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スーパーロボット大戦EX
作品解説
(その2・マサキの章)

【その1・システム編はこちら】
【その3・リューネの章はこちら】
【その4・シュウの章はこちら】


●熱風! 疾風! サイバスター

 「高度に発展した科学技術は、魔術と区別がつかない。  アーサー・C・クラーク」

 風の魔装機神サイバスターの故郷、それが地底世界ラ・ギアス神聖ラングラン王国である。その王都襲撃に背後から糸を引いていたと思われるシュウ・シラカワを追って、サイバスターを駆る熱血漢マサキ・アンドーは、地上へと飛び出していった。

 DC戦争(第2次SR大戦)、続くインスペクター戦争(第3次SR大戦)を経て、シュウのネオグランゾンを撃破したマサキは、ラ・ギアスへと戻ってきた。EXの物語は、ここから始まる。

 その頃、ラングラン王国は隣国・シュテドニアス連合の侵攻を受け、壊滅寸前の状態にあった。情報を得るべく行動を開始したマサキは、謎の地上人召喚事件が相次いで起こっている事を知る。能天気な女子高生ミオ・サスガとの遭遇を経たあと、マサキマジンガーZの兜甲児をはじめとする地上の戦友たちと再会する。
 また、ラ・ギアスとはまた別の異世界バイストン・ウェルから来た
ショウ・ザマたち聖戦士、そして神出鬼没の正義の味方グッドサンダーチームゴーショーグンのパイロット)とも知り合う。

 甲児たちを元の世界に戻すには、ラングランの秩序を回復しなければならない。水の魔装機神ガッデスのパイロット、テュッティ・ノールバックと接触したマサキは、かつての上司であり親友とも言えるフェイルロード王子の遊撃部隊として、シュテドニアス軍および、逆臣カークス軍との戦いに参戦する。
 その途上で、敵に奪われていた
地の魔装機神ザムジードを取り戻し、ミオがそのパイロットに選ばれる。

 戦乱の行方は、フェイル軍の勝利に終わる。
 その一方で、暗躍する邪神の使徒
ルオゾール。大量出現した邪神ヴォルクルスの分身を退治するために苦戦するマサキたち。そこに現れた強力な助っ人が、フェイル王子の駆る超魔装機デュラクシールだった。
 邪神の分身は壊滅したが、
デュラクシールの強力な力に魅せられたフェイル王子は、ラングランから撤退したシュテドニアス軍を追撃し、ラ・ギアス全土の統一を企てる。しかし、それは戦乱を拡大するだけの暴走とも言えた。

 ラ・ギアスの平和を守るために作られた魔装機神のパイロットとして、マサキフェイルの暴走を止めるべく、ラングラン軍との訣別を決める。そして、シュテドニアスへの侵攻を開始したフェイル王子との決戦の時が来た。
 その戦いの末、致命傷を負った
フェイルの口から多くの真実が語られる。
 地上人召喚事件も、戦力を求める彼の差し金であること。
 元々、魔力の少ない
フェイルが王位継承者としての魔力試験に合格するために、薬物を多用した結果、寿命を削るようになったこと。
 そして、
ラングランラ・ギアスに再び戦乱を起こさないよう、残り少ない命の自分には、ラ・ギアス統一だけが唯一の道だったこと。

 フェイルを倒したマサキは、後味の悪い思いを噛みしめながらも、フェイルとカークスが共同で準備した地上人送還システムで、仲間を元の世界に帰す。その先の地上では、新たな、そして最大最後の戦いが待っているのだった。

●ユニット&キャラクター解説(魔装機編)

 主役機のサイバスターの他に、マサキの章では、数々の魔装機が登場します。性能の低い準魔装機やラスボスのデュラクシールなんかも含めると、計7機が味方ユニットとして扱えます。
 地上の機体と比べると、全体的に高機動・長射程を誇るものが多く、とりわけCB版では、マジンガーZ以上の攻撃力を有するものも多くいます。
 4機の魔装機神のうち、3機も登場するので、やはり戦力的にも一番強いのが、マサキの章といえるでしょう。
 なお、表中の話数は、第6話「ソラティス神殿」の後「デモンハック」に進んだ場合のものを使用。もし、「デモンハック」に進まなかった場合、第8話以降は、数字を1減らして考えてください。

番号
(初登場話)
ロボット名 ロボットコメント
パイロット名 パイロットコメント
魔装機神
サイバスター
第1話「ラングラン動乱」から使用できる主役メカ。
第21話「フェイルの闇」を除いて、全話出撃可能。

「風の精霊サイフェス」と契約した魔装機神。
人型でも高機動ながら、
さらなる高速移動形態サイバードへの
変形能力も持ち、単独突撃して
マップ兵器
「サイフラッシュ」を放ち、
敵の攻撃に対しては遠距離武器
「ハイファミリア」で反撃するだけで、
たいていのシナリオが攻略できる。
さらに必殺技として、火の鳥を
召喚する
「アカシックバスター」と、
最強技
「コスモ・ノヴァ」を持つ。

CB版では、「サイフラッシュ」の攻撃範囲が
せまくなり、改造による威力強化もあまり
できなくなったが、それでも、強力な
「ハイファミリア」で部隊の中核をなす。

マサキ・アンドー
(CV緑川光)
サイバスターのパイロットに選ばれた
熱血漢の日本人。
兜甲児とは似たもの同士で、よく気が合い、
本作ではさらに友情を深めることに。
「方向音痴」という致命的な欠点は、
さすがに本作では描かれない。

ネコ型ファミリア(使い魔)のクロとシロとの
掛け合いがじっくり描かれたのは本作から。
CB版では、さらに戦闘シーンでも、
シロとクロが初めてしゃべるようになる。

ルジャノール改 土木作業機ルジャノールを戦闘用に
改良した機体。色も黄色で、ブルドーザーを
連想させる。
第1話の山賊や第2話の地方兵士が愛用。
おみやげにくれるが、こんなものに頼る必要は
全くない。
性能的には、「ザク」よりマシ程度。
ゴルド・バゴルド
(CV秋元羊介)
山賊の親分。
元シュテドニアス兵士とのことだが、
落ちぶれ兵士の末路とは哀れなものよ。
第1話の選択肢で、仲間にするか、資金1万を
もらうか決められる。たいていの人は後者を
選ぶだろうが、
CB版では、「マスターアジア」の声を
持っているので、Gガンダムファンは前者を
選ぶのも一興かと。
精神コマンドも「気合」「熱血」「愛」と、
なかなか熱いキャラクターかも。
もちろん、師匠ほどの強さは持っていないので、
過剰な期待は抱かないように。
ブローウェル 森の魔装機ディアブロの簡易量産型機。
一応、遠距離砲撃型ユニットだが、
リニアレールガンの射程が短めなので、
使えない。
対空ミサイルが強力なので、空の敵には
有効なんだけどね。
トールスさんが置いていきます。
トールス・ゼテキネス
(CV堀内賢雄)
ルザック州軍隊長。
マサキに同行を申し出るが、たいていは
資金4万のために、お払い箱に。
CB版では、「マシュマー=セロ」の声を
持っているので、ZZガンダムファンは仲間に
するのも一興かと。
精神コマンドも「気合」「熱血」「愛」なので、
バラの騎士にふさわしいかも。
ディアブロ 大地系低位の「森の精霊ディアノス」
守護精霊に持つ遠距離砲撃用魔装機。
射程9のリニアレールガンは、ボスの削り用に
お世話になります。
初代パイロットの
マドックじいさんは、EXでは
すでに戦死している。
第3話「イモータルの迎撃」で初登場し、
しばらく、
ミオを乗せて活躍するが、
彼女が
ザムジードに乗り換えると、
マサキの義妹
プレシアが後を継ぐ。
「α外伝」にも、
プレシアとともに登場し、
ファンを喜ばせている。
プレシア・ゼノサキス
(CVこおろぎさとみ)
マサキの義理の妹。
父親は
マサキの師匠であり、「剣皇」と呼ばれる
ゼオルート・ザン・ゼノサキスだが、シュウ
殺されている(
マサキシュウを憎む理由の一つ)。

 EXでは、マサキテュッティと合流する8話
(あるいは7話)「コーラルキャニオン」で初登場。
 13話「王都への帰還」以降、
ディアブロ
操るようになる。
 攻撃力こそ少ないが、2回行動の早い優秀な
パイロットといえる。

 元祖EXや第4次での顔は、あまり可愛くなかったが、
「魔装機神」で描き直され、「世のロ○コンファン」を
とりこにしているとか。CVもグッド。

ガッデス 第8話「コーラルキャニオン」で合流してくる
「水の精霊ガッド」
と契約した魔装機神。
マップ兵器の
「ケルヴィンブリザード」が特徴の1つだが、
敵味方を識別しない、移動後攻撃不可の制限があり、
使いにくい。威力も弱まったCB版ではなおさら。
(まあ、「サイフラッシュ」が便利すぎるんだが)

それよりも、「ハイファミリア」や最大射程8の
「ハイドロプレッシャー」を駆使する遠距離支援メカと
考えるほうが、無難である。
高性能レーダーを装備すれば、ヴォルクルスとも戦える。

テュッティ・ノールバック
(CV井上喜久子)
マサキの姉のような人で、ガッデスのパイロットの
フィンランド女性。

ザムジード
の元パイロット、リカルド・シルベイラ
恋仲だったが、彼は
テュッティをかばって死亡。
また、
フェイル王子にも心惹かれていたが……。
惚れた男に早死にされる、と目下、評判である。

EXでは、2回行動が遅いので、やや使いにくい。
とりあえず「愛」のために精神ポイントを温存、
大勢が決しかけた頃に「気合」でハイドロプレッシャーを
使用可能にして、ボスキャラへの支援射撃に投入。
これが正しい使い方じゃないだろうか。

12 ノルス 水系低位の「泉の精霊(名称不明)」
守護精霊に持つ遊撃戦用・準魔装機。
魔装機第1号になるはずだったが、
パワー不足のため正式採用ならず。
王家の女性の儀礼用・護身用として
扱われているようだ。

第12話「囚われの王女」で単身、脱出してきて、
仲間に合流。

「修理装置」
を持ち、ダイアナンAと並ぶ回復ユニット。
2回行動のできる
プレシアを乗せれば、大活躍だ。
彼女なら、「ひらめき」も持っている分、身の安全も
保証できるし。
射程4で移動後攻撃可能な
「ブラスナックル」は、
弱った敵のとどめを刺す際にも使いやすい。
「イビルアイ」の独特なグラフィックも捨てがたいが。

セニア・ビルセイア
(CV皆口裕子)
ラングラン王家の双子姉妹の姉のほう。
もっとも魔力試験に不合格なので、王位継承権は
持っていない。本人は、気楽な身分を楽しんでいる様子。
メカ好き少女で、
超魔装機デュラクシールを設計する。

2回行動は遅いが、「幸運」を持つので、
ディアブロに乗せて、遠距離射撃でボスに
とどめを刺す役に認定すれば、資金稼ぎに役立つ。
「α外伝」では、移動・攻撃不能の
サイバスター
乗って登場。被攻撃セリフだけを聞かせてくれる。

13 ザムジード 「大地の精霊ザムージュ」と契約した魔装機神。
魔装機神中、最も打たれ強く、格闘攻撃に長けた機体。
EXではまだ
「ハイファミリア」は使えないが、
長射程のリニアレールガンを持っており、
ディアブロと同様の運用も可能。

初代パイロットは、メキシコ空軍出身のリカルド・
シルベイラ
。彼の死後、機体はシュテドニアス軍に
奪われ、味のある敵役
ロドニー・ジェスハによって、
強引に使用される。
第11話「大義のもとに」あるいは
第12話「囚われの王女」で、
マサキたちに取り戻され、
その後
セニアの修理によって、味方ユニットに復帰。
第13話「王都への帰還」から、

ミオ
を乗せて出撃可能になる。

ミオ・サスガ
(CVかないみか)
ザムジードの導きで、ラ・ギアスに召喚された女子高生。
2話「召喚」で初登場、3話「イモータルの迎撃」で
ディアブロのパイロットとして出陣。
11話「大義のもとに」で、敵に操られる
ザムジード
悲しみを感じるなど、ドラマ性も高いキャラクター。
能天気な言動が目立つが、知性レベルは高く、豊かな
感受性を持つ。
EXの時点では、まだ漫才トリオのファミリアを
持たないが、それでも独特の視点からの突っ込み
センスは、他の追随を許さない。

能力としては、元祖EXでは「幸運」を持っていたため、
資金稼ぎに大活躍だったのだが……、
CB版では、「努力」に置き換えられ、おまけに
射撃能力が低くなったので、弱くなった印象。
それでも、人を初めて殺したことで動揺するイベントが
新しく加えられるなど、スタッフの愛情が感じられる。

20 (中立援軍)
バフォーム

ギルドーラ
第20話「邪神復活」において、
中立ユニットとして、協力してくれる。
味方キャラとして操作はできないが、
ふだんは敵の機体が援護してくれるのは、
やはりうれしいものである。
(とりわけ、資金や経験値を横取りしない場合は)

どちらも、強力なユニットだが、
さすがにヴォルクルス分身相手に、
正面から突っ込んでいくのは、無謀というもの。
両機の心意気を買って、感謝の念だけは持とう。

ロドニー・ジェスハ
(CV速水奨)
エリス・ラディウス
(CV富沢美智恵)
「トロイアなまり(=関西弁)のおっさん」ことロドニー
彼を慕う女性士官の
エリスとの組み合わせは、
敵役キャラの中にあって、必ずしも悪人ぞろいじゃ
ないんだな、と現実感を見せてくれる。

ロドニーは、「リューネの章」においても、
デューク・フリードに好意的に接してくれ、
EX敵キャラの中でも際立った存在感を見せる。

その後、「魔装機神」において、
シュテドニアスの同朋の罠にはまって、戦死したり、
味方魔装機ギオラストのパイロットとして、
 国家の枠を越えて、
 ラ・ギアス全体の平和のために戦ったり、
果ては、シュテドニアスの大統領に選ばれたりなど、

選択ルートによってさまざまなドラマを見せてくれる。

21 デュラクシール セニアが設計、その兄フェイルロードが操る、
ガンダム似の顔が特徴の超魔装機。
ラスボスでHP5万を誇る。
わずか1シナリオ(第21話「フェイルの闇」)とは言え、
これほどの強力な機体を自分で扱えるのは、圧巻。
さすがに
ネオ・グランゾンほどのパワーは持って
いないが。

ラスボスとして攻略する際は、マップ兵器
「メガバスター砲」の範囲に入らないようにして、
射程7以上から遠距離射撃を繰り返せばいい。
囮役には、「鉄壁」かけたマシンガーか、ショウの
オーラバトラーが最適。
それよりも、取り巻きの2回行動可能なガディフォール
部隊が厄介なので、早目にマップ兵器で一掃しよう。

フェイルロード・ビルセイア
(CV置鮎龍太郎)
ラングランの王子。美形だが、キザなところはなく、
人当たりがいい珍しいキャラ。
表面上は、余裕ある態度を見せているが、その裏で、
命を縮めるほどの努力をする情熱家。
マサキたちに対しても、強い信頼を寄せている。
無理に欠点を指摘すれば、マジメすぎる点かな。
それゆえ、自分の生きているうちにできるだけのことを
しなければ、と必要以上の使命感に駆られ暴走。
信頼していたマサキたちの手で討たれる道を選ぶ。

彼の性格は、「激励」「友情」「信頼」といった支援型・
精神コマンドに表れている。上に立つにはふさわしい
人物だ。
「ド根性」も見逃せない。どんなにダメージを受けても、
HP5万がたちどころに回復するのは、味方としては
非常に頼もしい。

●ユニット&キャラクター解説(召喚された者たち編)

 地上やバイストンウェルから召喚された機体&パイロットたちです。
 ジュドーいわく
「今回、オレたちって本当に脇役なのな」。まあ、それでも君たちがいるから、EXを購入した人も多いんだからねえ。
 宇宙世紀などの世界観から切り離されたおかげで、ふだんと異なるシチュエーションを体験、独自の個性を光らせる者も数多くいます。
 そんな彼らの魅力を、登場順に解説していきましょう。
 なお、各ユニットやパイロットの能力は、おおむねCB版に基づきます。元祖のSFC版の資料は現在、手元に残っていないので、大まかな記憶のみに基づきます。

番号
(初登場話)
ロボット名 ロボットコメント
パイロット名 パイロットコメント
戦国魔神
ゴーショーグン
本作新登場のスーパーロボット。
さっそく2話「召喚」で登場するものの、
すぐに仲間から外れ、10話「王都潜入」で、
ようやくレギュラー使用可能になる。
しかし13話「王都への帰還」終了後、
仲間から外れる。
その後、最終決戦で戻ってきたり、
戻ってこなかったり。
「マサキの章」全27シナリオ中、
使えるのはたった6シナリオだけと、
まことに持って、腰の落ち着かないメカである。

メカとしては、
「スペースバズーカ」の弾数が少なく、
「ゴーフラッシャー」に頼るしかない。
でも、CB版では、射程5しかなく、
案外打たれ弱く思えるようにもなった。
SFC版では、もっと強かったと記憶するが。

北条真吾
キリー・ギャグレイ
レミー島田
真吾について、しばしば言われるのは、
もっと射撃を鍛えろってこと(CB版ね)。
「気合」と「熱血」を兼ね備えるため、精神ポイントが
不足しがち。

キリーは「熱血」を覚えるのが遅すぎ。
マサキの章では、最終決戦でしか使えない。

レミーは「加速」「ひらめき」で、ゴーショーグン
機動性アップに貢献。「幸運」を覚えるのは遅すぎる。

しかし、何よりも部隊にいない期間が長すぎるのが、
最大の欠点。育てる楽しみが皆無ですから。

マジンガーZ
ダイアナンA
第3話「イモータルの迎撃」で、
最初に
マサキの心強い仲間としてレギュラー登場する
マジンガー
は、
最初からジェットスクランダー装備。
パートナーも最初から
ダイアナンで、アフロダイ
今回出ず。
要するに、第3次終了時の組み合わせということ。

マジンガーは足が遅いものの、ボス戦では大活躍。
ボスに隣接して、「ひらめき」をかけたまま自らは
攻撃せず。「
ブレストファイヤー」の反撃だけで、
囮と大打撃を与える役の両方をこなせる。
エネルギーが切れても大丈夫。SFC版には、
エネルギー消費0の「パンチ」なる強力武器が
あったからだ。「ロケットパンチ」じゃなく、本当に
ただの「パンチ」だ。
「ブレストファイヤー」の次に
強い威力を持っていた。
ロボット界数多しと言えど、ただの「パンチ」が強いと
思えるのは、「マジンガーZ」「ダンクーガ」「鉄人28号」
そして「ジャイアントロボ」くらいか?
 でも、CB版では弱くなったもの。
何しろ、
必殺技の「ブレストファイヤー」よりも、
魔装機神の通常技「ハイファミリア」の方が、
威力大なんだから。

 その性能差は、登場話のボスキャラ「ジョグの
バフォーム」
と1対1で戦わせるとよく分かる。
 SFC版では、
バフォームごとき、「ブレストファイヤー」
2発も食らわせれば、簡単にノックアウトできた。
 しかし、CB版では、4〜5発必要になる。しかし、
エネルギー不足から、
「ブレストファイヤー」は3発で
打ち止めになる。シクシク悲しすぎ。

一方のダイアナンは、足が遅すぎて戦場には
たどり着けない。よって、全くの役立たずでした。
 もっともCB版では、「幸運」で資金稼ぎするために、
「てかげん」でHP10だけ残したボス敵のとどめを
任せる局面もできたかな。

兜甲児
弓さやか
マサキの章のレギュラー戦力として、活躍する甲児
やはり、「ひらめき」を持っているのが使いやすい。
ボスの横に「ひらめき」かけて待機するだけで、
一種のハメ状態にできるから。
Zが弱くなっても、得意の攻撃パターンまでは、
失っていなかったので、活躍してもらいました。

さやかさんは「幸運」で、資金稼ぎが担当。
SFC版では、
「ミオ」がいれば良かったんだけど、
CB版では
「ミオ」が「幸運」忘れちゃったからね。

ビルバイン
ダンバイン
第4話「オーラバトラー」で初登場。
後の作品とちがって、最初から
ビルバイン
登場します。
よって、
ダンバインの影が薄いかも。

とにかく、ビルバインの強力さについては、
今さら語る必要もないでしょう。
抜群の回避能力と、必殺のオーラ斬りの威力、
もうこれだけで前線に出して文句なく戦えますが、
EXを初めてプレイしたNOVAは、長射程の
「オーラ
キャノン」
に、魅力を感じていました。
ビルバインの回避能力の高さに気付かなかったので、
少ないHPを見て、前線に出す気になれなかった、と。
それで、マジンガーを壁にして、
ビルバイン
後方射撃に専念。
ビルバインの回避能力に気付いたのは、ショウ
「気合」を覚えて、自由に「ハイパーオーラ斬り」と
「分身」を発動できるようになってから。
「分身」さえできれば、もう怖くないと前に出したら、
分身に関係なく、攻撃をヒョイヒョイ避けるじゃ
ないですか。比較的、命中率の高いEXでさえ、
ショウの回避能力は脅威でした。

しかも、元祖SFC版では驚くべきことに、
「ハイパーオーラ斬り」にENを消費しません。
つまり、一度発動してしまえば、攻撃力5000の
必殺武器を永久に使い続けることができる、と。
その後、スパロボにいくども登場している
ビルバイン
ですが、最強だったのはSFC版EXだと断言できます。
(補足:これはNOVAの記憶違いでした。
 ENを消費しないのは「SFC版第4次」です。
 PS版の「第4次S」に至って、EN消費に変更されました)

ショウ・ザマ
チャム・ファウ
マーベル・フローズン
元祖SFC版発売前、NOVAは「ダンバイン」という
作品のTV放送をほとんど見たことがありません
でした。スパロボをプレイしてから、勉強したわけです。
 で、
ショウの第一印象は、顎に傷を持つ怖い奴。
しかも、その傷を印象付けるため、グラフィックが
下からの変わったアングルで、上空をにらみつける
顔でしたから。
 さらに、EX紹介の雑誌記事で、
ショウカミーユ
戦っている戦闘場面が示されていました。当時は、
ゲーム開発中のデモ画面公開とは思わなかったので、
EX劇中で、本当に
ショウカミーユの対決が
描かれる、と想像していました。
NOVAは
カミーユをよく知っていましたので、ショウ
みたいな恐ろしい顔した主人公と、どう戦うべきか
勝手に想像をめぐらせていました。
 オーラバトラーの性能を見ると、強力なバリアで
ビームを防ぎ、しかも飛行しているから、
地上ユニットはサーベルで切りかかることができない。
すると
Zガンダムが使える武器は、バルカンと
グレネードランチャーだけ。
 うわあ、厳しい戦いだなあ……なんて妄想を経て、
仲間として登場した
ショウという男。

 あれっ? 意外と紳士じゃん。「ルビット大尉」という
「信用できるおっさん」の紹介で、
マサキと接触。
さっそく、ライバルのバーンとの戦いで、力量を示し、
その後、
ジュドーたちのために、リィナ救出に一役
買ってくれる。
 
ビルバインの項で解説したように、当初は、オーラ
バトラーの抜群の回避能力に気付いていなかった
ので、
ショウの本当の凄さを実感したのは、
「第4次」をプレイしてからでしたが、まあ「気合」を
覚える唯一の聖戦士ですから、いきなり「分身&
オーラ斬り」で暴れることができる強力なキャラとして、
当時から認識しておりました。

 CB版では、「チャム」というお供の精神コマンドも
使え、「幸運」での資金稼ぎにも貢献。元祖よりも、
重要度がアップ。

 一方のマーベルは、ダンバインじゃ弱いので、
レプラカーンに乗せて、遠距離攻撃ユニットとして
活躍させていました。
 って、今から思うと、オーラバトラーの使い方、
まちがっていたし(苦笑)。

グランガラン オーラシップ。
エレ様ゴラオンとの二者択一で選ぶ。
先を急げば、第5話はグランガランが仲間にできる
「聖少女」になる(正史的には、イブン婆さんが
生き残る、こちらが正しい)。

前作「第3次」の母艦に比べ、HPが高く、積極的に
前線に投入することができた。
移動攻撃可能な「フレイボム」で、結構、敵のとどめを
刺していたような気がする。
しかし、一番助かったのは、戦艦が敵の攻撃を受けた
場合、「回避」ではなく「防御」してくれるように
なった点。これだけで、母艦の生存率がずいぶんと
向上したと思えたものでした。

シーラ・ラパーナ
エル・フィノ
 ベル・アール
ナの国の女王様。
「幸運」と「復活」を覚えるのが魅力。
彼女を仲間にすると、
もれなく
ニーキーンもついてくる。
さらに、CB版では2人の妖精もおまけについてくる。
本当に特典だらけで、もう一方の
エレ女王が気の毒。

しかも、ニーもキーンも、妖精2人も、「CB版EX」で、
初めてしゃべるようになったのである。
すでに「F」でしゃべっている
トッドを差し置いても、
こちらを選びたいのが人情というものだろう。

 なお、妖精のエルは「脱力」「挑発」を、
ベルは「幸運」を主に使用。
マーベル
にはベルを付けるのが有利だが、
エルをつけたほうがよくしゃべってくれる。

ボチューン
ボゾン

 OR
ビアレス

シーラ様を仲間にすると、
護衛の
ニー(ボチューン)とキーン(ボゾン)が
付いてきます。
ボチューンは、後の作品でもしばしば見かけるが、
ボゾンは、EXでしかお目にかかれないレアユニット。
大した性能差はないが、
ボゾンの武器「ガッシュ」
移動後遠距離攻撃可能で使いやすかったと
記憶する。CB版では、若干、仕様が変わっているが。

エレ様を仲間にした場合、
なぜか護衛になっている
トッドビアレス
付いてくる。
接近戦用機体で、武装的には
ボチューンと一緒。HPと運動性だけは、ダンバイン
より高いが、大した差とはいえない。
オーラバトラーの差は機体よりも、パイロットで決まる。

ニー・ギブン
キーン・キッス

 OR
トッド・ギネス

ニーの実力は、EXが最強である。
後の作品では、聖戦士レベルの欠如から、
必殺技のオーラ斬りが使えず、
「使えないオーラバトラー乗り」とされているが、
EXには、聖戦士なんて概念はルール化されて
いないからだ。
そのルールが導入されたCB版でも、お情けで
わずかながらも聖戦士レベルが与えられ、
さらに
ショウですら持たない「集中」で命中・回避を
補い、「努力」「熱血」「幸運」で活躍。

一方のキーンは、「ひらめき」「加速」で切り込み役に
なれる。まあ、弱った敵にとどめを刺して、少しでも
経験値を稼ぎたい時にはどうぞ。

そしてトッド。聖戦士としての実力は折り紙つき。
ただし、
ショウマーベルと比べて、
ここの3人は2回行動が遅すぎる欠点も目立つ。

ガンダムMKU
ザク改
第6話「ソラティス神殿」で、突然、戦場に出現する
ティターンズやジオンのMS。
敵とまちがわれ、「まぎらわしいものに乗ってくるな」と
マサキに叱られる。

黒いガンダムMKUは「F」まではレアだったが、
その後、結構見かけるようになった。

いずれにせよ、使えないユニットであることは、
論を待たない。

クリスチーナ・マッケンジー
バーナード・ワイズマン
第3次以降、常に行動を共にする、
「万年二軍・熱々カップル」のお二人。

クリスは愛機のアレックスの代わりに、
移動力をチューンした
MKUに搭乗。
「友情」を持っているから支援に使えるかも。

バーニーのザク好き神話は、EXより始まる。
常識的なレベルで「幸運」を覚えるので、長射程
ユニットさえ与えれば、ボス的退治に使えるのだが、
F91の射程が減ったので、結局、使えないことに。

まあ、中盤から終盤にかけて、ほとんどのキャラが
2回行動するEXにおいて、2回行動できない彼らは、
それだけでお払い箱である。
一応、2人とも「努力」があるから育てやすいのだが。

ガンダムZZ
F91
第9話「コーラルキャニオン再び」において、
問題行動を起こす両機。
すなわち、
ジュドーの妹リィナが人質にされたため、
2ターンの間、こちらを攻撃してくるのである。
とりわけ、2回行動可能な
ジュドーZZは厄介。
まあ、エネルギーの都合上、マップ兵器のハイメガ
キャノンを撃たれる心配はないのだが。

何とか2ターンをしのぐと、ショウリィナを救出。
晴れて両機は味方ユニットに。
ZZはやはりマップ兵器「ハイメガキャノン」が魅力。
いきなり2回行動できる
ジュドーが乗っているので、
まずはエネルギーを改造して撃てるようにすること。

補給なしには、1発しか撃てないが、熱血をかけて
撃てば、たいていの雑魚キャラはほぼ一掃できる。

一方、F91は、SFC版で、長射程のヴェスバー
魅力だったのだが……。威力は強いので、運動性を
鍛えて、敵の攻撃に当たらないようにさえすれば、
使えると思うが、そこまでする価値があるかは……。

ジュドー・アーシタ
シーブック・アノー
第2次以来、しばしば共に行動する2人。
共通点は「妹思いの兄」ということぐらい。
でも、
ジュドーの妹リィナはしばしば登場するのに、
シーブックの妹リィズは出てきたことがない……。
それはともかく、実際の年齢ではジュドーの方が
30年ばかり年上になるのだが、スパロボでは、
それぞれが活躍した年齢(
ジュドー14歳、
シーブック17歳)で登場しているので、
ジュドーの方が「シーブックさん」と敬称で
呼んでいる。
ちなみに、初代ガンダムの
アムロは元祖EXまで、
15歳の少年顔だったが、二人とも「
アムロさん」と
呼んでいる。その後、アムロは「第4次」で一気に
30歳の顔になったが。

それはさておき、ジュドーはいきなり2回行動可能で、
ZZ向きだが、本作では「幸運」を持たないので、
資金稼ぎはできない。「気合」を持つので、F91に
乗せて「分身」を発動させるといいかも。

一方のシーブックは、登場時より1レベル上げると、
2回行動ができるようになる。一応、「幸運」を
覚えるが、かなり遅すぎる(レベル37だから、
しばしば最終シナリオの最中に覚える。無意味)。
ZZでの資金稼ぎは、あきらめた方がいいか。
「幸運」を早いレベルで覚えて、2回行動のできる
MSパイロットは、マサキの章では皆無なのだから。
(せめて
「プル」がいれば……)

まあ、いずれにせよ、2人が優秀なパイロットで
あることには変わりない。

(追加モビルスーツ)
カプール
ギラ・ドーガ
(追加オーラバトラー)
ライネック
レプラカーン
いずれも、本来は敵側ユニットであり、
EXは、これらの機体が自軍で使える珍しい作品だ。
第9話終了後に、
ショウが敵の要塞の中で見つけた、と入手してくれる。

カプールは、「第3次」で強固な装甲で悩ませてくれた
アクシズ製水陸両用MS。本作では、控えめになって
いるが、それでもクリスやバーニーの持ってきた
弱小MSよりは、はるかにマシというもの。
しかし、まさか「ターンAガンダム」で再びスポットが
当たるとは、EXの製作者も思わなかったろう。

ギラ・ドーガは、シャアのネオジオンの主力量産MS。
ザクに似たフォルムは、バーニー向きかも。
移動後攻撃可能な
グレネードランチャーを駆使して、
ボス敵へのとどめに突撃、資金稼ぎに役立つ。

ライネックは、トッドニーに与えるのが妥当かな。
レプラカーンは遠距離武器が豊富なので、マーベル
キーン、育てたいキャラに支援用として与えるといいと
思います。

11 GP01フルバーニアン
GP02サイサリス
第11話「大義のもとに」において、
戦線に加わる2機。

フルバーニアンは、移動力だけ高いものの、
攻撃力が貧弱で、おまけに宇宙専用機なので、
地上の地形適応が良くないため、本作では使えない。

サイサリスは本作で初めて、味方ユニットとして
使用可能になった。
ただし、トレードマークの
アトミックバズーカは、
削除され、代わりにマップ兵器
プラズマリーダー
装備。
足が遅いので、2回行動可能キャラを乗せて、
マップ兵器発射ユニットとして使えば、
それなりに役立つ。
でも、最終話目前の第23話「野望渦巻く」では、
強制出撃で2回行動不能の
ガトーが乗るので、
戦場に間に合わずに終わるだろう。

コウ・ウラキ
アナベル・ガトー
ウラキは、「幸運」持っていたので、
F91に乗せると、ボス敵への遠距離狙撃役として、
活躍したんです。SFC版では。
CB版では「努力」になってしまったので、役にたたない。
一応、レベル40で「魂」を覚えるレアキャラだが、
それでは遅すぎるって。

ガトーは、今回、初めから味方。彼がずっと味方なら、
ニナさんは取られちゃうでしょう。
レベル35で「魂」を覚えるので、まあ何とか使えそう。
でも、2回行動ができないので、
戦場に間に合わないことがしばしば。

彼らを活躍させようと思えば、
シナリオをじっくり進める必要があるだろう。
いきなり2回行動可能キャラを突撃させて、
マップ兵器を連発して、ザコキャラ一掃なんてことを
していては、彼らの出番はなくなってしまう。

13 ボスボロット 第13話「王都への帰還」で合流。
シュテドニアス軍に付けられた
「補給装置」で、
一気に役立ち度がアップした機体。
元祖EXで、初めて「補給装置」が付いてからは、
どの作品でも外されることなく、現在に至っている。
(EXよりも前のCB版「第2次」「第3次」でも、
なぜか補給装置が標準装備)

他に補給メカのない「マサキの章」では、
サイフラッシュの連発に欠かせない。
ただし、戦闘させようとは思わないように。

ボス 「気合」と「必中」を持つので、
「スペシャルデラックスボロットパンチ」が最も使いやすい。
使おうと思えば、マジンガーに乗せて活躍も可能だ。
ただし、地形対応が悪いので、空は飛ばせないように。

また、「脱力」もあるので、ボス敵退治の援護に
欠かせない人材でもある。
「ボス敵退治にはボスを使え」という格言もある。
CB版では、補給で経験値も稼げるので育てやすいし。

14 グレートマジンガー 第14話「カークスの野望」で合流。
マジンガーZ
よりも強力な機体。
元祖EXでは、
マジンガーZも相当強く、
両機でツートップを張れたが、
CB版では、が弱く、その分グレートの強さが目立つ。

だが、それでも元祖EXのグレートは、
もっと強かったと思うんだよなあ。
つくづく、第3次仕様のマジンガーズって弱かった印象。

マリア・フリード
剣鉄也
炎ジュン
牧場ひかる
鉄也さんが負傷したので、EXでは最初マリアちゃん
グレートを操縦して登場します。
元祖EXでは、そのまま「幸運」持ってる
マリアちゃん
メインパイロットにしていましたが、
CB版では、他の多くのキャラと同様「努力」に
置き換えられましたね。
おまけに、攻撃力も弱いものだから、
彼女では、グレートの性能を引き出せません。

そういうわけで、次のシナリオ「テリウス出奔」から、
メインパイロットの
鉄也さんの復活となるわけです。
「ひらめき」持たないから、
甲児くんより使い勝手悪いけど、
「鉄壁」と「ド根性」で耐えてください。

他にもジュンとかひかるさんとかいて、
二人とも「幸運」持ちなんだけど、
グレートに乗せるのは攻撃力的にもったいないし、
他に有効な機体もないし……。

ビューナスAは大破、各種スペイザーもグレートの修理に
パーツ使用(同じ「超合金ニューZ製」との設定から)
したため、使えるのはグレートのみと散々な状況。
ラ・ギアスに召喚された中でも、彼らの苦境は並大抵の
ものじゃなかったはず。
その辺を想像して、ようやく
マサキたちと合流した
彼らの安堵感を、感じてやってください。

(中立援軍)
ヤザン・ゲーブル
ラカン・ダカラン
(乗機ドーベンウルフ
カークス軍に雇われた傭兵二人が、
援軍として現れ、経験値と資金を奪っていきます。
はっきり言って、「よけいなことしやがって」という
感じですが、彼らと共闘できるのもEXならではの展開。
とりわけ、
ラカンが曲がりなりにも味方なのは、
スパロボ数ある中でも、この時のみ。

ドーベンウルフに乗ったヤザンってのも珍しいです。

23 リムル・ルフト
(乗機ライネック
第23話「野望渦巻く」で、ドレイクのもとから脱走し、
「マサキの章」の最後に味方になるのが彼女。
「幸運」と「愛」が役に立つかもしれませんが、
最終面直前に仲間になっても、あまり使えません。
ニーを喜ばせるだけ?

なお、EXにおいてドレイクの登場は、
このシナリオのみで、その悪役としての活躍は
以降の作品に持ち越しになります。

「マサキの章」総括

 「マサキの章」は、EXにおいて、初級者用に分類されます。
 どこが初級者用かといえば、まず
マップ兵器装備の機体が多く、それだけで、ほぼ敵を壊滅できる点。
 次に、
補給ユニットであるボスボロットの存在。これで、マップ兵器を連発することもできます。
 さらに、
ショウビルバインが仲間にいること、ボス敵退治用の長距離射程ユニットが多いこと、などなど。

 ストーリー面では、魔装機神操者のマサキが主人公であるため、ラングランの平和を取り戻すための王道ストーリーが展開されます。
 
マサキというキャラクターを見ると、決して生真面目な堅物というわけではありませんが、正義感と責任感を備えた行動派といえます。「第2次」や「第3次」では、一匹狼の助っ人という立場でしたが、本作では部隊を率いるリーダーとして成長していきます。
 ラ・ギアスのその後を描いた「魔装機神」第2章では、完全に頼りがいのあるリーダーとして、ラ・ギアス全体の平和を考える勇者になっていますが、それも、やはり地上の仲間との交流を経たEXでの経験が生きているからでしょう。

 マサキのリーダーとしての資質を吟味すると、やはり、その人なつっこさと積極的な行動力が、仲間を引き付ける要因でしょう。
 それと、どこか頼りなさを見せる点も、女性を引き付けていたりして。リューネ、テュッティやミオ、セニア、プレシア、本作では未登場ながらウェンディなど、
マサキの周りには、やたらと女性が集まってくるような気がします。別にマサキはプレイボーイというわけではありません(むしろ恋愛には遅手)が、女性の方からいろいろとマサキを助けてくれる、と。
 熱血漢ながら、洞察力などの秘めた知性レベルは高く、周りにはヤンロンなどの聡明な軍師も存在する。ラ・ギアスの未来において、そんなマサキの重要性はますます高まっていくんじゃないかと思います。

 願わくは、「魔装機神」のリメイクと、その続編が企画されんことを。


                                 「リューネの章」へつづく