 |
|
成り立ちについていくつかの系統があるが、字書によって見解が異なる場合も多いため、分類せずまとめて記載する。
説文解字は、札・乱の右側は「乙」の変化したものとし、乳・孔の場合は「 」(音イツ・アツ、燕の意)に由来するとする。字統は、乱の右側は乙で糸の乱れをほぐす「骨べら」、孔は子の後頭部に穴がある形、乳は爪と孔の会意文字、札の右は (音サツ、木の薄片。札の初文)という字とする。漢字源は説文解字とほぼ同様だが、孔については字統と同説。甲骨文字辞典は、乳の右側は「女」が簡略化されたものとする。
礼(←禮)は新字体だが、示+ の字体が説文解字に古文として載る。字源は不明。
なお、説文解字や康煕字典に、漢字として「 」(音イン・オン、「隠」の古文)が載り、「亡」はこの字と「入」の会意文字とされる。
使われる字:礼 札 乳 乱 孔 [軋 糺]
|