上に、イベントの豊富な時期です。大きく分けると、序盤の「仮面ライダーBLACK RX」のゲスト出演の後、3つのパートに分かれます。 第1パートは「忍者クエスト」に始まります。これにより、レンジャーたちは新ロボ「忍者ゾード」(超忍獣→隠大将軍)を入手した他に、「忍者レンジャー」への変身能力を備えます。この「忍者レンジャー」って、外見は「忍者装束を身に付けた生身のレンジャー」なんですが、これによって、生身のアクションシーンがより面白くなった……と思います。 話を戻します。 そして第3パートは、「マスターヴァイル」の登場から「ZEOクエスト」に至る長編連続物語です。この時期が、「パワーレンジャー」最大のクライマックスということになります。まさか、「パワーレンジャー」の5人が子供に戻されて変身できなくなり、別のヒーロー「エイリアン・レンジャー」が10話近くに渡って活躍するだなんて! 普通じゃまず予測できない展開です。 最後に、「第3シーズン」で重要なエピソード回の紹介をば。 ・第113〜115話:惑星イディノイでのライダー共演編。 |
3.レンジャー | |||
変身後 | 変身前の名 | 日本版キャラクター | |
ホワイトレンジャー | トミー Tommy |
キバレンジャー・コウ | |
ピンクレンジャー | キンバリー Kimberly ↓ キャサリン Katherine |
プテラレンジャー・メイ | |
レッドレンジャー | ロッキー Rocky |
ティラノレンジャー・ゲキ | |
ブルーレンジャー | ビリー Billy |
トリケラレンジャー・ダン | |
イエローレンジャー | アイーシャ Aisha |
タイガーレンジャー・ボーイ | |
ブラックレンジャー | アダム Adam |
マンモスレンジャー・ゴウシ |
ホワイトレンジャー・トミー フルネームはトミー・オリバー(Tommy
Oliver)。 第2シーズンまでは、「ホワイトタイガー」の力を宿した戦士。 ZEOクエストでは、自分の血縁であるネイティブアメリカンの村に赴く。そこで、「トゥルーハート(真実の心)」という名の老シャーマンから「心の目で見る」試練を受けて、クエストを達成。 |
ピンクレンジャー・キンバリー フルネームはキンバリー・アン・ハート(Kimberly
Ann Hart)。 第2シーズンまでは、「プテロダクティル(翼竜)」の力を宿した戦士。 その後、国際体操競技会に向けてのトレーニングに専念するため、キャサリンにピンクレンジャーのパワーを託し、フロリダへ旅立つ。 |
ピンクレンジャー・キャサリン フルネームはキャサリン・ヒラード(Katherine
Hillard)。 オーストラリアからの転校生で、愛称はキャット(Kat)。 その後、キンバリーからパワーを託され、2代目ピンクレンジャーとなる。 ZEOクエストでは、自分の故郷であるオーストラリアに赴く。そこで、アガサという親戚から「自分よりも他人を大事にする良心」の試練を受けて、クエストを達成。 ところで「ネコに変身する美少女」と言えば、日本の「カクレンジャー」にも「花のくの一組」という、正体がネコの敵美少女戦隊がいましたが、何らかの影響を与えているのかな? |
レッドレンジャー・ロッキー フルネームは、ロッキー・ド・サントス(Rocky
DeSantos)。 第2シーズンでは、「ティラノザウルス」の力を宿した戦士。 ZEOクエストでは、自分の血縁であるメキシコの村に赴く。そこで、噴火しそうな火山から村を守る試練を渡され、火山の中からZEOクリスタルを獲得。 |
ブルーレンジャー・ビリー フルネームはビリー・クランストン(Billy
Cranston) 第2シーズンまでは、「トリケラトプス」の力を宿した戦士。 レンジャーの頭脳であり、科学担当。あいかわらず発明が得意らしく、マスターヴァイルによって、全員が子供にされたときも、自分の作った装置で、元の年齢に戻ることに成功した(ただし、その装置は敵に破壊されたために、他の仲間を戻すことはできなかったが)。 |
イエローレンジャー・アイーシャ フルネームはアイーシャ・キャンベル(Aisha
Campbell)。 第2シーズンでは、「セイバートゥースタイガー(サーベルタイガー)」の力を宿した黒人少女。 ZEOクエストでは、自分の血縁であるアフリカの村に赴く。そこで、病に苦しむ動物たちを救うことに自分の使命を見出して、村に残ることにした。 |
ブラックレンジャー・アダム フルネームは、アダム・パーク(Adam
Park)。 第2シーズンでは、「マンモス(英語ではマストドン)」の力を宿した韓国人戦士。 ZEOクエストでは、自分の血縁である韓国の村に赴く。そこで、老賢人「カイ・オーギ」に導かれて、滝の中からZEOクリスタルを獲得。 |
忍者レンジャーからの二段変身 第3シーズンでは、レンジャーの能力に、これまでと大きな違いが現れる。 概して、素早い動きや隠密行動が要求される場面では「忍者レンジャー」に、激しい戦闘が想定される場面では「パワーレンジャー」になると考えて問題ないだろう。 |
レンジャーの新たな装備 第3シーズンでは、133話において、「シャークサイクル」なるバイクが登場します。 また、140話からのマスターヴァイル登場期に、新スーツとも言うべき「メタリックアーマー」が登場します。 |
4.助っ人戦士 | ||||
変身後 | 変身前の名 | 日本版キャラクター | ||
仮面ライダー (Masked Rider) |
デックス Dex |
仮面ライダーBLACK RX 南光太郎 |
||
ニンジャー Ninjor |
なし | ニンジャマン | ||
エイリアン レンジャー |
ホワイト アクィターレンジャー |
デルフィン Delphine |
ニンジャホワイト・鶴姫 | |
レッド アクィターレンジャー |
アウリコ Aurico |
ニンジャレッド・サスケ | ||
ブルー アクィターレンジャー |
セストロ Cestro |
ニンジャブルー・サイゾウ | ||
イエロー アクィターレンジャー |
ティデウス Tideus |
ニンジャイエロー・セイカイ | ||
ブラック アクィターレンジャー |
コルクス Corcus |
ニンジャブラック・ジライヤ |
仮面ライダー(BLACK RX) パワーレンジャーに、仮面ライダーがゲスト出演! ところで、日本のRXは「悲しみの王子」とか「怒りの王子」とか、やたらと「王子」を名乗ってましたが、そのことが「惑星エデノイの王子」という設定に影響していると考えるのは、やっぱり気のせいでしょうかね? |
ニンジャー(ニンジャマン) 「パワー神殿」の守護者であり、レンジャーたちに「忍者パワー」を与えた忍者マスターと言うべき存在。 どうでもいいけど、「ニンジャー」という英名は、あまりにもそのままなので、将来、日本語版が作成されたなら、ほぼ確実に変更されるものと思われます。やっぱり「ニンジャマン」か「ニンジャマスター」が妥当かな? 原作では、巨大化も自由にできる上、「青二才」と言われると逆上して、「サムライマン」に変化して強くなった。パワレンで は、自分の意思で「サムライマン」形態になっているようです。 |
エイリアンレンジャー ある意味、第3シーズンの目玉とも言えるキャラクターたちです。 彼らは、水の惑星アクィターからやって来た。よって、水をエネルギー源としており、体が渇くとピンチになるようだ。昔で言えば「河童」、ヒーローでは「アイアンキング」か「アクマイザー3のガブラ」を連想します。 変身前でも、彼らは「エネルギー弾」「テレパシー」「テレキネシス」能力を持っている。さすがは異星人だ。 では、以下で個別に見ていくとしましょう。 |
ホワイト・アクィターレンジャー(デルフィン) 俳優は、ラジア・バロウディ(Rajia Baroudi) エイリアン・レンジャーの紅一点でリーダー。 原作の「鶴姫」も、戦隊史上初の女性リーダーとなっている。巨大な折鶴に変身するなどの特技を見せた。 |
レッド・アクィターレンジャー(アウリコ) 俳優は、デビッド・ベーコン(David Bacon) エイリアン・レンジャーの戦闘隊長に当たる。 原作の「サスケ」も、当初の短気な設定とは裏腹に、実に大胆かつトリッキーな行動力を見せ、頼れる戦闘リーダーとして活躍した。剣技と分身の術が得意。 |
ブルー・アクィターレンジャー(セストロ) 俳優は、カリム・プリンス(Karim Prince) エイリアン・レンジャーの技術担当で、ビリーとは話が合うみたい。 原作の「サイゾウ」とは、かなり異なるキャラクターだと思う。というか、「サイゾウ」が「ノリの軽いお調子者」というブルーらしくないキャラと言うべきか。 |
イエロー・アクィターレンジャー(ティデウス) 俳優は、ジム・グレイ(Jim Gray) エイリアン・レンジャーの一員。 原作の「セイカイ」も、「サイゾウ」同様に「ノリの軽いお調子者」。二人はいいコンビと言える。「セイカイ」のキャラは、「サイゾウ」よりも明確で、怪力を誇り、食べ物と女の子が好きなギャグキャラ。 |
ブラック・アクィターレンジャー(コルクス) 俳優は、アラン・パルマー(Alan Palmer) エイリアン・レンジャーの一員。 原作の「ジライヤ」は、もう、それを演じたケイン・コスギのキャラクターによるところが大きい。多少ドジなところもあるが、アクションの達人で、サスケの次に頼れる存在といえる。 |
5.脇役キャラ @ゾードン 「第3シーズン」では、ゾードンも本当に苦労させられたと思われる。 Aアルファ5 この「第3シーズン」において、ついに彼を作った人物が明らかになる。 Bバルクとスカル 「第3シーズン」において、見習い警官を始めたらしい。「ZEO」で急に警官になったわけじゃなく、前準備があったわけね。確かに、彼らは「第2シーズン」で、パワーレンジャーの正体を探るという「探偵まがいのこと」を始めているし。 なお、今回、この原稿を書くために、英文サイトをあさってみたところ、彼らの本名が判明した。 バルクは「ファルクス・バルクマイヤー」(Farkus
Balkmeier) |
ゾード解説 はっきり言って、「カクレンジャー」のメカは多すぎる。この部分の記事を書くに当たって、改めて痛感。次のZEOも想像するだに思いやられる(苦笑)。 @ファルコンゾード ホワイトレンジャーの操る、大型サポート戦闘ゾード。 原作の「ツバサマル」は無人サポートメカで、意志を持っており、「心の神将」の異名を持つ。 A忍者ゾード ファルコンとともに、ニンジャーより与えられた5体の獣型ゾード。 A:クレイン……ピンクレンジャーの操る軽戦闘機メカ。頭部に変形。 B将軍ゾード 古代に封印されていた5体の人型ゾード。頭部は、忍者のモチーフ動物を象徴している。また、胴体は強固な石垣を連想させるデザイン。 A:レッド……レッドレンジャーの操る将軍ゾード。頭胴部に変形。 将軍ゾードは、レンジャーがパワーを失った後も残り、エイリアン・レンジャーによって使われ続けた。そして「ZEOクエスト」が完了し、地球の時間が修復される過程で、消失したようだ。 エイリアン・レンジャー専用の人型ゾード。 Dタイタヌス 「第1シーズン」のタイタヌスが復活。 E忍者メガゾード 5体の忍者ゾードが合体したロボット。 原作の「隠大将軍」は意志を持っており、「技の神将」の異名を持つ。 F忍者メガ・ファルコンゾード 忍者メガゾードの背中に、ファルコンゾードが合体。 G忍者ウルトラゾード 忍者メガ・ファルコンゾードが、タイタヌスに騎乗。 H将軍メガゾード 5体の将軍ゾードが合体したロボット。 原作の「無敵将軍」は意志を持っており、「体の神将」の異名を持つ。ちなみに「神技体の三神将」の弟子が、ニンジャマンである。 I将軍メガ・ファルコンゾード 将軍メガゾードの背中、および胴と腕の間にファルコンゾードを装着。 J将軍ウルトラゾード 将軍メガ・ファルコンゾードが、タイタヌスに騎乗。 |
敵役解説 「第3シーズン」の敵役は、「リタ」の身内の登場にともない、「家族的な組織」の雰囲気が強くなっている。 @ロードゼッド リタと結婚して、性格的には丸くなったんじゃないかな。 Aリタ 今回は、身内が増えて、しかもレンジャーたちを結構苦戦させているから、充実した生活を送っているんじゃないだろうか。まあ、最後には負けるのが悪の宿命といえるわけだが。 Bリト リタの弟。 Cマスターヴァイル リタの父にして、第3シーズン最強の敵といえる。 Dゴルダー 以前、「第3シーズンにおいて、パワーコインを奪うという大偉業を成し遂げた」と書いたが、それって、レンジャーが子供に戻ってから、ダメ押しをしただけってこと? だったら、大したことしてないって感じだけど。 Eバブー 劇場版には、彼らの代わりに、「モーダント」っていう豚面の手下が出ていたので、彼らの安否を気遣っていました。 Hモンスター 原作カクレンジャーの「妖怪」は、パワーレンジャーにも登場します。 Gテング兵 リトの連れてきた、カラス天狗型のザコ怪人集団。 ちなみに「カクレンジャー」の戦闘員は、「ムンクの叫び」に似た顔の「ドロドロ」という兵士。エンディングで、踊っていました。彼らも何かの話で登場するかもしれませんね(「ターボ」でも「スペース」でも、原作戦闘員の登場する話があったし)。【ページの頭へ】 |