小学1年
en.png(1161 byte)

エン
まるい


旧字体
小篆  旧字体の圓は、囗(イ:くにがまえ)と声符「員」からなる。員は鼎を省略した形の②と円形を意味する③から成り、口の丸い鼎を表し、古くは員だけでまるいという意味を示した。のちにまた外周を丸く囲った。
 新字体の円は中国にはない字体で、空海をはじめとする平安時代の僧侶が圓の略字としてenkuukai.png(196 byte)に近い形の字を使い、これが変化して円になったという(笹原宏之「漢字の現在」三省堂)。
ennihon.bmp(34198 byte)参考:日本での書跡の一例 建武4年(1337年)但馬伊達文書(東京大学史料編纂所所蔵)
・旧字体は囗部10画。新字体は冂(ケイ)部2画とする辞書が多い。


部品4画
ao.png(897 byte)  「」の旧字体「靑」を構成する円の形。成り立ちとしては、「丹」の字が変形したもの、あるいは「」の字からきているともいう。
 丹は一般に赤色顔料をいうが、「青丹」という緑色の顔料(岩緑青)もあり、奈良坂でこの顔料が採れたことから、「あおによし」の枕詞ができたといわれる。
・使われる字:靑ほか、靑を部品とする字。
「青」金文