伊勢 06.1.8〜9




ちょっと遅めの伊勢初詣ツアー 1





伊勢に行ってきました。
せつなくもしあわせな旅でした。
神宮の美しさに感動しました。



1日目のスケジュール
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●大阪インテでお買い物

●近鉄難波から伊勢市へ移動

●伊勢市到着

●外宮

●別宮の月読見宮

●宿
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 この日は、インテックス大阪でのイベント日でした。友人いわく『オタの新年祭』。
 ここでやや控えめに買い物をし、場内でKさんと待ち合わせて、いざ伊勢へ。伊勢へは、近鉄の『伊勢鳥羽2dayフリー切符』(1)で行きました。
赤字の部分は、「伊勢ツアーお役立ちメモ」ページに詳しい情報があります。(1)←この番号は、メモのリスト番号です。

 昼を食べ、フリー切符と特急券を購入して、近鉄難波発14:00ごろの特急に乗りました。(※特急使うと30分ほど早く着きます)
 当初、特急を使わない節約プランだったんですが、私が突然「二階建て電車に乗りたい」と、子供のような我がままを言い出したために乗ることに。
 二階席があるのはビスタカーという特急列車です。でも乗ってみたら、どうってことなかったです。(言うことはそれだけか)ロンドンの二階建てバスみたいなワクワク感を抱いてたんですが、思ったより高さがなくて残念でした。

 難波から伊勢市駅までは約2時間。
 途中、榛原駅にも停車します。「次は〜ハイバラ〜」のアナウンスに、連城のようにビクリと反応するふたり。(笑)
 停止位置が悪くて『榛原』看板は写真にとれませんでしたが、向かいのホームに『普通 榛原』が停車しているのを運良く目撃できました。
 榛原なのに普通だってよ!という噂の電車。笑えます。



宮へ
 16時に伊勢市駅に到着。
 外宮側の改札(←ホームからけっこう遠い)を出て、徒歩5〜7分くらいで外宮に着きました。
 もし都合があえば、この
外宮へは午前8時(冬季は午前9時)ごろ参宮(2)するとよいですよ。

 駅から外宮へ行く道の途中で、ある店の門前に、あの通行証『蘇民将来子孫』がかかっているのを発見!これか〜!(写真なくてすみません)
 納品に来た車を奪って、外宮に潜入する兵頭や栄吉らのシーンがすごく好きです。彼らの百戦錬磨の技に唖然となったり、その無計画さに怒ったりする綾子さんも楽しかったなぁ。(外宮で、それらしきトラックないか探したけど見つかりませんでした)

 外宮へ着き、まずは荷物を預けることにしました。その場所を聞くためにしょうがなく(←強調)見張所にいる衛士さんに声をかけました。
 衛士さんにはじめて会った感想……駐在所のおっちゃん?(すみません)
 衛士さんって、年配の方が多かったんですね……
 この日も寒かったんですが、コートは着用していませんでした。
 ↑これらをコンマ5秒ほどでチェックし、「荷物預かってもらえると聞いたんですけど……」と尋ねたところ、今は受け付けてないとのこと。「そんなに広くないので大丈夫ですよ」と言われ、重いインテの戦利品を持ったまま参宮することになりました。が、一歩足を踏み入れると脳内麻薬が大放出。それ以降、荷物の重さはどうでもよくなりました。(笑)


※1日目はどん曇り&夕方だったので、外宮写真はほぼ全滅状態でした。PC上で修正してなんとか見れる状態にしてるため、画像が荒いものが多くなってます。
火除橋
 まずは火除橋をまったり堪能。
ここが直江裏切りの場所。宮前さんを調伏したところであります。
斎館
 火除橋を渡って少し行くと、右手に斎館があらわれます。

 この斎館ではいろいろありましたね。
 直江の体の一部分が復活したり、信長に種付けされたり、綾子さんや小太郎らが大暴れしたり、上空に高耶さんの悩殺映像が映し出されたり……
 この日はまだ、新年あけて間もなかったので、夕方だというのに参拝客がたくさんいました。この斎館は、一般の人々にとっては特に何があるわけでもなく(門、閉まってるし)立ち止まる人などいません。そう、私らの他には。
 ……背中に突き刺さるバスツアー客らの視線に耐えかねて、早々と撤退しました。
 次は、人のいない時に行こう。そう固く決意しながら斎館をあとにして、美しい神楽殿の前を惚れ惚れしながら通りすぎ、御正殿へ。


神楽殿
屋根の曲線がとても美しい建物でした。なんでこんなきれいな曲線を作れるんだろう……

正殿
内宮と比べると地味ですが、素朴な美しさがあります。

 唯一神明造という様式の正殿は、これまた美しい建物でした。
 すごく地味で屋根も「かや葺き」なんですが、萱1本、砂利ひとつとってみても凛としてて隙がないというか、人の手を惜しみなく使って造られた建物だなぁと、漠然とながら実感できました。

 遷宮のための檜(ヒノキ)は、昔は神宮林から得ていたそうですが、今は良材がないため木曽の檜を使っているんだそうです。その理由が、室町の動乱期に神宮林を伐ったまま植林しなかった、というものらしい。
 再び神宮林からご用材を得ることができるように、200年後に使う木材を大正時代から植えているそうです。
 神宮の方々の、何百……いえ、何千年先を見据えた物の考え方、行動に感動しました。


外宮・古殿地
お次はお隣の古殿地へ。ミラでは、幻宮のあった場所です。敷き詰められた白石がきれいでした。

 明日は内宮の……と思いをはせながら、栄吉さんの墓参りに多賀宮へ向かいます。
 その途中、大きな一枚岩の石橋をわたります。これは「亀石」と呼ばれる石で、高耶さんの監禁されてた古墳墓、「高倉山古墳」の入り口の岩とも伝えられているそうです。

多賀宮
風宮、土宮と経て、坂を登ってゆくと、一番奥に多賀宮があります。
結界を壊そうと綾子さんと一緒に駆け上がった岩田栄吉は、ここで信長に操られた綾子さんに調伏されてしまったんでした。(TT)

 余談ですが、この多賀宮前の山の斜面に、イノシシの親子がいてました。ウリ坊がかわいかったです。ちょっと和みました。

 さて、外宮のミラポイントは残すところあとひとつ。
 高耶さんが捕らえられていた、高倉山山頂にあるという、天岩戸とも呼ばれる古墳墓です。
 実は、ツアー前に場所を詳しく調べようと思ってたんですが、うっかり忘れてしまってて、現地で探すことに。(私の計画は、毎回どこかに穴があります。しかも複数)
 外宮をうろうろしてたら、どこかにそれらしきものがあるだろうと、気楽に考えてたんですが甘かったです。
 高倉山は、外宮の神域内にもちろん入っていますが、山頂へ登るような道などありません。
 この多賀宮が一番「山の中」と言える場所でした。そこから山の斜面を見上げて「山頂にあるっていうことは、あの辺かな〜?」と、そこから見える一番高い場所の木の茂みを写真に撮ったり、無駄なことをやってました。
 はい、全く無駄な努力でした。
 帰ってからネットで調べまくったところ、確かにありましたその古墳!
 その名も『高倉山古墳』。(まんまやん)
 外宮を出て、外宮宮域の北側にある百間堀を過ぎ、南へゆるやかにのぼっていくと高倉山に着くのだそうです。そしてこの山の頂上に高倉山古墳があるとのこと。
 行ってみたい!2月の名古屋オンリー後に伊勢再上陸か?!と胸躍らせた私の目に、

『現在は禁足地になっており実見することはかないません』

 こんな記述が……(TT)
 どうりで、ツアレポに書かれてない訳だよ。やっぱりこういうオチですか。(←そろそろ学習しろ)
 せめて写真だけでもと、ネットの海を泳いでたんですが見つかりません。どなたか発見したらお知らせください。

(参考までに)
■(ウィキペディア)高倉山古墳


 外宮のあとは宿へ。宿に行く途中に、別宮の『月読見宮』がありました。
 ここで懺悔。はじめに書いてた伊勢スケジュールを見て、ピンときた方がいたかもしれませんが……内宮の方にある『月読宮』とうっかり勘違いしてしまってました。
 Kさんに「潮と鳥越タカヤが斎王を呼んだ場所がここだよ〜」とか言ってしまいました。すみません。うそです。
 その間違いに気付かず、ここで潮たちが!と、ランランと目を輝かせて写真も撮ってしまいました。その写真には、暗闇の中にぼお〜っと浮かび上がる鳥居がなんとも恐ろしげに写ってました。

月読見宮
木立に囲まれた、こじんまりとしたお宮でした。日が暮れてまもない時間に行くと、あたりが青く染まっていて幻想的でした。写真に撮るとおどろおどろしい感じになってしまいましたが。
灯りに乏しい場所なので、夜ひとりで行くのはやめた方がいいです。

 そこからテクテクかなり歩いて、本日のお宿
『お○文』(3)さんへ到着。
 このお宿、駅や外宮からそれぞれ徒歩15分の場所にあるので、車のない身には立地的にあまりよくなかったのですが、料理旅館ということなので料理に期待してのセレクトでした。
 着いてすぐ夕食の『伊勢楽市膳』をいただき、そのあと部屋でミラ原作を読み返したり、インテで買った同人誌を見せ合ったり読んだりして、まったりすごしました。
 本を手に、いそいそと布団にもぐりこむふたり。行動が同じでしたね。(笑)
 布団に丸まって本読むのってしあわせだよね〜と満面の笑みとアイコンタクトで会話をし、それぞれの世界に旅立ってました。
 私は原作の39巻を読んで最終チェック。40巻は結局読み返せませんでした。つらすぎて……

 朝早かったせいか、気が付けばKさんは片手に同人誌をつかんだまま沈没。
 と、そこへ鋭いノックの音が。
 コンコン!ばぁん!と女将さんが登場。
「お風呂いつ入ります?」
 ヤバげな物をあわてて布団の下に押し込む私たち。びっくりした〜
 なんか懐かしい感じでした。むかし試験勉強中とかに母が覗きに来ると、とっさに漫画をノートの下に隠したりしてたな。(笑)
 女将さんの登場はいつもこんな風なので心臓に悪かったです。うかつに広げられません。(何をだ)
 そのあとお風呂に入り、電車やバスの時刻をチェックして明日のスケジュールを確認したあと就寝。明日は宇治橋の日の出を見るために5時半起床です。
 がしかし、興奮してなかなか寝付けなかったため、つい同人誌を2冊ほど読んでしまいました。そして、もっと興奮して眠れなくなりました。(何を読んだんだ)

 こんな感じでツアー1日目は終了です。



2日目のスケジュール
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●伊勢市駅→五十鈴川駅→バスで内宮へ

●宇治橋で日の出を拝したあと、いざあの地へ…

●おはらい町へ移動。赤福本店の縁側で赤福を食べる。

●おはらい町を散策

●中井屋さんを写真に撮り、すし久の2階で、てこね寿司を食べる。

●おかげ横丁を散策

●徒歩で県体育館へ

●バスで徴古館へ

●バスで汐合大橋へ(最寄のバス亭=汐合)

●タクシーで御塩殿神社へ

●海岸線を30分以上?歩いて夫婦岩へ

●バスで五十鈴川駅にもどる

●大阪へ帰る

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治橋の日の出

 携帯アラームで、ばっちり5時半起床。普段からは考えられない寝起きの良さです。
 隣のKさんを見るとまだ熟睡中。それを見て悩む私。

 ここはやはり……
『直江……オレがわかるか直江?!』(←手を握り締めながら)
 と、直高風に起こすべきだろうか?
 ちゃんとKさんは『夢を見ていました……』と語りだしてくれるだろうか?
 いやしかし、もしも「は?」とか冷たく返されたら私のガラスのハートは木っ端微塵に。
 こんなことなら、昨晩伏線を張っておくべきだった!

 どうしよう。どうしよう。どうしよう。

 Kさんの枕元で正座をして悩むこと数分。
 結局、普通に起こしてしまいました。orz
 勇気を出せなかった自分がふがいないです。

 身支度をして、6時半頃チェックアウト。
宇治橋から昇る日の出(4)を見るために、夜明け前から行動開始です。
 途中のコンビニで朝食を買って、近鉄伊勢市駅へ。
 ここで事件発生。駅の改札を通ろうとしたら、そこには『JR』の文字が!!
 昨日は近鉄の改札だったのに今日はJRになってる?!
 キツネにでも化かされてた気分です。
 駅員さんに、伊勢市駅のJRと近鉄の改札は共通なんだと教えられるまで、ウロウロあたりを彷徨ってしまいました。(^^;)

 伊勢市駅から五十鈴川駅へ移動し、始発のバスで内宮へ。
 本当はもっと早く駅に着いて、ここからTAXをとばす予定だったんですが、予定の電車に乗り遅れた為、この始発バスで内宮へ行くことになりました。
 バスを待ってる間に、空がどんどん明けてゆきます。山の稜線が徐々に輝きはじめ、私は気が気じゃありませんでした。

 ちょっと待ってくれ!!まだ昇らないでくれ!!
 私が宇治橋に着くまでは!!(←身勝手)

 私の頭の中はこんなんでいっぱいいっぱい。
 Kさんと何かしゃべったような気がするのですが、全く記憶に残ってません。(こんな奴ですみません……)
 ハラハラしながらバスに乗って、宇治橋前に到着するやいなや、Kさんも巻き添いにして橋まで一目散にダッシュ。
 結果、余裕で間に合いました。
 山の後ろから日が昇ってくるので、実際太陽が顔を出すのは日の出時刻よりだいぶ遅れるのだそうです。(日の出時刻+40分後くらいでした)


宇治橋の日の出
冬至の日に、ちょうど橋の中央から日が登ります。
ということが知られだしたのは、20年ほど前からだそうです。
それまで、神宮内で話題にもならなかったらしい……

 橋の前でスタンバイして20分くらい待つと、橋と鳥居の間に目が眩むような光の塊が出現。
 この日、空は快晴。それは見事な日の出を拝めました。
 これは本当に感動もんです。参宮に来たおばあちゃんが土下座して拝んでましたが、その拝みたくなる気持ちがわかる、そんな美しさでした。
 気が付けば、橋の前にはカメラかまえた観光客であふれてました。橋のど真ん中を日が登る冬至の日は、もっとすさまじい人数になるそうです。
 それにしても、電車に乗り遅れて正解。TAX使わなくて正解でした。
 さらに30分もKさんを寒空の下に立たせるところでした。
 カメコ熱で燃える私はいいとしても、つきあわされる方は大迷惑です。ミニカイロ2つ分の情だけ与えて、撮影に没頭した私を許してください……(足を凍えさせてごめんね〜ほんとにありがとう!)

 この感動的な日の出の中、早朝からやってきたバスツアーの団体客らが続々と橋を渡ってゆきます。
 バスガイドさんに連れられてさっさと橋を渡ってゆく人々に、こんな綺麗な景色なのに立ち止まらない(止まれない)なんてもったいないなぁとか思ってしまいました。
 お年を召した方々の団体客も多かったのですが、光のある方に向かって楽しげに橋を渡ってゆくその様は、まるで三途の(以下自主規制)
 失礼しました。すみません。宗教違うし。(←そういう問題じゃない)
 ああでもほんと、このお日様を拝まずにさっさと渡るなんてもったいないよ。

 存分に撮影を楽しんだあと、ようやく内宮へ。いよいよあの場所に向かいます。



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