パワーレンジャー

 

  目次
あらすじ
解説
レンジャー
脇役&助っ人キャラ
ゾード
敵役
パワレン・ホームへ
←忍者ゾードパワー今だ!
 (第3シーズンへ)
シフト・イントゥ・ターボ→
 (ターボへ)

 

1.あらすじ

 ZEOクリスタルの探索は成功した。
 リトとゴルダーの襲撃によって、パワーレンジャーの基地(コマンドセンター)は破壊されたものの、その地下には新たな基地(パワーチャンバー)が築かれていた。パワーレンジャーは、新たなパワーを身に付け、ZEOレンジャーとして新生した。

 一方、コマンドセンターの破壊によって、勝利したと錯覚したゼッドとリタたちは、宇宙から飛来した何者かの襲撃を受ける。それは、発展した機械文明を誇る「マシン帝国」であった。
 「マシン帝国」の攻撃の前に、リタたちは撤退を余儀なくされ、マスターヴァイルの統べるM−51銀河へ一時去ることになる。

 こうして、「パワーレンジャーZEO VS マシン帝国の戦い」が開始された。

 強力なマシン帝国に対し、レンジャーは新たなゾード、ZEOゾードと、その合体形態ZEOメガゾードで立ち向かう。
 また、かつての盟友エイリアンレンジャーの技術を利用した、レッドバトルゾードビリーの手によって完成。だが、その操作には、強い精神力が必要だった。生き別れとなった兄デビッドとの再会で、精神的な成長を遂げたトミー操縦により、レッドバトルゾードはZEOメガゾードと合体、強力な砲撃能力を持つZEOメガバトルゾードが誕生した。

 激化するマシン帝国との戦いの中、宇宙から新たな戦士ゴールドレンジャーがやってくる。ゴールドレンジャーことトレイは、トリフォリア星の長であり、マシン帝国打倒のために、パワーレンジャーに協力してくれることになった。
 しかし、
ゴールドレンジャーに的を絞った攻撃によって、トレイは重傷を負い、パワーを維持できなくなってしまう。強力なパワーを相手に奪われることを恐れたトレイは、一時的なパワーの所有者として、元パワーレンジャーのリーダーであるジェイソンを選んだ。
 こうして、
ジェイソンが新たなゴールドレンジャーとして、パワーレンジャーに復帰することになった。
 
トレイがレンジャーに託したものは、巨大要塞ピラミダスと、マシン帝国との決戦用ロボ・スーパーZEOゾードだった。さらに、強力な武装に変形するジェイソン用小型ロボ・ウォリアーホィールも完成。戦況は一気に、レンジャー側に傾くかに思われた。

 戦いの最中、マシン帝国のキング・モンドが大ダメージを受ける。そこへ現れたのが、強力な爆発エネルギーを秘めたルイ・カブームだった。ルイは、マシン帝国乗っ取りを企てる、ゼッドとリタの送り込んだ刺客だった。
 混乱の最中の帝国を維持すべく、
クイーン・マシーナは、別の惑星を治めている帝国の長子ガスケット妃のアーチェリーナを召喚することになる。

 一方、地球では、古代の遺物からオーリックという謎の魔神が出現。強力な力を持つオーリックは、自分の封印を解く鍵を持つ者に従うため、「オーリックの鍵争奪戦」が繰り広げられるようになる。

 レンジャーとの戦いの最中にルイ・カブームが倒されたあげく、マシン帝国はリタたちと和解、共同戦線を張るようになる。
 その中で、ビリーの体に異変が生じる。かつて、自分の年齢を取り戻すために使用した装置の副作用で、老化が激しくなってしまったのだ。彼の命を救うために、エイリアンレンジャーが再び地球に現れる。彼らの故郷アクィターの純粋な水だけが、ビリーの若さを保てるのだ。ビリーは地球を去り、アクィターに行く決意をする。

 また、ジェイソンの身にも異変が生じる。ゴールドのパワーは、本来の所有者ではない彼の身には不安定で、長時間の使用は無理があったのだ。
 折りしも、トレイが傷を治したことで、ジェイソンは一時的に借り受けたパワーを元の持ち主に返すことになった。

 マシン帝国やリタとの決着がつかないうちに、やがて、地球に新たな敵が出現する。それは女海賊ディバトックスの一味である。
 それを機に、マシン帝国やリタたちも、地球から撤退していった。宇宙で大きな悪の結集が起こっているのは明らかだったが、レンジャーたちにはそれが何か、今だに分かっていなかった。
 現在のレンジャーにできるのは、地球にとどまり、宇宙からの侵略者を迎え撃つことだけだった。そのために必要な、新たなパワー「ターボパワー」の物語が始まることで、「ZEO」の物語は集結する。

 マシン帝国やリタたち、そして、彼らをまとめた宇宙の悪の首領ダークスペクターとの決着は、「ターボ」を経て、やがて「スペース」に持ち越されることになる。【ページの頭へ】

 

2.解説

 「ZEO」の物語は、全50話。「パワレン」からの続きだと、156〜205話までとなります。元のオーレンジャーが全48話なので、2話分長い計算になります。

 内容は、ほぼ「超力戦隊オーレンジャー」に準じています。味方のコスチュームも、敵組織の概要も、おおよそのストーリー展開もほぼ同じです。途中でメンバー交代もない分、非常に分かりやすい作品になっていると思います。
 もちろん、これまでのパワレンの蓄積もありますから、まったく同じと言うわけではありません。

 大きな違いは、原作が「軍事組織UAOHとマシン帝国バラノイアの大規模な決戦」を描いた比較的シリアスな物語であるのに対し、パワレンでは、相変わらず「エンジェルグローブ市を守る高校生」の物語である点。
 そして、マシン帝国との決着がつかない間に、物語が終わっちゃう点も気になるところです。まあ、アメリカのTV番組では、よくあるみたいですがね。決着のつかない最終回ってのが。
 49話は、ジェイソンがゴールドパワーをトレイに返して終わり。つづく50話は、サブタイトル「思い出の刻(A SEASON TO REMEMBER )」から、おそらく総集編だと思われます。
 そして、劇場版「ターボ」に続いて、TVの「ターボ」に流れていく、と。

 パワーレンジャーシリーズとしては、この作品で初めて、主人公たちの変身後のスーツが変わったことがトピックですね。これ以降、毎年、新しいスーツでレンジャーは戦いを続けることになります。

 ここでは、主なエピソード別に、解説していきましょう。

 ・第1〜2話:ZEOビギニング(ZEOの開始)

   レンジャー基地の破壊と、新基地などの設定を紹介。
   リタたちが、マシン帝国の襲撃を受けて、敵組織が交代する。
    (おそらく3話ぐらいにZEOゾード=超力モビルが登場)

 ・第10話:ビリーが高校を卒業。
       卒業後の進路に悩んでいると、アクィター星から救援を求められる。
       アクィター星に向かったビリーは、第14話で地球に帰還する。

 ・第18〜21話:トミーと兄デビッドのエピソード。
     (この時期辺りに、レッドバトルゾード=レッドパンチャーが登場)

 ・第27話:ゴールドレンジャーの初登場。
     (以後、しばらくゴールドレンジャー編が続く)

 ・第33話:トレイが療養のため故郷に帰る。
        スーパーZEOゾード(ブロッカーロボ)を残していく。
        翌34話で、キング・モンドが倒される。

 ・第35話:ルイ・カブーム(原作のボンバー・ザ・グレート)登場。
 ・第37話:オーリック(原作のガンマジン)登場。
 ・第39話:ガスケット&アーチェリーナ
       (原作のカイザーブルドント&マルチーワ)登場。

 ・第46〜47話:ビリーの老化と、エイリアンレンジャーの登場話。
 ・第49話:ジェイソンがゴールドパワーをトレイに返す。
 ・第50話:最終回(総集編?)

 こう見ると、30話台から、さまざまなイベントが続出です。原作では、ブロッカーロボの登場期に、バッカスフンド(パワレンのキング・モンド)が死んでおり、復活することはありません。ついでに王子のブルドント(パワレンではスプロケットという名)もボンバー・ザ・グレートに倒されており、その後、カイザーブルドントとして復活しています。
 しかし、パワレンでは、二人とも健在にされています。その理由は、第46〜47話にあると思います。
 この話は、「オーレンジャーとカクレンジャーが共演」する話。おそらく、「OVA版」を元にしているのでしょう。「OVA版」では、バッカスフントもブルドントも登場していますので、二人とも健在ということになったのでしょうね。
 おかげで、ブルドントとカイザーブルドントが別人になったばかりか、バッカスフントが復活した際に、カイザーブルドントは代理役を辞退し、あっさり自分の星に帰るという、何だか納得いかない展開を見せます。

 どうも、マシン帝国の扱いは、原作に比べて、うまく完結していない印象があるのですが、「スペース」の最後で、悪の力の浄化により、マシン帝国そのものが完全に消え去ってしまいます。それまで、その大軍勢により、宇宙中に脅威をもたらしていたのでしょうね。

 ZEOの終わりってのは、「マシン帝国との戦い」に決着がついて終わりなのではなく、「初代パワーレンジャーのジェイソンやビリーの戦い」に決着がついて終わりなのでしょう。その意味では、トミーよりもこの2人が主役だったのではないかとも思えます。【ページの頭へ】

 

3.レンジャー
変身後 変身前の名 日本版キャラクター
ZEOレンジャーVレッド トミー
Tommy
オーレッド・星野吾郎
ZEOレンジャーWグリーン アダム
Adam
オーグリーン・四日市昌平
ZEOレンジャーVブルー ロッキー
Rocky
オーブルー・三田祐司
ZEOレンジャーUイエロー ターニャ
Tanya
オーイエロー・二条樹里
ZEOレンジャーTピンク キャサリン
Katherine
オーピンク・丸尾桃
ゴールドレンジャー トレイ
Trey
 ↓
ジェイソン
Jason
キングレンジャー・リキ
ZEOレンジャーXレッド・トミー

 フルネームはトミー・オリバー(Tommy Oliver)。
 俳優は、ジェイソン・デビッド・フランク(Jason David Frank)。

 前作までのホワイトレンジャーから晴れて、リーダーカラーのレッドを身につけたトミーです。
 「星」の力を宿しています。
 固有武器は剣。原作「オーレンジャー」では、「スターライザー」という格好いい名前がついていますが、英語では、ただの「ソード」です。
 操るメカは、「ZEOゾードXフェニックス」「レッド・バトルゾード」「スーパーZEOゾードV」です。ちなみに、「スーパーZEOゾード」はすべて人型ロボットです。
 何でリーダーなのに「V(ファイブ)」かと言えば、原作のゴーグルの形が星型、すなわち五角形を象徴しているからです。放送中は、「顔にヒトデを貼り付けたデザイン」なんて悪口もありましたが(笑)。

 ZEOクエストで、出自がネイティブアメリカンにあることが判明。そこで、「トゥルーハート(真実の心)」という名の老シャーマンから試練を受けました。
 そのイベントが、ZEO本編にも尾を引いています。どうやら、トミー君は幼少時にオリバー家に養子に出されており、デビッド・トゥルーハートという生き別れの双子の兄がいるということです。
 自分自身も知らなかった出生の秘密を受け入れることで、精神的に成長。「レッド・バトルゾード」を操るだけの精神力を身につけます。

 原作版の吾郎は、超力戦隊の「頼れる隊長」で、「マジメな堅物」として描かれています。ただ、劇的な個人エピソードはなかったような。
 強いて言えば、レッドパンチャーを操縦するのに必要な「ボクシングの技術」を、オーグリーンに特訓してもらったことぐらいかな。そこからも「努力家」のイメージがありますね。
 まあ、「超力戦隊」は、あの人が参謀長ですからね。やはり古典的なヒーロー特訓編がしばしば見受けられても当然、と。

 なお、トミーは続編のターボにも、レッドレンジャーとして続投します。

ZEOレンジャーWグリーン・アダム

 フルネームは、アダム・パーク(Adam Park)。
 俳優は、ジョニー・ヨン・ボッシュ(Johnny Yong Bosch)。

 日本の戦隊では、大体、ブラックはグリーンの代わりです。
 「ジュウレンジャー」では、ブラックのマンモスレンジャーがレギュラーでした(後に6人めのグリーン=ドラゴンレンジャーが登場しましたが)。
 一方、「オーレンジャー」では、レギュラーはブラックではなく、グリーンです。
 よって、前作までブラックレンジャーだったアダムは、素直にグリーンに移ったわけです。

 グリーンは、「四角形(スクエア)」の力を宿しています。でも、「四角形」の力って、何の象徴? 
 固有武器は、「手斧(ハチェット)」。原作では「スクエアクラッシャー」という四角刃の斧でした。斧が武器ってのは、元のブラックレンジャーを踏襲している感じで良いですね。
 操るメカは、「ZEOゾードWタウラス」「スーパーZEOゾードW」です。

 原作版の昌平は、ボクサーの技術を持っており、「力の戦士」の印象があります。レッドがマジメな分、コミカルな演技が印象的。その点で、真面目なアダムの印象とは異なるかも。

 なお、アダムは続編のターボにも、グリーンレンジャーとして続投します。

ZEOレンジャーVブルー・ロッキー

 フルネームは、ロッキー・ド・サントス(Rocky DeSantos)。
 俳優は、スティーブ・カーディナス(Steve Cardenas)。

 トミーがレッドになったことにともない、前作までレッドレンジャーだったロッキーはブルーに格下げ。これで、ロボ戦ですら主役じゃなくなりました。まあ、リーダーとしての威厳のないロッキーが、ようやくふさわしいポジションについたといえましょう。
 ちなみに、「ブルー=クールなサブリーダー」の印象を強く持っている人もいますが、今はどちらかと言えば、「若さで突っ走るキャラ(かつてのミドレンジャー)」の印象の方が多いかも。
 元ブルーレンジャーのビリーは前者で、ロッキーは後者になるかな。
 ロッキーは子供たちとも仲が良いようで、劇場版「ターボ」でジャスティン君と知り合い、負傷した自分に代わって戦うよう、ターボパワーを授けます。その後は、子供たちに武道を教えることに専念するため、引退します。

 ブルーは、「三角形(トライアングル)」の力を宿しています。でも、何の象徴かはよく分かりませんね。
 固有武器は「斧(アックス)」。って、グリーンの「手斧」との違いが、文字だけでは良く分かりません(苦笑)。原作では「デルタトンファー」といって、三角刃の短刀状の武器でした。斧とか、トンファーとか言うよりも、「短刀(ダガー)」というほうがストレートだと思います。
 操るメカは、「ZEOゾードVスフィンクス」「スーパーZEOゾードV」です。

 原作版の祐司は、「若い素早さの戦士」で、やはりギャグメーカー担当。ロッキーのイメージとは多分に重なると思います。

 なお、ロッキーは続編のターボで、ジャスティンにブルーレンジャーのパワーを託します。

ZEOレンジャーUイエロー・ターニャ

 フルネームはターニャ・スローン(Tanya Sloan)。
 俳優は、ナキア・バーライズ(Nakia Burrise)。

 アイーシャの後をついで、イエローレンジャーになった黒人少女。
 この俳優交代の裏事情はよく分からないが、俳優のスケジュールの都合以外に決定的な要因が推察される。
 それは背の高さ。
 ピンクレンジャーとイエローレンジャーの背丈を比べた場合、「ジュウレンジャー」では、タイガーレンジャーが小柄なため、小柄なアイーシャで問題なかったが、「オーレンジャー」の場合、イエローは長身である。よって、長身のターニャが登場、と考えられるわけです。

 新登場だけあって、ターニャはエピソードの多いキャラクターです。
 初登場の「アイーシャをライオンから救った」ことも印象的。
 両親は探検家でしたが、アフリカの奥地で行方不明です。よって、アフリカの部族のアスカラ(Aschala)さんに育てられました。その後、パワーレンジャーとして、エンジェルグローブに行く際、キャサリンの家にホームステイしているらしい。
 音楽好きで、ショーン(Shawn)というボーイフレンドを作っています。
 あとは「オーリック」の像を発見したのが、彼女の行方不明の両親ということになっています。

 イエローは、「バランス」の力を宿しています。まあ、「二本線」の形なんですがね。結果的に、何を象徴してるか分かりやすいです。
 固有武器は、「二節棍(ダブル・クラブズ)」。原作では「ツインバトン」。要するに、ヌンチャクです。
 操るメカは、「ZEOゾードU」「スーパーZEOゾードU」です。ちなみに、前者は「土偶型の砲台」です。でも、自力走行できないのか、「ZEOゾードWタウラス」に牽引してもらっています。英語版では、「何の形」か明記されていませんが(アメリカに土偶はないのかも)。

 原作版の樹里は、長身の美女で、その戦闘力はかなり高いです。他の4人が敵に洗脳された話があって、たった一人で奮闘していた話が印象的。

 なお、ターニャは続編のターボにも、イエローレンジャーとして続投します。

ZEOレンジャーTピンク・キャサリン

 フルネームはキャサリン・ヒラード(Katherine Hillard)。
 俳優は、キャサリン・サザーランド(Catherine Sutherland)。

 前作からピンクレンジャーとして引き続き登場。

 最終エピソードの直前(48話)で、トミーとデートしているエピソードが語られるなど、ヒロイン路線まっしぐらのキャラクターです(そう言えば、「スペース」でも最終エピソード間際で、アンドロスとアシュレーがデートしてました)。
 もっとも、ストーリーの大筋に深く関与するキャラではないかな。

 ピンクは、「長円形(オーバル)」の力を宿しています。この丸は、「0」ではなく「1」を表しています、念のため。
 固有武器は「ディスク」。原作では「サークルディフェンサー」。円形の楯です。
 操るメカは、「ZEOゾードT」「スーパーZEOゾードT」です。前者は「モアイ型の砲台」です。「ZEOゾードVスフィンクス」に牽引してもらっています。英語版では、土偶同様に「何の形」か明記されていません。

 原作版の桃は、美人系の樹里に対して、可愛い系の女性キャラ。ブロンド美女のキャサリンとはイメージが違う気もしますが、まあ気にしないでおきましょう。
 ちなみに、NOVAは桃より樹里の方がお気に入りでした。

 なお、キャサリンは続編のターボにも、ピンクレンジャーとして続投します。

ゴールドレンジャー・ジェイソン

 フルネームは、ジェイソン・リー・スコット(Jason Lee Scott)。
 俳優は、オースティン・セント・ジョン(Austin St John)。

 第2シーズンで降板していた初代レッドレンジャー
 トリフォリア星の長トレイより、「ゴールドのパワー」を一時的に託され、パワーレンジャーに復帰。かつての「ジェイソン&トミー」の強力コンビを見てきたファンには、非常にうれしい展開。
 トミーに見せ場を奪われたあげく降板の憂き目を見たジェイソンが、強力な助っ人として復帰なんですからね。
 「ゴールドのパワー」が不安定って設定も、かつての「グリーンレンジャー」の「いざというときの切り札」ぶりを想像させてグッド。ここぞと言うときに、活躍してくれるのでしょう。
 49話は、必見でしょう。ゴールドパワーの不安定さで、変身すらできなくなったジェイソンを、リタとゼッドが襲撃する話。マシン帝国ではなく、旧敵のリタとゼッドってのがいいんです。

 ゴールドレンジャーの力が、何を象徴しているかは分かりませんが、その顔には漢字で「王」と明記されています。
 武器は、「ゴールデン・パワースタッフ」という短い錫杖。先端から、「王」マークの光線を発射します。
 操るメカは、要塞メカ「ピラミダス」と支援ロボ「ウォリアー・ホイール」。

 原作版のキングレンジャー・リキは、超力の源である謎の少女ドリンを守る騎士みたいな役どころ。ジェイソンとは似ても似つかない少年戦士だが、NOVAは結構、好きでした。

レンジャーの装備

 オーレンジャーは、巨大ロボットのみならず、武装も多い戦隊で、それはきちんとパワーレンジャーにも反映されています。

 まず、戦隊の基本装備の銃と剣ですが、原作では「キングブラスター」と「バトルスティック」。一方、パワレンでは「ZEOレーザーピストル」「ZEOブレード」という、味も素っ気もない名前になってます。
 これを、5人の固有武器と組み合わせると、必殺武器の「キングスマッシャー」になるのですが、パワレンでは
「ZEOブラスター」と呼ばれています。

 次に、必殺武器として登場した「ジャイアントローラー」。パワレンでは、「ディフェンダーホイール」という名で登場。

 最後の必殺武器「オーレバズーカ」は、「ZEOキャノン」となってます。

 他に必殺技として、「超力ダイナマイトアタック」という5人の体当たり技があったのですが、パワレンではどうなってるのかは不明です。

 また5台のバイク「ジェッターマシン」も登場していますが、支援組織UAOHの誇るリアルな戦闘機「サンダーウイング」は、どうやら未採用のようです。

変身方法

 元のパワーレンジャーは、「パワーコイン」を内蔵した「モーファー」と呼ばれる装置で変身していました。これは「ジュウレンジャー」の変身ベルトというべき「ダイノバックラー」に基づくものです。
 ZEOになって、「ZEOクリスタル」を内蔵した「ZEOナイザー」と呼ばれる変身装置に変わります。これは「オーレンジャー」の変身ブレスレット「キングブレス」に基づくものです。
 変身の順番は、ピンクが1番で、「ZEOレンジャーTピンク」と自分の変身後の名を叫ぶ。後は、数字の順で、レッドが最後になる。
 ゴールドレンジャーの変身については今のところ不明。【ページの頭へ】

 

4.脇役&助っ人キャラ

@ゾードン&アルファ5

 今回、この2人については、特に変わったことはないので、第1シーズンのこちらを参照のこと。

Aビリー

 フルネームはビリー・クランストン(Billy Cranston)
 俳優は、デビッド・ヨースト(David Yost)。

 元ブルーレンジャーで、ZEOの実質的主役とも言えるんじゃないかな。
 ZEOレンジャーになることを断念し、レンジャーの武器製作や作戦参謀として後方支援に当たった。
 頭が良いので、10話において、トミーたちに先駆けてエンジェルグローブ高校を卒業できることになった。しかし、高校卒業後に何をしたらいいか分からなくて悩むことになる。確かに、無類の発明狂の彼は、パワーレンジャーとして、いろいろと作っている時が一番幸せなのかもしれない。自分の発明が、正義と平和の役に立っているわけだから。
 そんな折、エイリアンレンジャーの故郷、アクィター星から救援を求められてきた。ビリーは、そこで異星の技術と、一人の女性に魅せられることになる。
 女性の名前はセストリア。アクィター星の癒し手とのことだが、
「ブルー・アクィターレンジャーことセストロ」の身内(姉妹?)でもあるらしい。
 アクィター星の事件を解決し、一度、ビリーは地球に戻る。そして異星の技術を用いて、レッド・バトルゾードを製造。
 だが、マシン帝国との戦いの果てに、ビリーに決断を迫る事件が起きた。それが、自分の作った装置の副作用による老齢化現象だった。それを癒すためには、故郷を離れ、アクィター星で暮らさなければならない。
 ビリーの選択を促したのは、セストリアの存在だった。こうして、ビリーはアクィター星に向かう。そこで、自分の知識を役立たせるために。そして、愛する女性とともに暮らすために。
 長く、パワーレンジャーとして戦ってきたビリー・クランストンに幸あらんことを。

Bバルクとスカル

 「ZEO」で警官になり、2人はストーン警部の下で働くことになる。そして、警部を巻き込んで、相変わらずのドジっぷりを見せていたらしい。

Cオーリック

 英語では、Auric the Conqueror(勝利者オーリック)という。
 原作では、「ガンマジン」。神谷明の声でしゃべる謎の魔神である。封印を解く鍵を持つ者に従うため、敵に操られることもあるが、本来は一本気の古武道精神に満ちた正義漢である。
 巨大化もでき、「カクレンジャー」のニンジャマンに続く、擬似ロボ助っ人キャラである。
 原作の最終回では、宮内洋演じる三浦参謀長の手に鍵が渡り、その命令で戦った。宮内洋が、神谷明の声のメカ戦士を操るという「特撮ファンかつロボットアニメファン」にとって、まさに至福のシチュエーションだった。
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5.ゾード
  種別・解説 名称 オーレンジャー該当メカ
@ ZEOゾード
(超力モビル)
ZEOゾードXフェニックス スカイフェニックス
ZEOゾードWタウラス グランタウラス
ZEOゾードVスフィンクス ダッシュレオン
ZEOゾードU ドグランダー
ZEOゾードT モアローダー
A レッド専用サポートロボ レッド・バトルゾード レッドパンチャー
B ゴールド用要塞メカ ピラミダス キングピラミッダー
C スーパーZEOゾード
(ブロッカーロボ)
スーパーZEOゾードX レッドブロッカー
スーパーZEOゾードW グリーンブロッカー
スーパーZEOゾードV ブルーブロッカー
スーパーZEOゾードU イエローブロッカー
スーパーZEOゾードT ピンクブロッカー
D ゴールド用サポートロボ ウォリアー・ホイール タックルボーイ
E @の5機合体 ZEOメガゾード オーレンジャーロボ
F E+A ZEOメガ・バトルゾード バスター
オーレンジャーロボ
G @+A+B ZEOウルトラゾード キングピラミッダー
 バトルフォーメーション
H Cの5機合体 スーパーZEOメガゾード オーブロッカー
ゾード解説

 「カクレンジャー」に比べて、割と楽だったかな。「ツバサマル」の組み替え合体がない分、結構、シンプルに収まった印象のメカ群です。

@ZEOゾード

 ビリー製作のゾードたち。5機合体して、「ZEOメガゾード」になる。

 A:ZEOゾードX……レッドの操るフェニックス型戦闘機。頭部と背部に変形。
 B:ZEOゾードW……グリーンの操る雄牛型メカ。腰部に変形。
 C:ZEOゾードV……ブルーの操る獅子型メカ。胸腕部に変形。
 D:ZEOゾードU……イエローの操る土偶型砲台。左脚に変形。
 E:ZEOゾードT……ピンクの操るモアイ型砲台。右脚に変形。

Aレッド・バトルゾード

 ビリーが、エイリアンレンジャーのバトルボーグを元に作成。
 レッドの精神波によって、ボクサーに似た素早い動きが可能。
 武器は連続パンチと、腕のガトリング砲。
 また、「ZEOメガゾード」や「ピラミダス」の背部から合体して、肩のキャノン砲を構成する。

Bピラミダス

 ゴールドレンジャー・トレイが持ってきた大型要塞。
 トレイがどんなキャラか、あまり詳しいことは分からないが、彼の治めるトリフォリア星は、「3」という数字と縁深いらしい。負傷によって、トレイがパワーを集中できなくなった時、その体は3つの鏡像に分かれたとの記述もある。
 「3」に縁深い星だからこそ、ピラミダスも「三角形」をしているのだろう。

CスーパーZEOゾード

 トレイが、ジェイソンにパワーを託して、故郷に戻る際、レンジャーに贈ったメカ。
 5体の人型ロボが合体して、「スーパーZEOメガゾード」になる。
 この5体は、重力を操る能力を持っており、自在に飛行も可能。また、各ロボは、星型やら四角形やら、ZEOレンジャーの象徴する各模様に変形可能である。

 A:S−ZEOゾードX……レッドのロボ。星型に変形、胸部になる。
 B:S−ZEOゾードW……グリーンのロボ。四角形に変形、両脚部になる。
 C:S−ZEOゾードV……ブルーのロボ。三角形に変形、腰部になる。
 D:S−ZEOゾードU……イエローのロボ。二本線に変形、
                           頭と両肩腕部になる。
 E:S−ZEOゾードT……ピンクのロボ。円型に変形、
                        半分に分かれて、両足になる。

Dウォリアーホイール

 誰が作ったか不明。ビリーが作ったか、トレイに贈られたか、どちらかだろうが。
 原作の「タックルボーイ」は無人AIロボだが、パワレンでは、ゴールドレンジャーが操縦する。原作の無人メカを6人目が操縦するパターンは、パワレンでは時おり見られ、カクレンジャーの「ツバサマル」やゴーゴーXの「ライナーボーイ」が挙げられる。
 素早い動きで相手を翻弄する他、タイヤ型に変形して、スーパーZEOメガゾードに投げてもらう体当たりが必殺技となっている。

EZEOメガゾード

 5機のZEOゾードが合体したロボット。
 頭部ヘルメットが5機のメカのものに変更可能(ヘッドチェンジ)で、それぞれの能力を生かした技を持つ。
 それらを解説しよう(ヘッド名はオーレンジャーに基づく)。

 ウイングヘッド(レッド):通常形態。ZEOパワーソードを使った剣技が可能。
 ホーンヘッド(グリーン):角の先から電撃を放射する。
 グラビティヘッド(ブルー):重力波を放つ。
 バルカンヘッド(イエロー):2門のバルカン砲を放つ。
 キャノンヘッド(ピンク):1門のキャノン砲を放つ。

FZEOメガ・バトルゾード

 ZEOメガゾードの背中に、レッド・バトルゾードが合体。頭部装甲と、肩のガトリング砲が付与される。純粋に砲撃戦メカとして、運用される。

GZEOウルトラゾード

 ピラミダスが、ZEOゾード各機とレッド・バトルゾードを搭載した形態。
 キャリアモードとウォリアーモードの二つの形態がある。
 前者は、ピラミダスが土台となって、各ZEOゾードを上に載せる。突撃用戦車として運用可能。
 後者は、ピラミダスが起き上がって、ZEOゾード(あるいはスーパーZEOゾードでもOK)を内部に収納。背部にレッド・バトルゾードを合体させ、肩部にガトリング砲をセットする。一応、人型だが、接近戦は当然できず、全身から強力なビームを放つのが必殺技。 

HスーパーZEOメガゾード

 5体のスーパーZEOゾードが合体したロボット。
 純粋に接近専用のロボで、2本の剣で切り裂く必殺技を持つ。【ページの頭へ】

 

6.敵役
  名前 組織内の役割 日本版該当キャラ
キング・モンド
King Mindo
首領 皇帝バッカスフンド
クイーン・マシーナ
Queen Machina
首領の妻 皇妃ヒステリア
プリンス・スプロケット
Prince Sprocket
首領の息子 皇子ブルドント
クランク&オーブス
Krank  & Orbus
従者 アチャ&コチャ
ルイ・カブーム
Louie Kaboom
外部勢力 ボンバー・ザ・グレート
プリンス・ガスケット
Prince Gasket
首領の長子 カイザーブルドント
アーチェリーナ
Archerina
ガスケットの妻 マルチーワ
モンスター 怪人 マシン獣
コッグズ Cogs 戦闘員 バーロ兵
10 リタ他 外部勢力 バンドーラ他
敵役解説

 「ZEO」の敵役は、基本的に「オーレンジャー」の「マシン帝国バラノイア」を踏襲している。ただし、「バラノイア」の固有名詞は採用されず、ただ「マシン・エンパイア(マシン帝国)」と呼ばれている。
 バラノイアのキャラクターは全て着ぐるみだったため、その全てが劇中に登場しているが、微妙に設定が変わっている者も存在する。

 また、前作の敵役だったリタやロード・ゼッドたちは、序盤、「マシン帝国」との抗争に敗れて、一時、撤退しているが、中盤からルイ・カブームを送って、帝国の支配に干渉し始め、やがては同盟関係を結ぶに至る。
 その後、リタたちやマシン帝国は、ともにダークスペクターの下に就き、「パワーレンジャー・イン・スペース」に登場している。彼らとの最終的な決着は、「スペース」の最終回で着くことになる。

@キング・モンド

 マシン帝国の王。

 原作のバッカスフンドは、初期戦隊シリーズ(ダイナマンまで)や「ジュウレンジャー」のナレーターを務めた大平透氏の声で、味のあるキャラクターだった。
 巨大化し、オーブロッカーとの戦いで戦死しているが、ZEOでは重傷を負っただけで、復活している。

Aクイーン・マシーナ

 マシン帝国の女王。

 原作のヒステリアは、「マジンガーZのさやかさん」や、「キャンディ・キャンディ」で有名な松島みのり女史の声で、やはり味のあるキャラクターだった。
 当初は冷酷なキャラクターとして描かれてきたが、最終回では、カイザーブルドントとマルチーワの心配をする老婆キャラとなり、息子夫婦の遺した子供の助命嘆願をオーレンジャーにして自決する最期を遂げている。
 ZEOでは、そんな弱さを見せることはまずないと思われる。

Bプリンス・スプロケット

 マシン帝国の王子。

 原作のブルドントは、「Gガンダムのドモン・カッシュ」の声で、本放送時、人気爆発だった関智一氏の声で、周囲の期待を一身に集めていた。ブルドントはまだ子供で、関さんもドモンとはちがった甲高い声を出していたが、戦隊シリーズにおいて「悪の子供」は中盤から成長するという前例が「ジェットマン」ですでにあり(その後「ゴーゴーV」にも見られる)、ブルドントもいずれ成長して、ドモン・カッシュのように熱い声で暴れるキャラになるだろうと、予想していたのである。結果は、「Eプリンス・ガスケットの項」を参照。

 それはともかく、ブルドントは原作途中でボンバー・ザ・グレートに殺されており、その後、バッカスフンドとヒステリアの怨念でカイザーブルドントとして甦るわけだが、ZEOでは重傷だけで済んだ模様である。

Cクランク&オーブス

 悪の従者たち。原作では、クランクはアチャ、オーブスがコチャになる。

 アチャは、「ドラえもんのスネ夫君」の声で有名な肝付兼太氏の声でしゃべる長身ブリキロボ。戦闘力はほとんどないが、マシン獣を先導して暗躍するキャラ。
 コチャは、「逆襲のシャアのケーラ・スゥ」や「ニルスのふしぎな旅のガチョウ・モルテン」の
安達忍女史の声でしゃべる小型マスコットロボ。アチャにブンブン振り回された後、投げられて、「大きくなってね」とマシン獣に巨大化エネルギーを送る役どころ。

 ZEOでも、このコンビがモンスターを巨大化させるのかな? 

Dルイ・カブーム

 リタやゼッドが、マシン帝国を乗っ取るべく送り込んだ刺客的キャラ。

 原作のボンバー・ザ・グレートは、「ガオガイガーの獅子王凱」や「08小隊のシロー・アマダ」「幽々白書の飛影」の声で有名な檜山修之が声優。こう見ると、オーレンジャーって本当に豪華声優を起用してますねえ。
 ブルドントを殺して、バラノイアを乗っ取りますが、復活したカイザーブルドントに敗れて、改造され、最後はオーレンジャーに倒されます。このパターンって、「サンバルカンのイナズマギンガー」から続く戦隊シリーズの伝統と言えますね。

Eプリンス・ガスケット

 クイーン・マシーナが、ルイ・カブームの専制を阻止すべく、彼方の星より召喚したマシン帝国第一子。スプロケットの兄に当たる。
 ルイ・カブームを倒した後、しばらくマシン帝国の支配者の地位につきますが、キング・モンドやスプロケットの復活の後、あっさり帝位を返還して、自分の支配する星に帰っていく……って、何か腑に落ちん展開。

 原作のカイザーブルドントは、もちろんブルドントが復活・成長した姿です。ドモンの熱血ボイスを期待していましたが、意外とナンパな感じで、関さんの芸域の広さを感じました。
 どちらかと言えば、パートナーのマルチーワの方に「Gガンダム」っぽさを感じたものです。最後は、マルチーワとの間に1子を作るものの、オーレンジャーとの最終決戦に敗れて、妻ともども戦死。
 ガンマジンをも凌駕する強烈な戦闘力を秘めていたものの、戦隊得意のチームワーク(言い換えれば、少数の敵を集団でタコ殴り)に敗れたわけですな。

Fアーチェリーナ

 ガスケットの妻。弓矢を武器とする。

 原作のマルチーワは、デビューの回が非常に格好いい、NOVAお気に入りのキャラ。
 ボンバー・ザ・グレートと対峙するオーレンジャー。その両者を翻弄するかのように、ピンクの光となって出現。女性ロボットとして、これ以上ないくらいのインパクトを見せました。
 カイザーブルドントとは「ブルピー」「マルピー」と呼び合うほどの熱烈カップルだけど、いざ戦闘になれば、そんなほのぼの感を吹き飛ばすほどの強烈な戦闘力を見せます。
 「必殺必中ライジングアロー」もどきの弓矢技や、「石破ラブラブ天驚拳」を思わせる、ブルドントと二人のラブラブハートビームを使います。これで声優が「Gガンダムのレイン・ミカムラ」役の天野由梨なら完璧だったんだけどなあ。
 彼女の声優は、
山田美穂女史。戦隊では、この後、「ゴーゴーVの大魔女グランディーヌ」にまで出世します。


Gモンスター

 原作オーレンジャーの敵は、「心を持たないマシン獣」。
 もっとも、その基本設定は、番組中盤でどんどん変わっていき、最終的には、「心を持たないはずのマシン帝国の皇妃が、子供と孫を心配する心を示すこと」で、物語が大団円を迎えます。
 ちなみに、カイザーブルドントとマルチーワの遺児は、同じ機械生命体のガンマジンが責任を持って正しく育てるそうで。まあ、神谷明声のガンマジンに育てられる以上は、正義のロボットに育っていることでしょう。

 ……と、それはさておき、マシン獣の設定がZEOでどうなっているかは、今のところ不明ってことで。

Hコッグズ

 オーレンジャーの戦闘員をそのまま採用。

 月基地で大量の戦闘員が配備され、1体1体が、序盤、スーツを着ていないオーレンジャーの面々では勝ち目がないことを描写しており、過去に例を見ないほどマシン帝国の強大さを見せ付けました。
 NOVAの目から見て、最もグロテスクな戦闘員は「チェンジマンのビドラー兵」、そして最も強力な戦闘員は「オーレンジャーのバーロ兵」だと思います。
 そんな戦闘員も、宮内洋演じる三浦参謀長には、素手で次から次へと倒されていました。すなわち、三浦参謀長は変身しなくても、素顔のオーレンジャーよりも強力な戦闘力を秘めている証明です。

 ……って、全然パワレンの説明じゃないし。

Iリタたち

 そういうわけで、マシン帝国と確執深いリタたちですが、印象深いのは、第1話と第2話のリト&ゴルダー。
 この2人、マシン帝国の襲撃により、記憶を失ってしまうのです。そして、よりによって、バルクとスカルに仕えることに。ゴルダーはともかく、第3シーズンで強力な新幹部として登場したリトが、何という体たらく(笑)。
 幸い、記憶を取り戻して、無事リタやゼッドと合流するのですが。このエピソードだけでも、ZEOの第1話と2話は見てみたいです。
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