White NOVAの気まぐれ更新日記
過去ログ集2005年8〜10月

(4周年記念後の雑多な更新記録)

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新学期に入ってホッと一息(2005年9月1日)

 夏休みが終了しました。
 学生さんは、長期間の休みが終わったことにガッカリしつつも、新しい学期が始まることで、ワクワクしている方も多いと思いますが、
 NOVAの場合は、職業柄、
「一年で一番ハードな講習会の時期を無事に終えて、ホッと一息」という感想になります。

 昨年は、これに
「引っ越しによるバタバタ」が加わっていたわけですが、今年はまだマシだった方。何しろ、お盆休みにゲーム三昧の生活をエンジョイできたわけですから。
 何にせよ、一つの課題をクリアしたことによる達成感は、一歩成長できたようで、自分を満たしてくれます。

 ただ、まあ、「当サイトの更新」という点にしぼるなら……達成できていない課題がいっぱいあるわけで。

 例えば、4月に書いた

この「過去を振り返る」って部分で、書きたいことが見つかったと思うので、「今年30周年の戦隊」と連動させて、記事にしたいな、と。あくまで、戦隊の作品考察ではなく、戦隊を素材にした自分語りになる、と思う。

 いやあ、これって、思わせぶりに書いたものの、記事としては、まだ完成しておりません。一応、中途半端な記事をこっそりアップしてはいたんですよ。こういう形で。
 ただ、未完成だったので、更新記録にも載せていない
「いわゆる隠れ記事」。だもんで、これを今までに発見して読んだ人は、すごいと言うか、えらいと言うか、当サイトをいろいろご覧いただき、細かい記事まで発掘してもらって、ありがとうございます、と言うか、とにかく頭を下げたい、と思います。今後とも、ごひいきに(m0m)。

 なお、この後、書こうと思っていたのは、
「戦隊コスチュームデザインについての所感」。ゴレンジャーとか、ジャッカーの他の戦隊と異なる大きな特徴は、背中のマントです。それが今年のマジレンジャーになって、久々にマント復活! なんてノリで記事書きしようと思っていたんだけど、ゲームにハマって中断した形に。
 あと、マジレンジャーのフェイスデザインの特徴の一つが、
「横から見た場合に、ゴーグルの突起部分の数が兄弟の順」を表している、と知って、感嘆したことがあります。たとえば、長男のグリーン「牛の角で、横から見ると一本」(左右対称なので、正面から見ると当然2本)です。ピンク「蝶の羽2枚」で、ブルー「魚の尾びれが左右3対」に分かれております。イエローレッドは、それぞれ「羽根が4枚5枚」に分かれているわけですね。ヒカル先生は、よく分かりませんが(苦笑)。
 こういうデザインの妙なんて記事を、各戦隊ごとに書こうかなあ、などとこっそり目論んでいたわけですが、作業量が膨大になりそうなので二の足を踏んでいたりします(^^;)。

 コスチュームデザインと言えば、例えば「女性戦士」と「男性戦士」のデザインの違いを、比較対照するだけでも楽しいんですがね。
 一番多いのは
スカートなんですが、元祖のモモレンジャーはイヤリング(爆弾)で女性の特徴を表しています(フェイスデザインのハートマークもありますが、フェイスデザインは全員異なるので、女性のみの特徴とは言いがたい)。このイヤリングは、マスクマンにも受け継がれています。
 あと、
ゴーグルVダイナマンは、ピンクというカラーリング以外、女性戦士の特徴が皆無だったのに対し、女性戦士が2人になったバイオマンでは「白のラインによる男性戦士との配色の差」が見受けられます(これは初の女性イエローが、男性と誤解されないような配慮と言うべきでしょうね)。これ以降、デザインによる男女差がない戦隊は、ファイブマンのみになっています。
 ……って、あっさり総括できちゃったよ。他にも、研究考察と称して、書きたいネタはいろいろあるけれど、上手くまとめようと思えば、なかなか大変そうだなあ、と思いつつ、いずれ時間の余裕のあるときに。

 ともあれ、宿題もまだいろいろ抱えている状態ですが、できることからコツコツと、と考えています。まずは、劇場版
「マジ&響鬼」の鑑賞が優先ですが。

●2005年8月17日(水)

 お盆明けで、久々の(20日ぶりくらいの)日記です。
 夏期講習で忙しい時期に更新できないのは仕方ないとして、お盆の間は……「スパロボα」にはまっていました。「第3次α」ではなく、第1作の方です。
 長らくNOVAは、αシリーズは一作もクリアしていない、と豪語していました(豪語=自信満々に言うこと。使い方、まちがっているし……^^;)。
 しかし、「第3次α」のオープニングで、「雷王星宙域で自沈したはずのエクセリヲンが再出現したことで驚くアムロとブライト」を見た瞬間、二人に感情移入できない自分に気付いて、「αのラストを見ないといけない!」と考えたわけです。

 で、自分は、「α」はマクロス決戦の「愛・おぼえていますか」の前までプレイしていたので、ラストまで5シナリオほどを残すほど。終わらせようと思えば、1〜2日で十分、終わる段階だったんですね。
 そう思って、昔プレイしたメモリーカードを用意して、いざプレイ……そこで、気付きます。いきなり終盤じゃ感情移入できない、と(苦笑)。

 結局、「ゲームを楽しむためには、感情移入が何よりも大事」と考えるNOVAは、この機会に、「α」を最初からプレイし直したわけです。その他の余事は何もかも犠牲にして……(爆)。
 こうして、お盆の間に予定していた「魔装機神」記事も、「パワレン・ロストギャラクシー」も、「アバレ&ファイズ」も、何もできないまま、ただ一つのゲームクリアに費やしたわけです。
 「第3次α」のCMで、「この夏は、これで決まりだ!」というフレーズがありましたが、自分にとっては、「この夏は、第1次αに捧げた」ことになります。

 その感想は雑記に書くとして、ここでは最近の特撮感想をば。

●ジャスティデモンナイトが仲間になって、秋からの新番組「超星艦隊セイザーX」も発表されて、いよいよ最終決戦近し、って感じです。
 アドロクスが、復活させたゾラバッカスと共にカゲリを襲撃し、「あわやヒロイン殉職?」とまで追い詰めたり、
 変身不能になったグレンを、前作のお気に入りキャラだったセイザータウロンこと直人さんが激励したり、
 姑息なアドロクスの最終作戦で、国防軍が敵に回ったり、
 毎回、テンション高く、盛り上がっています。

 そして、最後の大ボスが、「魔神ダルガが、ライザーパワーを奪って変身したクロガネ」って情報も入って、何だか非常に楽しみです。前作は、最終決戦が平和主義な終わり方でいまいち不完全燃焼でしたが、今年は、「強敵とガチンコ勝負する力対力の王道的展開」になりそう。
 今のところ、「絶対無敵のシロガネ」ですが、それに対抗できる敵キャラが登場することは、ラストを盛り上げるためには必須。シロガネVSクロガネの対決は五分、いや、無慈悲な破壊者として躊躇なく力を行使できるクロガネの方が優勢でしょうが、そこに「仲間との絆」という演出要素を駆使しての逆転劇が見られることを期待します。

 なお、シロガネとか、クロガネという名前だと、某OGの宇宙戦艦を連想するんですが、さすがにハガネというキャラは登場しないだろうなあ。そういう発想なら、星神獣リュウトも、「リョウト(ヒカワ)」と読んでしまいそうで……。

●マジレンジャーマジシャインことヒカル先生が大活躍の昨今。
 単に「いけ好かないイケメン・キャラ」かと思いきや、未熟な5人兄弟を導く「情熱教師」として描かれております。魔法の知識や技はそれなりに完成されていますが、指導者としては未熟なキャラということで、教え子からも学ぶことを忘れない謙虚な姿勢が、非常に好感持てて、感情移入バッチリです。
 少なくとも、塾講師のNOVAにとって、これほど自分を投影しやすいキャラ設定はありません(笑)。

 グランドライナーの後継者である列車変形ロボのトラベリオンは、合体システムそのものはあまり斬新ではありませんが、「ボイラーの火で焼く必殺技」は印象的。ただ、まあ操縦者が「太陽のエレメント」なわけですから、ここは「日輪の力を借りて、いま必殺の……」ってなノリで、額からビームって技にも期待したいです。あの頭の羽根飾りも意味深だし(ザンボットの三日月飾りを連想したりも)。

 新敵キャラのライジェル改め魔導神官メーミィは、前回、マジレンジャー感想書いた2ヶ月前(もう、そんなになるんだ^^;)の予想どおりミイラ男でした。ツバサの電撃攻撃に対して、「自分も電気を得意としている」とのたまうのは名前の通り、として、5人の魔法技に対して、同一系統の返し技を繰り出す辺りは、強敵出現を見事に演出していました。
 それにしても、オカマ口調で喋るのだけはイヤです。先日お亡くなりになったアドロクスと並んで、土日続けて、オカマ口調の敵キャラを見せられた形なので(爆)。

 他には、兄貴主役の原始ワールド編(アメリカ人に受けそうなマッチョモードも最高です)とか、
 芳香姉主役の京都編の某仮面の忍者ネタ(小姉のくノ一姿はお気に入りです)とか、毎回、楽しませてもらっています。

●響鬼:高校野球のせいで、例年通り、放送が遅れたりしているんですが、
 夏の妖怪に合わせて、および、ようやく乗れるようになったバイクの「凱火(がいか)」が登場しました。
 紅は、全身真っ赤の姿が、恐竜戦隊(ジュウレンジャーではない)のコセイダーをイメージします。

 物語的には、明日夢だけでなく、新人の轟鬼に対しても先輩として教え導く立場である響鬼さんに、感情移入しまくり、です。そうなんだ、得意なこと、やりたいことだけでなく、苦手な、不本意なことにも挑戦することが大事なんだ、と感じ入ったりしています。

PS:新番組のGAROや、各種劇場版作品に関する感想は、次の機会に。

●2005年8月28日(日)

 αに引き続き、α外伝のプレイを進めています。ザブングルや、ターンAなど、本作のみのユニットにハマッております。

 さて、来週公開の劇場版も含めた秋の新番組・特撮ネタをば。

●マジレンジャー:もう、この作品はヘドリアン女王(あるいはバンドーラ、パンドラ、ベルバラでも可)が、実は天空聖者の女王 マジエルだった、というネタに尽きるでしょう。
 それと、バリキオンの色違いキャラのユニゴルオンが、結構、お気に入り。今年は、甥っ子がマジキングで遊ばせてくれたりしたので、玩具のセイントカイザーをプレゼントしてあげよう、と思っています。
 玩具情報だと、この後、「ライオンとフェニックスの合体するマジレジェンド」なるものが控えているらしいですが、そちらは完全自動変形を売りにしていて、少々高そうだと思ったり。

●響鬼:先週〜今朝の放送で、ようやく高校野球によるズレで感じていたモヤモヤが払拭されました。
 新たな鬼「鋭鬼さん」も鋭気を養って活躍するなど、見ていて後味がよいTVの展開。

 一方で、劇場版は、装甲(アームド)響鬼が、剣に仕込んだマイクを使った声を、音撃として放つそうな。ただの「ウーヤーター」(叫び)なのか、それとも「歌」まで歌うのかは不明ですが、関西出身の鬼・西鬼とともに活躍を期待しております。
 それにしても、日本各地から「7人の鬼(仮面ライダー)」が集まってくる展開は、世界各地から集まってくるストロンガー終盤と相まって、ワクワクさせてくれます。やはり、ライダー同士の戦いで引っ張るよりも、各場所で個別に戦っている戦士たちが、共通の敵に対抗するために力を合わせる展開の方がいいです。

 鋭鬼さんにしても、ゲストライダーと考えずに、主役と考えれば、
 「強敵に対して、大ピンチの仮面ライダー鋭鬼。崖から落下し、生死不明。しかし、後輩2人が苦労しながら戦っているところへ、颯爽と駆けつけ、3人ライダーによる合体技発動!」と考えれば、非常に燃える展開だということが分かります。ただし、最後の最後で、響鬼さんに美味しいところを持っていかれたけれど(苦笑)。

●GARO:ヒロインが蘭アンデッドかよ! ってのが、最初の感想。
 いや、ウソ。最初の感想は、やはりヒーローの金ピカな外見そのもので、実写版「百式」、あるいは「黄金聖闘士」やなあ、と(笑)。全身金メッキは、マジシャインよりも派手に見える。で、同じ金装甲の「ビーファイター カブト」より上品な印象で、造形的にも凝っている感じが心地よいです。
 全身光り輝く単体ヒーローといえば、「ギャバン」「シャンゼリオン」を思い出し、それらを受け継ぐエポックメイキングな作品になることを期待してしまうわけで。
 あとは、555の北崎くん(ドラゴンオルフェノク)も出るそうで……いろいろ細かいネタを提供してくれそうな作品かと。
 もちろん、原作・総監督が、雨宮監督だという点に期待していることは言うまでもありません。

●セイザーX獣(炎のライオセイザー)鳥(風のイーグルセイザー)甲虫(雷のビートルセイザー)という3属性の戦士を主人公にした超星神シリーズ第3作。
 獣モチーフは第1作に回帰して、属性モチーフはライダー剣かなあと思いつつ。この両者を総合すると、「氷属性の魚類戦士(シャークあるいはドルフィンセイザー)」の登場をも期待しつつ、現時点では、変身ヒロインが発表されていない点が若干、不満要素。
 う〜ん、宇宙を舞台にした硬派なバトルアクション物になるのかなあ? 過去作品だと、「宇宙からのメッセージ 銀河大戦」を連想したりもするぞ(この作品にも、主人公たちの導き手ソフィアはいたけど、いわゆる同行者としてのヒロインはいなかったしね)。
 とりあえず、変身ヒロインを採用したソルブレインから、野郎3人組になってしまったエクシードラフトに番組がシフトしたような不満感をかすかに感じながらも、年末の劇場版とも相まって前向きに期待してみる。
 なお、ロボ(流星神)の名前は、グレートライオウインドイーグルマグナビート。何だか、枕詞(前半のグレートとか)の統一感が欠如したネーミングだなあ、と思ったり。

●仮面ライダー THE FIRST仮面ライダーライアが2号ライダーに転生して、セラムンの亀マニアな兄ちゃんが1号ライダーになってしまう作品。ついでに、仮面ライダーVスリャーが立花のおやっさんになるなど、衝撃の配役かと。
 とりあえず、本郷のイメージが崩れないかなあ、と気になりつつ、楽しみだったりするのだった。長髪の藤岡さんのイメージとは異なるけれど、原作版のショートヘアーのイメージには近いのでは? と思ったり。

 むしろ、おやっさんのイメージが全然違うよなあ。どう見ても、本部長とか参謀長とか呼んでしまいそうだ。

●2005年9月15日(木)

 9月に入って、はや半月が過ぎました。
 夏期講習が終わって時間があるはずなのに、更新頻度がちっとも回復しないのは、残暑でへばっているからです(^^;)。

 昨年、引っ越しする前の部屋は、「北向き」で夏は涼しいところでした。でも、今の部屋は「南と西向き」で、夏は灼熱地獄だったりします。
 昨年は、9月末になってから引っ越し後の更新を始めたわけで、転居時のバタバタもあって、暑さにへばるどころではありませんでしたし、
 今年も、夏期講習バタバタの間は、暑さのことを強く意識することはありませんでした。

 で、今になって気付いたわけです。「暑い部屋が、いかに更新意欲を減退させるものか」ということを。更新しないとなあ、と思いつつ、頭がボーっとして、何も考えられない中、なぜか、「スパロボα」のプレイだけは順調に進んでいる現状。リアルルートで、ようやくマクロスと接触することができました。
 今さらですが、マクロスと接触するまでが、やたらと長いですなあ。ルート選択で、「(マクロスのある)南アタリア島へ行く」が10話と、21話で2回出るわけですが、そのたびに何らかの事件(オーストラリアでガンダム強奪とか、異世界に転移させられるとか)が起こって、簡単には到着できず、結局、29話でようやくマクロス登場と。
 今回は、輝が軍に入っていないTV版ルートを選び、劇場版との微妙な違いを楽しんでいるところです。更新という能動的作業は頭を使うけど、一度クリアしたゲームの別ルートは頭をさほど使わないと再認識。

 さて、スパロボと言えば、世間では「第3次α」に集中している現状で、「α外伝」とか「A」とか、「魔装機神」に目移りしまくっているNOVAなんですが、
 本日は、「スパロボJ」の発売日。何だか、「種出るな」とか「アムロさんを返して」とか「ゲッターの恐ろしさを見せてくれ」とか旧作ファンの声も耳にしつつ、「Gガン」出るのでOK! な自分がいます。ドモンの「怒りのスーパーモード」と、キラの「バーサーカー」のどちらが強いか、とか、元祖バーサーカーのアレンビーとか、「第3次α」では味わえない絡みに期待です。特に、ドモンVSイザークとかね。

 話は変わって、劇場版「マジ&響鬼」は、先週の日曜日に見ました。
 マジは安心路線で、今後のTVの山崎さん再登場を期待させる一品に仕上がっています。厳しいことを口にしながらも、内心では子供たちの成長ぶりを喜んでいる女王様もOK。何だか、「魔法でいたずらばかりして、魔法組の子供たちに迷惑をかけながらも、どぎつい悪意は少なく、むしろ事件解決に奔走する子供たちに試練を与えるような立場」のベルバラ様を思い出しました。
 一方で、期待のセイントカイザーは意外と地味に思えました。TVのファイヤーカイザーの「本物の火の付いた武器を振り回すインパクト」に負けてるような。ただ、このメカは、年末にはTVでも是非再登場して欲しい、と思っています。ウルザードのバリキオンとの絡みがあれば、はるかに絵になるでしょう。その折には、女王様にもゲスト出演してもらえれば、と。

 響鬼。TVも映画も、井上敏樹脚本ですね。
 TVの方は、いかにも井上チックなキャラ、桐谷京介がかき回しています。ほんわかノリの響鬼世界とは違和感ありまくりですが、「何でもそつなくこなすように見えて、実は運動音痴」という設定が、井上脚本では少し新鮮かも。
 で、劇場版は、無難に「全国各地の鬼が協力して、強敵を妥当する燃えるストーリー!」と思いきや、一人脱落者が出ちゃいました。そこだけ、アギト以来の路線に戻ってしまった気がしますが、「人と鬼の関係を良いものに」という目的で、猛士創設の伏線にもなっているので、ストーリー的にはきちんとまとまっています。
 それにしても、猛士(昔の明日夢の兄)の役者は、某総理大臣のJrですね。この時期の映画おひろめは、一種の選挙応援になってやしないか? と思いつつ、見てました(爆)。いつ、「改革を止めるな!」という発言が飛び出すか、とドキドキしてましたよ。
 7人の戦鬼ですが、自分は斬鬼さん改め凍鬼が一番楽しめました。「仏の声が聞こえた。今こそ戦いの時だ!」と叫んで暴れまわるキャラは、何だか仏教のイメージを破壊しまくりで大爆笑。ちなみに、NOVAの思っている仏は、「戦いを扇動するような言葉」は口にしません。しかも、人々を守るはずの鬼が、人々に嫌われて怒りのあまり内部分裂しかける場面で、凍鬼さん、ちゃっかり人間を攻撃する側に就いてるし。どうも、この凍鬼さん、堪忍袋が相当、小さいようです。

 最後に、装甲(アームド)響鬼用のパワーアップアイテム。
 劇場版で先行おひろめしちゃうと、どうもTV版での登場シークエンスがおざなりになるような先例があるようですが、
 今年は、どうやら段取りを追ってくれるようです。武器職人として、某歌手がスペシャルゲストとして登場し、アイテムに関するエピソードを披露してくれるので安心。
 もう、「突然、郵送されてきました」ってネタはやめてほしい、と思ってましたから。

●2005年9月21日(水)

 近況です。
 NOVAはこの一週間、スパロボJをプレイしておりました。で、14話で中断です。
 理由は、15話のタイトルが「あの忘れえぬ日々」であること。これって、3ヶ月ほど前にプレイした「A」の20話と同じなんですね。どうも、「A」「J」って、相性が良過ぎるというか、続けてプレイするには相性が悪すぎるというか……はっきり言えば、同じように感じられます。もちろん、細かく見ていけば違いはあるんだろうけど、現状でナデシコルートを進めば進むほど、先に「A」を終わらせるべきと感じますし、だからと言って、もう一つのSEEDルートをプレイするのも、何だかなあ、と思ってしまう自分がいるわけで(苦笑)。

 全体的な印象として、ブライトさん万丈さん、それにゲッターチームアムロたちのいないスパロボ自軍部隊が、これほど頼りないものだとは思いませんでしたよ。冷静な戦略的判断のできる、経験豊富かつ頼れるリーダーのいない部隊ってか。
 アークエンジェルは例によって例のごとく、情のマリューと、非情でなりふり構わぬナタルの意志がギスギスしてますし、
 ナデシコはナデシコで、軍事的にはプロならぬ素人部隊(もちろん、戦術的には優秀なメンツがそろっていますが)。
 そういうわけで、いつもなら陰謀家のアカツキ・ナガレや、あまり出しゃばらない裏方のプロスペクターさんが、実に頼れる参謀格としての一面を見せるに至っています。こういう感覚は、スパロボGC「シャピロがしばらく優秀な部隊参謀として、参加してくれていた」ことに匹敵するか、と。
 ただ、まあ、部隊司令がかたやマリューさんで、かたやミスマル・ユリカってのは、やはり、そこはかとない不安感をともなうわけですよ。せめて、葉月博士が参謀として常駐してほしいわけですが。あるいは、ゲッターチームの隼人とか、ね。

 それはともかく、ここまでのプレイで、各作品やロボットについての感想を簡単に。

●マジンガーZ:「OVAマジンカイザー」より参戦の、「原作バージョンZ」です。特徴は、パイルダーが白いことと、目の周りの赤い隈取、胸の形状の変化など。
 それと、スパロボでのデータ的には、EN消費が従来のZよりも高いことが特徴。GCでもそうでしたが、「ロケットパンチ」や「アイアンカッター」でもエネルギーを食いますので、EN改造が必須のユニットです。
 あと、今回、ボスボロットが攻撃面でも、サポート面でも有能だったりします。いつも思ってるのですが、ボロットの弱点って、打たれ弱いことでも、命中率が低いことでもなく(いや、それらは十分な弱点ですが)、何よりも射程が短いことにある、と。それが今回、「相手にチェーンを巻きつけて、ブンブン振り回して、投げ飛ばす」というゲッターポセイドンのフィンガーネットにも似た技が射程 3。ボロットパンチが射程4もあるし、ヒップアタックで空中の敵にも攻撃できる。しかも、「ひらめき」使用できるパイロットも同乗している上、「補給装置」だけでなく「修理装置」まで装備。サポートキャラとしても、戦闘アシストとしても、十分使えます。おまけに、ボスのカットインという特殊効果付き。
 ちなみにOVA版のボスの声は、あの「碇ゲンドウ」の声で有名な「立木文彦」だったりします。すごいぜ、ボス! 

●コンV:ネルガルの助っ人傭兵的な立場で、マジンガーや主人公メカ(NOVAはスーパー系のグランティードを使用)と共に、ナデシコに同行。今回は、あまりドラマに期待できない感じ。

●ナデシコ:今回は、改めてTV版の最初からスタートする形で、火星へ向かいます。その途上で、地球連合部隊と一戦、交えるわけですが、今回、連合は後に悪役になる組織なので喜んで撃退することに(今までだと、自分たちが連合ならぬ連邦軍所属ですから、ナデシコの方が当初、敵扱い)。
 初登場キャラは、火星防衛艦隊の生き残りフクベ提督ですが、原作同様、火星からの脱出時に自己犠牲。また、その際、ダイゴウジ・ガイも原作 とは違った形ながら劇的な自己犠牲を披露して、部隊から外れます。う〜ん、イザークとの戦いに期待したのに〜。

●レイズナー:火星からの脱出からスタート。レジスタンス時代じゃないレイズナーって、実に「新」以来ですな。64GCでは、レジスタンス期からの登場でしたから。
 惜しむらくは、あの名セリフ「ぼくの名はエイジ。地球は狙われている」が再現されてないこと。
 それと、木星トカゲは、「グラドスの尖兵」って描写が為されていますが、これって確定? それとも、後で別組織と判明するのだろうか。それだけ気になる。

●SEED:原作再現率は結構、高そう。ただし、ミゲルが敵キャラとして、ヘリオポリス崩壊後も登場し続ける点が、現状で最大の違いかと。
 ナタルさんによる「ラクス人質作戦」は、甲児や豹馬、アキトらの大顰蹙を買ってました。「女の子を人質にとる、なんて悪役のすること」だそうです。どうも、本作のナタルさんは、原作以上にストレスをためそうだなあ、と。で、ラストはアズラエルと心中なんてオチでは、救いがないなあ、と思いつつ。
 それにしても、敵ガンダムの持つPS装甲はうっとうしい。いつもなら、自軍に「ビーム兵器装備のMS」が充実しているので、全く問題なしなんだけど、今回ばかりはビーム攻撃できるメカが少ないからなあ。

●テッカマンブレード:テッカマンは「SSサイズ」、すなわちワルキューレやガーランドに次ぐ、「人間サイズユニット」です。
 また、支援機のブルーアース号は、「修理装置」「補給装置」完備の支援メカで使い勝手が良好。
 ただ、ペガスがまだ出てこないので、登場に期待。

●ダンクーガ:今回は、ミスリル所属の助っ人ロボとして、レジスタンス活動中のカガリを連れて登場。
 それと、ガンドールはユニット登場しませんが、「断空光牙剣」使用時だけ、葉月博士と共に、カットイン登場。とりあえず、「鉄拳」とか「アグレッシブ・ビースト」とか、カットインが燃える攻撃が多いです。しかし、スパロボのカットインで上半身裸体を見せたのって、司馬亮が初めてだろうなあ。

●Gガンダム:NOVAのお気に入り登録ユニットその1。
 今回は久々に、Gガンダムの物語にもリセットがかけられました(MXでは、デビルガンダム事件のその後が描かれている)。
 そして、久々に、チボデーたちがDG細胞に冒されています。64以来ですね。まあ、MXでは、DG細胞製の偽者が出ておりましたが。
 物語的には、「ブレードのDボウィ」との絡み(宿敵を見ると見境なく飛び出し、肉親を敵視しているなどの共通点)が語られる感じ。

●ゼオライマー:NOVAのお気に入り登録ユニットその2(その3は、主人公機)。
 HP回復小や、EN回復大など、有効な特殊能力満載で、装甲やHPを改造すれば、単機で敵軍を殲滅できるスーパーロボットとして大活躍できること請け合いです。
 あと、MX登場時は、やたらと「イベント戦闘による八卦衆撃退」が多かったわけですが、今回は自軍で撃退できそうな感じです(少なくとも、「風のランスター」は撃退できた)。
 何はともあれ、「スパロボ」なのに、「特撮大戦」をプレイしているような気にさせるBGMとして、ダンガイオーと双璧を飾る作品です。「仮面ライダーBLACKおよびRX」ファンは、そのフレーズを堪能してください(同じ川村栄二・作曲)。

●ボルテスV:キャンベル星人は出てきてないけど、ボアザン星人は出てきました。ということで、こちらはドラマの可能性に期待です。ただ、健一たちの母親を「光世」博士と表記するのはやめてほしい(正しくは「光代」)。

 という感じで、いろいろと期待しておきながら、今は「スパロボA」のプレイに戻るつもりのNOVAでした。

●2005年9月26日(月)

 土日の特撮は、パワーアップ&最終回が盛り上がる話ばっかでした。順に感想をば。

●マックス:上原正三脚本による「ゼットンの娘」です。
 「ゼットンの娘」はハリケンブルーですので、「くノ一のコスプレ」をして、DASHに潜入したりします(笑)。「赤いライトセーバー」を振り回したりもしていましたが、ゼットン星人の意図とか、よく分からなかったりします。DASHのヨシナガさんの知り合いなら、あるいは知り合いに化けるなら、もう少し怪しまれないようにするなど方法がありそうなもんだけど。
 「1万年前に遺伝子改造して、ようやく能力が発現した」って設定もよく分からん。何とも気が長すぎ、というか。まあ、「1万年前に地球にやって来て、眠り続けた二段変身ヒーロー」ってのもいるからなあ。宇宙人のタイムスパンなんてものを、地球人基準で考えるのは、無意味かもしれません。

 で、登場したゼットンですが、あっさりやられたなあ、ってのが実感。
 いや、「ゼノン登場」→「新武器マックスギャラクシー」に至る、本来なら怒涛の派手な展開と言うべきなんですが、それが思ったより盛り上がらないというか、次のキングジョーも、サブタイトルが脱力ものというか……番組スタート時の勢いとか期待感が現在のところ、削がれちゃっています。
 せっかくゼノンを出すんだったら、次回は「キングジョー&ゼットン」VS「マックス&ゼノン」のタッグ戦を行うとか、いろいろ盛り上げ方はあると思うけどね。

 例:マックスはゼットンに敗れる→ゼノンが出現、ゼットンを撃退→ゼットン星人はゼノン撃退のために、キングジョーを起動させる。さらに改造ゼットンも繰り出し、大ピンチのゼノン→復活したマックスとゼノンの協力で、二大怪獣を死闘の末に撃退など。

 あと、今回のゼットンは、「ゼットンシャッターなる無敵バリアー」だけで強さを表現していたけど、初代ゼットンはもっと多彩なオプションがありました(瞬間移動とか、光線を腕で受け止めるとか)。デザインだけは、初代を踏襲していたけど、能力面では、新技のかませ犬でしかないゼットンの扱いは、今回、悲しかったです。

●ジャスティライザー:最終回。
 前回は、「シェイドスターに隠されていたライゼロス2号機&3号機」の登場で、3大幻星神のそろい踏み、という快挙を成し遂げてくれました(オープニングで見られるジャスティカイザーも含めた共演は実現しなかったけど)。
 で、今回の最終回も、期待に違わぬ盛り上がりぶり。シロガネ巨大化は、ウルトラマンにも見えるし、ウィングマンなんかも思い出したりします。あるいは、シルバー仮面ジャイアントか。
 昨年のグランセイザーが、終盤、何だか「戦えない状況」がグダグダ続いていましたが、特撮番組として見たいのは、やはり、こういう「力と力のぶつかり合う、燃える展開」

 全てが終わって、故郷に帰るライザー星の王子……って設定も、昔のウルトラシリーズを連想しますし(あるいはアバレブラック・アスカもそうか)、グレンダイザーのデュークフリードも思い出す。神野が大介さんだったら、翔太は甲児で、麗華さんはひかるさんになるなあ、と。

 ともあれ、こちらは満足気味な最終回で、次週セイザーXにつづく、と。

●マジレンジャー:レジェンドフォーム登場回。この作品は、毎回、安定した面白さを見せてくれますし、今回のパワーアップ展開も申し分なし。

 新武器のダイヤルロッドって、「原始の魔法武器」という設定が活かします。確かに、「携帯電話のプッシュフォン」に比べ、「ダイヤル式」はレトロですなあ。
 次回は、新フォームに準じた新ロボ・マジレジェンド登場。ただ、これも「5体合体マジキング」に比べて、「ライオンと火の鳥の2体合体」と合体システムが退化しております。玩具的には、電動自動変形・合体が売りみたいだけど。

 ところで、ライオンと勇気と言えば、ガガガとなるわけですが、
 劇場版の敵の声が正にそれ。が「勇気・勇気」と言っているのを聞いて、思わず「勇気はオレの専売特許だ!」と言っている檜山さんを想像してました。今さらながら記載。

●響鬼:ディスクアニマルが全身に装着される「装甲響鬼」に燃え。
 しかし、こう見ると、ディスクアニマルって本当に大活躍ですなあ。劇場版では、巨大化バトルすら披露してますし。
 ただ、今回の放送ではあっさり敵を倒しちゃったので、装甲響鬼の真価は、今後の物語を期待するとしましょう。

 それはともかく、プロデューサー交代についての感想をば。
 正直言って、「正義への懐疑」という路線に変更されなければ、また、響鬼の持つ「経験豊富な達観した大人像」と「魔化鬼魍退治を手馴れた職業として、気負いなくこなす飄々感」を崩さず、「不毛なライダー対決」に時間を割くことがなければ、肯定的に捉えたいな、と。
 あと、期待したいのは、現状であまり描かれていないあきらの学校生活。桐矢京介と、彼女の絡みなどもどうなっていくか、気になるところ。あきらがあまり変なキャラになっても悲しいけど、彼女の気の強さの部分は、京介との対比で強調されるのですは? と思います。逆に、明日夢やモッチーはあまり攻撃的なキャラではないので、あきらとの関係もあまりドラマにはなりようもないし。少なくとも、デフォルメされたキャラによるドタバタコメディーチックな展開は、井上脚本の得意とするところだと思うので、明日夢の生活パートを楽しいものにできるはず、と期待。

 最後に、次週からの「新主題歌」にも期待だ。

●2005年9月29日(木)

 本日は、元々、日記更新するつもりはなかったんです。
 スパロボAのプレイに専念するつもりでした。何せ、9月中に終わらせるつもりでしたから。でも、ちょっと無理かな、と思っています。10月初旬になっちゃうよなあ。

 で、更新することにした理由は、「祝・阪神タイガース リーグ優勝!」という記事を書くため。
 いや、まあ、そんなに熱心な阪神ファンってわけじゃないんですけどね。中3までは、巨人ファンだったし。やはり、『巨人の星』とか『侍ジャイアンツ』の洗礼を受けていますから。

 ただ、NOVAが阪神ファンに転んだのは、「1985年の日本一」の騒ぎに感化されたため。
 20年前のあの時期は凄かった。もう、毎晩のように『六甲おろし』の歌が聞こえてきて、NOVAの受験勉強を邪魔してくれます(笑)。歌詞が耳についちゃって、思わず口ずさんでしまうくらい。
 そして、優勝時のお祭り騒ぎっぷりは、受験勉強のストレスをふっ飛ばすくらい、勢いに満ちていました。
 さらに、その時期、NOVAが時代劇の『必殺シリーズ』にハマっていたのも、影響しています。必殺って、阪神びいきでして、阪神優勝と絡めた特番をやったりもしてたんです。何しろ、「新・仕置人」では、元阪神の故・藤村富美男氏が「寅の会の元締め・虎」なんて演じてまして、バット状の長棒で相手をカキーンと、ホームランのように打ち殺していた時代もありましたし。他にも、「仕事人」「主水 バースになる」なんて、サブタイトルの回もあるぐらいです(いや、当時阪神で活躍していた大リーグ選手のバースみたいな髭面になるだけなんですが)。
 その後、グリーンレーサーとか、トラボルトとか、阪神ファンという設定の特撮キャラも出るに及んで、ああ、自分の進んだ道は間違えていなかった、なんて思ったりもしています。

 そういう目で、フィクションにおける阪神という球団を見てみると、いかにも巨人のライバルって選手が在籍しています。

 『巨人の星』では、言わずと知れた花形満。WOWOWでも、彼を主人公にした『巨人の星 特別篇』を放送するようで、スポーツマンガにおけるライバルとしては、力石徹と並んで語られる存在だ。
 ライバルは、主人公の対極に位置する存在としてキャラクター造形されることが多いが、花形の場合、「貧乏暮らしの飛雄馬に対する金持ちの御曹司」である点が、アイデンティティーです。実際の所属球団の経済事情は全くの逆なのだが(苦笑)、昭和40年代はそうでもなかったのかな? 

 一方、『侍ジャイアンツ』では、花形に相当する正統派・2枚目ライバルの眉月光はヤクルト所属。阪神所属として、破天荒な侍の魂をもった主人公・番場蛮に対抗するのは、同じく破天荒な野性味あふれるネイティブ・アメリカンのウルフ・チーフ
 のライバルは3人。眉月と、ウルフの他に、怪力の大砲万作がいるわけですが、の魔球のうち、2つをウルフが打ち崩しています。ハイジャンプ魔球は大砲が、大回転魔球を眉月が、それぞれ打っているのに対して、ウルフはえび投げハイジャンプと横分身を攻略しています。しかも、他の2人は「対魔球特訓の末」という段取りを取っていたのに対し、ウルフの場合は試合でのぶっつけ本番で魔球攻略を果たしている辺り、格の違いを感じさせました。

 他にも、内山まもる氏の野球マンガ『リトル巨人くん』では、少年野球選手として長嶋監督に抜擢された巨人くんのライバルの一人として、阪神くん(本名・阪本神一だったと記憶)なるキャラが登場していたりします。

 ……ということで、阪神優勝に際して、なつかしさも含めた薀蓄を披露してみました。この勢いで、20年ぶりに日本一になれたらいいなあ。

●2005年10月10日(月)

 新番組や新展開の多い特撮物について、まとめて感想をば。

●マックス:ゼットン&キングジョー編は、イベント編の割には期待外れでした。
 ハリケンブルー
という役者絡みでしか語ることが、あまり見つかりません。「ウルトラQダーク・ファンタジー」でも感じたのですが、上原正三氏の脚本にNOVAが期待するものと、現在の上原脚本の方向性にズレが生じているのが原因かと。
 最近の上原さん、「下町情緒にあふれたノスタルジーな風景」が特徴になっているようですが、そんなものはNOVAは求めていないわけでして。では、何を求めているかと言えば、やはり宇宙刑事シリーズで多く見られた「人間の心の隙を突いた悪の誘惑と、それを阻止しようとする熱い正義の想いのぶつかり合い」
 で、今回のゼットン星人の陰謀って、そういう要素が形骸化しているように感じました。もっと、夏美の心理的葛藤(ゼットン星人の遺伝子的誘惑に抗えない自分と、カイトへの思慕との間に揺れる心理)が描かれていればなあ、と素材の料理の仕方に大いに不満。遺伝子がどうこう言うよりも、「超能力を持つがため、人間不信を心に宿した少女がゼットン星人に利用され、それを解消する主人公」という構図で十分だったのでは? なんて思います。

 ゼットンや、キングジョーのバトルでの扱いについても、盛り上がらないことは言わずもがな。

 で、逆に、その後の「完全生命体イフ」の話の方が、怪獣の属性とテーマが明確に絡み合い、面白かったです。とりあえず、マックスについては今後、過去の怪獣のリメイク回より、新怪獣回の方が面白く感じているので、そちらに期待したい、と思います。

●セイザーX:主人公の通称が「タックン」ってのは、大いにウケました(笑)。「仮面ライダー555」みたいで。こういうのを聞くと、何だか早く「555」記事を書け、とせっつかれているような気もします(爆)。

 設定面では、掲示板で「タイムレンジャーみたい」いう意見もありましたが、確かに、その通り。「未来からやってきた戦士と、現代の主人公の交流」という設定は、確かにそのままですね。
 NOVAの場合は、それに加えて「サイバーコップ」を連想しました。いや、元々は「変身しないヒロイン」という点での共通点を感じただけですが、あちらは主人公が未来出身で、現在の防衛チームのZACに後から加入したという設定。その意味では、設定が逆転しておりますね。もちろん、「サイバーコップ」と超星神シリーズとの関わりは、第一作から明確なわけで、今さら論じる必要もないわけですが。

 あと、敵キャラの属性が、ってのは、主人公側の3属性()との対応や、グランセイザーのトライブを想起させて分かりやすかったり、
 敵の巨大生物が「恐獣ミサイル」で打ち込まれ、それを迎え撃つのは「流星神」だったりするのは、同じ東宝作品の「流星人間ゾーン」のオマージュだったり、
 一見、外国人のセイザーゴルドが「京都生まれの広島人」だったり、ライダーマンよろしく「上面だけのマスクと、腕のアタッチメントを装着」したり、
 戦闘艇コアキャリバー(中型ロボ・コアブレイバーに変形)を核とした合体システムが、「ガンダム」のそれだったり(さすがにガンダムでは、コアファイターがロボに変形することはなかったけど)、
 序盤のストーリーを引っ張るのが、12個のコスモカプセル探索で、前作のステラプレート同様、物語の筋を分かりやすく示していたり、
 などなど、設定面は分かりやすく、かつマニアックな要素を備えていて、非常に楽しませてくれそうです。

 今後、売りにしている「時空を越えた戦い」というのを、どう料理してくれるかにも期待したいです(宇宙空間や、過去・未来の時空間を設定だけでなく、どう実際の物語で展開して見せてくれるかなあ)。

●GARO:TV東京系で放映、と聞いて、こちら(TV大阪)ではどうなるのかなあ、と心配していたのですが、土曜の深夜に放送してくれています。

 エンディングテーマが京本政樹だったり(この人の歌を聞くのは、必殺シリーズ以来だったりする)、
 敵が「人間に取りつくホラー」だったり(昔、そういう設定の某TRPGの翻訳手伝いしたことがあって、その際、挿絵が雨宮さん絡みだったので、何かの縁がある?)、
 いろいろ個人的に懐かしいなあ、とも感じたわけですが、

 映像そのものは「ゼイラム」にも通じるスタイリッシュかつ、おどろ美しい描写。
 ストーリーや演出面では、一見、派手さはなく、大人風の地味な作りですが、アクションは凝ってますし、変身後のヒーローの金ピカ外見だけで十分派手なので、見応えはある作品と思います。

 主人公は「ホラー退治を使命とする魔界騎士」で、ヒロインは「幼少時に見た絵本で、黒い化け物と、それを退治する金色の騎士のイメージが心に焼き付いている」という設定(何だか、「人造人間ハカイダー」にも通じる設定かな)。
 で、第1話でヒロインは倒された「ホラー」の返り血を浴びてしまい、それを主人公が斬り殺そうとするものの、考え直します。「ホラーの血を浴びた者は、別のホラーをおびき寄せる餌になる」と。
 正義のヒーローではなく、「化け物退治のハンター」を主人公にした物語に、今後も期待したいです。

●マジレンジャー:兄貴主役回はいつでも熱いなあ、と思いつつ。
 マジレジェンド登場を経て、ついに父親ブレイジェル絡みのストーリーが本格発動。
 「ウルザード=ダークサイドに落ちた親父」
という予想を踏まえつつ、どうドンデン返しを、あるいは劇的な直球展開を見せてくれるか、に期待です。

●響鬼:路線変更を明らかに感じつつ、それを面白いと思っている自分がいます。

 前までは、「淡々とまったりした作風」で、それはそれで安心して見ていられたんですが(段取りをしっかり組んで、丁寧に見せてくれるのは長所だけど、その分、スピーディーさに欠ける部分もあった)、
 今は、波風多し、キャラのディフォルメ感高し(轟鬼を始め、ドジさもアップ)、ストーリーの勢いを楽しみながら、後からじっくり見ると、いろいろツッコミながら笑える展開に。

 とりあえず、あきらのストーカーを始めた「井上脚本の申し子・桐矢京介」の動向に、半ば呆れながら(感情移入の必要はなし)の注目をしつつ、
 次週は、斬鬼さん主役のドラマに大いに期待します。何せ、「数多くの女を鬼のように愛した漢」ですから、師匠の女鬼・朱鬼との間でも、どんなことがあったのやら、いろいろ妄想ネタにもしやすいってことで。それにしても、次回予告で見た「鬼の鎧」って、某変身忍者にそっくりやなあ、と思いつつ。

●2005年10月30日(日)

 風邪ひいて、仕事のための体力温存に一週間ほどネット断ちしてましたが、そろそろ復帰しようと思ってます。
 劇場版「Zガンダム2」は、木曜の祭日に見に行けたらなあ、と。

●マックス:ネット周りしても「完全生命体イフ」の話は絶賛されてますね。その次の記憶喪失話もギャグ編として大いに楽しめました。
 昨日のジャマー星人の話も、コミカルな雰囲気なのにピンチを演出、という快作(怪作?)。ラスト間際の「ナレーションによる警告」も、ウルトラセブンしていてGOOD。ドラマ的にはセブンとはかけ離れてギャップがありありなのですが、侵略宇宙人という共通要素で納得させてくれました。
 で、セブンといえば、次回、BOARD理事長だった眼鏡の人が、元黒松教授のトミオカ長官の後輩、考古学者のオザキタケル博士として出演……って、わざわざややこしく言わなくても、ハヤタの後輩としてダン出演って書けばいいですね。この調子で、迅雷流の忍者兄弟の親父どのも出て来てくれないでしょうか? 

 話し変わって、ウルトラ格闘ゲームの「ファイエヴォ・リバース」に、新マンレオが出ないと知って、買うのをやめました。

 話し戻して、最近のマックスの風潮について。
 当初は、比較的弱く悲壮感さえ漂わせていたネクサスの反動として、爽快な強いヒーローとしてスタートしたわけですが、最近はピンチ編が多くなっています。ドラマ的に面白かったり、コミカルだったりして、楽しく視聴しているのはいいけれど、 一つ気になるのは、せっかくの新武器「マックスギャラクシー」の扱いがあまりよろしくないこと。……というか、「マックスギャラクシー」を手に入れた後のほうが、ピンチ率上がってませんか? 決め技としても、必ずしも有効利用されていない状況で、新武器にももう少しスポットを当てて欲しいなんて、思ってます。

●セイザーX:個性抜群の敵キャラと、味方キャラの掛け合いが非常に楽しいです。
 暴走する敵炎と、同じく暴走する味方炎が、戦略なんて関係なしに感情的にぶつかり合い、それに「やれやれ」という敵味方双方の参謀格、という構図。ステロタイプな設定を、つきつめて演出することで、勢いよく物語が進んでいく、アクション物としては上手い展開です。

 意外だったのは、コアブレイバーって、ライオキャリアーに乗っている一体だけだったこと。つまり、現状で流星神三体のそろい踏みはなしなんですね。その意味では、前作のライゼロスと同じわけですが、今作では前作ラスト間際で見せた幻星神そろい踏みを、もっと早い回で見せて欲しいと思っています。求む、コアキャリバー2号機&3号機。

●GARO:ヒーロー物……というよりは、伝奇ホラーアクションとして評価したいです。
 ホラー退治と、それに巻き込まれるヒロインとの関わりを通じて、主人公・鋼牙の格好良さを紹介していく流れが一通り終わった段階かな。
 黄金の鎧を召喚するまでがアクションの見どころで、召喚後(変身後)はあっさり勝つパターン。でも、ようやく、とどめ技的演出「緑の炎をまとっての斬撃」を見せてくれて、今後、さらにビジュアル的に楽しませてくれることを期待しています。

 ドラマ的には……「ホラーの血を浴びた者が、人間として生きられる時間に制限が生まれる」「魔界騎士は、その者を殺さなければいけない」それでも、主人公はヒロインを、「ホラーをおびき寄せる餌」という名分で生かすことを選択。以上が示されています。あとは、ヒロインの幼少時の記憶と、主人公の父親との関わりの秘密とかの伏線が、どう解明されていくか。
 とりあえず、ホラーの血うんぬんが、単に寿命の問題なのか、それとも、ヒロインの怪物化に通じるものなのかが気になるところ。

●マジレンジャー「ウルザード=親父」ということが判明して、メーミィ撃退およびン・マ封印まで一気に展開。
 NOVAとしては、クリスマスを待たず、ユニゴルオン→セイントカイザーが登場したことが非常にうれしいです。
 でも、クリスマスごろに、もう一度セイントカイザーが出てくれると嬉しいですね。その際には、親父殿にも復活してもらって、封印の解けた真ン・マ辺りとの決戦が展開すると、王道かと。で、クリスマス決戦終了後は、両親を交えた小津家パーティーが開かれて、野菜を材料にした「兄貴ケーキ」が披露されると、言うことなし(笑)。

 で、今朝の話は、ミニ総集編的な回想シーンと、新展開の十大冥府神登場。ファンタジー物は、レベルが上がると神の領域まで至りますので、ようやくここまで来たか、という気持ち。
 伝説パワーが、神にどこまで通用するかが気になりつつ、次回の放送を期待。

●響鬼:朱鬼編は、悩むあきらとの関わりも含めて、非常に楽しかった話。
 劇場版でも描かれた「鬼の陰の面」が提示されたことで、前半が「陽の面」を主体に描いた話だったと割り切ることもできます。これによってタケシは、「鬼の陰の面」を封印し、人との接点を大事にした「陽の組織」ということも判明。陽の属性としては、呪術のうち一般的に科学の力で解明可能な部分を音撃武器として製作。しかし、科学がいまだ触れられない呪術も確かに存在しており、「戦国の鬼」はそういった力も使いこなしていたかもしれない、と想像力を掻き立てられます(巨大化するディスクアニマルなどが好例)。

 あと、前半の回で、「年若く見える朱鬼が斬鬼さんの師匠ってのはおかしいのでは?」とネットで疑問書き込みがあったりしたのですが(だから井上脚本は整合性を考えてない、というバカなイチャモンも見かけた)、
 後半で、「呪術によって若く見せているが、実際ははるかに年上」という設定が語られ、溜飲が下がったりも。
 で、ラストシーンで、死ねば、呪術が解けて、一気に老化が進行するので、「死に顔を見られたくない」と告げる朱鬼と、顔を花で隠してあげる斬鬼さんの気持ち。そして、そのことをしなびていく手で描写する演出はいいなあ、と思いました(この部分の演出が、脚本によるのか、監督の判断なのかは分からないけど)。

 桐矢については、あくまでメインに出しゃばるのではなく、明日夢やあきらに疑問を提示する(思い悩ませる)誘引としてなら、適切に配置されたキャラと思います(ドラえもんにおけるスネ夫的役割)。
 ただ、あきらのことを色々言う桐矢に対して、「あきらのことを何も知らないくせに!」と諌めて見せたイブキさんは、スカッとしました。

 今朝の放送の脚本家・米村正二氏については、あまり知らなかったけれど、今調べて、「アンパンマン」「モンスターファーム」「セイントテール」などがヒットした。特撮は書いてないのかなあと思ったら、「Sh15ya(シブヤ フィフティーン)」のメインライターとのこと。
 今週だけ見ると、前半の良さ(うまく段取りを組み立てる、ていねいなドラマ作り)を取り戻しているようで、キャラの葛藤の多い後半とうまく融合させているようにも思える。で、ピンチ編でつづく、なんだけど、次回は駅伝で休みなんですね。
 ということで、再来週を楽しみに待つ、と。

PS:阪神タイガース日本一はならず。一勝もできず、圧倒的大差で負けたのは、ちと悲しかった。

「2005年11月につづく」