White NOVAの気まぐれ更新日記
過去ログ集2005年11〜12月

(5周年記念後の雑多な更新記録)

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5周年記念を前に〜〜ホビーライフを回顧しつつ〜〜(2005年11月6日)

 今月の16日で、ここも5周年を迎えます。
 自分としては、5周年記念前に、とりあえず
長年の懸案だった「ウルティマ日記」を発動できたので、OKです。

 特撮とロボット、それからファンタジーRPG(おまけに必殺シリーズを初めとする時代劇)が自分のホビーの中核を為すわけですが、それらをホームページ上で、どういう形で記事にしようか、と、色々試行錯誤してきた21世紀の5年間と言えます。

 今、簡単に振り返ると、

●1年目一気に現在のコンテンツの中心を作った時期です。
 「パワーレンジャー」とか「スパロボ」とか、興味に任せて、時間や作業量など一切、気にせず、書きまくった時期です。
 (特撮連載は、アギト、ガオレンジャーがメイン。クウガも後からまとめる)

●2年目:1年目でできなかったことを、さらに拡張した時期。
 ただ、一年目は週連載など定期的にきちんとできたことが、遅れがちになったりして、挫折感もそこそこ感じたり。
 (特撮連載は、龍騎、ハリケンジャーがメイン。
  あと、ウルトラマン・コスモス終盤の騒動に翻弄されたりして、いろいろバタバタしていたなあ、と)

●3年目:2年目が、自分的には納得いかず、停滞感を感じていたので、気分一新をいろいろ考えます。
 そのうちの一つが、某作家氏と連絡をつけて成立した
「空想科学研究室」
 また、2周年を迎える頃から始めたRPG
「バルダーズ・ゲート」も気分一新の産物と言える。
 この時期の思考は単純で、
「新しいことをやれば、停滞感が吹っ飛ぶ」というもの。でも、実は、停滞感の原因が、「手を広げすぎて、時間と作業量が追い付いていない」ことにあることを、認識していなかった。やりたいことと、できることの兼ね合いがうまくできておらず、作業をすればするほど、渇望感に駆られるという悪循環に陥っていた。
 (この時期の特撮連載は、ファイズとアバレンジャー。途中で停滞したまま、現在に至っています^^; でも、完成させるのを諦めきれていない)

●4年目:HP作りにおいて、最大の転機となった年。
 某作家氏とのトラブルによって、
「空想科学研究室」が立ち行かなくなり、再起動を掛ける。(これが現在の「空想科学&幻想文学研究室」。でも、話題はもっぱらガンダムになっているなあ^^;)
 その直後くらいに、家庭内でも事情が生じ、結局、引越しすることとなる。
 いろいろややこしい時期だったので、「仮面ライダー剣」や「デカレンジャー」などの特撮連載はできなくなったものの、おかげで時間にゆとりができる。

●5年目:引越し後のHP再開が、大体、4周年と重なる。
 ここで、サイトの方針を、毎週の特撮連載記事から、ゲームのリプレイ記事メインに移行。
 個人的にも、「視聴番組のあらすじ・感想・分析」を繰り返すだけでは創造意欲を満たされていなかったので、現在の流れに満足しています。
 ただ、それまで特撮メインで引っ張ってきた経緯もあるので、
特撮感想は表紙日記で2〜3週に一度、簡易バージョンで書く形式に移行。これはこれで、龍騎辺りの時期に、キャラに過剰に感情移入しすぎて、放送番組のストーリー展開に気分が翻弄されていたことを考えると、はるかに健全になった感じ。やはり、フィクションにはある程度、距離を置く必要もあるよね(なお、NOVAが一番、感情移入した番組はファイズとアバレンジャー。移入しすぎて、冷静に感想記事を書き続けられなくなるほどだったわけで)。

 以上、いろいろ振り返ってみてから、今後の展望を考えると、今後は、新しいことに手を広げるよりも、これまで完成できなかったこと、やれずにくすぶっていたことに手を付けて行くのが懐古趣味的な自己実現かなあ、と思います。
 
「ウルティマ日記」も、その一環ってことで。

●2005年11月6日(日)

 間もなく(11月16日)に5周年を迎える当サイトですが、いろいろ振り返って、これまでの流れを考えてみました。

 大学時代は歴史学専攻だったし、「温故知新」という言葉も好きなので(先日、「セイザーX」でネタにされていたのも、自分的には喜ばし)、懐古趣味的に過去を振り返って、今後の方針を定めるのも習慣になってます。

 懐古趣味と言えば、今の時期ですと、劇場版「ZガンダムU 恋人たち」もそれに当たる作品と言えるでしょう(今月、上映される「仮面ライダー THE FIRST」も大幅にそうですが)。
 遅ればせながら、木曜日に見てきた感想を書いておきます。

 まず、否定的要素として、構成的に盛り上がらないことが挙げられます。一番、盛り上がるべき要素である「フォウとの絡み(ホンコン編)」を前半に持ってきてしまっては、ラストが引き締まらないことは目に見えています。
 一応、自分が考える理想的な構成案を改めて披露すると(昨年5月に日記で書いたことの抜粋)、

>とりあえず、分けるとしたら、
>「第1部:最初から、香港でのフォウとの出会いと最初の別れ(灼熱の脱出)まで」「第2部:Zの鼓動からキリマンジャロでのフォウとの死別まで」「第3部:ロザミィ編」という、女性キャラ中心の分け方と、
>「第1部:ジャブロー攻防戦まで」「第2部:ダカール演説まで」「第3部:ゼダンの門の最終決戦まで」という、戦い中心の分け方ができそうです。
>第2部は、キリマンジャロとダカールに物語的な距離はさほどないのですが、第1部にフォウを登場させるか否かが、大きな差と言えそうです。あと、毎回のラストを別れとか悲劇で終わらせるのもどうか、と思うのですが、Zって最後は「カミーユの悲劇」で幕を閉じますからねえ。

 じっさいには、第1部が「ジャブロー攻防戦のあと、アムロとシャアの再会」で幕。これはこれで、悪くない終わり方とは思っていました。ただ、その満を持して登場したアムロと、カミーユの絡みが今作ではほとんど描かれておらず、第1部の引きが上手く生きていない、と感じました。
 TV版では、鬱屈したアムロと、表舞台に立とうとしない卑怯者のシャアに対して、カミーユ「憧れていた気持ちを覆されたような苛立ち」を見せたり、それでも、ここぞというところでアムロがアッシマーを撃墜するなど往年の冴えを見せて視聴者の快哉を呼んだりしながら、ていねいにアムロとカミーユの関わりを描いていた、と思うんです。
 でも、本作ではダイジェスト版ということで、アムロとカミーユのつながりが曖昧なまま、フォウ編に突入してしまったものだから、「フォウとの接触が危険だとするアムロの主張」とか、「カミーユを宇宙に行かせようとするフォウの気持ちを、アムロが理解して『人の好意を無駄にする奴は一生苦しむ』とカミーユに諭すシチュエーション」が、上滑りしているように思います。
 カミーユとフォウの絡みは、あくまでアムロとララァの関係との対比の上で描かれてこそ意味を為すのに、フォウだけ描いて、アムロをじっくり描き損ねているので、いささか魅力を損なったと感じました。

 そして、肝心のフォウが、声優の変化のおかげで、いまいち感を覚えたのもマイナス要素。
 自分が考えるフォウの魅力と言えば、強化人間の能力が発動しているときのヒステリックな声音と、恋人としての優しい口調の対比。島津冴子女史の声は、その両面を上手く表現できていたと思うんです。
 一方、今回のゆかな女史の声は、ヒステリックな声はいいものの、優しい方の声がなんとなく棒読み調。フォウの複雑な心理を表現しきるに至っていません。
 特に、「灼熱の脱出」直前の、カミーユに「自分の名前が今でも好き?」と尋ねるシーン。あそこの前後の口調の変化は、フォウの気持ちの揺れを示すのに、一番のシーンだと思うのですが、それが失敗しているかな、と。

 当初は、カミーユが自分の女みたいな名前にコンプレックスを持つ主人公で、フォウも記憶を持たず、名前すらも番号でしかなく、好きでない強化人間。お互いに、「自分を示す名前が好きでない」という共感もあって、惹かれる原因の一つとなったのですが、
 サイコガンダムのフォウカミーユが説得する最後の場面において、カミーユ「自分の名前なんだから好き」と発言してしまったために、フォウの態度が急に硬化。視聴者的には、カミーユ失言? と思いきや、さにあらず。フォウは、カミーユを「名前と、その記憶を生み出した宇宙」に戻すことを決意する、と。
 この「灼熱の脱出」の下りは、Zガンダムの中でも屈指の名シーンなんですが(フォウだけでなく、ララァとの苦い思い出のために宇宙に戻れないアムロが、せめて後輩のカミーユを宇宙に帰してやろうと、必死になるシーンでもある)、前述のとおり、アムロの出番の減少と、フォウの声による心情表現の不味さのために、魅力激減(それでも、今作では一番の感動シーンなんですが)。

 後半。ハマーンの登場で幕、という構成のため、スポットが当たるのは、サラ・ザビアロフ。物語の中心は、「ハーフムーン・ラブ」です。サラといえば、カツなんですが、本作ではまだ、「カツがサラにだまされて人間不信になった」というカミーユのセリフだけで終わり、ドラマ的にはまだまだ中途半端な段階。一本筋の通った話としては、切り方が非常に拙いように感じます。

 以上が不満要素(他に、ロベルトの死が描かれていない、とか、ジェリドを庇ったマウアーの死に方があっさりしすぎとか、マニアックな不満はあるけど割愛)で、次に肯定的要素をいくつか。
 まず、ベルトーチカと、エマさんの新作画のレベルが非常に上がっていて、二人をますます魅力的に見せています。特にエマさん。宇宙に帰還したカミーユへの親愛のこもったスキンシップとか、単にお姉さんキャラでしかなかったTV版よりも、女性の可愛らしさを発揮。ヘンケン艦長が惚れる気持ちもよく分かる、というものです。

 ヘンケン艦長といえば、ブライトの「昔なじみの自分では情が入って、上手く扱えないからカツを預かってくれ」という提案に対し、「あのガキか」と渋りつつも、エマさんを一緒に付ける、という交換条件で引き受ける、というシーンが描かれ、クワトロも交えた実にベテランらしい、大人の会話のいい雰囲気を見せてくれました。
 あと、ウォンさんが話をしているときに、じっくりパソコンの画面に見入っているブライト。「一体、何のデータなんだ?」とウォンさんがチェックすると、実は家族の映像データだった、とか。
 そういう日常的なやり取りの方が、心に残っていて、楽しめた次第。元のTV版を知っている身からすると、そういう、いかにもなキャラクターらしさを表すシーンに丁寧さを感じるってことで。

 あとは、ラストの「ハマーンカラーのガザC」が良かったなあ、と。原作にない新規MSやメカが登場せず、またメガバズーカランチャーのエネルギー源となるゲルググさえ削除されてしまったため、MSマニアには不満だった要素を、ハマーン様がたった一機で満たしてくれました。

 総じて、原作の良さを減らしている前半部分の描写と、構成への不満が残るものの、完結編への伏線張りと、一部丁寧な作りを評価しつつ、次作を楽しみに待ちたいと思います。

PS:ステファニーさんが、ウォンさんの娘というように設定変更されていたのは、劇場で見た際にはビックリしました。あれ、ウォンさんって、ルオ・ウーミンの別名だっけって(笑)。

●2005年11月16日(水)

 一応、本日で、このサイトも5周年記念だったりして、何となく、おめでたいのでありまする。う〜ん、何となく、頭の中身もおめでたくなったような文体だなあ(苦笑)。
 まあ、5年間の総括は10日前に済ませてしまったので、本日は、年の瀬も近づいて慌しくなる前に、今年1年の総括をしてみようか、と。

 今年のキーワードは、1月の新年抱負で、こう書いてます。

ニワトリということは、「夜明け」ということで、「黎明」にしようか、と考えております。いろいろな意味で、原点回帰・再出発を目指したい、と思っています。

 原点回帰……となると、うちの場合、何を置いても、特撮……ということになるわけですが、サイトの更新記録だけ見ると、今年は非常に寂しい状況です。番組数自体は増大していて、いわゆる特撮ブームといってもいい状況のはずなのですが、十分な追跡ができているとはとても言えない状況。ここが、特撮サイトだとしたら、失格もいいところですね(苦笑)。

 次に、スパロボですが、こちらは「αクリア」という形で、原点回帰という目標に恥じない成果かな、と思っています。長らく止まっていた連載も、ちょっと再開しましたし。後は、いいタイミングを見計らって、を終わらせればいい感じ(来年初頭になるかな)。

 そして、原点回帰という言葉に直接つながる記事として、「ウルティマ日記」がようやく今月スタートしました。
 今年は当初から(というか昨年、引越しして再開した時から)、「サイトの重心を、特撮感想からゲーム感想に移していく」を考えており、自分としては計画通り、というか、最初の3年が特撮偏重過ぎた……とさえ長らく思っていましたから、ようやく「自分の当初から目指していた通りのホビー館」としてバランスが取れてきた、と考えている状況です。

 ただ、誤解して欲しくないのは、NOVAは相変わらず特撮熱が燃えておりますし、ホビー館が特撮を捨てることも決してない、ということ。
 それが証拠に、「ウルティマ日記」「POR ミス・ドラノーア探索記」は、単にゲームのプレイ日記というにしては、特撮ネタ(およびスパロボネタなど)が散りばめられていて、非常にマニアックな代物になってしまっています(爆)。間もなく終了予定の「POR」の後は、より直接的に特撮ネタをまぶした代物を開始する企画も構想していますし。
 こういう方向性については、サイトのお客様には受け入れられるのだろうか、と懸念しつつも、当面、やりたい方にやるしかないなあ、と考えています。

 願わくは、記事自体に対する感想とか、ツッコミとか、緑の掲示板で増えてくれることを。

●2005年12月12日(月)

 11月の下旬から仕事が妙に忙しくなっていたわけですが、一応、今週いっぱいは、ゆとりができています(来週は、また冬期講習の準備でバタバタしているだろうけど)。

 で、NOVAのホビーライフとしては、土曜日に『ハリー・ポッター』を見に行って、ついでにいろいろとお買い物。
 買い物書籍の中には、待望の『さらにすごい科学で守ります』(すごかがシリーズ第3弾)が入ってます。日曜は、それを読みふけってました。
 今回のネタは、「タイムレンジャー〜デカレンジャーまでの戦隊もの」「ジャスピオン〜ビーファイターカブトまでのメタルヒーローもの」。残念ながら、平成ライダーシリーズは先送りになりましたが、満足のできる内容に仕上がっています。
 これについては、「空幻研」の方にネタフリもしてみたいと思います。

 『ハリポタ』の方の感想としては……シリウスの出番が少ない、という些細な不満はあれど、原作の映像化としては、申し分ないでき、と思っています。ラストの辺りが、「子供向きとして、表現がマイルドになるかなあ」と危惧していたんですが、そんなこともなく、原作同様の暗い雰囲気をきっちり描写していました。
 で、原作の方ですが、6巻『混血のプリンス』(仮題)の日本語版が、来年5月発売予定とのこと。シリウスの死後の話が気になっているわけですが、次作でも死者が出るとか(苦笑)。

 さて、この場で本来、することになっている特撮感想。ずいぶん、間が開きました(前は10月30日)。今週を逃すと、次は年明けになりそうなので、クリスマス決戦開始編と題して、記してみます。

●マックス:実相寺監督のスペシャル話は、本来のマックスの世界観とはズレているので(そのズレ方が監督の個性として面白いわけですが)、マックスという作品の評価とは別に行うわけですが……。

 『胡蝶の夢』については、作品の外側から見たメタ視点が楽しめる回。でも、マックス本来の「子供が見て楽しめる明朗快活なウルトラ」とは違います(笑)。親父脚本家がマックスに変身……ってのは、「大人の妄想」話としてNOVAは楽しめましたけどね。物語製作者が、登場人物に感情移入しながら話を紡ぎあげるようなもんだなって。
 これを子供向けに改変するなら、ウルトラマン好きな子供がウルトラマンに変身するような幻想を体験する、って展開になるんでしょうけど。

 『狙われない街』については、「空幻研」でお世話になっている宇津見さんも評していましたが、徹底したセルフパロディでした。メトロン星人だけじゃなく、壁にガヴァドンの落書きがあったり、怪獣倉庫のぬいぐるみがシーボーズだったり、もう実相寺世界まっしぐらです。ガヴァドンにしても、シーボーズにしても、「幻想(あるいは墓場の)世界の産物が実体化する」って点では、実相寺世界を十分に体現した存在ですし。

 先ほど、マックスの世界観とはズレている、と書きましたが、それはあくまで「子供が見て楽しめる明朗快活なウルトラ」という意味において。
 マックスの、もう一つの世界観、すなわち「大人が見てノスタルジーを感じる」って要素については、これでもかってぐらいきっちり描写できていた、と思います(『ウルトラQ ダークファンタジー』よりも明確に)。少なくとも、ネクサスの世界観にはそぐわない話ですし、マックスはより懐の広い世界観だ、と考えることもできますから。

 さて、ノスタルジーと言えば、優秀な兵器製作者としてのイデ隊員の登場に尽きた、と思います。かつての優秀なパイロット、ハヤタことトミオカがカイトとともに出撃したり、ショーン隊員が先輩に当たるイデを尊敬していたり、旧作と新作の間を埋める回として、非常に楽しめた回。
 こうなったら、アラシ隊員にも是非、登場してもらいたい、と思いつつ(その場合、ダン=オザキタケルの同僚という設定で、共演してくれると、一番嬉しいな)。

●セイザーXブレアード最高ッス。熱血悪役にして、ドジって設定が、主人公とも似た者同士のライバルっていう見せ方と相まって、熱くて、しかも笑える独特の世界観を構築しています。
 一方、「シリアスな哀」の部分を体現しているのが、ヒロインのレミー。故郷の星を失った変身しないヒロインといえば、『宇宙刑事シャイダー』アニーなんかを連想したりもするのですが。
 ヒロインキャラとしてはもう一人、タックンの妹の由衣ちゃんが、陽の部分を体現していると思います。真面目でクールなアドのもう一つの面(どこかマヌケな点がある)を、あそこまで引き出すとはなかなかあなどれません。

 とりあえず、第1クールもクライマックスに入ってきて、未来からの敵、およびシャーク隊長の登場に流れていくわけですが、ブレアード(および海賊3悪)は死なないで欲しいなあ、と思ってます。彼らって、ドロンボー一味、あるいはボーゾック的な匂いを強く感じるので、コミカルな悲劇(ドクロベー様のお仕置きのような)は似合っても、シリアスな悲劇は似合わないでしょうから。

●GARO:北崎くんことドラゴン・オルフェノクが、蘭アンデッドの命を狙う展開に(笑)。

 ええと、ホラーの血を浴びたヒロインは、時間が経てば(浄化されない限り)無惨な死に方をするみたいです。
 そんな死に方をさせるぐらいなら、一思いに殺す方が慈悲だろう、という理屈で、もう一人の魔界騎士の零(ゼロ)こと北崎くんが、ヒロインのストーカーになったり、牙狼こと鋼牙をライバル視したりして、いろいろ面白い展開が進行中。
 主人公の父親と、ヒロインの父親との関係は、「昔、魔界騎士だった鋼牙の父が、画家であったヒロインの父を助け、そのときの記憶を題材に、絵本が描かれたのだろう」と語られましたが、まだ推測の段階なのかも。

 他にも、との「高層ビルを落下しながらのCGバトル」や、騎士らしく「黄金の馬に騎乗してのバトル」など、毎回の戦闘ビジュアルも変化に富んで、いろいろと楽しませてくれます。深夜放送らしく残酷なホラーの殺戮シーンも、パターン化せず(スプラッターだけではない)、アイデアと映像美を堪能させてくれますし。

PS:長くなったので、戦隊とライダーは明日以降ってことで。

●2005年12月13日(火)

 昨日に続き、戦隊とライダーについての最近の感想をば。

●マジレンジャー
 十大冥府神は強敵だけど、思惑の対立から隙が生じて、小津兄弟の絆と勇気によって逆転される……って形の展開が続いています。
 冥府神をストロンガーのデルザー軍団に例える話なんかも、割と納得できますな。
 ドレイクが「鋼鉄参謀」に当たるかなあ、とか、射撃自慢のサイクロプスは「隊長ブランク」かなあ、とか、いろいろ妄想を広げたくもなります。

 映像的には、ドレイクとマジドラゴンのドラゴン対決も楽しめました。マジレジェンドよりも、マジキングの方が好きなので、久々の登場を歓迎したいです。二大ロボは、設定的に共演できなさそうなのが残念ですが、年末〜正月の夢話などでもいいから、強引に共演することを期待してます(魔法で分身体でも作ってくれればいいわけですよ。カクレンジャーの獣将ファイターみたいに)。

 そして、ドラマ的には、「慎重に考えすぎて、行動に出ることをためらっているヒカル先生」にスポットが当たっています。魔法に必要な「勇気」の反意語が「臆病」「怯気」ってことで、「慎重さ」も度を越してはいけない、というのがスノウジェルの言いたいことなんでしょうな。
 「行動する前に考える」ではなく、「行動しながら考える」になれば、マジシャインも垢抜けるのだろう、と思います。

 ともあれ、次週、復活しそうな親父殿にも期待。そして、家族勢ぞろいのクリスマスパーティーになることを願います。

●響鬼
 あきらの鬼修行断念から、明日夢と京介の弟子入り。そして、轟鬼まさかのリタイヤ? まで、終盤に入って、怒涛の展開が続いております。龍騎辺りからパターン化した「多数の敵が湧いて出る危機」も生じ、童子や姫を操ってきた謎の男女も、オロチを防ぐための行動を示すなど、非常に面白い状況、と思っています。

 斬鬼さんがどうなるか? って点も気になりますが、
 年末あるいは年明けに見たい映像としては、やはり関東の鬼が大集合して、強敵オロチと一大決戦だったりします。
 弾鬼さんとか、鋭鬼さん、裁鬼さん、他にもどさくさ紛れに関西からの助っ人鬼・十三代目西鬼とか、故・斬鬼さんに代わって北海道から駆けつけてきた凍鬼の子孫とか、いろいろ派手派手しく出てきて、華々しく戦って、幕を閉じて欲しい今日この頃です。

●来年の作品情報

 仮面ライダーは「マルス」改め「カブト」みたいですね(明年1月29日より)。カラーリング的には、カブトライジャーっぽい紅色。よりも、よほどカブトムシっぽいデザイン。
 二人目は、ハチモチーフの「ザビー」というそうな。
 ギミックとしては、重装甲形態のマスクドフォームから、運動性重視のライダーフォームに脱皮可能(キャストオフというらしい)。その際、装甲を内側から弾き飛ばすのは、サナギマンっぽいかも(アギトバーニング→シャイニングと考えてもよし)。
 カブトの武器は、カブトクナイガン。クナイってことは、忍者のモチーフもあるわけで、やはり一甲兄者との関連性を妄想したくもなります。
 敵は怪人軍団ワームで、それに対抗する味方組織がZECT。みたいな「組織の残党」にならないように願ってます。

 戦隊は、一時期、「甲撃戦隊ビートルファイブ」なんて情報を信じたりもしたのですが、ライダーがカブトなら有り得ないだろうってことで、その後の情報で「轟轟戦隊ボウケンジャー」に決定と。
 ハリケンジャーに続く「ケンジャー」シリーズというのはともかく、「轟轟」って何よ? ギターと雷に関係するのか? なんて思っていたら、「車がいっぱい」ってことだそうな。ロボットの名前も、「轟轟合体ダイボウケン」っていうらしい。「ボウケンオー」なんて名前を期待していたんだが。
 ちなみに、ゴーゴーダンプ(脚部)ゴーゴーフォーミュラー(胴体)ゴーゴージャイロ(頭部)ゴーゴードーザー(右腕)ゴーゴーマリンダイバー(左腕)の5体合体。レッドのマシンが脚ってのは、新しいと思います。さらに、サポートメカとして、ドリルタンク、ミキサー車、パワーショベル、クレーン車が轟轟武装するそうな。
 「すごかが」的には、「クル文化圏」と「パワーアニマルのパーツ変更システム」を、SUPが融合させた、となるのかな。
 世界設定としては、「力ある秘宝プレシャスを探し保護する民間のサージェス財団」が結成した戦隊で、敵は盗賊団だそうな。
 メンバーは、ボウケンレッド……とかで、イエローピンクが女性という無難な組み合わせ(同じパターンはメガレンジャー以来。他にはマスクマン、ファイブマンが挙げられる。カラーリングだけなら、ゴーグルV、ダイナマン、ターボレンジャー、ジュウレンジャーも)。

「2006年1月につづく」