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テンプル・オブ・エレメンタル・イーヴィル
邪悪寺院の戦士たち
(その3)
●2007年8月23日(木)・雪辱戦(Return
Match) 対立する元素寺院との駆け引きの中で、邪神ザグトモイの復活に関わる力の宝珠<ゴールデン・デス・オーブ>を入手した邪悪パーティー。 ナイト「そんな危険な物は、破壊してしまえないのか?」 キラー「つまらないことを言うじゃないか、秋山。せっかく手に入れた力の鍵を、わざわざ破壊するぐらいだったら、最初から冒険を始めた意味がないだろう」 ゾルダ「だったら、素直にこれを火のアルレムに渡して、俺たちはグレーターテンプルの一員になるのかい?」 キラー「それも一つの選択肢だが、組織の一員になるのは、俺の性には合わない。どうせなら、組織を作るか、乗っ取るかしたいところだな。すぐには渡さず、しばらくこのまま探索を続けて適当に立ち回りながら、宝珠の力について調べてみる。俺たちの手に負えないと判断した時点で、アルレムに渡すなり、廃棄するなり考えたらいい」 リジェ「ところで、ミコさま。ザグトモイって、どんな神さま? 邪神の格で言えば、デズモゾーリャ様やヴェクナ様と比べて、どちらが上になるのかしら?」 キラー「ああ。いろいろ資料を調べてみると、菌類の女王という記述があるな」 リジェ「それって、ばい菌やウイルスみたいなもの?」 キラー「それは細菌類だな。厳密には、ウィルスは細菌とも違うんだが。菌類は簡単に言うと、カビやキノコの仲間だ。生物学の基本だから、テストに備えてしっかり覚えておくように」 ゾルダ「誰に向かって言っているんだか。とにかく、ザグトモイに帰依すると、カビビンガやキノコモルグになれる、と解釈していいんだね」 リジェ「ええ、そんなのイヤだ〜」 王蛇「マタンゴはどうだ? 喰ったら、うまいぞ」 ゾルダ「そして、だんだんキノコになって、バルタン星人みたいな笑い声を上げることになる、と。若き日の水野久美の妖艶な演技が忘れられんけどな」 キラー「みんなでキノコになって、悪疫を蔓延させる尖兵になるって結末も、 ホラー映画ならショッキングで面白いが、俺は自由に、ときめきを求め続けたい。残念ながら、キノコにときめきは感じないな」 王蛇「だったら、邪神を叩きつぶすか?」 ナイト「そういう話なら、オレは賛成だ。邪神のために働くよりも、ずっとやり甲斐のある仕事だ」 リジェ「あたしもデズモゾーリャ様を捨てて、キノコに帰依するつもりはないよ」 ゾルダ「仮に永遠に生きられたとしても、キノコじゃなあ」 キラー「決定だな。キノコに仕えるのはなしだ。宝珠は確保したまま、探索を続けて、神殿同士の状況を見極めることにする」 当面の方針が定まったところで、一行は探索を続けます。
●王蛇(浅倉威):レベル8バーバリアン。HP97。 レベルが8になると、魔法使いのゾルダ以外も2回攻撃が可能になります。つまり、ここに来て、パーティーの武器戦闘能力が格段に向上した、と言えましょう。 さらに、塔の番兵の遺品の中から、魔法の剣も発見。 王蛇「今だと、ワーウルフの連中を倒せるんじゃないか?」 キラー「やってみる価値はありそうだな」 念のため、「キャッツ・グレイス」(ネコの優雅さ=敏捷性アップ)の呪文で、前衛の王蛇とナイトの防御力を強化。 王蛇「紫激気も、もはや恐れるに足りず! このまま、水の神殿のジャガーノートも倒してやろう」 キラー「いや、それは危険だな」 手元の資料「モンスター・マニュアルU」によると、巨大な石造ローラーとも言うべきジャガーノートの脅威度は12。+2以下の武器のダメージを20点分無効、魔法もほとんど通用しないなど、ワーウルフよりもさらに強そうです。
キラー「とにかく、奴を倒すには、+2の武器が必要らしい」 キラー「そう焦るな。俺たちはいずれ、邪神とも戦わないといけないんだろう。十分、力を蓄えようじゃないか」 ゾルダ「雪辱戦だったら、他にもいい相手がいるよ」 王蛇「何だ、それは?」 ゾルダ「以前に、<エムリディ草原>で出会ったクマとジャイアントだよ。今なら、簡単に倒せるんじゃないか?」 クマの脅威度は4で、ジャイアントの脅威度は7。 キラー「そんな不確かな物は、もういらん。俺たちには宝珠があるんだからな」 宝珠を手に、邪神との戦いを決意した邪悪パーティー。「邪をもって邪を倒す究極の極悪伝説」を築き上げることができるでしょうか? (つづく) |
●2007年8月27日(月)・地下3階 突破(Break
Through the Third Floor) <エムリディ草原>。 ナイト「それが、タージョンのなくしたという力の秘宝なのか?」 ゾルダ「一応、手紙もいっしょに付いているよ。タージョンが聖カスバート教会のために尽くした栄誉を称えて、これを贈るってさ」 リジェ「聖カスバート教会って、影で邪神を崇めているってこと?」 キラー「まさかな。他にあるのは……つまらん。ただの銅製の星型ペンダントが一つあるだけか。こんな物が、力の秘宝なわけがない」 実のところ、力の秘宝というのは、NOVAの解釈ミスです。 タージョン「私は、そんな物、知りません。大方、邪神の下僕の遺品が戦場跡に紛れ込んでいたのでしょう。持ち歩かずに、さっさと捨てた方がいいですよ」 邪神の像を捨てるとクリアできないのはドラクエ2でしたが、別に本作では問題ないみたいです。まあ、ラスボス・ザグトモイの伏線みたいなものでしょう。 で、結局、苦労の割にほとんど実入りがないとは言え、「タージョンの工芸品クエスト」が終了したので、改めて地下3階の探索を再開します。 そして、地下3階の探索内容としては、特筆することはありません。 さておき、アンバーハルクとの戦いの話ですね。 さて、ここまで苦労して倒したアンバーハルクですが、得られるものは特にありません。 キラー「むなしいぜ」 そして、いよいよパーティーは地下4階に突入します。 (つづく) |
●2007年9月10日(月)・作者後書き
「ウルティマ2」同様、2005年末に始めた、この記事もおかげさまでようやく終了しました。
そして、一番扱いに困ったのは、ナイト。 仲代先生やリジェ(リジュエル)については、原作アバレンジャーの要素の再現がうまくできて、自分では満足です。何せ、諸事情で追跡が中断してしまって、長年、気にしていましたから。これで、「戦隊ロボット発展史」も仕上げれば、アバレンジャーも自分の中では昇華OK、と思ってます。
浅倉は、仲代先生に仕切られたせいで、少々暴れ足りなかったと思います。まあ、NOVA自身、バトルよりも交渉で解決するプレイスタイルだったため、仕方ないかなあ、と。ラスボスとの戦いも結局、イベント処理で終わらせてしまいましたし。
ただ、やはりキャラが特撮出身ばかりになってしまうと、原作のイメージもありますから、自由に動かすことに困難さを感じましたね。しかも、いわゆる熱血漢がいないパーティー構成ですから。
以上が、キャラを描く上での感想ですが、最後に、ゲームそれ自身の感想。 では、この次は、2004年末以来になる、D&Dではなく「AD&D」のBG2を再開する予定。 |