小学1年 | ||
円 | ||
エン まるい 圓 旧字体 |
小篆 | 旧字体の圓は、囗(イ:くにがまえ)と声符「員」からなる。員は鼎を省略した形の貝②と円形を意味する口③から成り、口の丸い鼎を表し、古くは員だけでまるいという意味を示した。のちにまた外周を丸く囲った。 新字体の円は中国にはない字体で、空海をはじめとする平安時代の僧侶が圓の略字としてに近い形の字を使い、これが変化して円になったという(笹原宏之「漢字の現在」三省堂)。 |
参考:日本での書跡の一例 建武4年(1337年)但馬伊達文書(東京大学史料編纂所所蔵) ・旧字体は囗部10画。新字体は冂(ケイ)部2画とする辞書が多い。 |
部品4画 | ||
円② | 「青」の旧字体「靑」を構成する円の形。成り立ちとしては、「丹」の字が変形したもの、あるいは「丼」の字からきているともいう。 丹は一般に赤色顔料をいうが、「青丹」という緑色の顔料(岩緑青)もあり、奈良坂でこの顔料が採れたことから、「あおによし」の枕詞ができたといわれる。 ・使われる字:靑ほか、靑を部品とする字。 |
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「青」金文 | ||