漢検2級 | ||
挨 アイ |
小篆 |
形声。声符の矣(イ)は康煕字典に載る漢字(矢部2画)で、断定や推定の助辞として使われる。字源については、「ム(「すき」の象形)と矢の会意文字で、清め祓う儀礼を示す字」(字統)、「立ち止まった人の象形で、『疑』の左側と同じ」(漢字源)などの説がある。[埃](ほこり)などの声符としても使われる。 挨は、説文解字に「撃背也」とあり、押し合うこと、押しのけることを意味するとされる。 現代日本では「挨拶」の語以外ではほとんど使われない字だが、挨拶の語は「古くは衆人が互いに前に出ることを争うておし合う意」だったという(字統)。 ・手部7画。 |