対象となる疾患
原因の明らかでない痛み
誘引なく舌、口腔内、会陰部などに痛みが続くことがあります。
いろいろな診療科で検査をしても異常が見つからない場合には、どこの診療科を受診したらよいか困る場合が多いようです。
このような痛みも長く続くと治療抵抗性となります。治療方法としては抗うつ薬や漢方薬などの薬物治療が中心となります。
複合性局所疼痛症候群(CRPS)
外傷後に神経の障害がほとんどないのに痛みが遷延することがあります。
浮腫や皮膚温の左右差、発汗の異常などを伴う場合、複合性局所疼痛症候群(CRPS)と分類します。
この病態の原因は明らかでなく、我々は厚生労働省の研究班として活動し、その基準作りをしてまいりました。
治療としては理学療法が中心となりますが、場合によっては神経ブロック、薬物治療や脊髄硬膜外電気刺激法などを併用することがあります。
治療方針は個々の患者さんの病態に応じて決定いたします。