小学2年



いち
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甲骨文
 巾部に属するが、などと分解できる字ではない。
 市の字源について、字統は、(シ、標識となる木)の上に止(足)を加え、市(いち)の立つ場所を示す標識の象形とするが、朿と市の甲骨文の形は異なる。
 他に、切り取った足を示(祭祀用の机)に置いた形で「いち」の意味は仮借(甲骨文字辞典)、平+止(足)で平衡のとれた値で売買する意(漢字源)などの説がある。
・巾部2画。
・市を部品とする字(ただし、成り立ち上関連があるかは不明): 
※筆者の論考 「柿」と「こけら」 参照。


部品5画




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(ハイ)
康煕字典
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小篆
 新字体では「市」(上記)と同形だが、康煕字典では、中央縦画が上から下までつながっており、4画で書く字。草木の盛んなさまを表すという。
 常用漢字では「肺」、その他では「沛」などでハイ声の部品として使われる。
 康煕字典体と同形で別字源の「ひざ掛け」を意味する字(音フツ)もあるが、常用漢字とは関係しない。
 康煕字典に漢字として掲載。巾部1画。
  使われる字:[沛]
  変形したものが使われる字:
※筆者の論考 「柿」と「こけら」 参照。