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1.あらすじ マシン帝国の侵略を食い止めたトミーたちパワーレンジャーの新たな敵は、宇宙海賊ディバトックス一味だった。 TV版ターボの物語は、トミーたちの卒業式から始まる。社会人としての新たな生活を送ることになったのだ。 変わったことは、日常生活だけではない。 戦いの最中で、パワーレンジャーの戦いを助けるために、ロボット警官ブルーコマンダーも派遣される。さらにトミーたちの戦いをサポートしてくれる高校生カルロス、アシュレー、そして転校生のT.J、キャシーの登場により、戦いは新たな局面を迎える。 新生レンジャーは、意志を持つ伝説の車ライトニング・クルーザーとストーム・ブラスターと友好を深めた後、謎の戦士ファントムレンジャーとも知り合う。 しかし、ディバトックスの弟ハヴォック将軍の登場により、窮地を迎えることとなる。ターボメガゾードを敵に奪われてしまったのだ。 戦いの果てに、ディバトックスの操る3体の強敵メカ、イーグルゾード、シャークゾード、キャットゾードをも粉砕したレンジャーたち。 その隙を狙って、ディバトックスが大軍勢を率いて、レンジャー基地(パワーチャンバー)へ襲撃を仕掛けてきた。レンジャーたちは必死の防衛線を繰り広げるものの、敵の大軍に圧倒されて、敗色濃厚となる。基地を完全に破壊され、変身能力までも失ったレンジャーたち。かろうじて隠れることで、命だけは奪われずに済んだものの、正義の完敗であった。 ディバトックスに宇宙の悪の支配者ダークスペクターからの召集が掛かる。ついにエルター星のゾードンが捕らえられた、というのだ。喜び勇んで、宇宙に戻るディバトックス。パワーレンジャーを倒し、ゾードンを捕らえた今、地球などいつでも征服できるということなのだろう。 残されたレンジャーたちは、変身能力を失いはしたものの、戦う気力まで失ったわけではなかった。ディバトックスを追って、宇宙に向かう決意をするT.Jたち。その中で、ジャスティンだけが複雑な気持ちだった。宇宙で戦う、ということは地球での家族との生活を捨てることである。 |
3.レンジャー | ||
変身後 | 変身前の名 | 日本版キャラクター |
レッドレンジャー | トミー Tommy ↓ T.J. |
レッドレーサー・ 陣内恭介 |
ブルーレンジャー | ジャスティン Justin |
ブルーレーサー・ 土門直樹 |
グリーンレンジャー | アダム Adam ↓ カルロス Carlos |
グリーンレーサー・ 上杉実 |
イエローレンジャー | ターニャ Tanya ↓ アシュレー Ashley |
イエローレーサー・ 志乃原菜摘 |
ピンクレンジャー | キャサリン Katherine ↓ キャシー Cassie |
ピンクレーサー・ 八神洋子 |
ファントムレンジャー | 正体不明 | VRVマスター |
レッドターボレンジャー・トミー フルネームはトミー・オリバー(Tommy
Oliver)。 ZEOから引き続き、レッドレンジャーを務めています。 ターボのトミーは、プロレーサーをしています。この辺、いかにも「車のパワーを持った戦隊」をイメージしているようですが、仕事のほうが結構忙しいみたいで、たいていは遅れて戦場に現れます。で、先に戦ってピンチの仲間を、救出するヒーローの役割が与えられていました。でも、個人としてのドラマはあまりなかったと思います。 で、パワーをT.Jに託して、引退する、と。 |
レッドターボレンジャー・T.J.
フルネームはセオドア・J・ジャービス・ジョンソン(Theodore
J. Jarvis Johnson)。 まさかの黒人リーダーの登場です。スキンヘッドで、どう見ても高校生には見えませんが、エンジェルグローブ高校に転校してきた、野球部の4番バッター。 T.J登場後は、レッドレンジャーの活躍も増え、コミカルな描写も増えました。とりわけ、爆笑なのは、敵のエルガーとの会話。 それ以来、エルガーとレッドレンジャーのライバル関係が盛り上がったりします。このノリが実にカーレンジャーっぽくていいんですね。 T.Jは「レッドライトニング」の他、伝説のマシン「ライトニング・クルーザー」とレスキューゾード「ライトニング・ファイヤーテイマー」に乗ります。レッドのマシンは、名称が「ライトニング」に統一されているのがグッドだと思います。 なお、原作の恭介は、お調子者で暴走するレッドでした。敵女幹部のゾンネットとのラブラブ話がメインでしたが、そういう設定はパワレンでは全て削除されています。 T.Jは、次回作「イン・スペース」にも続投、ブルースペースレンジャーになります。 |
ブルーターボレンジャー・ジャスティン フルネームは、ジャスティン・スチュワート(Justin
Stewart)。 ロッキーの後を継いだ最年少レンジャー。 12歳(資料によっては11歳という記述も)という年齢で、高校に入った天才少年です。 ターボゾードは「マウンテン・ブラスター」。レスキューゾードは「サイレン・ブラスター」。それから伝説のマシンとして「ストーム・ブラスター」が登場します。ブルーのマシンは、「ブラスター」に統一されていますね。 ジャスティンは、父親のディーン・スチュワートが仕事に忙しくて、別居中。でも、最終回付近で、父親が仕事よりも息子との絆を優先して、エンジェルグローブ市で仕事を見つけて、晴れて一緒に暮らせることになるわけです。 なお、原作の直樹は、「ですます口調」のお坊ちゃまキャラクターで、若さを強調していましたが、ジャスティンの原型とは言い難いですね。 |
グリーンターボレンジャー・アダム フルネームは、アダム・パーク(Adam
Park)。 ZEOから引き続き、グリーンレンジャーのアダムです。 ターボのアダムは、アクション劇の着ぐるみスタントマンのバイトをしています。あと、エンジェルグローブ高校で、サッカー部のコーチをしています。一番暇そうで、いろいろなドラマに顔を出します。ジャスティンとの絡みも多くて、良きお兄さんというか、面倒見の良い先輩となっています。 そんな彼ですが、サッカー部の教え子のカルロスという、良き後輩に恵まれました。 |
グリーンターボレンジャー・カルロス
フルネームは、カルロス・ヴァラーテス(Carlos
Valertes)。 2枚目のサッカー選手。チームワークを軽視したり、サボり癖があったり、と問題児的な面を抱えていますが、運動神経は抜群で、試練の中で成長していくキャラクターです。 そんな彼の印象的なエピソード。それは、ホラー絡みの話に縁があって、モンスター化してしまうという点。「ターボ40話」では、吸血鬼モンスターにかまれて自分も吸血鬼になって、アシュレーを狙います。「イン・スペース14話」では、虫モンスターに刺されて自分も虫化して、キャシーまで同化、二人がかりでアシュレーを狙います。アシュレーをギリギリまで追いつめたところで未遂に終わるのが毎度のパターン。で、治療薬で元に戻る、と。 なお、原作の実は、お調子者の関西人。コミカル風味のカーレンジャーの中でも、とりわけ笑えるキャラクターだったわけですが、アダムにも、カルロスにも、そんな要素は皆無です。ギャグ担当は、レンジャー側には基本的におらず、敵側とバルク&スカルコンビに任されているわけですね。 カルロスは、次回作「イン・スペース」にも続投、ブラックスペースレンジャーになります。 |
イエローターボレンジャー・ターニャ フルネームはターニャ・スローン(Tanya
Sloan)。 ZEOから引き続き、イエローレンジャーのターニャです。 ターニャは、ラジオのDJをしています。仕事で忙しく、戦いに行けない状況が描かれていました。それでも、トミーよりは時間があるようで、ユースセンターにたむろっている様子もよく描かれていたかな。 ZEOを見ていないNOVAとしては、あまりキャラクターをつかまないうちに、アシュレーにターボパワーを託していなくなったため、どうも印象薄いです。 |
イエローターボレンジャー・アシュレー
フルネームは、アシュレー・ハモンド(Ashley
Hammond)。 カルロスと同時に登場したチアリーダー。登場時は、カルロスに気のあるような言動をしていたが、割と気移りしやすいようです。 それでも、嫌いにはなれないのは、やっぱ可愛いからなんだよなあ。 なお、原作の菜摘は、レンチ一本で、走り去るバイクを一瞬に解体するほどのメカニックの腕を持っています。アシュレーも当初は、メカニック音痴だったが、修練の末にメカニック技能を磨き上げました。その努力は、後の「イン・スペース」でも活かされる事になったでしょうね。 アシュレーは、次回作「イン・スペース」にもイエロースペースレンジャーとして続投します。 でも、声優さんは代わっていたのね(2006年まで、気付いてなかった……)。 |
ピンクターボレンジャー・キャサリン フルネームはキャサリン・ヒラード(Katherine
Hillard)。 ZEOから引き続き、ピンクレンジャーのキャサリンです。 キャサリンは、エンジェルグローブ高校の先生をしています。よって、ジャスティン絡みの登場シーンが多いです。アダムと並んで暇に見えるキャラクターです。でも、バレーを続けていて、その関係でイギリス留学の話が持ち上がります。それが、レンジャー交替のきっかけの一つとなります。 トミーとは恋人同士のはずですが、彼の仕事が忙しいので、ほとんど会えずじまいだったようです。キンバリーとも別れちゃったトミーのこと、キャサリンが留学して後も恋愛が続くとは思えません。 まあ、そんな心配はさておき、キャサリンはキャシーにパワーを託して、姿を消すのです。 |
ピンクターボレンジャー・キャシー
フルネームは、キャシー・チャン(Cassie Chan)。 T.Jと同時にエンジェルグローブ高校に転校してきた中国系の女の子。何だか、T.Jの強引さに巻き込まれてトミーを手助けしているうちに、パワーレンジャーになってしまったような感じです。 恋愛絡みの話も多く、ファントムレンジャーに恋するなどの見せ場も持っています。ターボでは、アシュレーよりも、キャシーのほうがヒロインと考えられるでしょう。 キャシーは、次回作「イン・スペース」にもピンクスペースレンジャーとして続投します。 |
ファントムレンジャー 数多いレンジャーの中でも、正体不明の謎の人。 透明なまま活動できるという特殊能力を持っています。文字どおり、ファントム(幽霊)というか、プレデターというか……。 原作のVRVマスターは、小林清志の声で喋り、謎の言葉でレンジャーを導いてくれる渋い人。その正体は、カーレンジャーを結成した宇宙人の少年ダップの父親。ちなみに、ダップの声のまるたまりさんは、アルファ5の声もやっていたので、パワレンファンには馴染み深いです。 |
レンジャーの装備 カーレンジャーの装備は、自動車関係で固められています。それは、そのまま「ターボ」でも登場しています。 まず、戦隊の基本装備の銃と剣ですが、原作では「オートブラスター」と振動する「バイブレード」。パワレンでは「ターボブラスター」と「ターボソード」という名。「ターボブラスター」には強化パーツとして後に、「ターボナビゲーター」を装着できます。 必殺武器は5人の固有武器が合体した車型メカ「ギガフォーミュラー」の変形するバズーカ「フォーミュラーノヴァ」。パワレンでは、「フォーミュラー・モビライザー」と呼ばれ、バズーカとして使用する他、敵に突っ込んで自爆する最強兵器ともなります。何しろ、2体のメガゾードを倒したゴールドゴイルの口の中で爆発、撃退したほどですから。 ゾード以外の乗り物では、ゴーカート型の「スピーダーマシン」。パワレンでも原作同様に、「レッドカート」「ブルーカート」……などの名で、5色のマシンが登場しています。 |
変身方法 原作の「アクセルチェンジャー」と同じ形のブレスレット「ターボモーファー」で変身します。 |
4.脇役&助っ人キャラ @ディミトリア 故郷の惑星エルターに戻ったゾードンに代わり、パワーレンジャーの指導者に赴任した巫女風の外見の女性。 Aアルファ6 ゾードンとともにエルターに帰ったアルファ5の同型機。話口調は、「アイアイアイ」から「ヨーヨーヨー」に変わった(日本語版では、声もまるたまりさんの女声から男声に変わった)が、役割や性格などは変わっていません。 パワーレンジャーたちにターボパワーを託した後、アルファ5を連れて、故郷の惑星エルターに帰還しました。もっとも、全くいなくなったわけではなくて、ロボット警察官ブルーコマンダーを派遣したり、T.Jたちへのパワー引き継ぎの場に現れたり、ロボットレンジャー計画を立ち上げたり、遠くからレンジャーを応援していたりします(もしかすると、ファントムレンジャーも彼が派遣したのかも)。 Cバルクとスカル おなじみお笑いコンビも、「ターボ」ではこれまでよりも過酷な運命をたどります。 やがて、T.Jたちの登場時に、一度、透明人間を経て、ようやく元に戻ります。でも、長期不在だったために職を失って、フリーター生活に。毎度、新しい仕事に就いては、ドジを繰り返して転職する日々を繰り返しています。何だか、バイトで稼ぐ金よりも、失態の弁償代の方が多そうだけど。 Dストーン元警部 バルクたちの元上司。ZEO時代は、ドジばかりの部下の尻拭いが主な仕事だったらしい。 でも、バルクたちが人間に戻ると、出番が激減しちゃいましたねえ。一応、ジュースバーの経営は続けているんだろうけど、T.Jたちがあまりジュースバーに顔を出さなくなったからなあ。 英語では、Blue Senturion(青い軍隊長)という。意味は似ているけど、より日本語で分かりやすい名前に改変されたわけですね。 「スタンダップ・ロボレーサー!」の合図で、パトカーから変形する巨大ロボットを所有。ターボメガゾードとレスキューメガゾードの最高3体で巨大チーム戦を行います。が、終盤、ディミトリアと一緒にエルター星に帰っちゃったので、最終決戦には参加せず。 その後、「イン・スペース」の最終決戦で、異星で戦う彼の姿が映されていました。 【ページの頭へ】 |
ゾード解説 ロボットの数が少ない「カーレンジャー」。「ターボ」のゾードもまとめることは楽でした。 @ターボゾード 5機合体する車型マシン。これまでゾードといえば、動物型や人型が中心で、純粋な乗り物型ゾードは、「ターボ」が初めてとなります。合体システムは、こちらを参照。 Aターボ・メガゾード 5台の車が合体する1号ロボ。剣が武器で、コマのように回転しながら敵を斬ります。 Bロボレーサー 巨大パトカーが変形する、ブルーコマンダー専用ロボット。 Cレスキューゾード ファントムレンジャーから贈られた「ターボ・レンジャー」2代目ゾード。 A.ライトニング・ファイヤーテイマー:消防車。放水機能つき。 Dアーティラトロン レスキューゾードを収納する大型トレーラー。 Eレスキューメガゾード 人型になった5台のレスキューゾードが合体したゾード。 ターボメガゾードとレスキューメガゾードは、敵の強力ロボット・ゴールドゴイル(原作での敵首領・暴走皇帝エグゾス)との戦いで、完全に大破した。【ページの頭へ】 |
敵役解説 「ターボ」の敵役は、「カーレンジャー」の「宇宙暴走族ボーゾック」の着ぐるみメンバーを踏襲している。唯一、着ぐるみでなかったゾンネットだけが登場していない。代わりに、女首領のディバトックスが登場。彼女は、リタに次ぐ女首領であるが、これ以降のアストロネマやトラキーナに比べて、コミカル描写が目立つのが特徴。悪役のコミカルさは、「ターボ」最大の特徴と言える(原作カーレンジャーは、ヒーロー側も負けず劣らずコミカルだったが、パワレンではヒーロー側のコミカルさは比較的なりを潜めたため、よけいに悪役の個性が目立っている)。 宇宙海賊の女首領。通称ディバおばさん(笑)。甥のエルガーがそう言うからねえ。 とにかく勢いのある女首領で、タイムボカンシリーズのマージョ様(ドロンジョ、ムージョ、アターシャ以下略)みたいな感じ。 もっとも、ディミトリアと姉妹関係というのが本当なら、エルガーやハヴォックとの関係も謎。また、劇中では母親も登場しており、パワーレンジャーでは、悪人同士の家族関係がしばしば描かれているなあ、と実感。 いずれにせよ、彼女は「イン・スペース」でも時おり登場しており、アストロネマとは犬猿の仲のようでしたが、最後には悪の力を浄化されて、リタやゼッド同様、ふつうの人間に戻りました。 Aライゴグ ボーゾック総長は格下げで、女首領の片腕になりました。 原作のガイナモは、「マジンガーZのボス」で有名な大竹宏の声で、非常に味のあるキャラクターでした。ちなみに、部下のゼルモダ、グラッチは、それぞれボスの子分のムチャ、ヌケのイメージで作られていたそうです。 Bエルガー ディバトックスのバカな甥っ子。ボーゾックのおバカな属性は、みんな彼のところに行ったようです。 原作のゼルモダは、それほどバカではなく(まあ最終回で、小学校の勉強をしていたという事実はあるが)、リッチハイカーに従ってガイナモを裏切るなど、むしろ狡猾なところがあります。顔に似合わず戦闘力は高く、レッドレーサーとも対等以上に戦って見せたことも多いです(まあ、レッドレーサーが未熟だった、という話もあるが)。 Cポルト 科学者です。原作では一番バカに見えたのにね。 原作では、「芋長の芋ヨーカン」でボーゾックが巨大化することを発見しました。が、ターボでは巨大化システムが変更されたことにともない、目立った活躍もなく終わったような気がする。「イン・スペース」での再登場もなかったようだし。 Dハボック将軍 宇宙の悪のコンサルタント……は原作の話で、こちらはディバトックスの弟。 メタルザウルス(原作のブレーキング)を操り、ターボメガゾードを撃退、奪い取ります。 Eゴールドゴイル その名も高き暴走皇帝……のはずが、物言わぬ只の巨大怪人となってしまいました。 戦闘力は圧倒的で、ターボメガゾードとレスキューメガゾードを倒したものの、 Fモンスター 原作と違って、巨大化魚雷で巨大化します。巨大化魚雷は何だか、ハリケンジャーのコピージャイアントに似ています。 あと、通常のモンスターと違って、ディバトックスが特別に使用したゾードについても、ここで紹介しておきましょう。 Gピラナトロン カーレンジャーの戦闘員ワンパーは、カラフルすぎてヒーローと区別が付かないからか、ボツになりました。 なお、ワンパーはハヴォック将軍のロボット兵士として登場するほか、シャドウ・レンジャーを呼び出す怪人クロマイトとしても登場しております。【ページの頭へ】 |