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バルダーズゲート攻略記

目次
スタート〜第4章 このページ
第5章〜第7章 2ページ目
TSC 3ページ目
デューラッグの塔
〜最終決戦
4ページ目

●はじめに

 このゲームは、元祖テーブルトークRPG「AD&D」(アドバンスト・ダンジョンズ&ドラゴンズ)のシステム&世界観に基づくゲームです。
 もっとも、最近は、基本ルールの「D&D」と上級ゲームの「AD&D」が統合されて、「A」を付けなくなっているんですけどね(だから、これ以降はAを外します)

 テーブルトークRPGの「D&D」の歴史について語り出すとややこしいですが、極力、簡単に話しましょう。
 アメリカのTSR社から、「D&D」が発売されたのは1974年。その後、「AD&D」に分化したり、コンピューターRPG「ウィザードリィ」のルールに流用されたりするなどの発展を経て、徐々に人気を集めてきました(ヒットポイントという言葉や、回復メインの「僧侶魔法」と攻撃メインの「魔法使い魔法」という分け方など、D&Dが作ったゲーム設定は数多し)。
 日本語版では、最初、新和から「赤箱」「青箱」「緑箱」「黒箱」のボックスタイプのゲームが発売され(1985年)、翌年、「ロードス島戦記」のRPGリプレイ記事などで人気を集めました(NOVAもその頃からプレイを始めた)。1987年には「ドラゴンランス」などのAD&D小説も訳され、次第に高まるAD&D人気。
 そして満を持して、1989年に「AD&D」日本語版ルールブックが出ましたが、値段が高すぎて、ついて行けないファンも多かったんじゃないかな。何しろ、基本の「プレイヤーズハンドブック」がハードカバー本で7000円だったりしますからねえ。その頃は、文庫本タイプRPGの500円ぐらいのルールブックがまかり通っていたし。
 その後、「D&D」は一時期、出版が止まっていましたが、1994年にメディアワークス社から、文庫本スタイルで登場。でも、これも展開が続かず、上級ルールは出ずじまい。
 そして、最近のニュースとしては、TSR社から、トレーディングカードゲームの「マジック・ザ・ギャザリング」で有名なウィザーズ・コースト(WC)社に版権が移っています。「D&D」と「AD&D」が引っ付いたのはこの時。
 で、来年どうやら、「WC版D&D」が日本語になるようで、いろいろ期待もしていたり。

 それはともかく、コンピューターゲームの方では、1989年に日本で最初のAD&Dゲーム「プール・オブ・レイディアンス」が発売され、ファミコン版にもなりました(NOVAは、ファミコン版をプレイ。なかなか楽しかった)。
 そして、パソコン版では、続編の「カース・オブ・アジュア・ボンド」「シークレット・オブ・シルバー・ブレイド」「プール・オブ・ダークネス」などが出ましたが、パソコンを持っていないNOVAは情報だけ知って、指をくわえて見ている状況。
 その後、D&Dはアーケードゲームでの展開を経てから、セガから「バルダーズ・ゲート」が出たわけですね。2002年現在は、続編の「シャドウ・オブ・アムン」、完結編の「スロウン・オブ・バール」まで日本語版が出ております。

 ともあれ、「D&D」シリーズには深い思い入れがあるということで、この攻略記にも、熱がこもるというものです。ではスタート!

 

●2002年9月20日(金)・プレイ開始(プロローグ)

 「龍騎スペシャル」録画失敗の憂さを晴らすため、久々に新しいゲームを始めました。
 「AD&Dバルダーズ・ゲート」
って、前から買っていて、なかなかやれなかったもの。しばし、「バルダーズ・ゲート日記」を付けていこうかな、と。ある程度たまったら、コンテンツにするかもしれないけど。

 作ったキャラは「パラディン」
 やっぱ主人公は勇者系ってドラクエの洗礼があるので、「僧侶魔法の使える戦士」ってのは基本かなあ。パーティープレイなら「魔法使い」をやりたいけどね。どうも、リアルタイムのゲームだと、操作が下手なので、いちいち呪文を切り替える必要のある「魔法使い」は敬遠しがちです。

 さて、最初は「安全な城砦都市キャンドルキープ」で、賢者ゴライオンの養子として育った主人公。しかし、暗殺者の襲撃を受け、この城塞都市も安全ではなくなったみたいで、ゴライオンと共に旅立つことに。
 でも、道中、待ち伏せていた謎の戦士にゴライオンが殺され、まだ1レベルで何も分からない主人公が、のこのこついてきた幼なじみの盗賊娘イモエンといっしょに、当初の目的地だったフレンドリーアームインまで到着したところ。

 まだ、全然、操作に慣れてないので、仲間はAI操作にしています。勝手に弓矢を撃って、モンスターをやっつけてくれますので、接近戦主体の主人公が活躍できないです(苦笑)。
 まあ、敵がザコだから、それでOKってことで。

 

●2002年9月22日(日)・邪悪コンビとの邂逅(第1章)

 最初の目的地「フレンドリーアームイン」は街道沿いの砦を改装した宿場です。そこで、仲間と落ち合う予定だったんですね。

 その道中で、人相の悪い二人連れと会いました。彼らは、「南のナシュケル村まで行きたいのだが、いっしょに行かないか?」と言ってきました。こちらは「北のフレンドリーアームインで知り合いと会う予定なので、その後で良かったら、南に付き合おう」と応えて、二人を仲間に。
 一人は、戦士/盗賊のモンタロン
 もう一人はネクロマンシー(死霊術)を得意とする魔法使いのツァー
 実は、邪悪なコンビです。こちらは完全正義な人なので、基本的には相容れない性格なわけですが、まあ一時の旅の連れってことで。

 その後、「フレンドリーアームイン」で、予定どおり、ハーフエルフの戦士カリードと、同じくハーフエルフのドルイド僧ジャヘイラを仲間に入れます。これで6人パーティー結成。後は、装備を買い揃えて、南へ向かおうと。

 途中、いくつかの簡単なクエスト(こんな本を買ってきてくれとか、街道途中のモンスター退治とか、襲撃してくる暗殺者の撃退とか)をしながら、南に向かっていると、突然、モンタロンツァーが、ゴネ始めます。「どうして、そんなに優しく振る舞うんだ! この偽善者め」って感じ。
 ゲーム内で良いことをしているのに、仲間から責められるのって、なかなか新鮮な経験です(笑)。 それでもうっとうしいので、とっとと仲間から外したいところですが、自分の性格はローフルグッド、つまりキカイダーみたいに「良心回路」が付いているので嘘をつくわけにはいきません(苦笑)。別に追い出してもゲーム上、ペナルティーはないんだけど、そこはロールプレイ(役割演技)ってことで。

 もう、途中のクエストは後回しにして、とっとと南に行きます。邪悪コンビに経験値が分配されるのがもったいないですから。それでも、一応、戦力として少しは役立ってもらっていますが。
 で、何とか「ナシュケル村」に到着。邪悪コンビと別れます。
 別れ際のセリフがまた邪悪です。
 モンタロン「これから寝る時は、片目を開けておくことだな」
 ツァー「お前の頭蓋骨を灰皿にするのが楽しみだ」
 
何とも、素敵なお二人でした。

 さて、どこかに善良(あるいは中立)な魔法使いがいないかなあ。

 

●2002年9月23日(月)・さよなら、カイヴァン(第2章)

 今日のプレイの目的は、魔法使いを仲間にすること。
 これがねえ、なかなかいないんですよね。とりあえず、「ノールの要塞」ってところに捕らわれている
ダイナヘールって女魔法使いが良さそう。で、4人だけじゃ心もとないので、もう一人、戦士を探したところ、カイヴァンという名前のレンジャーが加わった。
 
カイヴァンは、性格がカオティックグッド。「ニヒルな正義感」って感じです。特撮物のキャラに例えるなら、「ブラックコンドル凱」になるのかな。または、弓使いってことで、「アオレンジャー」か。
 ちなみに、主人公は完全正義のパラディンなので、
「レッドホーク竜」がふさわしい。
 仲間の
盗賊娘イモエンは、「ブルースワロー・アコちゃん」っぽい。
 ハーフエルフの戦士カリードは、気弱な感じで、「ギンガブルー・ゴウキ」だ。あんまりパワフルじゃないけど。
 自然を愛する女ドルイド僧のジャヘイラは、「ガオの巫女テトム」に近い設定。

 何だか、ゲームのキャラを勝手に特撮キャラに置き換えて、ストーリーを進めます。
 カイヴァンの目的は、世間を騒がす「野盗」を退治すること。
 「OK。力を貸そうじゃないか。でも、その前に、魔法使いを仲間にしたいので付き合って」と誘い込んだわけです。
 で、途中、「オルグ」ならぬ「オーガー退治」をしたり、「魔剣に心を支配された衛兵隊長」を呪いから解放したりしているうちに、レベルも順調に上がって、ようやく3レベルに(笑)。

 そう、AD&Dって、レベルがなかなか上がらないんですよね。ちなみに、「バルダーズ・ゲート」だと、追加シナリオも入れて、最大8レベルだったりします。「ドラクエ」などの国産RPGだと、終盤でレベル50近くまで行くし、最大99レベルなんだけど、それと比べると、何てかわいらしい。

 で、3レベルの冒険家5人の力で、ハイエナの顔を持つヒューマノイド、ノールの要塞は壊滅。捕らわれの魔法使い
ダイナヘールを解放することができました。
 でも、問題が生じました。
ダイナヘールには、ボディーガードの蛮人ミンスクが付いてきた、と。
 パーティーは最大6人なので、誰か一人を外さないといけません。戦士という同じ役どころなら、
カリードに消えてもらおうと思ったんだけど、カリードジャヘイラは夫婦で離れないんですね。ジャヘイラの回復魔法は、冒険に欠かせません。
 盗賊娘イモエンは、盗賊というだけで貴重です。それに幼なじみで、長い付き合いなので、別れるのに忍びない。

 すると、残った選択肢は……すまん、カイヴァン、おまえのことは忘れない。お前とは別れることになるが、野盗退治の思いは同じだからな。
 こうして、お気に入りの仲間になっていたカイヴァンと、後ろ髪を引かれる思いで別れることになりました。少し寂しい。

 

●2002年9月24日(火)・レベル1の新人を加えて(第2章)

 お気に入りのレンジャー・
カイヴァンと泣く泣く別れて、仲間にした二人連れですが、レベル1なので、即戦力とは言えません。パーティーのHPが30以上の中で、レベル1だと弱々です。

 女魔法使いの
ダイナヘールはHP6。はっきり言って、流れ矢が当たっただけで、十分死ねます。それでも、CON(強靭度)の能力値が高いから、マシなんだよな。魔法使いって、レベルごとのHPが最大4だったりするから。
 そして、彼女は普通のメイジではなくて、
物理的エネルギーの専門家(インヴォーカー)だったりします。専門家は、魔法の使用回数が多い代わりに、使えない呪文分野があります。彼女は攻撃魔法が得意な割に、精神系と召喚系の呪文が使えなかったりします。
 
魔法使いは「ファイヤーボール」が使えればOKなんて思うけれども。ただ、テーブルトークRPGのD&Dや、以前ファミコン版でやった「プール・オブ・ザ・レイディアンス」なんかで「魔法使いの1レベル呪文はスリープ(眠り)が定石」と思っていると、なかなか辛いです。スリープは精神系ですから。とは言え、スリープも、ザコ戦でしか役立たないし、今のパーティーだったら、スリープで眠る敵なんて、簡単に倒せますからね。問題なし、と割り切ります。
 で、
ダイナヘールマジックミサイルを撃ちながら、呪文が切れると、スリングで石を撃ってます。マジックミサイルのダメージは2〜5点。スリングのダメージは1〜4点。あまり、魔法の有り難味はないですが、1レベル魔法使いなんて、そんなもの。将来を楽しみにするってことで。

 問題は、もう一人の
ミンスク。こいつは実はレンジャーです。でも、カイヴァンと違って、弓よりも接近戦が得意なバーバリアン(蛮族)。一応、レンジャーって「野外生活が得意な戦士」ってことだから、間違っちゃいないけど、少し違和感があります。
 筋力が非常に高く、さほど敏捷じゃないので、射撃よりも接近戦が得意なのは明らかなんだろうけど、いかんせんレベル1。HP11では、今のパーティーの前衛は任せられません。仕方ないので、とりあえず弓矢を渡して、援護射撃してね、と。
 逆に、もう一人の戦士、
ハーフエルフのカリードは、筋力が少なくて、敏捷。ただ打たれ強いので、前衛に出てもらってます。ミンスクが順調に育ったら、役割交替を考えてもいいですね。

 とりあえず、強力な
カイヴァンを捨てて、将来性に賭けて未熟な二人を選んだわけですから、順調に育って欲しいものです。

 

●2002年9月25日(水)・鉱山探索(第2章)

 今日は、新人二人を連れて、本格的にストーリーを進めることにします。
 ストーリーの中心軸は、現在、三つ。
 周辺の町を脅かす野盗の存在と、ナシュケル鉱山から採れる鉄がなぜか腐ってしまうこと、そして、どういうわけか賞金稼ぎや暗殺者に命を狙われている主人公
 で、順番としては、まずナシュケル鉱山を探索することが課題と。この鉱山を探索するための仲間探しに、今まで手間どっていたわけですね。

 いよいよダンジョン探索に突入。これぞD&D(ダンジョンズ&ドラゴンズ)です。
 しかも、鉱山。「指輪物語」のモリア鉱道以来、鉱窟探索はダンジョンの基本です。
 そして、ここに出現するのは……犬の頭を持ったコボルド。って、おいおい、ノールの方が強敵だよ。コボルドなんて、今さら、経験値の足しにもならないじゃん。
 それでも深いダンジョンへ、ひたすら進んでいく。

 奥にいたのは、ハーフオークの僧侶ムラヘイという奴。そいつをしばき倒して、持っている手紙を読むと、どうやら野盗とつながっていたらしい。何だか怪しい薬をばらまいて、鉄を錆びやすくしていたとのこと。
 任務終了したので、経験値獲得。新入りの二人はレベル2になりました。
ダイナヘールがHP11になって、流れ矢による一発死にがなくなったのが良し。
 でも、ダンジョン探索よりも、外で戦っている方が、効率よかったなあ。

 魔法使いを仲間にしたメリットは、アイテム鑑定のときに表れました。現状で「アイデンティファイ」の魔法が1日3回使えるので、宿賃(1ゴールド)を払うだけで、鑑定できます。お店に頼めば、一品100ゴールド取られますからねえ。無駄な金を払わずに済むということ。

 さて、次は、南での取り残したクエストを一さらいしてから、野盗のアジトのある北に向かう予定。

 

●2002年9月26日(木)・気の狂った僧侶(第3章)

 新人のレベルアップを兼ねて、南でのクエストを行います。
 一番、気になっていたのは、「気の狂った僧侶が通りすがりの人々を殺害しまくり、スケルトンやゾンビにして生き返らせている」というもの。力を持った奴がおかしくなっちゃうと、始末に追えません。この僧侶は、ゾンビを自分の家族のように思い込んだりしているみたいですが。

 実は、以前、ダイナヘールを救出に行く際、偶然、この僧侶の野営地に踏み込んじゃったんですね。そのときのメインウエポンは弓。残念ながら、スケルトン相手に弓は通用しません。全然、効果ないので、慌てて逃げ出しちゃいました。

 あれから、こちらもレベルアップしたりしたので、そろそろ勝てるだろう、と。
 まず、準備として、弓を剣に持ち替えます。盗賊娘イモエンも、今回は剣を持って、バックスタブ(背後からの不意討ち)の準備。それから、パラディンの特殊能力の「邪悪からの防御オーラ」を張って、いざ勝負。
 ……玉砕しました。スケルトンやゾンビの数が多すぎます。

 こういう時には、ターニングアンデッドということで、主人公が使ってみますが、一向に追い払える様子がない。

 何度か失敗して、ロードを繰り返しながら試してみるうちに、最初の会話イベントで、相手をうまく錯乱させれば、スケルトンやゾンビが勝手に崩れてくれました。
 それなら、たった一人の相手に、負けようがありません。ほどなく撃退に成功して、経験値GET。

 それにしても、この戦いで感じたこと。
 ドルイドの2レベル呪文って、普通のクレリックに比べて、あまり使えない。敵には「ホールドパーソン(金縛り)」とかあるのに、味方があまりにも使えなくて、不憫に思えたりもした。攻略本によると、クレリック/イルージョニストのノームが、少しストーリーを進めた地点にいるそうな。
 場合によると、
ダイナヘールの代わりに、彼を仲間にした方が良いのかなあ、と思ったところ。

 

●2002年9月27日(金)・野盗のアジトにて(第3章)

 ノームのクレリック/イルージョニスト、クァイルさんは、「バルダーズ・ゲート」の街の前の橋にいるそうです。
 で、その橋に行く途中に、野盗のアジトがあるため、そこを攻略してからでないと、会いに行けません。


 クレリックを仲間にするメリットは、ドルイドよりも呪文の選択の幅が広いこと。
 そして、ダイナヘールの代わりというのは、やはり、彼女の職業である
インヴォーカー(物理的エネルギーの専門家)って、呪文の制約がキツいからなんです。普通、専門家魔法使い(スペシャリストメイジ)って、自分の専門分野に相対する一分野が覚えられないわけですが、インヴォーカーの場合、覚えられない分野が二つもあるんですね。今後の成長を考えると、二分野も覚えられないことに対する不安があるわけです。

 「バルダーズ・ゲート」に登場するメイジは、4人います。
 一人は、
邪悪なネクロマンサーのツァー。こいつは論外ですね。
 もう一人は、ナシュケル鉱山で捕まっていた
ハンという名のエンチャンター。こいつは精神魔法の専門家ですが、そのため物理系のファイヤーボールが使えないという致命的な欠点があります。一応、話しかけてみましたが、非常に暗い奴でしたので、却下。
 そして、今、仲間にしている
ダイナヘールと、そして、気になるクァイルの4人です。クァイルを仲間にしなかったのは、単純に「登場する時期が遅いから」なんですが、ドルイドインヴォーカーの欠点が気になる状況では、クレリック/イルージョニストという職業が非常に魅力的に思えてきました。

 もちろん、デメリットもあります。
 それは、マルチクラス(兼業)ですから成長が遅くなること。ただでさえ、成長が遅い魔法使いですから、下手すると、ダイナヘール以上に足手まといになる可能性があります。その辺の悩みは、会ってから考えようと思いました。

 

 そんなわけで、とっととストーリーを進めることに決定。
 野盗の待つ北の「ラースウッド」に侵入。そこで、無駄な戦いを避けるため、嘘をついて野盗の仲間になったフリをします。ローフルグッドのパラディンとしては、「嘘をつくこと」に非常な抵抗があったわけですが、仲間に「むやみに命を奪わないで済む方法があるなら、嘘も方便だろう」って説得された場面を脳裏に描いて(これぞ一人ロールプレイ^^;)、涙を飲んで敵をだまします(苦笑)。

 そして、無事、野盗のアジトに侵入を果たしたわけですが、どうやら敵の方が一枚、上手だったらしく、こちらの正体は幹部連中にはバレていたようです。懐に引き寄せて、抹殺しようと企んでいたみたいですね。こちらが先手を打って、夜陰に乗じて、ボスのテントに入ったところ、待ち構えていた幹部連中と乱戦になりました。苦戦の末、勝利して、ダイナヘール
ミンスクは3レベルに、自分とカリードの前衛戦士4レベル(HPは約50)に成長しました。

 ボスのタゾクには逃げられましたが、野盗のアジトを壊滅させることに成功。でも、まだ「バルダーズ・ゲート」には行けません。どうやら、先にタゾクを追って「クロークウッドの森」に行かないといけないみたいです。
 ここで、再度選択です。クァイルをあきらめて、現状パーティーのまま最後までプレイするか、それともクァイルを仲間にすることにこだわるか。

 NOVAとしては、結局のところ、現状のままでプレイすることにしました。
 理由は、野盗のアジトで「スクロール(呪文の巻物)」をいっぱいゲットしたからです。特に、「ファイヤーボール」のスクロールが手に入ったのが大きい。魔法使いは呪文を覚えるのに、「スクロール」から書き写さないといけません。これらのスクロールをすぐに
ダイナヘールが書き写すか、それともクァイルのために残しておくか。
 でも、
クァイルって職業と種族以外、どんな奴か分かっていないんですね。もしかすると邪悪な奴かもしれないし、戦力にならない1レベルかもしれない。そんな相手のためにスクロール群を手元に残しておくのは、荷物がかさばると思ったからです。未知の可能性に賭けるよりは、現在のパーティーを強くした方が得とも思ったし。
 野盗アジトをクリアして、すぐに仲間にできるならともかく、これ以上は待ち望んでもいられないってことで。

 

●2002年9月29日(日)・幕間(第4章)

 PS2で、「バルダーズ・ゲート ダークアライアンス」というゲームが発売されました。が、パソコンの原作とは異なる作品みたいです。
 キャラクターは、「戦士」「弓使い」「魔法使い」の3つから1つ選んで、ダンジョン探索をしながら、いろいろなクエストを行っていく、という内容。全体的な印象としては「ディアブロのT」ですね。ゲーム雑誌では結構、高い評価が出ているみたいですが、あまり食指が動きません。
 まだ、近日発売の「指輪物語 二つの塔」の方が楽しそう。こちらは、「アラゴルン(万能型の人間戦士)」「レゴラス(スピード重視のエルフ弓使い)」「ギムリ(パワー重視のドワーフ斧使い)」の3人から1人を選んで、敵を倒しながらストーリーを進めるアクションゲーム。「鬼武者」なんかのファンタジー版に見えます。

 さて、他のゲームの話題は置いておいて、今の冒険を進めましょう。

 まずは現状のパーティーの状況を改めて確認しておきます。また、衣服の色なんかも分かりやすいように、変えておきます(色設定の変更が可能)。

●主人公NOVA(HP50):人間のレベル4パラディン(聖戦士)・男性。(将来は)僧侶魔法の使える戦士だが、まだレベルが低くて、ただの戦士と大差ないです。一応、主人公の特殊能力として、いくつかの治療魔法が使えるんだけどね。
 パラディンとしてのメリットは、「邪悪からの防御」オーラだけ。戦士としては間違いなく優秀で、優れたパワーと耐久力で、果敢に切り込んでいく。

●カリード(HP49):ハーフエルフのレベル4ファイター(戦士)・男性。パワーに劣るという欠点があるが、耐久力と敏捷さに秀で、守備に秀でた戦士として十分、前衛を務めることができる。ふだんは弓を使った援護に専念させている。ボス戦では、接近戦でも活躍する。

●ジャヘイラ(HP41):ハーフエルフのレベル4ファイター/レベル4ドルイド(自然の神の信仰者)・女性。パーティーのメイン回復役。本来、ドルイドは金属鎧を装備できないのだが、ファイターを兼業しているので、鎧の制約がない。よって、杖を使った接近戦も十分こなしている。

●イモエン(HP38):人間のレベル5シーフ(盗賊)・女性。主な仕事は、弓を使った援護と、鍵開け/罠外し。盗賊にしては、耐久力が高いので、戦闘でも安心して使える。レベルアップが早いのも盗賊の特徴。

●ミンスク(HP32):人間のレベル3レンジャー(野戦士)・男性。パワーは主人公並みで申し分ないが、蛮族風の外見にしては耐久力が低い。その上、レベルが1つ低いので打たれ弱い。それでも、今なら前衛に立つことができるようになった。得意武器は大剣だが、現在は弓の訓練中。ボス戦では、カリード以上の破壊力で今後を期待できる。

●ダイナヘール(HP15):人間のレベル3インヴォーカー(物理呪文使い)・女性。打たれ弱い魔法使いなので、前衛では非常に危険。現在の得意技は、2発発射が可能になったマジックミサイル。それを1日3回まで撃てる。とりあえず、レベル5まで上げてファイヤーボールを使えるようになることが当面の目標と言える。

 この6人に経験点を少しでも稼がせるため、現在、南部地域のやり残したサブクエストを追っている最中です。
 「ニワトリに変身しちゃった魔法使いのバカ弟子を人間に戻すための材料集め」
とか、「謎の遺跡の研究調査の手伝い」とか、「遭遇した賞金稼ぎやモンスターをしばき倒したり」とか、そんなことをしているうちに、休日が終わってしまいましたとさ(苦笑)。

 

●2002年10月2日(水)・荒野にて(第4章)

 ストーリーを進めず、ただひたすら南の荒野を歩き回って、地図の空所を埋めている最中です。

 イベントも、出くわすモンスターを退治する単調作業の繰り返しだけで、特筆することはありません。それでも、経験値稼ぎにはなって、この間にレベルアップしたのは3人。

 まず、ミンスクがレベル4になって、HPが40になりました。どうも、こいつはHPがあまり伸びません。レベルアップ直前に、何度か、クイックセーブしてからロードを繰り返して、なるべく高めのHPを狙っているのですが、36〜38を繰り返して、そのうちイヤになって40で妥協する羽目に(最大は43)。
 そして、盗賊のイモエンに次いで、いち早くレベル5になったのが戦士カリード。こいつは、ミンスクに比べて運がよく、HP61にまで簡単に上昇。
 最後に、魔法使いのダイナヘールがレベル4になって、HP20に。

 次にレベルが上がりそうなのは、主人公ですね。そのあとは、ドルイドのジャヘイラがレベル5になる予定。

 さて、AD&Dでは、ドルイド僧や魔法使いは、レベル5というのが一つの目標と言えます。
 魔法使いは、当然ファイヤーボールが使えますし、ドルイドはコールライトニングで稲妻が呼べる。パーティー全体の魔法攻撃力が格段に上昇するわけです。
 最近のRPGでは、レベルがポンポン上がって、自分の能力を把握できなくなりがちなんですが、やはりNOVAには、こういうじっくりキャラクターのレベルを上げていけるゲームの方が続けやすいなあ、なんて思ってます。

 

●2003年1月21日(火)・久々のプレイ再開(第4章)

 3ヶ月と20日ぶりに、「バルダーズゲート」をプレイしてみました。

 この間に関連事項で、変わった状況が2点ばかり。
 まず一つは、「WC版(あるいは3版)D&D」の「プレイヤーズハンドブック日本版」が出版されたこと。旧版と変わったところを確認しながら、少しずつ読み進んでいるところ。
 もう一つは、「仮面ライダー龍騎」が終了したこと……って、「バルダーズゲート」とは何も関係ないと思うかもしれないけど、そういう人は、こちらを読むように。元々は、「龍騎スペシャル」を見られなかった憂さ晴らしに始めたゲームだったんですねえ。何だか、時の流れを感じて、しんみり。
 個人的には、この3ヶ月はいろいろ考えることが多くて、遠い昔のように思えたり。

 さて、今日は再開したばかりで、書くことはそれほどない。
 ゲームの操作の感覚を取り戻すのが精一杯。
 南の荒野を歩き回りながら、出くわすランダム敵を倒すだけ。それでも、主人公のレベルが5になりました。
 久しぶりのプレイなので、野外で安全に眠ることのできる場所を見つける勘も、鈍ったと思います。もう、野営を取るたびに、ザコ敵に寝込みを襲撃されて大変でした。治癒呪文の使用回数が回復しないわ、疲労の溜まった仲間に「ゆっくり休ませてくれ」と悪態をつかれるわ、で大変な思いをしました。

 そんな状況で出くわしたのが、ハイエナ男のノール。こいつはケチな山賊で、「ここは俺たちの縄張りだ。金貨50枚よこせ」って、脅迫してくる。こちらは眠れなくてイライラしていたので、即刻ぶち殺そうかと思ったのですが、気を取り直して交渉。
 「金貨50枚払うから、周辺に敵が来ないよう、見張っていてくれ」
 
そう言って、大胆にも眠りの態勢に入ります(笑)。ふつう、この状況で眠ったりしたら、身包み剥がれてしまいそうですが、そこはゲーム。さすがに、固定の敵(になりかねない相手)がいる時に、ランダム敵は出てこないだろう、と判断したわけですね。それに、ノールごときに寝込みを襲われても返り討ちにできますし、金貨も3000枚以上、持ってますからねえ。少々の出費は痛くない。

 で、翌朝。どうやら賭けは成功したみたいです。おかげさまで、ゆっくり休むことができて、鋭気を養うことができたとさ。

 

●2003年1月22日(水)・クラウドピークマウンテンズ(第4章)

 昨日から歩いているのは、クラウドピークマウンテンズ(雲峰山脈とでも訳すのか)ってところ。

 安全な野営地探しの勘も取り戻して、徐々にマップの空白を埋めていきます。
 起こったイベントは3つ。

 1つは、樫の木に宿る精霊(ドライアード)との遭遇。ドライアードは、「樫の木を守って欲しい」と訴えてきます。そこに、ならず者風の2人連れが「樫の木に宝が隠されている」と言って、木を倒す協力を要請してきます。
 どちらに協力するか……当然、迷うことはありません。うちのパーティーには、自然を守るドルイドのジャヘイラさんがいますから、ロールプレイに忠実に生きようと思えば、樫の木を守るしかない。例え、ドライアードを倒した方が、経験値がたくさんもらえるとしてもね。
 ちなみに現実世界では、「自然を守るために人を殺す」ってのは、東方不敗マスターアジアと同じで、「人間も天然自然の一部。それを忘れた地球再生など愚の骨頂!」などとバカ弟子に説教されますが(どこが現実世界?)、
 悪人殺しを躊躇していては、正義のヒーローも、ヒロイックファンタジー世界の住人も、やってられません。まあ、最近は「戦いを否定するヒーロー」も増えてきてますがねえ(^^;)。現実ではまあ、「正義を貫くために人を殺すことの矛盾」を経験することは稀ですから。殺人ゲームはフィクションの中だけってのが、平和でよろしい。

 ええい。話が固くなったので次。
 2つめのイベントは、滝のそばで泣いている女の子との遭遇。「飼っていた猫が滝の下に落ちちゃったので拾ってきて」と頼まれる。
 泣いている女の子を助けるのが騎士道ってことで、可哀相だけど、「猫の死骸(!)」を拾ってきてあげます。すると、「わ〜い。死骸さえあれば、ネクロマンサーのおじいちゃんが生き返らせてくれる♪」とのたまう少女。
 思わず目が点。何て、「生命の尊厳」というものを冒涜した世界なんだ! と思いつつ、まあ、これがファンタジーなんだなあ、と納得。

 そして、3つめ。何だか、「イライラするぜ」みたいなことを言っているノールに出くわす。で、その理由を聞くと、「西の城砦(ン?)で、女を一人捕まえたんだけど(ンン?)、仲間たちはすぐに殺そうとしない」そうな。で、そのイライラノールは、「さっさと殺して食ってしまおうぜ!」と強硬に主張したところ、仲間のところから追い出されたそうな。
 あのう、もしかして、その城砦って、以前に攻略したところですか? 
 その捕まえた女って、今、パーティーにいる魔法使いのダイナヘールなんですけど……。
 こちらはどう反応していいか分からず、ただ警戒していたら、イライラノールは勝手に愚痴だけ言って、どこかに行っちゃった。
 仕方なく、主人公は日記を書く。「西の方に、ノールの城砦があり、女が一人、捕まっているらしい」……ってオイ。どうやら、NOVAは攻略の順序を間違えたらしい(笑)。

 結局、ダイナヘールをすぐに殺さなかった穏健派ノールは虐殺され、過激な性格のイライラノールは生き延びたという……世の中の不条理を感じた日でした(^^;)。

 

●2003年1月24日(金)・人呼んで、さすらいのヒーロー(第4章)

 引き続き、クラウドピークマウンテンズをさすらいながら、地道に経験値稼ぎをしています。

 この辺りには、吹雪を吐くウィンターウルフが出没します。こいつの毛皮が金貨500枚で売れるので、結構な収入になりますね。

 そして、この山脈の南には、アムンという名の帝国があって、バルダーズ・ゲートへの侵攻を企てているという噂が漏れ聞こえます。もっとも、アムンは続編の「シャドウ・オブ・アムン」の舞台であって、現在は向かうことができないです。いわゆる伏線ってやつですな。
 で、山脈を歩いていると、アムンから来た斥候らしき3人連れと遭遇。何だか「バルダーズゲート」周辺の人を蛮族呼ばわりするので、「ケンカを売ってるのか!」と返り討ち。
 会話選択によっては、戦いを避けることもできるんですが、そのときの相手のセリフが「なあに、蛮族と言ったのは、ほんの冗談さ。そんなに気にするなよ」ですからね。相手を不愉快にさせておいて、冗談で済ませようとは言語道断です。ちなみに、こちらが戦闘態勢に入ると、やっぱり蛮族だったか!」ですからね。つくづく不愉快な連中ですね。

 他にも小さなイベントがあるんですが、一番笑ったのは、山賊との遭遇。
 「オレの用心棒は、西方一のダーツの腕前だ。的にされたくなければ、金をよこせ」って感じの会話で始まります。
 そして、それに対する選択肢がいくつかあるんですが、そのうち一つが年季の入った特撮ファンには爆笑物。
 「チッチッチ。そいつの腕前は二番目だ。一番はオレさ!」
 思わず、早川健になった気分です(笑)。このセリフを翻訳した人に拍手です。まあ、原文は英語だったとしても、「チッチッチ」って擬音表現は、ズバットを意識しないと出てこないでしょうねえ。まさか、「バルダーズゲート」でさすらいのヒーローを体験できるとは思わなかった。
 当然、逆上した相手は返り討ちにしてやりました。さすがに「2月2日、飛鳥五郎を殺したのはお前か!」というセリフはありませんでしたが(^^;)。
 でも、まあ養父ゴライオンの仇を探し求めて旅をしながら、各地を荒らしている野盗と戦ったりしているって点では、ズバットと同じなんだよなあ、このゲームの主人公って。

 

●2003年1月27日(月)・幕間2(第4章)

 さて、そろそろストーリーを先に進めようと思います。目的地は、野盗のボスの向かった「クロークウッドの森」ですね。
 そこに行くまでの経験値稼ぎを延々としていたわけですが、この3日の間に、ジャヘイライモエンミンスクの3人がレベルアップして、現在は以下の状態。

●主人公NOVA(HP61):人間のレベル5パラディン(聖戦士)・男性。戦士系って、レベルが上がっても、あまり特筆することはないんですね。打たれ強くなっただけ。

●カリード(HP61):ハーフエルフのレベル5ファイター(戦士)・男性。同上。

●ジャヘイラ(HP45):ハーフエルフのレベル4ファイター/レベル5ドルイド(自然の神の信仰者)・女性。ドルイドレベルが5になって、とうとう「コールライトニング」という強力な攻撃魔法が使えるようになりました。でも、AI戦闘じゃ使ってくれないみたいなので、ザコ戦では少々面倒くさい。いざという時の切り札って感じですね。

●イモエン(HP45):人間のレベル6シーフ(盗賊)・女性。盗賊も、あまり面白くないなあ。鍵開け率とかアップしているんだけど、野外を歩き回っているだけじゃ、恩恵を感じることも少ない。

●ミンスク(HP49):人間のレベル5レンジャー(野戦士)・男性。やっぱり、耐久力の差から、HPが主人公カリードに劣るのが残念なところ。戦闘時の掛け声だけは勇ましいんだけど、前線に出ると、なぜか敵に集中攻撃されて、時々、死にそうになるのが気になるところ。

●ダイナヘール(HP20):人間のレベル4インヴォーカー(物理呪文使い)・女性。もうすぐ、レベル5でファイヤーボールが撃てるようになる。クロークウッドに入るまでに、彼女のレベルを上げるのが当面の目標と思っている。

 実は、この数日のプレイで、気付かないうちにAI戦闘をOFFにしていたことが判明。攻撃命令を出せば、飛び道具を撃ってはくれるんだけど、魔法を使ってくれない。どうしてなんだろう? と疑問に思いながらプレイを進めてたんだけど、理由が判明してよかった。
 どうりで、敵が出現した時のパーティーの反応が鈍いと思っていたんだ。ほとんどザコ戦だったから、あまり支障はなかったけれど。

PS:「バルダーズゲート」を再開したところで、昨日、続編を手に入れておこうと思い立ちました。でも、店頭からなくなっていて、シクシク。
 
続編の「シャドウ・オブ・アムン」と完結編の「スロウン・オブ・バール」。一応、後者は前者の拡張版なので、そのうち両方セットになったものが発売されると期待してはいるんだけどね。
 今、プレイしている「バルダーズゲート」も、拡張版の「テイルズ・オブ・ザ・ソードコースト」とのセットバージョンですし。
 まあ、「バルダーズゲート」もすぐには終わらないので、気長に考えた方がいいんだけど、でも、「いつでも手に入るだろうから、すぐに買わなくてもいいや」と思っていたものが、見当たらなくなっちゃうと、少し不安になります。

 

●2003年1月28日(火)・クロークウッドの森へ(第4章)

 荒地でのミニイベント&経験値稼ぎも一区切りついて、ようやく「クロークウッドの森」に向かうことになりました。ストーリー的には、「第4章」を終わらせる気になったところです。

 念のため、今までのメインストーリーは、こういう構成になっています。

第1章:スタート地点のキャンドルキープから、南のナシュケル村に到着するまで(9月20日〜22日プレイ)。

第2章:ナシュケル鉱山の探索。NOVAは先にノールの要塞を攻略(9月23日〜25日プレイ)。

第3章:ナシュケル鉱山で悪事を企んでいたムラヘイ撃退後、その背後にいた野盗のアジト(北のラースウッド)を攻略(9月26〜27日プレイ)。

第4章:野盗のボスが運営するクロークウッドの森の奥の鉱山の探索。それに備えてひたすら経験値稼ぎ(9月29日〜10月2日。1月21日〜現在)。

 まあ、第3章までで一週間。第4章で実質プレイ日数は一週間ほどになります。

 「クロークウッドの森」は、4つのマップに及ぶ大きな地域。そこを順次攻略して、奥の鉱山を攻略すれば、晴れて第5章に突入です。そして5章にて、ようやく作品タイトルになっている大都市「バルダーズ・ゲート」に入ることができるわけです。
 なお、このゲームは全部で第7章、および、追加シナリオからなっています。4章をクリアすれば半分ってところですね。

 さて、クロークウッドは、毒グモがいっぱいいるので、解毒薬をいっぱい買っておく必要があります。「ニュートラライズ・ポイズン(毒中和)」なんて高度な魔法は、レベル7にならないと使えませんから(なお、このゲームの最大レベルは8〜10)。

 で、森探索の1マップ目の大きなイベントは2つ。
 1つ目は、森の小鬼に強奪された「隠れ身のマント」を取り返して欲しい、というもの。小鬼ぐらいは簡単に倒せたわけですが、この「隠れ身のマント」、便利なアイテムなもので、そのまま猫ババするという選択肢もありました。でも、それじゃパラディンの正義に反するってことで、素直に持ち主に返すことにしました。
 すると依頼主いわく、「マントは持って行ってくれ。わしが森でマントを奪われた話を、酒場で披露すると、みんなが面白がったり、同情したりで、いろいろ得をするんじゃ。今さら、マントが戻ってきたりしたら、今の生活が台無しになる!」
 何だか、自分の不幸を話のネタにする、したたかな依頼主だったわけですが、こちらは経験値ももらったし、マントも譲ってもらったわけでラッキー♪

 そして、もう1つのイベントは、狩りのために森に入ってきた貴族を、自然の保護者のドルイドから守る、というもの。これは微妙なイベントなんですね。別に貴族の味方をしても、ドルイドの味方をしてもOKなんです。で、1月22日のときには、同じような二者択一で、「自然を守る」選択をしたわけです。筋を通そうと思えば、今回も貴族を見捨てなければなりません。
 しかし、このときの選択肢は次の2つなんですね。
 「1.貴族を見捨てる」
「2.間に入って話し合いを勧める」
 2を選ぶと、ドルイドたちは「邪魔立てするな!」と怒って、襲いかかってくる。あのなあ、話し合いを勧めて、キレられるとは思わなかった。ドルイドは別に悪人ではないと思うけど、短気が身を滅ぼす、という奴ですね。仕方なく、返り討ちにしてやりました。貴族には喜んでもらえたけど、どうも後味が悪いです。何せ、仲間のジャヘイラさんも同じドルイドですし……。
 ジャヘイラ「仕方ないですわね。この前は自然を守り、今回は自然を壊す人を守った。ドルイドの教義は中立であり、バランスを重んじよ、です。あなたの選択は、バランスを作るもの。問題ありませんわ」
 
まあ、法にも混沌にも、正義にも悪にも偏らない、完全中立の生き方を貫こうと思えば、分からない理屈ではないですがね。でも、自分なりの価値観を持たないと、落ち着かないわけです。

 ……ということで結論。このゲームでの主人公の正義感は
「弱いものを守ること」で決定。先日のドライアードは木を切り倒されそうな危機に瀕していたし、今回の貴族もあわや殺されかけていた。目の前で、強者が弱者を殺そうとしていたなら、自分が楯になって守るのが正義って奴だな。うむ、まさに城戸真司的正義だ。
 望むなら、悪人もプレイできるゲームだけに、自分なりの倫理観を貫くことを考えさせられるゲームと思ったり。

 そして、このイベント終了後、ついに
ダイナヘールがレベル5になりました。これで、待望のファイヤーボールが撃てるようになったわけです。

PS:D&D3版に対応した新作ゲーム「ネバーウィンターナイツ」の日本語版が、3月20日に発売決定したそうです。まあ、「シャドウ・オブ・アムン」が手に入らなくても、するゲームには事欠かないなあ、と思う。

 

●2003年2月3日(月)・蜘蛛の森とファイヤーボール(第4章)

 ほぼ一週間ぶりに、クロークウッドの森の続きを探索してます。

 4マップある森の2マップ目に突入。やはり毒グモ相手は、やたらとツライです。毎ラウンド1HPが減るだけならともかく、強力な毒だと、毎ラウンド5HPぐらい減るので、バカにできない。

 さらに、このマップは「蜘蛛の巣に絡み取られて行動不能になるトラップ」が至るところに仕掛けられています。これまで、トラップを意識することは、ダンジョン内の宝箱ぐらいでしたが、ここではシーフを先行させて、トラップ発見・解除をしてから進む必要があります。

 で、このマップを抜けるのは、真っ直ぐ北に向かえば割と簡単なんですが、最初に「クモ退治に向かった行方不明の弟を探してほしい」と依頼されるんですね。
 そこで、いろいろとマップを探索するわけです。

 森の奥には、怪人・クモ女がいて、彼女の配下の大グモたちとの決戦があります。
 何だか、相手が相手だけに、仮面ライダーになった気分です。
 ここで、ファンブルして、剣が「折れた〜!」なんて言ったら、それはそれで笑えるんですが。実際に、このゲームの中で何度か剣を折ったことはあります。魔法の剣は大丈夫みたいだけど。

 さて、こういうボス戦で使えそうなのが、覚えたばかりの「ファイヤーボール」龍騎になぞらえるなら、「ドラゴンファイヤーストーム」ですね。魔法使いのダイナヘールが専門家なので、覚えたばかりの魔法をいきなり2連続で撃つことが可能です。でも、実際に使ってみて、「ファイヤーボール」って不便なことに気付きます。
 コマンド入力してから、実際に撃つまでにタイムラグがあるので、その間に狙った地点から、相手が移動していたりする。接近してくる敵を撃つのには、あまり向きません。
 もしも、きちんと使うなら、敵の構成が「切り込んでくるタイプ」と「その背後から射撃してくるタイプ」に分かれているときだけ、後者に撃ち込むのが妥当な選択となります。あるいは、敵の動くスピードを計算するか……いずれにせよ、もう少し、使い方を研究する必要があります。
 じっさいには、敵の中枢にファイヤーボールの狙いをつけた後、AI行動の主人公が勝手に単独突撃したために、敵ごと巻き込んでしまいました(笑)。まあ、主人公はHPが多かったので、一人だけ生き残りましたが、もうボロボロ(^^;)。
 せめて今度からは、主人公にドルイド魔法の「プロテクション・フロム・ファイヤー」(炎系攻撃魔法の80%ダメージを無効化)を掛けておくことにします。って、何だか、TRPGのパワーゲーム(勝つためには何でもする)を思い出したり。

 ともかく、行方不明の弟くんは、クモ女に殺されていたので、兄貴に遺体を持ち帰ってやると、任務完了。でも、遺体は敵ボスのそばに転がっていたので、もしかしてファイヤーボールでこんがり丸焼けになっていたかもしれない、と心配しつつ(苦笑)。

PS:先週、大阪で見つからなかった「シャドウ・オブ・アムン」。昨日の休みに、神戸の中古ゲーム店で見つけたので、迷わずGET。あと、完結編の「スローン・オブ・バール」は大阪で見かけていたので、そちらは来週にでもGETしておきたいな、と思ったり。いつ、プレイできるかは全く分からないけど。

 

●2003年2月10日(月)・飛竜の森を抜けて(第4章)

 一週間に一度のプレイになってます。長かったクロークウッドの森も、ようやく抜けました。

 3マップ目と、4マップ目は、もうイベントを無視して、森を抜けることだけに専念。いい加減、森の探索にうんざりですからねえ。

 さて、今回、初遭遇したモンスターは、飛竜と訳されることもあるワイバーン。こいつの巣が、近くにあるらしく、マップ移動のときに、やたらと奇襲されるんですね。
 ワイバーンのグラフィックは、これまで遭遇したモンスターの中でも、とりわけデカいです。登場するだけで、威圧感抜群です。ドラゴンと違って、火は吐かないけれど、毒針のついた尻尾の攻撃は、なかなか脅威。もう、毒を持った敵との戦いはイヤです、ホント。

 こういうイヤな相手との戦いは、とにかく避けるに限ります。出くわして毒を喰らったら、セーブデータをロードして、なかったことに(苦笑)。いわゆる、タイムベントです(^^;)。
 そんなこんなで、ワイバーンからは逃げてばっかりですが、猪突猛進するのは正義ではないですからねえ。そもそも、今の目的は、「森の奥の、野盗のアジトである鉱山に向かうこと」であって、ワイバーン退治を依頼されたわけではない、ということで。

 結局、ワイバーンとの戦闘は避けまくり(毒消しの魔法を覚えてから退治するつもり)、途中で遭遇するザコ敵だけを退治します。それでも、レベルは上がるもんですね。
 ジャヘイラ
がレベル5ファイターに、カリードがレベル6ファイターになって、それぞれHP上昇。

 そうして、とうとう第4章のクライマックスとも言うべき、鉱山に到着しました。
 異常に長くかかったプレイも、いよいよ一つの区切りを付けるときが来ました。
 何だか、センティピードに突入するハリケンジャーになった気分です。でも、敵が巨大化して、慌てて脱出ってことには、なりたくないなあと思いつつ(笑)。

PS:昨日の休みに、大阪の中古ゲーム店で「スローン・オブ・バール」をGET。これで、シリーズ全作を残らず、確保できました。しかも、中古ばっかり見つかったので、半額ぐらいで買えた。やっぱり、いろいろ回ってみるものだなあ、と思いつつ。
 でも、まあ休みの日にパソコンショップばかり散策するのは、これで少し控えようかなあ、と思っております。3月に備えて、お金は残しておきたいので。

 

●2003年2月11日(火)・クロークウッドの鉱山(第4章)

 長かった森を抜けて、ようやく敵のアジトを発見。
 しかし、さすがにアジトだけあります。非常に強力なボスがいて、攻略に苦労させられました。

 それと、今日のプレイで、ストーリー部分を一つ誤解していたことに気付きました。
 野盗のボスであるタゾクは、鉱山運営にはノータッチでした。タゾクの背後に、「アイアンスロウン」という犯罪組織が控えていたんですね。で、クロークウッドの鉱山を運営しているのも、「アイアンスロウン」の仕業です。
 言わば、「アイアンスロウン」はズバットで言う「ダッカー」みたいなものですね。いろいろな犯罪者を影で仕切っている悪の元締めって感じ。
 鉱山のボスは、魔法使いのタヴァエロン。で、タヴァエロンに指示を出していたのが、「アイアンスロウン」のリエルタール。何だか、固有名詞がいろいろ出てきてややこしいです。

 今回の事件の裏は、「リエルタールからタヴァエロンに宛てた手紙」で、おおよその概要がつかめたと思います。
 まず、「アイアンスロウン」は「バルダーズ・ゲート」の街に根を張っている悪の組織。で、街を影から支配すべく、鉄の生産を牛耳ろうとしていた、と。そのための作戦は3つ。

1.国内の鉄は、ナシュケル鉱山の鉱石を特殊な薬品で腐らせることで、質を悪化させる。
  
(第2章で、ナシュケル鉱山は解放した)
2.野盗をはびこらせることで、交易を妨害し、鉄の輸入を困難にする。
  (第3章で、野盗の拠点は破壊した。ただし、ボスのタゾクには逃げられた)
3.クロークウッドの隠し鉱山で採掘。質の良い鉄を独占する。
  (第4章でのメインストーリー)

 で、いよいよ敵の背後関係が分かってきたので、「バルダーズ・ゲート」の街に入るためのフラグが立ったわけです。
 それにしても、最大の謎である「どうして主人公が、賞金稼ぎや暗殺者に狙われるのか?」が、ちっとも見えてこない。結果としては、「アイアンスロウンの陰謀を粉砕しているわけ」だから、邪魔者になるんだけどさあ。元々は、向こうが狙ってきたから、その裏を探るうちに、たまたま悪を倒しているんだよ、こっちは。まあ、少々、正義感が強くて、弱い者いじめは見捨てられない、お節介焼きな風来坊だけどね。
 それと、養父の仇が今だに見えてこないが、目についた悪を倒せば、いつか真犯人も分かるでしょう。それこそ、ズバットみたいに。向かうは、いざ「バルダーズ・ゲート」ですね。

※鉱山攻略の顛末

 ストーリー部分を先に書いたので、苦労した戦闘部分については、ここで補足。

 まず、鉱山に入る前に、刺客の冒険者集団と出くわします。
 接近戦で、「高速移動のブーツ」を装備して通常の2倍の速さで切り込んでくる戦士と、弓使い。そして、魔法使い2人です。
 見事に前衛と後衛に分かれてます。こういう相手は対処しやすいです。戦士同士が切り結んでいる間に、後衛目掛けてファイヤーボールをドッカン! 気持ちいいぐらいに吹っ飛んでくれました(笑)。

 鉱山の中は4層構造。
 地下1階は、坑道になってます。ここでは、番人に見張られながら、奴隷たちが働かされております。番人を倒しながら、奴隷を逃がす算段を。どうやら、奴隷のリーダーのリルさんが、地下2階に捕まっているらしいです。
 地下2階は、牢獄があります。そこで、二人の囚人を発見。
 一人はリルさんで、奴隷を逃がすのに協力してくれます。
 もう一人は、ドワーフのイェスリック。どうやら、このドワーフさんが鉱山の元の持ち主だったみたいです。この鉱山が、湖の水が浸水して廃棄されたのを、「アイアンスロウン」の協力で治水工事をして、再建できたとのこと。もっとも、「アイアンスロウン」はイェスリックを裏切って、鉱山を乗っ取り、悪事に使っております。「こんなことなら、もう一度、水の底に沈めた方がいい」と言って、イェスリックは治水プラグの在り処を教えてくれます。後は、地下4階のボスのタヴァエロンを倒して、「プラグの鍵」をGETすれば、「アイアンスロウン」の経営する鉱山を壊滅させられます。

 さて、地下3階に下りる階段前に立ちはだかるのが、魔法使いのハレイシャン。こいつを倒すのが、大変でした。こいつの周りには、大勢の衛兵と弓兵がいて、一筋縄ではいきません。こういう時は、ファイヤーボールを放てばOKなわけですが、敵もその辺は心得て、こちらが姿を見せると、ライトニングボルト(電撃)を放ってくるんですね。それも、自分の部下ごと巻き込んで。
 しかも、戦場が狭いので、ライトニングボルトは壁に当たって、跳ね返ってきます。当然、こちらは2回、ダメージを喰らうことになって、正面からでは撃ち負けてしまいます。相手が呪文を放つ前に、接近戦に持ち込めればOKなんですが、護衛が大勢いますからねえ。
 今までの冒険で手に入れた「耐電撃ポーション」なんかを飲んで、一気に突撃して、力で解決……という選択肢もあったわけですが、それは最後の手段と言うことで、ここは姑息に行きます(笑)。まず、盗賊を先行させて、敵に見つかると、すかさず逃走、仲間のところまで、誘い出します。こういうことをチマチマ繰り返していると、護衛の数がだんだん減ってくる。
 次に、主人公に「インビジビリティ(透明化)」の魔法を掛けて、近づいていきます。こういうときは、忍び歩きのできるレンジャーの方が有効かもしれないけれど、まあ、見つかったら一気に間合いを詰めればいいです。何せ、主人公は刺客から入手した「高速移動のブーツ」をはいてますからねえ。
 それにしても、周りのザコを誘き出して始末した後、ボス相手には姿を消しての奇襲。何だか、「必殺仕事人」になった気分です。
 さて、主人公に気がついたハレイシャン。とっさにライトニングボルトを放ちます。ライトニングは部屋の壁に反射し、主人公は2倍ダメージ。結構、痛かったけど……でも、この距離で反射したってことは……あ、ハレイシャンも自分の放ったライトニングを喰らって、瀕死です(笑)。主人公のバスタードソードで、あっさりとどめを刺されてしまいました。
 問題は、これから。大ダメージを喰らった主人公はすかさず、「高速移動のブーツ」で逃走開始。まだ、護衛の何人かが残ってますからねえ。ここで、殺されてしまったら、元も子もない。
 で、ゆっくり追いかけてくるザコ護衛どもをファイヤーボールで一気に片付ける。こうして、地下2階の攻防は苦労しながらも、何とかクリア。

 地下3階は、ホブゴブリンの兵舎になっております。敵はザコばかりなんだけど、異様に出現率が高く、休息をとって呪文の回復がほとんどできません。そこで、消耗したら、いちいち2階に戻って休息という手間を掛けてクリア。

 最後の地下4階です。ボス敵タヴァエロンは、卑怯にも「飛び道具封じの魔法」を掛けております。仕方なく、全員、接近戦モードに切り替え。
 しかし、敵はさらに卑怯なことに、「ディメンジョンドア(次元扉)の魔法」で瞬間移動を繰り返す。つまり、相手に切りかかったと思ったら、姿を消して、背後から出現。強力な攻撃魔法を使う、という戦法なんですね。何だか、仮面ライダーオーディンみたいな奴です。
 幸い、タイムベントのリセット技は、プレイヤーの特権です。やられたら何度も挑戦すると。
 たまたま、主人公の間近に出現したときに、バッサリやっちゃいました。魔法使いですから、ダメージを喰らうともろいものです。

 こうして、鉱山のボスは倒され、所持していた手紙から事件の背後関係が分かり、悪の鉱山も水没しました。物語は「第5章」に突入することとなります。

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