小学5年 | ||
余 ヨ あまる あます 旧字体 |
「余」 甲骨文 「餘」 小篆 |
常用漢字の「余」は「餘」の新字体であるが、古くから「余」の字は別に存在し、「餘」の声符としても使われた。この字書ではこの字を部品と見て「余②」とする(下記参照)。 餘は、形声。声符は余②。説文解字で「饒也」とされ、原義は「食べ残し」とされる。 ・旧字体は食部7画。新字体は人部(ひとがしら)5画とする辞書が多いが人との関係はない。 |
部品7画 | ||
余② (ヨ) |
甲骨文 |
字統は指事とし、把手のある細い手術刀の象形であるに、患部の血を示す二つの点が付いたものという。 説文解字は形声とし、声符は「舎」の省略形、意味は「語之舒也」(ことばがゆるやかである)という。 漢字源は会意とし、「スコップで土を押し広げるさま」で、「ゆったり」の意を含むとする。 余は、仮借の用法で、一人称として広く使われた。 部品としての余は、医療関係の字や、道路関係の字などに用いられる。 ・康煕字典に漢字として掲載。人部(ひとがしら)5画。ただし人との関係はなく、説文解字は八部に入れる。 余②を部品とする字・部品:除 斜 途 徐 餘(←余) 叙 ;兪 関連する字:舎 |